日本はスペインを相手にこの日のメンバーでできる最高のサッカーをした。
永井を左サイドではなく、前線の中央に配した効果は大きかった。攻撃面だけではなく、守備面のよさがクローズアップされた。序盤から前線で追いかけ回し、チーム全体のいい守備につなげた。相手にボールを回されても、永井が裏のスペースを狙うなど攻撃に行ける時は行くという姿勢。最初の15分くらいまでに、試合の流れをうまくつかんだ。
スペインは日本の力を甘く見ていたと思う。だから前半はボールをうまく回せなくなり、横パスばかりで怖くなかった。それでもどちらに試合が転ぶか分からない0―0の中で、日本はセットプレーから先取点を奪って楽な展開にできた。
相手は後半はドリブルや鋭いパスでレベルの高さを感じさせた。それでも日本のよさの粘り強さや連動性でしのいだ。相手が10人になってから2点目を奪えなかったのは課題だが、残り10分を切ったくらいで日本はもう一度集中力を上げてしっかり守りきった。
優勝候補のスペインは、大会を戦ううちにエンジンを上げればいいという考えだろうが、日本は初戦に100%勝つというイメージを持って準備を整えていた。守るんだという気持ちではなく、点を取るんだと試合に臨んだのがよかった。日本の選手からは下馬評を覆そうという強い気持ちも感じられた。スペインに力を出させず、初戦を勝ったのは大きい。(元日本代表主将)
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