2017.7.22(土) 18:00〜 明治安田生命J3リーグ 第18節 富山@吹田S
[プレビュー]首位撃破の勢いで目指すは今季初の連勝。富山相手にアウェイのリベンジを目指す

前節、J3で首位を走り、18試合負け知らずの秋田に黒星をつけたガンバ大阪U-23。攻守両面で成長しているチームの地力を見せつけた前節だったが、最終ラインを束ねる野田はキッパリと言う。
「秋田には勝てたけど、次の富山戦の方が大事になる。まぐれで勝ったと思わせないためにも、上位に連勝したい」。
今季初の連勝を目指す若きガンバだが、過去3回、連勝というハードルを乗り越えきれずに悔しさを噛み締めて来た。

今節、市立吹田サッカースタジアムで迎え撃つのは現在2位の富山だ。
「富山が相手ということで、自分たちの力を見せるいいモチベーションになる」と宮本監督も上位との連戦に闘志を燃やすが、選手たちにも気後れは全くない。
「ここで勝てば間違いなく弾みがつくし、連勝は選手の誰もが意識している。先週は首位を倒したけど、次も2位といういい相手に勝ち切りたい」(高)。
3バックの一角を占めるペが出場停止なのは痛手だが、前節3バックの中央で守備を引き締めた野田の存在は富山戦に向けての好材料だ。

リーグ最少失点の富山は現在、6試合負けなしで好調を保っているが、そのチームベースは堅守速攻だ。
アウェイでは0対2で敗れたが、ペのPK献上と退場処分というアクシデントにも関わらず、10人で互角の時間帯を演出したのは選手たちの記憶に確かに残っている。
「難しい展開だったけど、10人になっても十分戦えていた」と振り返るのは高だ。

試合巧者の富山相手だけに、まず問われるのは不用意な失点をしないこと。秋田戦では立ち上がりに決定機を許したガンバ大阪U-23だが、現在5得点でチーム得点王の苔口ら隙を逃さないアタッカーが揃う富山相手に、まずは守備意識を高めたい。前節、再三のファインセーブでチームを救った林も「自分たちがやってきたことを出せば勝てる相手だけど、試合の入りでフワっとした部分が出たのは秋田戦の反省。富山戦ではそこを皆に言い続けたい」。
リーグで最も堅い守備を誇る富山が相手だが、やはり栃木と秋田相手に複数得点を叩き込んで来た自信は一向に揺らぐことはない。

「野田ちゃんが最後尾にいると守備の安定だけでなく、縦パスも入る。富山戦では攻撃面でもっと魅せたい」(平尾)。
まだ圧倒的に相手を支配する派手さはないが、ゴールに向かう迫力とこじ開ける強さを備え始めた攻撃陣は富山の堅守を破る力は十分に備えている。
「富山戦も、自分たちの力を見せるいいモチベーションになる」(宮本監督)。首位撃破に続いて、目指すのは2位に勝ち切っての連勝だ。


アライバルインタビュー

「前回の対戦では、立ち上がり前から来られたので、今日はこちらが立ち上がりからプレッシャーをかけ、積極的にいきたい」

ハーフタイムコメント
・後半攻撃で、奪ったボールをしっかり収めて起点にしよう
・立ち上がりから、もう一回いこう
・ホームではもう負けない。勝ちにいこう!!

