2021.5.2(日) 15:00〜 明治安田生命J1リーグ
第12節 C大阪@ヤンマー
[プレビュー]目指すのは敵地での勝利。ダービーからガンバの反攻を始めてみせる
開幕から1勝を挙げただけにとどまり、得点数もここまで1。コロナ禍の中で難しいシーズン序盤を強いられているガンバだが、誰もがその悔しさを噛み締めている。
過去、様々な苦境を乗り越えてきたガンバだが、近年は苦しい状況で挑む大阪ダービーでしばしば、チームはその意地を見せてきた。
「非常に大事な試合だし、こういうターニングポイントでダービーがあることも多いので、明日の試合をきっかけにしたい」
大阪ダービーでは人一倍、熱いプレーを見せてきたキャプテン、三浦の言葉はチームの総意でもある。
活動再開後、連戦が続いてきたガンバだが名古屋戦から9日間のインターバルで挑むのが今回の大阪ダービーだ。
前節の名古屋戦は今季初めて複数失点を喫して敗れたが、今の明確な課題はやはり得点力。勝点3を手にする上で、やはり鍵になるのは相手ゴールをこじ開ける勝負強さになる。
「いかに得点を挙げるか、そのために攻撃を構築するのかを含めて、攻守両面で調整した」とシーズン最初の大一番に向けて、宮本監督も話したが、最初のポイントになるのが試合の入りになる。
緊急事態宣言の再発令でリモートマッチになる今回の一戦だが、「少し今までと違う雰囲気の試合になるので試合の入りは気をつけたい」と宮本監督も話す。
本来であれば両サポーターの熱気で自ずと立ち上がりからスイッチが入る大阪ダービーだが、攻守両面でアグレッシブさを体現したい。
一方、相手は現在5位だが、かつてガンバを率いたレヴィー
クルピ監督のもと、攻撃力を前面に押し出しながら戦っている。ここまで5得点中のベテラン大久保も要注意だが東口と三浦が揃ってキーマンとして警戒するのが、中盤の清武だ。
「清武選手は攻撃の起点にもなるし、そこは一番気をつけないといけない」(東口)。
不用意な失点は禁物だが、今のガンバに必要なのはタイムアップの瞬間に相手よりも1点多く取ることである。取られれば取り返すのが、従来ガンバが見せてきたスタンスだ。「画面越しにでも僕らの戦っているところを伝えられるように熱い試合をしたい」(三浦)。
そんなガンバにとって心強い材料はフィット感を高めているレアンドロ
ペレイラが日々状態を高めている上に、登録が完了したウェリントン
シウバもガンバデビューを待つ状態になっていることだ。
「レアンドロは起点になれる選手。前向きの選手を上手く使えるような状況にもなる」と指揮官もレアンドロ効果を期待するが、ダービーの舞台でブラジル人選手が燃えないはずがない。
「チーム全体のパワーが必要だし、覚悟を持ってやっていきたい」と力強く決意を口にした東口。
攻守両面で、熱くそして激しく戦い抜き、勝点3をつかみ取る。
アライバルインタビュー

宮本監督「(勝利するためのポイントは?)ベーシックな球際の戦いや攻守において相手を上回れるかという所と、トレーニングの内容がしっかりと試合に反映できるかだと思います。」
ハーフタイムコメント
・チャンスは来ている。あとは足を振ること。
・守備は相手のセットプレーに気をつけること。
・前半やれていたことを続けて後半さらにパワーを出して戦おう。
2021明治安田生命J1 第12節 △1-1 大阪ダービー@ヤンマー
前節の名古屋戦から中9日で迎える今季初の大阪ダービー。緊急事態宣言下での開催のため、昨年のパナスタでのダービー同様に再びリモートマッチでの開催となったこの試合。本来であれば青黒とピンク色の両サポーターでスタンドが埋め尽くされる大阪ダービーだが、静寂に包まれたヤンマースタジアム長居で15:03にキックオフを迎えた。
1分、オープニングシュートを放ったのはガンバ。この日、先発起用の矢島がペナルティエリア左から右足を振り抜くが、ボールはキムジンヒョンにキャッチされてしまう。対するC大阪も5分、中央へ切れ込んだ坂元がペナルティエリア手前の右から左足で浮き球のパスを中央へ送ると、走り込んだ大久保が胸トラップからシュートを放ってネットを揺らす。しかし、このプレーはオフサイドの判定に救われノーゴールに。肝を冷やす場面だったが判定に助けられ立ち上がり早々のピンチを逃れたガンバ。9分、C大阪にFKからチャンスをつくられる。ファーサイドで大久保に滑り込みながらシュートされるが、至近距離のシュートに見事な反応を見せた東口が右足でセーブし、このピンチも脱する。14分、ガンバのCKの場面。キッカー山本が右足でインスイングのクロスを供給する。ペナルティエリア中央へ走り込んだ井手口が体で折り返すと、矢島がゴールへ押し込むが、これはオフサイドの判定。両チーム、キックオフから1度ずつゴールネットを揺らすも、ともにオフサイドの判定で先制ゴールとはならず。16分、藤田のロングスローから清武が強烈なミドルで狙うが、これは東口がパンチングで弾き返す。そのこぼれ球を拾ったC大阪が二次攻撃を繰り出すと丸橋のクロスから最後はチアゴがヘディングシュートを放つがこのシュートも東口がしっかりとキャッチ。両チームとも立ち上がりから積極的な攻撃を見せていたが22分。この日、度々シュートを放ちガンバゴールを脅かしていた大久保が負傷すると、一度はピッチに戻るも担架に乗せられ交代。故障の大久保に代わり、アダム
