宮本恒靖さんの引退試合が、ホームズスタジアム神戸で行なわれました。

2005年のリーグ優勝メンバーを中心に構成された「GAMBAフレンズ」
2004年のアジアカップ優勝メンバーを中心に構成された「TSUNEフレンズ」
2009〜2011年のヴィッセル神戸在籍者を中心に構成された「VISSELフレンズ」
これら3チームが、30分間の試合時間での総当り制でした。
第1試合の前、始球式として宮本恒凜君がセンターサークルの宮本恒靖お父さんに対してキックイン。
第1試合はTSUNEフレンズvsVISSELフレンズ(1−0)
第2試合はGAMBAフレンズvsTSUNEフレンズ(2−0)
第3試合はVISSELフレンズvsGAMBAフレンズ(2−1)
宮本さんはこれら各試合の左側のチームの一員として出場なさいました。
第1試合では、宮本さんが痛んだと見せかけて、2002年のW杯で一躍有名になった、フェイスガードをしばし着用してのプレー。
びっくりしたのが第2試合。25分に吉原選手に代わって松波・元選手が出場したのですが、場内アナウンスはさらに「GAMBAフレンズ、追加選手のお知らせです。宮本恒凜選手、背番号5が入ります」と続き、恒凜君は2度のオーバーラップからPKを獲得し、見事に1得点を決めましたし、シュートも見せてくれました。
また、第3試合の2得点は、いずれも宮本恒靖さんによるものです。
以下、3試合終了後の宮本恒靖さんのセレモニーコメントです。
今日は宮本恒靖引退試合に、こんなにたくさんの人に集まってもらって、本当にうれしく思います。ありがとうございます。 そして、一緒にプレーしてくれた選手の皆さん、どうもありがとうございました。おかげで素晴らしい試合になりました。 思いがけず、息子の恒凜が、プレーする機会を与えてもらって、本当にいい試合となりました。どうもありがとうございます。たくさんの方の協力によってできたこの引退試合、本当にありがとうございます。 17年間の現役生活を振り返ると、いろいろなことがありました。ガンバで試合に出られなかったこと、ガンバがなかなか勝てなかったこと、それでも少しずつ勝てるようになってきたこと、日韓のワールドカップに出たこと、アジアカップで優勝したこと、リーグ優勝できたこと、ドイツワールドカップに出て悔しかったこと、ザルツブルクに行ったこと、神戸に来たこと。本当にいろいろありました。 でも、プロになった頃、代表になって、ワールドカップに出られるとは思っていなかったです。それでも、毎日の練習、試合を終えて、少しでもよくなったのかどうか、何が悪かったのか、何を変えていかなければいけないのかということを考え続けた17年間でした。そうすることで、レベルアップできたんじゃないかなと思います。 サッカーを通して、必ず考え続けなければいけない、歩みを止めちゃいけないということを学びました。人生の大事なことも、サッカーを通して教えてもらったように思います。ただ、まだ35歳で、これからの人生もまだまだあるので、これからも真摯に、そんなサッカーに向かってやっていきたいなと思っています。 サッカーって、この日本で、もっと大きな存在になれると思います。そうなっていかないといけないと思います。毎試合スタジアムが満員になること、親子三世代が手を取り合ってスタジアムに行くことが普通になること、グラウンドがたくさんできて、子供たちがどこでもサッカーをできること、そして、ワールドカップで日本が優勝する日が来ること、絶対そんな日が来ると思っています。 そのために、皆さんみんなが、それぞれの立場でやることをやりましょう。選手は、いいパフォーマンスを見せて、お客さんに感動を与えなければいけないと思います。そして、皆さんは皆さんの立場で、サッカーのよさ、素晴らしさを周りに伝えていってください。周りの人をスタジアムに連れてきてください。僕は僕でこれから学ぶこと、また経験していくことで、サッカー界の発展に貢献していきたいと思います。 サッカーの力って、本当に素晴らしいと思います。素晴らしいスポーツだと思います。25年前、そんなサッカーに出会えて幸運だったと思います。そんな幸運に感謝をしながら、そして、すべてのサッカー関係者の方に感謝をしながら、17年間ずっと宮本恒靖を応援してくださったファンの皆さんに感謝をしながら、最後に、いつもそばで支えてくれた家族に感謝をして、引退試合の挨拶とさせていただきます。 どうも本当にありがとうございました。
