2021.5.12(水) 18:00〜 明治安田生命J1リーグ 第20節 広島@パナスタ
[プレビュー]いい守備がいい攻撃に。速く鋭い攻めで広島のゴールをこじ開ける
前節、川崎との対戦では決定機で決め切る力を欠き、0-2で敗れたガンバ。しかし、チームに下を向く時間は一切ない。ホーム3連戦という大事な戦いで、次に迎え撃つのは広島だ。
「どの試合も大事だけど、危機感は僕たちにもある。ここら辺で流れを変えないといけない。今皆が溜めている思いを出せれば勝利につながる。広島戦で全てを出したい」と倉田が力強く語ったが、広島戦は鳥栖戦以来遠ざかっている、勝点3だけを目指して戦う一戦になる。

勝利から遠ざかるだけでなく、ガンバに関わる全ての人が悔しさを感じているのは9試合でわずか2得点にとどまっているゴール数の少なさだ。
前々節の大阪ダービーから再チャレンジしている4-3-3のフォーメーションは一朝一夕で完成する布陣ではないが、宮本監督は「もう一度ガンバ大阪としてボールを大切にするサッカーをする」と話す。距離感や連動性などはまだ積み上げている最中のガンバだが、広島戦でゴール、そして勝利への近道になるのがやはり、アグレッシブな守備になる。
倉田は言う。「いい守備ができれば自ずと攻撃は良くなってくる。インターバルは短いけど、皆で守備の確認はできたし、明日はいい守備から試合に入りたい」。
川崎戦でも前半、奥野の絶妙のパスカットからショートカウンターを発動。川崎を脅かしたガンバだが、今季目指す方向性の一つでもある攻撃的な守備で、鋭い攻撃を繰り出したい。

一方、2分け4敗と6試合連続で勝利から遠ざかっている広島ではあるが、活動再開初戦の顔合わせでは0-0のドロー。「若くて力のある選手がいて、また守備面でも全員でハードワークする。難しい相手であるのは間違いない」と宮本監督は警戒感を口にする。
広島も直近の6試合では4試合で無得点。計2得点とゴールから遠ざかっているが、鋭いカウンターを見せている。ガンバ同様、守備陣には大崩れがない広島だけに、やはり、手数をかけない鋭い攻撃が不可欠になる。
綺麗に崩しきるのは理想だが、今のガンバに必要なのは相手ゴールネットを揺さぶる強さ。川崎戦ではアンカーで躍動し、守から攻へのスイッチを入れた奥野も気合十分だ。
「川崎戦でも徐々にチャンスは作ったけど、いつもなら足を振らないところで振ったり、シュート数を増やすことが大事」(奥野)。
これまでも苦境を乗り越えてきた宮本ガンバ。ホーム初勝利を手にするため、是が非でも広島ゴールをこじ開ける。


ハーフタイムコメント
・相手の素早い攻撃にしっかり対応しよう。
・DFラインは下がりすぎず押し上げること。
・この試合、必ず勝ちきろう。

2021明治安田生命J1 第20節 ●1-2 広島@パナスタ
前節、首位・川崎Fをホームに迎えた一戦では、力の差を見せつけられ悔しい敗戦を喫したガンバ。ここまで9戦を終えわずか1勝、未だホーム・パナスタでは勝利も得点もないガンバが今節迎える相手は10位・広島。新型コロナウイルス感染症による活動休止後、再開初戦となったアウェイゲームを4月に戦ったばかりの相手だが、ACLによる前倒し開催となる今節で早くも今季2度目の顔合わせとなる。リーグ戦では6戦勝利がない状況でガンバ同様勝利に飢える広島だが、その相手に対して勝点3を奪い苦境を脱するキッカケとなる一戦にしたい。宮本監督はこの試合で前節からスタメンを4人変更。MFチュ セジョン、矢島、倉田、FWパトリックらが先発出場し、右サイドバックには前節アンカーの位置で攻守に光るプレーを見せた奥野が入る4-4-2のフォーメーション。またサブにはウェリントン シウバが加入後初、さらにプロ2年目の塚元大が今季初のベンチ入りを果たし、フレッシュなメンバーも加わり総力戦で広島に臨む。前節に続きリモートマッチでの開催となる一戦は18:03にキックオフを迎えた。