タガートが投入される。C大阪が前半のうちにアクシデントで最初の交代カードを切る。25分、ガンバは宇佐美のCKの流れから山本がボールを拾い、再び宇佐美へ。宇佐美の相手DFの頭上を越すクロスをファーで待ち構えた矢島がダイレクトで合わせるもC大阪・GKキム
ジンヒョンに左足でセーブされゴールとはならず。すると34分、今度はガンバにもアクシデントが発生。相手DFのタックルを足首に受けた小野瀬がプレー続行不可能に。この負傷により小野瀬がピッチを後にし、チアゴ
アウベスがピッチに。42分、豊川が左サイドからクロスを上げると、このクロスは福田がブロック。しかしこの福田のプレーがVARの結果、ハンドの判定となりC大阪にPKが与えられる。キッカーの豊川は右足でゴール左を狙ってグラウンダーのシュートを放つが、左ポストに弾かれる。相手のミスに救われたガンバ。試合はそのままスコアレスで、ハーフタイムへ。
両チーム選手交代なく後半へ突入すると、試合はさらにペースアップ。53分、清武のクロスから走り込んだ坂元がヘディングシュートを放つがこれは枠上へ。55分には中盤で福田の横パスを受けた井手口が運ぶと思い切りよくミドルで狙うが、これはGKキム
ジンヒョンがキャッチ。続く56分、右サイドでボールを受けたチアゴ
アウベスが敵陣深くからクロスを送る。このクロスはキム
ジンヒョンに触られるが、こぼれ球に反応した宇佐美がペナルティエリア手前の中央から右足でダイレクトシュートを放つ。しかし、このシュートも枠を捉えることができない。スコアレスで試合が推移する中63分、C大阪が後半初めて選手交代を行うと、坂元とアダム
タガートの2人に代え、中島と加藤がピッチに。70分、投入された加藤がマイナスのクロスを送ると走り込んだ清武がダイレクトで狙うが、ここは昌子が身体を張ってブロック。この時間帯、交代出場の選手が活性化させ勢いに乗るC大阪は74分。ショートカウンターから藤田のパスを受けた中島がペナルティエリア内から狙いすましたシュートを放つとこれがファーサイドに吸い込まれる。試合の行方を占う貴重な先制ゴールをC大阪に奪われたガンバ。1点を追いかける苦しい展開となったガンバは75分、矢島、宇佐美、レアンドロ
ペレイラを下げ、倉田、川�ア、パトリックを投入する3枚替えですぐさま同点ゴールを奪いにいく。リードを奪ったC大阪は79分、豊川に代わり新井を投入。チアゴとダンクレーのCBを中心に、リスクを冒さずこの1点のリードを守りにいくC大阪。諦めないガンバは80分、FKのチャンスから、昌子がシュートを放つと、これが相手DFのハンドを誘い、今度はガンバにPKのチャンス。82分、パトリックがこのPKをしっかりと蹴り込み1-1の同点に。プレッシャーのかかる場面だったが、落ち着いてPKを成功させたパトリックの大阪ダービー初ゴールで同点に追いついたガンバ。一気に勝ち越しを狙うガンバは直後に山本を下げチュ
セジョンを投入。勝点3を狙う両チームが最後まで攻め合うも1-1の同点で試合終了。無観客開催の大阪ダービーは互いに譲らずドロー決着となった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−アウェイの“大阪ダービー”で勝点1ですが、この結果を宮本監督はどのように受け止めていますか。
勝点3をやはり取りたい。いまのチームの状況、またはダービーというところで勝点3をというところはありましたから、そういう意味ではやはり悔しさはあります。ただ1点リードされて、アウェイというところで難しい部分、そこで選手たちがしっかりと取り返してくれたというところは評価できると思います。
−−今日はシステムを開幕戦以来の[4−3−3]に戻して、前半の途中まではかなり流動的に全体ができていたと思うのですが、徐々にできなくなったように見えました。その要因を聞かせてください。
前半の残り15分ぐらいは少し相手にボールを拾われたり、また奪ってからの攻撃がスムーズではなくというところで、相手の時間帯になったかなと思います。ただ、後半に入って自分たちの時間も増えて、狙いとするところもありました。良かったところと改善すべきところをしっかりと整理して次に臨みたいと思います。
−−10日ほどの準備期間で、得点を挙げるためにいかに攻撃面を構築するかを取り組んだと話をされていましたが、今日の試合でできた部分とできなかった部分をもう少し具体的に教えてください。
相手がプレッシャーを前のほうでしっかりと掛けてくる中で、スムーズにボールを運ぶという点でうまくいった部分もありましたし、少し停滞したところもあります。でも、サイドにボールが出て、今までであれば少し大事にボールを戻すようなシーンであっても、今日に関してはしっかりとボールを前に進めようというところはありましたし、ペナルティーエリアの中にしっかりと人であったり、ボールを入れるというところの作業をしようという話はしました。そういったところは出たと思いますし、点を取られてから、その前の時間帯もそうですけど、自分たちで意図するボールの動かし方でゴール前に迫れた部分はあったと思います。
もう少しやりたいのは、相手を揺さぶるようなボールの動かし方。しかもそこにテンポも必要だと思いますし、深い位置での1対1の仕掛けという部分も必要だと思いますし、そういうものをもっと増やしていくという作業が必要だと思っています。
[パトリック]
−−リモートマッチだったが、PKを蹴るときにはプレッシャーもあった?