参加選手のコメント
●中田英寿さん
「マツ(故・松田直樹選手)とツネとはU-15世代からずっと一緒にやってきた仲間なので、マツとは残念な形でお別れしてしまったけど、こうやって引退試合をちゃんとやれたということは、自分たち世代の終わりと言ったら変な言い方ですが、良かったと思います。
今日の試合は2002年W杯のメンバーも多かったし、マツの時も多かったのですが、少しでも一緒にプレーする事ができて良かったです。
彼は同世代の優等生なので、何をやっているかは注目されるだろうし、他の選手よりも下の世代の指針になると思います。後輩が目指すことの出来る人になってくれたらいいと思います」
●藤田俊哉さん
「半年離れていた割には、しっかり動けていたのでびっくりしました(笑)。あいつの唯一の失敗はオーバーヘッドの時に、俺に『マークにつけ』と言ったことですね。あいつのキャプテンとしての最大のミスです(笑)。俺たちは『全員壁に入る』と言ったのですが、『一人来てくれ、俺に(マーク)ついてくれ』と。あいつは真面目ですね。あそこでフリーになるのが嫌っだみたいです。俺ももう少しフリーにするべきでした(笑)」
●稲本潤一選手(川崎フロンターレ)
「久しぶりにこのメンツで出来たというのは嬉しいですし、ツネさんの引退試合ということで楽しく出来ました。現役生活お疲れ様です。これからまた違う道で頑張っていってくれると思うので、年下へのいい見本として頑張ってほしいと思います」
●福西崇史さん
「今日はツネの最後の姿を見ることが出来て嬉しかったですし、その同じピッチに立てたということも本当に嬉しく思います。(メッセージを)彼とは同級生なので、お互いにしっかりと頑張りましょう、と言いたいですね」
●田中誠さん
「これだけお客さんが集まって、ツネの人気というのを改めて感じましたし、本当に惜しまれつつ引退ということで、僕も引退はしましたけど、同世代としてサッカー界にお互い貢献できるよう頑張っていければいいと思います。
ツネの場合はFIFAマスターという本当に難しいチャレンジになると思いますが、それに向けて、彼ならできると信じているので、同世代の人間としても誇らしいですし、是非頑張って欲しいと思います」
●松下年宏選手
「疲れました。でもすごく楽しかったです。こうやって一緒にやるとツネさんとやれたというのは自分の中ですごく貴重だったなと思います。3年間でしたが、そういう中でこうして呼んでもらえたのは光栄だし、次のステージでまた頑張ってもらいたいです。(懐かしいメンバーとサッカーしてどうでしたか?)そうですね。それはだいぶ懐かしかったです。久しぶりにガンバのユニフォームにも袖を通しましたし…違和感もなぜかなく、でもとにかく楽しかったです。久しぶりのメンバーとやれたので楽しかった。最後はツネさんもゴール決めて良かったし、…少しでも力になれたらいいなと思っていたので、なれたかどうかは分からないですけど、自分も楽しめたので感謝しています。
やっぱりツネさんの人柄だからこれだけの引退試合になったんだろうなって思います。いろんな人と、いろんなチームでいろんな貢献をして来たんだなって感じました」
●家長昭博&丹羽大輝選手
家長:つねさんは、まじ最後まで素晴らしかったです。
丹羽:最後まで紳士でしたね…紳士すぎてビビりました。
家長:僕にはないところでした。
丹羽:険しい顔も相変わらずしていました。
家長:でもプレーは逆に変わっていなくてびっくりした。みんな昔のメンバーでプレーしていたせいか、全然変わってないし、やりやすいしで、同窓会みたいな感じでした。
丹羽:みんなやっぱりうまいですね。まだまだやれそうな感じがしたもんな…。
家長:特にイリくん(入江徹)ね?
