2020.7.12(日) 18:00〜 明治安田生命J1リーグ 第4節 清水@アイスタ
[プレビュー]J1第4節 取り戻したい開幕戦の記憶。清水相手にガンバ本来の姿を見せつける

再開後のリーグ戦でガンバの足踏みが続いている。前節の名古屋戦はアディショナルタイムに渡邉が起死回生の同点ゴール。「最低限の勝ち点1を持って帰ることができる」と宮本監督は選手が見せた意地を評価した。
3連戦の締めくくりとなるアウェイの清水戦は、ガンバにとって勝ち点3が不可欠となる一戦となる。
宮本監督の就任後、リーグ戦では清水に3戦全勝。相性の良さが続いている上に、今季、新たにクラモフスキー監督が就任した清水はクラブワーストとなる開幕3連敗、ルヴァンカップを含めれば公式戦4連敗中という状況だ。
しかし、宮本監督は相手チームの状況を気にせず言う。「どういう選手が来るか分からないし、どちらかというと自分たちのサッカーにフォーカスしたい」

清水戦でガンバが見せるべきは、今季積み上げて来た前線からのアグレッシブな守備。原点回帰となるハイプレスサッカーだ。夏場の連戦だけに「全て、前からプレスに行けるわけじゃない。その使い分けをしている中で、前に行く判断が少し消極的になっていたところもある」と三浦は反省を口にしたが、清水戦で鍵を握るのはチーム全体のアグレッシブな姿勢である。
クラモフスキー監督は昨季まで、横浜F・マリノスのポステコグルー監督のもとヘッドコーチを務めていたが、清水もまた横浜F・マリノスに似たスタイルを確立中だ。
ただ、GKを含めた独特のビルドアップを目指す清水だが、ガンバにとってのつけ込みどころでもあるだけに小野瀬も「マリノスのやり方に似ているし、前から奪ってショートカウンターを増やして行きたい」と意気込みを口にする。
2月の開幕戦では、高い位置でボールを奪いきり、鋭い攻撃を繰り出したガンバだが、再開後の2試合で流れの中から無得点。多彩な前線の組み合わせも注目の清水戦だが、ハイプレスとショートカウンターの精度が課題になるはずだ。

今季、公式戦4連敗中の清水はホームでの仕切り直しに向けて高いモチベーションで挑んで来るはず。勝ち点3を手にする上でやはり、守備陣の踏ん張りも欠かせない。
「清水の前線のウイングを務める選手は個の突破力もある」(宮本監督)。連敗が続く清水だが、前線には侮れないアタッカーが揃っている。
アグレッシブな守備で、清水のビルドアップを封じることが勝ち点3への近道であることを指揮官も選手も知っている。
「中断中にやれていたことが再開後は出来ていない。清水戦ではアグレッシブなプレーを攻守でやっていきたい」(宮本監督)。
敵地で見せるのは開幕戦で見せた強いガンバだ。


ハーフタイムコメント
・追加点を狙いに行こう。
・全体をコンパクトにして戦おう。
・1対1のところで勝ち切って試合をものにしよう。

2020明治安田生命J1 第4節 ○2-1 清水@アイスタ
J1再開後、三連戦の最後を締めくくるアウェイ清水戦。
この試合から有観客での試合開催となり、AIAスタジアムには4,131名の清水サポーターが駆け付け試合が行われた。

この試合、宮本監督は前節名古屋戦からスタメンを2人変更。
藤春と倉田が先発に復帰し、相手の3トップに対応し、4バックへのシステム変更を決断。

試合は立ち上がりから清水ペースで進む。
5分、10分、19分と立て続けにサイドから清水に危ない場面を作られるが、ともにゴールは割らせず難を逃れる。

21分、ようやくガンバにもチャンスが訪れる。
ゴール前でパスを受けたアデミウソンが右足で巻いたシュートはゴールを捉えるが、相手GKがわずかに触りゴールとはならず。