2017明治安田J3 第18節 ●0-2 富山@吹田

前節、首位の秋田にホーム万博で勝利し、2位富山を相手に連勝がかかったこの試合。
1ヶ月前の対戦では、「立ち上がり前から来られたので、今日はこちらが立ち上がりからしっかりとプレッシャーをかけていきたい」と宮本監督が話したとおり、11分、食野のシュート、17分の一美のシュートでゴール前まで迫る。守備も集中して臨み、プレスをかけて相手のチャンスを摘む。
しかし、動きは富山の先制点から。36分、エリアのすぐ外で与えたFK、こぼれ球を押し込まれて点を与えてしまう。
40分には相手選手のクリアボールを郡がダイレクトでシュートするも、枠の右。その際にDFを背負った一美が右肩を負傷し、代わりに和田を投入し前半0‐1で折り返した。
「後半の立ち上がりからもう1回いこう」と全員で再度確認し、前半に続いて集中力高く、相手ゴール前まで迫るシーンを見せ、守備でも相手選手の攻撃を跳ね返す。
しかし、61分、左サイドから出たスルーパスにしっかりと林が詰めたが、無人のゴール流し込まれて2点を追う展開に。
縦のパスに抜け出されるなど、徐々に富山にボールを握られる時間が続くが、粘り強い守備と走力で追加点は与えない。
臼井、梅津を投入して巻き返しを図りにいく。CKでは野田、嫁阪のヘディングシュート、最後には郡が頭でゴールを狙うも、連勝とはならなかった。
1ヶ月の中断期間、しっかりと課題を具体的にトレーニングするという宮本監督。再開は、8/20(日)アウェイの盛岡戦。連勝に向けてしっかりと準備する。

[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がりの入り方というのは今季の中でも一番良い入りができていたと思います。選手がそれを体現したというのは、この試合に勝ちたい、連勝したいという気持ちを素直に表現した結果だと思います。0−0のとおり、ちょっとテンションが続かなかった中で、与えてしまったFKから失点したところで、少しちょっとビハインドになったことで選手は慌てるというか意気消沈してしまったところはありましたけど、後半の立ち上がりも良かったですし、そこで0−1でとどめておけるかどうかが大きな差につながったかなと思います。

とはいえ、後半またボールに向かうというところも出ていましたし、狙いとしていたクロスから仕掛けて、シュートまで行くというところもありました。これで中断に入りますけど、開幕当初にあったようなひ弱さも徐々になくなり、後半戦もしっかりとやっていきたいなと感じる試合になりました。

−−久しぶりに先発した森 勇人選手の評価を教えてください。
前半はなかなか試合のリズムの中で、最初ボールを受けるとかというところが入りにくそうでしたけど、守備からリズムを作っていけという話の中で、後半には良くなった部分が多かったと思います。体力的にはなかなか90分というのは難しかったので途中で変えましたけど、良さは十分に見せてくれたのではないかと思います。

[ 林 瑞輝 ]
あのFKでの失点がけっこう効いたなと思う。あそこでファウルをする必要があったのかとか、突き詰めるといろいろと出てくるので、またチーム全体で反省しないといけないことだと思う。

−−今日は攻撃でほとんど決定機らしい場面がなかったが?
今日はけっこう僕らがボールを持たされている感じがあったし、決定機までいける技術を付けないといけない。今日みたいな試合で、点が取れなくても負けないような試合運びはやりようがあったと思う。僕らは上背がないので、セットプレーを与えないことも大事だった。

[ 平尾 壮 ]
前半はやっていてもボールを回せている感じだったし、良いつなぎもできたし、ロングボールも意図のある攻撃ができていた。点を取られてからも内容は悪くなかったし、こういう試合を引き分けとか勝ちに持っていけないと、リーグ戦を戦っていけないとあらためて感じた。

−−富山もG大23の攻撃を警戒してブロックを作ってきたが?
そうですね、けっこう引かれている感じもあったし、それだけではなく前からもプレスに来ていた。僕らが相手に認められているのかどうかは分からないが、手応えはあるし、今日に関してはもったいない試合をしてしまった。

総括
宮本監督「立ち上がりの入り方というのは、今シーズンの中でもいちばんよかったと思います。また、選手がそれを体現したというのはこの試合勝ちたい、連勝したいというという気持ちを素直に表現した結果だというふうに思います。ビハインドになったことで少し選手が慌てるというか意気消沈したところがありましたが、後半立ち上がりもよかったですし、0-1でとどめておけるかが大きな差につながったかなと思います。とはいえ、後半またボールに向かうというところも出ていましたし、狙いとしていたクロスから仕掛けてシュートまで行くというところもありました。これで中断に入りますけど、開幕当初にあったようなひ弱さも徐々になくなり、後半戦もしっかりとやっていきたいなと感じる試合になりました。」

Q「今日久しぶりに先発した森選手の評価を教えてください。」
宮本監督「今日、前半はなかなか試合のリズムに、最初ボールを受けるとかというところが入りにくそうでしたけど、守備からリズムを作っていけという話の中で、後半には良くなった部分が多かったと思いますし、体力的にはなかなか90分というのは難しかったので途中で変えましたけど、良さは十分に見せてくれたのではないかと思います。」