丹羽:特にイリくん(笑)。本気やったな〜イリくん。ウイングバックで。
家長:そこはマストで書いて下さい。
●山口智選手
「めちゃめちゃ楽しかったですし、メンバー見ていても、現役選手もそうだし、引退された方もそうですけど、そこにたっている自分が変な感じもして…でもそれだけの仲間を集められる選手が辞めていっちゃうんだろうなっていう寂しさもあり…。久しぶりにガンバのユニフォームで個人的には楽しめたし、ツネさんと一緒にプレーできたので。
(3バックは?)久しぶりでしたね。でもなんか違和感なく…みんな言ってたんですけど、違うチームにいったり、引退した人もいたんですけど違和感がないなって言ってて(笑)。それも楽しかったし、シーズン中にはなかなか味わえない空気で本当に楽しかった。
(入江選手が思いのほか本気でびっくりしました)(笑)。本気にさせられていた、っていう感じね(笑)。でもそのくらい楽しかったし…当時を思い出しながら、やっぱりボールも回せるなって思ったし…楽しかったです。引退試合に参加したのは初めてですが、こんなに自分はできる器じゃないなって思ったというか…そんな功績も残していないし…でも今日のおかげでここからまた頑張ろうかなって思いましたね。ちょっといいなっていう…人柄が出ているし、こんだけのメンバーもなかなか自分では集まらないだろうなって思って…すごいなって思ったし、楽しめたし、自分がこれからやって行く上でも…寂しい事ですけど、励みになりました」
●シジクレイさん
「嬉しく思います。こういう場に来れて幸せです。こういうメンバーで、こういう形でサッカーが出来て、ファンの皆さんの前でプレーできて、ましてや、自分にとっても日本サッカー界にとってもすごく大きな貴重な選手ですから。そういう選手に呼んでもらって…今日の日は絶対に忘れません。
(遠いブラジルから時間をかけて大変だったのではないですか?)全然、大変じゃないでしょう。こんな楽しい時間を過ごせて、ブラジルから本当に来てよかったと思っています。自分の中で、こういう場に招待してもらえたのは嬉しかった。(まだまだ出来ると思ったのでは?)いやぁ、どうだろう(笑)。でも楽しかった」
●吉原宏太選手
「みんな言ってましたが、夢のような時間でしたね。どれだけツネさんが偉大だったか、また改めて思い知らされました。中学生の時からあの人の背中を見てサッカーをして来て、偉大だなって思っていて、プロになってからもずっと偉大だなって思いながらやってきて、最後もやっぱり偉大でした。(ゴールも決めれてよかったですね)ああいう突っ込んだゴールは…僕らしいなって言われました。最後、代表選手がみんな並んだタイミングで出てくるところとか、こういう場でも冷静に状況を掌握していて、演出にも負けないくらいの存在感で…やっぱり偉大ですね。今日の日のおかげでまた自分も頑張ろうと思ったし、今日、つねさんがセレモニーで話した挨拶の言葉一言ひとことがホンマに重く感じました」
●小笠原満男選手
「(宮本選手への想いは?)いや〜、寂しいね〜。ただ、彼が決めたことなんで。これからいろんな面で日本のサッカー界を支えて行ってほしいなと思う。日本代表を引っぱってくれたプレーヤーで、人間で、今後ピッチを離れた面でも人間性を生かして活躍してほしいなと思います。オレには真似できる人間性では無いけれど(笑)。本当に真のリーダーだよね。スピーチも完璧です(笑)。日本じゃなくてヨーロッパに行って得るものをあると思うから、マニュアル通りでは無く、彼らしさを出してこれからもやって行ってほしいと思います。ほとまず、本当にお疲れさまでした」
●楢崎正剛選手
「僕はもうちょっと頑張ります(笑)。もし、(宮本氏が)サッカー界に携わる仕事をしているなら、どこかで会えると思うし。頭いいし、勉強熱心だし、語学も堪能だし、どうなって行くんだろうという楽しみもある。何も心配要らない。自分の方が心配(笑)。(今日は)長く代表でやっていて、同世代も多いし、話も盛り上がるし、楽しかったですね。今日は彼としっかり話せていないけれど、頑張ってほしいですね」
●吉田孝行選手
「みんな今日はサッカーを楽しんだと思うし、本当に恒の現役時代の素晴らしさというか、これだけお客さんを呼べるのも恒しかいないし、すごさも感じた。盛り上がって良かったと思います。
(TSUNEフレンズでも出場していましたが)人数足りないから出てくれって(山本)昌邦さんに言われて、まぁ同世代が多かったので大丈夫でした(笑)。(宮本氏に期待することは?)宮本ジャパン、頑張ってほしいです。その時は“僕をコーチに”と恒に言ったんですけど(笑)。それは冗談ですけれど、日本サッカーのために頑張ってほしいです。恒からはピッチの厳しさを学んだ。彼は常にプロフェッショナルだったので。練習中から見習う部分は多かったですし、手を抜いたプレーが一瞬たりともなかったので、そういうところは僕も見習っていきたい。同世代がいなくなってきたし、ヒデ(中田英寿)を話していて、同世代のU-17のメンバーはもうお前だけやぞって言われて、意外性のある僕が残っているので頑張りたい。高校の時から恒は変わっていなくて、隙がないというか、僕にも隙を見せないですし。それだけ気を張るのも疲れると思うし、ほんとうにすごいですね。これからも日本のサッカー界に大きく貢献していくんじゃないかと思います」