試合は3分、ガンバが左CKを獲得すると、チュ セジョンが右足でインスイングのボールを入れる。ニアで倉田がヘディングで中央へそらすも、ボールはそのままゴールラインを割ってしまう。対する広島もMF浅野にボールを集め攻撃を組み立ててくる。18分、森島を追い越して右サイドを駆け上がってきた野上がクロスを上げると、中央へ走り込んだジュニオール サントスがヘディングで合わせる。しかし、このシュートはクロスバーを叩き難を逃れる。20分、ディフェンスラインの裏へ抜け出した川辺がペナルティエリア右から右足で高速クロスを入れるが、これは逆サイドに流れ決定機にはならず。35分、藤井がペナルティエリア内へドリブルで持ち込み、左足でクロスを上げる。中央で走り込んだジュニオール サントスがヘディングで合わせるも、このシュートを東口が右足のつま先でセーブ。この日、35歳の誕生日を迎えた東口のビッグプレーで決定的なピンチを凌いだガンバ。しかし、直後のセットプレーから広島にゴールが生まれてしまう。36分、右サイドで与えてしまったFKの場面。森島が右足でクロスを上げると、中央フリーになっていた佐々木にヘディングで合わされ、このシュートがネットを揺らす。VARのチェックが入るもゴールが認められ広島に0-1と先制を許す苦しい展開に。追いかける展開となったガンバだが44分、左サイドで得たCK。キッカーのチュ セジョンが右足で精度の高いボールを入れると、ファーサイドの一美がゴール右隅にヘディングで押し込む。GKに弾かれるもこのシュートがゴールラインを割り、同点ゴールに。前半終了間際の一美の今季初得点で1-1の同点に追いつきハーフタイムへ。

両チーム選手交代なく、前半と同じメンバーで後半のキックオフ。47分、後半立ち上がり早々ガンバがチャンスメイク。奥野が右サイドからDFとGKの間へクロスを入れると、このボールにペナルティエリア内でパトリックが反応。滑り込みながら合わせるも、広島・GK大迫に防がれてしまい、決定機をモノにすることはできない。対する広島も51分、DFラインの背後に抜け出したジュニオール サントスが持ち運び、ペナルティエリア内から右足でクロスを送るもこれは東口がセーブ。こぼれたボールを拾われ浅野に左足でシュートを放たれるが、これはゴール前に戻った奥野が身体でブロックし、得点は許さない。63分、矢島のスルーパスに反応した倉田がキープし、最後は一美が右足を振り抜くが、これは広島DFのブロックに遭いCKに。直後のCKの場面、チュ セジョンのキックがニアサイドでクリアされるとそこから一気に広島がカウンターに転じる。ジュニオール サントスからDFラインの背後大きく空いたスペースにボールが出ると、走り込んできた川辺がフリーでボールを受ける。東口との1対1の場面も川辺に冷静にシュートをゴール上に突き刺され、広島に勝ち越しゴールが生まれる。2-1と再び1点を追う展開になったガンバ。66分、広島がこの試合最初の選手交代を行い、柏、浅野の2人を下げ、鮎川とエゼキエウがピッチに。同点ゴールが欲しいガンバも68分、一美、パトリック、チュ セジョンに代え、宇佐美、レアンドロ ペレイラ、山本を投入する3枚替えで攻撃を活性化。さらに78分、井手口を下げ、ついにガンバデビューとなるウェリントンシウバがピッチ。右サイドに入ったウエリントン シウバをアクセントに攻撃に出るガンバだが、思うようにシュートに持ち込むことはできない。するとここから両チーム交代カードを切りながら、ゲーム最終盤の攻防へ。85分、広島はジュニオール サントスに代え永井を、一方ガンバも89分、倉田に代え今季初出場となる塚元を投入。最後までゴールを同点ゴールを目指すガンバだが、後半アディショナルタイムに広島は茶島、今津を投入し、時間を使うとそのまま試合終了のホイッスル。先制ゴールを奪われながら、一時は同点に追いついたガンバだったが、後半に突き放され1-2の敗戦。またもホームで勝利を挙げることができなかった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−今日は従来の[4−4−2]に戻して、かなりパスのテンポも上がっていたと思いますが、システムを変えた狙いとできた部分、課題を教えてください。
狙いはお互いの距離感を大事にしながら、テンポよくボールを動かしながら、相手ゴールに迫るという部分で、そういった狙いをできたところはありましたけれど、やはり最後、仕上げの手前のところのプレーは改善しなければいけないとは思いました。セットプレーの失点、またわれわれのセットプレーからのカウンターというところで、ちょっと失点の仕方が淡泊なところも、やはり修正しないといけないというふうに思います。

−−ウェリントン シウバ選手がデビューして、彼の個人技の高さが垣間見られたところはありましたが、今日の評価を聞かせてください。
もう少しより深いゾーンでのプレーということが増えれば、より相手の脅威になると思います。まだJヴィレッジでのバブルが明けてようやく3週目ぐらいなので、試合を長い時間やるというところに関しては、もう少しコンディションを上げる必要があるかなというようには思います。