28分、宇佐美がゴール前から左足で狙うもこれは相手DFがブロック。

試合のペースを握り返したいガンバだが、その後も清水がペースを握りチャンスを作る。

33分、右サイドで相手にFKを与えると直接狙われるもシュートはゴール上に外れる。

34分、またしても右サイドをドリブルで突破され、シュートまで持ち込まれれるが、ギリギリのところでDFが身体を張り、何とか耐え凌ぐガンバ。

このまま前半終了かと思われた40分、一瞬の隙を付いてガンバがチャンスメイク。
最終ラインからボールを動かし組み立てると、宇佐美と藤春のコンビネーションで左サイドを突破。
藤春が中央に折り返したボールをアデミウソンが落とすと、走り込んできた小野瀬が流し込みガンバが先制!
1-0と、ガンバが待望の先制点を奪う。

そのまま前半が終了し、ハーフタイムへ。

両チーム選手交代はなく後半開始。

後半も開始から清水がペースを握るゲーム展開。
59分、左サイドでフリーでボールを受けたカルリーニョス ジュニオがフリーでシュートを放つも、これは東口がストップ。
こぼれたボールを再度金子に頭でプッシュされるも枠を外れる。
ゴールにはならないものの清水がチャンスを作り出す場面が続く。

すると清水が62分に最初の選手交代を行う。
岡崎と鈴木にに代えてエウシーニョとティーラシン デーンダーを同時に投入。
するとガンバもすぐに倉田を下げて、小野がピッチに。
相手の選手交代にすぐに対応するガンバ。

さらに猛攻をかけてくる清水にガンバはまたも選手交代で対応。
74分、宇佐美に代えてパトリック、アデミウソンに代えて渡邉を投入。
前節の名古屋戦で同点ゴールを生み出した2人が同時にピッチに。
清水もすぐに金子を下げジュニオール ドゥトラを投入。
清水がボールを握り、ガンバがディフェンスにまわる場面が続く。

選手交代でリズムを変えたいガンバは80分に矢島に代えて遠藤をピッチに。
このまま試合を終わらせたいガンバだったが迎えた84分、右サイドでファウルを取られ、相手にFKを与えてしまう。
清水がこれを素早くリスタートさせ、ガンバの右サイドからフリーでクロスを上げられると、ファーサイドで立田に頭で合わされ痛恨の失点。
ゲーム終盤に1-1の同点に追いつかれてしまう。

それでも再開後初勝利に向けこのままでは終われないガンバは、下を向くことなく攻めに出る。

清水もゲームを終わらせようと奥井と中村を下げ金井と西澤を同時に投入する準備をするが、その隙を付いて攻撃に出るガンバ。

89分、左サイドで小野がタメをつくりオーバーラップした藤春に繋ぐと、ゴール前にマイナスのパスを送る。
これを受けた渡邉がゴール中央に進入し、シュートフェイントで相手を交わすと右足でシュートを放つ。
狙いすましたシュートは見事にサイドネットに突き刺さり、ゲーム最終盤でガンバが勝ち越しゴールを奪う!
2-1と再びリードを奪ったガンバがアディショナルタイムの4分間もそのリードを守り抜き試合終了。

J1再開後の初勝利を見事アウェイ清水で挙げることができた。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−システムを変更してきたと思うが?
後ろは4枚でスタートしましたし、中盤も4枚、前は2人もしくは縦関係という感じです。

−−思いどおりの試合だったか?
相手の背後を狙ったり、前に速くというところの攻撃に関しては前半少し見られたし、もう少し時間をかけていいときとの使い分けというところでは、後半の立ち上がりの時間帯は良かったと思います。ああいったところで点につなげることができれば、なお良かったと思います。