●北本久仁衛選手
「久々に恒さんとやれてうれしかったし、本当にいろんな選手が集まってくれたり、多くのサポーターが集まってくれたり、もう全て恒さんのやってきた功績だったり、人柄だったり、ほんとうに素晴らしい引退試合だったと思います。
(宮本氏から学んだことは?)サッカーもたくさんありますけれど、人としての振る舞い方だったり、練習に臨む姿勢や、練習後の振る舞いなど、本当にプロフェッショナルとはどうあるべきかを年下の選手に伝えていってくれたと思う。きっとすごい大きな夢を持っていると思うので、それに向かってやっていってほしいと思います」
●大屋翼選手
「やっぱり、すごい人だったんだなと改めて今日感じました。恒さんにはたくさんアドバイスをもらっていたし、教えていただいたことを今度は僕が下に伝えて行かないといけないし、恒さんが最後に言っていたサッカーのチカラを大きくしていかないといけないので、僕ら現役の選手がしっかりどんどんいい方向に向くようにやって行きたい。
(一番覚えているアドバイスは?)僕がケガから復帰した試合で“お前ならできるから自信を持ってやれ”と言われたことは忘れられない。それまで不安があったんですけれど、その言葉で吹っ切れたし、一番の言葉ですね。(今後、期待することは?)立場は違うけれど、日本サッカー界をよくしようという目標は同じなので、しっかり刺激しあってやっていきたいですね」
●石櫃洋祐選手
「(久々の神戸ですが?)いや〜、楽しかったですね。恒さんはどんな状況でも冷静だったというのを見ているので、吸収する部分は多かったですね。(一番の思い出は?)やっぱ、今日はあのオーバーヘッドですね(笑)いつも何気ないアドバイスをもらっていたし、本当に偉大な方だったなと思います。(これから期待することは?)いっぱいあります。日本サッカー界にとって大きなことをやってくれると思うので、期待しています」
●遠藤保仁選手
「久々に恒さんとできてうれしい。恒さんの最後の試合に関われて光栄かなと思います。ガンバでも久しぶりにプレーした選手もいるし、代表もそうですし、引退された方もいらっしゃいましたし、楽しくできました。
(宮本選手とは何か会話を?)ロッカーも違ったので話は深くはできませんでしたが、またゆっくり話す機会もあると思います。(宮本氏から学んだことは?)リーダーシップとかそういう面で尊敬していましたし、代表でもガンバでも常に先頭に立ってチームを引っぱっていく姿勢は素晴らしいし、自分には足りない部分だと思いますし、常に冷静に色んなことを分析するところは他の人よりずば抜けていたと思うし、一緒にできて自分の為になったと思います」
●橋本英郎選手
「今日はサッカーの楽しさを十二分に楽しめました。でも、僕はまだまだ粘って行きたいですし、まだ引退は考えていない。恒くんはプレーだけではなく、精神面の話も聞いてくれていたので、まぁ大阪にいるみたいなんで、これからも聞いていきたいなぁとは思います。
(代表や大学、サッカーという道を)僕は恒くんについていけるようにという目指していたので。(これからは?)恒くんには協会とかの方がいいと思います。監督になると1チームにしか関われないと思いますので、ちょっともったいない。もっと全体的に、渦を巻き起こすというか、そういう存在になった、変えていってくれたらうれしい。そこに協力できるように僕らも頑張っていきたいですね」
また、以下は、記者会見のコメントです。
「今日は皆さん、お忙しいところありがとうございました。おかげさまで15000人を超える人が集まってくれて非常に嬉しく思っています。自分自身90分最後まで走りきれました。みんなにも助けられてゴールも決められて、息子ともあんな形で一緒にサッカーをするとは思わなかったですし、本当に思い出に残るいい1日になりました。本当にありがとうございました」
Q:恒凜くんのキックインのパスを受けたときの感想は?
「昨日ちょっと練習していたんですが、蹴り方を変えてきたので(笑)、ちょっと驚きましたが、まっすぐ来たので、普通に驚きました」
Q:試合でフェイスガードをつけたり、オーバーヘッドを見せたり、いろいろありましたが、用意していたネタはすべて出し尽くされたのでしょうか?
「そうですね、あれがいっぱいいっぱいです(笑)。(あれはご自身ですべて用意されたのか?)フェイスガードを付ける付けないというのは、前々から言われていて、自分で付けて出て行くのはさすがに恥ずかしかったので(苦笑)。なんかそういうストーリーがあればということだったので、突然の登場になりましたが。あと、オーバーヘッドに関しては、『やれ!やれ!』と周りからも言われていたんですが、あのボールが来て、胸に来るくらいで、イメージではもうちょっと高く上げられれば、もうちょっと枠に行ったかなと思います」
Q:Describe your career, one word?(自分のキャリアを一言で表すなら?)※外国人記者の質問
「My Heart、ですね」
Q:引退の発表がシーズン終了後ということで、今日直接ファンの方に挨拶する形になりましたが、非常にいろんなメッセージが込められていたと思います。どんな思いを込めて、最後の言葉を皆さんの前で言われましたか?