−−カウンターからの守備については試合前からポイントに挙げていましたが、宮本監督が淡泊だと言われる点はどの辺りに感じましたか。
CKのこぼれ球のところをああいう形で持っていかれると、相手の方が前に出るパワーがあるので、やはりこぼれ球に対する反応であったり、ああいうポイントになる前のプレーの修正が必要かなと思います。

[一美 和成]
−−チュ セジョン選手とのプレー時間はまだ短いと思いますが、セットプレーでキックの弾道の違いを感じますか。
そうですね、ファーに蹴ったボールも落ちてくる。相手からしたら守備をしにくいと思うので、(得点に関しては)セジョンのボールが良くて本当に良かったです。

−−G大阪所属としてはJ1で初ゴールだった。今日の1点は自身やチームに勢いをつける?
G大阪でデビューして、今まで得点では貢献できていなかったので、いまは初めて貢献できたという自覚があります。これからもっと活躍してG大阪の一選手として結果を残してアピールしたいですし、いまスタートラインに立てた気がします。

[ウエリントン シウバ]
−−今日はG大阪デビューおめでとうございます。時間は短かったですが、Jリーグのレベルなどに感じたことは?
ありがとうございます。自分もずっと楽しみにしていたデビュー戦を迎えることできたし、このG大阪で初めて試合に出られたのは良かったです。試合はすごく堅くて難しい展開の中で、最後の最後までチームは勝利を狙って頑張りましたが、勝利に結びつかなかったのは残念です。

−−今日ピッチに入ってみて、何を改善すれば勝利につながっていくと感じましたか。
やはり去年のG大阪の情報も聞いていて、リーグ戦を2位で終えてたくさんの勝利を手にしたチームでしたが、今年はスタートで出遅れていて正直、自信を皆が少し失っているのかなとは感じます。それを取り戻すためには勝利を挙げないといけないんですけど、そのためには自分たちがいま以上に難しい時期をチームで一丸となって、普段の倍以上の気持ちで練習に臨んで、そこで自信を積み上げてそれを試合の中で勝利に結びつけ、自信を取り戻す作業が必要なのかなと思います。

総評
Q「今日は従来の4―4―2に戻してかなりパスのテンポも上がっていたと思いますがシステムを変えた狙いと出来た部分、課題を教えてください。」
宮本監督「狙いはお互いの距離感を大事にしながら、テンポよくボールを動かしながら相手ゴールに迫るという部分で、そういった狙いのところもできたところはありましたけれど、やはり最後仕上げの手前のところのプレーというところは改善しなければいけないとは思いましたし、セットプレーの失点、また我々のセットプレーからのカウンターというところで、ちょっと失点の仕方が淡白なところもやはり修正しないといけないという風に思います。」

Q「ウェリントン・シウバ選手がデビューして、彼の個人技の高さが垣間見られたところはありましたが、今日の評価を聞かせてください。」
宮本監督「もう少しより深いゾーンでのプレーということが増えれば、より相手の脅威になると思いますし、今まだ、Jヴィレッジでのバブルが明けてようやく3週目ぐらいなので、試合を長い時間やるというところに関しては、もう少しコンディションを上げる必要があるかなというようには思います。」

Q「カウンターからの守備については試合前からポイントに挙げておられましたが、宮本監督が淡白だと言われる点はどの辺りに感じましたか。」
宮本監督「CKのこぼれ球のところをああいう形で持っていかれると、相手の方が前に出るパワーがあるのでやはり、こぼれ球に対する反応であったり、ああいうポイントになる前のプレーの修正が必要かなと思います。」

Q「試合展開的に相手がリードを奪って熱量高く最後、守備をしてくる展開でしたが、それを上回れなかった元気のなさを感じるところはありますか。」
宮本監督「元気のなさというのは、そのどういう表現になるかわからないですけど、そういう風には思わなかったですけど、どうしても1対1の試合で2点目を取られて選手の気持ちは重くなったかなというところはありますね。」

Q「元気のなさというよりは、どちらかというと焦りの気持ちがいい方向に行っていないのかなという印象もありましたが、どうお感じですか。勝てていない焦りだったり、多分流れの中から点が取れていないということで。」
宮本監督「そういうやはり、今日勝点3を挙げたいという色々な選手の思いもある中で1点ビハインドの状況になり、時間が少ない、色々な心が平穏ではない状況ではあったと思います。」

Q「今日で10試合が終わりましたが、もちろん今の勝点については納得されていない部分もあると思います。10試合終えた今の状況を総括していただけますか。」
宮本監督「やはり得点に関してももっと増やしていく必要がありますし、そう行ったものを増やしていかないと勝ちにつながっていかないなという風に思います。」

←戻る