Q「後半の途中から4バックに代えられましたが、相手の攻撃に対応するという狙いだったのでしょうか。」
宮本監督「いや、ちょっともう少し前に人を割きたいという中でサイドバックを高くしながら亮太郎と勇人ないし、途中から麗央なんかが、相手のセンターバックと中盤のスペースに入っていくことを意識しながら、プラス、サイドアタックというところで、後ろはツーバックでいいというところで、0-2だったので点を取りに行くという意識になりました。」

Q「少し中断に入りますが、ここまでいい形で積み上げてきたと思いますが、更にというところでいうとどういう点でしょうか。」
宮本監督「やっぱり個人のところの練習をたくさんしていきたいなと改めて思いました。そのシチュエーションを作った中で、この時にこういった技術を発揮しないといけないとかそういった整理ができていくと、例えば週の半ばにすると週末の試合とかで妹尾とか大夢とか一美とかもそうですけど、そういうのが発揮できる。何となく今までは集団で練習していた、そして、ないがしろにされていた部分をしっかりと指摘して抽出してあげて、この時にこういった動き、このタイミングだったらということをはっきりと伝えてあげることで選手が理解して、実行にうつす、試合でできる、自信につなげる、点につながるというようなちょっとしたサイクルが見えつつあるので、それはディフェンス面もやらないといけないですけど、そこは中断期間にやっていきたいと思います。」


[レビュー]成長ゆえの難しさ。引かれた相手への課題が富山戦で露呈する

若きガンバが今季、未だ果たせていない連勝ーー。
前節、首位を相手に勝ち切った勢いとともに2位の富山を迎え撃ったガンバ大阪U-23だが、立ち上がりから選手たちは勝ち点3への強い意志を見せつけた。
「この試合に勝ちたい、連勝したいという気持ちを素直に表現した結果」と宮本監督は課題だった立ち上がりのアグレッシブさをこう評したが、好調の富山に対して一歩も引くことなく、ボールを支配する。
開幕当初は自分たちのスタイルを模索する日々が続いたガンバ大阪U-23だが、栃木や秋田を下した地力は本物だ。「今日も厳しい試合になると思っていたが、選手たちが守備を頑張った」(浮氣監督)。だからこそ、富山は若きガンバの勢いを警戒して、前半は現実的なサッカーに徹して来た。

「今日は結構、僕らがボールを持たされている感じがあった」と前半の戦いぶりを振り返ったのは守護神、林である。
狙いとするサイド攻撃や、縦へのシンプルかつ速い攻めなどチームコンセプトを体現しながらも、リーグ最少失点を誇る富山も決定機は許さない。
押し込む展開が続きながら、37分に平尾が与えたFKから先制点を献上。追う展開を強いられたガンバ大阪U-23に、秋田撃破の立役者となった一美が43分、負傷交代するアクシデントが伸し掛かる。
「ホームではもう負けない。勝ちに行こう」。初の連勝に向けて、宮本監督がこう檄を飛ばした後半、チームは勝利への執念を見せ始める。

食野が個で切り込んだり、55分にはCKから野田がヘディングシュートを放ったりと反撃体制に入ったガンバ大阪U-23。しかし、押し込むサッカーには付きもののカウンターから、若きガンバが痛恨の2点目を献上する。61分、DFラインの裏に抜け出した富山の椎名にゴールを割られてしまう。
「後半の立ちあがりも良かったし、そこで0対1でとどめておけるかどうかが大きな差につながった」(宮本監督)。ボールを支配しながら、能動的に試合を運ぶ時間帯が増えたのはチームが見せる明らかな成長だ。ただ、「ボールを持っている時に決定機まで作り出せるようにしないといけない」(林)という新たな課題がはっきりした富山戦だった。

約1カ月のインターバルで目指すのは更なる個の成長とチーム戦術の浸透だ。「こういう試合を引き分けとか勝ちに持って行けないとリーグ戦を戦って行けない」(平尾)。上位との連戦で得た自信と反省は再開後のリーグ戦にぶつけてみせる

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