「Jリーグができて20年経って、非常に素晴らしい、代表チームも強くなってきて、いい成長を見せているサッカー界ではあると思うんですが、でも、その成長のスピードへの対応も変わってきていると思うんですよね。20年経って、ある程度スタジアムなり、環境なり、文化的なものは整ってきたと思うんですが、もう一段階、上を目指していくためには、いろいろな人のマインド、意識を上げる必要があると思います。そういう意味で、今回、自分の引退試合のメッセージとして、泣いて終わるのではなくて、何かそういう伝える場にしたかったですし、これからみんなでそういうものを伝えていきたいと思い、ああいうことを言わせてもらいました」
Q:横断幕にも「サッカーを大好きになりました、ありがとう!」という言葉もあったり、宮本選手から影響を受けた人も多いと思います。
「サッカーというスポーツを、自分というフィルターを通して知ってくれた、そして、その魅力にとりつかれてスタジアムに足を運ぶようになったということだと思いますし、そういうものをさっきも言ったように、自分の周りの人に伝えてもらいたいと思います。好きになったサッカーをより見たり、より知ってもらいたいなと思います。見てくれた人には、そういうこともお願いしたいなと思います」
Q:今日なつかしい選手たちと、それぞれの所属、代表の選手たちとプレーされましたが、それぞれのチームで、今日改めて浮かんできた、一番印象的だった出来事は? また、これからFIFAマスターに行き、今後のことを模索すると思いますが、どういう形で今後サッカー界に貢献していきたいというイメージを持っていますか?
「まず、プレーをしていて、中盤の選手に上手い選手がいるなとか、代表でも、やりながら思っていましたし、ディフェンスラインのオフサイドのタイミングとか、同じようなイメージでプレーできたというのは、代表とガンバで一緒に、(中田)浩二とか(中澤)佑二とか(山口)智とかシジ(クレイ)とか、あの辺とはあうんの呼吸でできたので、楽しかったです。ちょっと神戸ではポジションが変わりましたが、神戸の仲間とやれて、なつかしい感じでした。
どういう形でというのは、FIFAマスターに行って、たぶんビジネス的なバックグラウンドを持った人間たちと交流することになるので、自分の本当に知らない部分を知るという作業になっていくと思います。自分としてこういうサッカーの現場に近い、ピッチに近いところでの経験と、それ以外のところを吸収して、ほかに何が自分のなかに見えてくるのかというところを楽しみにしていきたいです。1年という短い期間ですが、何が見えるのか、それ次第というか、それは楽しみです」
Q:「たぶん宮本さんなら、単純な指導者にならないだろうというか、今までの規格にないような、そういう指導者になってくれるだろう」と、先程ミックスゾーンで言っていた選手たちもいたが?
「そういう指導者の立場になったことはないので、そういう人たちの考えというのは、まだまだ分かりません。ただ、いろいろ自分自身をもっと磨いていきたいなと思っています」
Q:(播戸竜二選手からの質問で)ガンバでも、代表でも、神戸でもキャプテンをされていたが、日本サッカー協会でもキャプテンを狙っていくんでしょうか?
「……(苦笑)。将来、キャプテンというものがあるかどうかは分からないので、そこを目指すとは言えないですが、それでいいですか(笑)。(なりたいとか、そういう願望は?)どんな形になるか分かりませんが、日本のサッカーをよりよくしていきたいと思いますし、その状況に応じて、いろいろ自分の将来をしっかり考えて、トライしたいと思いますが、そこに関してははっきりと言えません(苦笑)」
Q:現役最後の試合は大雨だったが、今回の引退試合は快晴で試合ができました。試合前には宮本恒靖らしいプレーを見せたいと試合前におっしゃっていましたが、その部分はどれくらい出せましたか? 最後の試合なので、ご自身で点数をつけるとすれば、何点ですか?
「らしいプレーというのは、ちょっとこう、3-5-2のリベロを2チームでやっていたので、そこでは、ロングボールを蹴れるなと思いながらやっていまして、いくつかあったと思います。点数は付けられないですが、シュートが枠に飛ばなかったし(苦笑)、あんなにたくさんチャンスをもらったのに。でも、最後までケガなくやれたという意味ではよかったと思います」
※会見終了後、記者陣から拍手で送られる。
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