今回、サポーターがいる、いないは別にして、ダービーで自分たちが負けている状態でのPKで、キッカーとして行くのは重圧が掛かっていましたが、モチベーション高く集中して蹴ることができたので良かったと思います。
−−“大阪ダービー”での勝点1をどう評価する?
自分たちが失点して追いかける形だったが、誰一人あきらめることなく、さらに自分たちの強さを出そうとする姿勢が試合の中で見られたと思います。その中で引き分けに持っていくことができ、もう少し時間があれば逆転ゴールも生まれるのではという状況を見せることができたので、その点は今後のリーグにプラスの影響を見せてくれると思います。
総評
Q「アウェイの大阪ダービーで勝点1ですが、この結果を宮本監督はどのように受け止めていますか。」
宮本監督「勝点3をやはり取りたい、今のチームの状況、またはダービーというところで勝点3をというところはありましたから、そういう意味ではやはり悔しさはあります。ただ1点リードされて、まあアウェイというところで難しい部分を選手たちはしっかりと取り返してくれたというところは評価できるという風に思います。」
Q「今日はシステムを開幕戦以来の4-3-3に戻して、前半の途中まではかなり流動的に全体ができていたと思うのですが、徐々にできなくなったように見えましたがその要因を聞かせてください。」
宮本監督「前半の残り15分ぐらいは少し相手にボールを拾われたり、また奪ってからの攻撃がスムーズではなくというところで、相手の時間帯になったかなと思います。ただ、後半に入って自分たちの時間も増えて、狙いとするところもありましたし、良かったところと改善すべきところをしっかりと整理して次に臨みたいと思います。」
Q「10日ほどの準備期間で得点を挙げるためにいかに攻撃面を構築するかを取り組んだと話をされていましたが、今日の試合で出来た部分と出来なかった部分をもう少し具体的に教えてください。」
宮本監督「相手のプレッシャーも前の方でしっかりとかけてくる中で、スムーズにボールを運ぶという点でうまくいった部分もありましたし、少し停滞したところもあります。でもサイドにボールが出て、今までであれば少し大事にボールを戻すようなシーンでもあっても、今日に関してはしっかりとボールを前に進めようというところはありましたし、ペナルティエリアの中にしっかりと人であったり、ボールを入れるというところの作業をしようという話はしました。そういったところは出たと思いますし、点を取られてからその前の時間帯もそうですけど、自分たちで意図するボールの動かし方でゴール前に迫れた部分はあったと思いますし、やりたいのはもう少し、相手を揺さぶるようなボールの動かし方、しかもそこにテンポも必要だと思いますし、深い位置での一対一の仕掛けという部分も必要だと思いますし、そういうものをもっと増やしていくという作業が必要だと思っています。」
Q「サイドに揺さぶるボールという言葉がありましたが、今日は4-3-3でスタートした中で、チュ・セジョン選手がチョイスに入ってこなかったのはまだ彼のコンディションに問題があるのか、彼の投入後は4-4-2にスイッチしましたが、まだ4-3-3だと彼のフィット感が足りないということなのでしょうか。」
宮本監督「セジョンに関してはコンディションということではないですし、十分スタートから行くというところに入ってきていますし、今日に関しても悠樹とセジョンのどちらでいくのかところの競争は今週の練習の中でもありましたし、その試合の流れであったり、相手チームの特徴であったりというものも考えながら、どちらを起用するのかというところを含めてやっていきたいと思っていますし、今まで陽介とセジョンを組ませた試合、陽介と悠樹を組ませた試合、また悠樹とセジョンを組ませた試合の中で色々見えてきているものが、試合でこれからどういう風に強みとして自分たちで持っていくのかということも考えていかないといけないですし、実力のある選手たちが今中盤にいる中でやはり、競争もあるのでそれは結果につなげて欲しいということは選手にも伝えていますし、それは今後も続いていくという風に思います。」