−−交代した選手がゴールを決めたが、5人の交代枠をどうやって使おうと思って試合に臨んだか?
まず夏場の試合ですから疲労のある中で、そのコンディションの見極めと、もちろんピッチに出ている選手を最後まで引っ張るところのアドバンテージと、途中から入る選手がパワーを持って入ることができることの良さの組み合わせ、相手の交代選手も含めて考えることになります。5人となると複雑になりますし、しかも(ハーフタイムを除いて)3回しかないというところで、どういうことが一番良いのか考えながらやっています。結果的に(交代で入れた渡邉)千真がしっかりと点を取ってくれたというのは、チームとして常に「試合を始める選手と、試合を終わらせる選手がいる」という話をしている中で、われわれにとっては良いメッセージを残してくれたと思っています。

[渡邉 千真]
−−2試合連続ゴールの率直な感想は?
まずゴールを取れたことと、前回(前節・名古屋戦)追いついて勝てはしなかったですけど、今日みたいにチームが勝てたことは良かったと思います。

−−ゴールを振り返って。
最初トラップしてから打とうと思ったんですけど、ディフェンスも必死にコースを消しにきたので、右に持っていきながら自分でシュートコースを見つけながら、あとはしっかり逆サイドに打てたのが良かったかなと思います。

−−右に井手口 陽介選手がいたと思うが?
途中から出たからには自分が決めてやるという思いはありましたし、そういう意味ではペナ(ペナルティーエリア)の中だったので、自分で持っていこうと思っていました。

−−途中出場の役割は自分としてどう理解しているか?
途中から出たら流れを変えたり、またゴールを取りにいくという思いがあると思うので、そういう意識でやっています。

総評
Q「前節からのシステムを変更したと思うのですが、具体的にどのようなシステムで試合に臨まれましたか?」
宮本監督「後ろ4枚、中盤4枚で前2人、もしくは2人が縦関係という形でスタートしました。」

Q「その中で攻撃というところで監督の意図通りでありましたか?」
宮本監督「相手の背後を狙ったり、前に速くというところの攻撃に関しては前半少し見られたと思います。もう少し時間をかけてもいい時との使い分けも後半立ち上がりの時間帯にはあったし、ああいったところで得点に繋げられれば尚よかったと思います。」

Q「交代した選手が得点を決めましたが、新たなサッカー様式の5人交代という枠の使い方についてどう考えて試合に臨んだのでしょうか」
宮本監督「まず夏場の試合なので疲労もある中で、コンディションの見極め。ピッチに出ている選手を最後まで引っ張るところ、戦術的なアドバンテージ、途中から入る選手がパワーをもってはいれる良さなど、組み合わせも含めて選手交代を考える作業が5人になると複雑になり、それが3回しかないというところを考えながら行ってます。
結果的に(渡邉)千真がしっかりと得点を取ってくれたということは、常にチームとして試合を始める選手と終わらせる選手がいるという話をしている中で、我々としてはよいメッセージを残してくれたと思っています。
」

Q「給水タイムもあり、試合が四分割されるような状況は試合にどんな影響がありますか?」
宮本監督「指示を出せるタイミングという意味ではよいが、試合が途切れて集中力が低下した中で再開して、前節には失点も生まれたこともあり、難しさは感じます。」

Q「前節に続いて宇佐美選手・アデミウソン選手のテクニックのある2TOPから渡邉選手・パトリック選手のパワー系の2TOPに交代するという戦い方は今期のルールの中で新しいチームの武器になるのかなと思いますが、監督はどのようにお考えですか?」
宮本監督「パワーを持ったフィジカルが強く、ペナルティエリアの中で強さを発揮する2人が後ろに控えている状況での試合が多いのでそういう交代になっています。
それぞれ調子がいい中で練習からアピールしてくれているので、この先の連戦でその順番が変わったり、例えば、パト・千真がスタメン、パト・アデがスタメンなど組み合わせも変えながら、その都度その都度、ベストな組み合わせを探していけたらと思います。
」

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