2021.4.22(木) 19:30〜 明治安田生命J1リーグ
第11節 名古屋@豊田ス
[プレビュー]勝利に不可欠なゴール。堅守の名古屋を大胆に攻め切りたい
ホームで今季初勝利を目指しながらも、前半の決定機をポストとクロスバーに嫌われ、ゴールが遠かったガンバ。一方で、大卒ルーキーの佐藤が右SBを務めた守備陣は、相変わらずの鉄壁の固さを見せ、清水に付け入る隙は与えなかった。
「ビルドアップは少しずつ流動的になってきたが、そこからハーフラインを超えてのボール回しに課題がある」と井手口がチームの現状をこう振り返るが、ガンバの本格的な巻き返しに欠かせないのは、やはり攻撃の活性化である。
コロナ禍による逆風を乗り越え、徐々に選手個々のコンディションが上がっているのは間違いないが、今待たれるのは攻めでより迫力を出すこと。そんなガンバにとって、名古屋戦で求められるのはリスクを恐れない大胆な攻撃になる。
「相手ゴールに向かう姿勢、状況を作ろうと選手に伝えた」(宮本監督)。
中3日の連戦で修正を図る指揮官だが、名古屋は現在、リーグ屈指の堅い守りを誇っている。2020シーズンもリーグ最少失点だった名古屋は、今季もここまでの11試合で計3失点。第2節から9試合連続無失点というJ1新記録も果たしている。
イタリア人指揮官らしい手堅いサッカーを見せる名古屋だが、その守りを打ち崩すのが今節のガンバに課せられたミッションだ。
ヒントは1対2で名古屋が今季初黒星を喫した前節の戦いに隠されている。
クロスからのヘディングとミドルシュートで2失点した名古屋だが、今のガンバに足りないのが敵陣深くでの大胆さである。
「ハイボールが上がってくれば、自分は誰にも負けずに競り勝てる強みを持っている」(パトリック)。攻守で献身的なプレーを見せるパトリックへのシンプルなクロスは名古屋をこじ開ける上で不可欠だ。
今季目指す、最後尾からの丁寧な崩しも保ちながらも、やはり正攻法だけでは名古屋の堅い守りを崩せない。クロスでパワフルに相手を揺さぶりながら、「(井手口)陽介に関してはもう少し縦への運動量を増やしてもらうことで3列目からの攻撃参加も増える」(宮本監督)。理詰めで崩し切るだけでなく、時にパワフルに、時に中盤のダイナミズムを生かしながら相手ゴールに迫りたい。
一方で名古屋は今季、8勝のうち5試合が1対0の勝利。爆発力があるとは言い難いものの、やはり要所には侮れない選手を揃えている。マテウスや元ガンバの阿部、今季加入した柿谷はもちろんだが、最も警戒したいのはボランチながらチーム最多の4得点を叩き出している稲垣だ。
「少ないチャンスかもしれないが、そこを絶対に決め切りたい」(パトリック)。好調の名古屋相手に手にする勝点3は、必ずガンバの勢いを加速させる。
ハーフタイムコメント
・奪ったボールを素早く展開しよう。
・相手DFの背後のスペースを積極的に狙っていこう。
・攻撃はシュートで終わることを意識しよう。
2021明治安田生命J1 第11節 ●0-2 名古屋@豊田ス
新型コロナウイルス感染症の影響で延期となっていた第11節アウェイ・名古屋戦。活動休止を経て、再開初戦の広島戦から6連戦の最終戦となるこの試合で、宮本監督は前節からスタメンを4人変更。前節はサブからのスタートとなっていたMF倉田、福田、山本、そしてFWには第9節以来、3試合ぶりにレアンドロ
ペレイラがスタメンに入り、宇佐美・パトリックとの同時起用に踏み切る。第2節から9試合連続無失点というJ1新記録を誇る堅守・名古屋のゴールを打ち破るため、攻撃的なメンバーでこの試合に臨む。
試合は5分、昌子がハーフウェイライン付近から前線へパスを出すと、パトリックが落としたボールから小野瀬が左足でシュートを放つ。この試合のファーストシュートを思いきりよく狙うが、このシュートは枠の左に逸れゴールを捉えることはできない。さらに15分、GK・東口の前線へのフィードに、パトリックが競り勝つとガンバにチャンスが訪れる。倉田がスルー気味に流すとこのボールに反応したレアンドロ
ペレイラがDFラインの背後に抜け出す。ペナルティエリア内から右足を振るが、シュートは惜しくも枠外へ。
16分、今度は名古屋の攻撃。中盤でパスを繋ぎ、右サイドでボールを受けたマテウスがカットインからシュート性のクロスを送る。このボールを昌子が触ると、角度の変わったボールがゴール方向に向かうが、これは東口がしっかりと対応。その後は両チーム一進一退の攻防を見せていたが、29分に名古屋が一瞬の隙を突きゴールを奪う。ハーフウェイライン付近でボールを受けた相馬が左サイドから長い距離をドリブルで運ぶと、そのまま三浦も振り切りクロスを上げる。このクロスを中央で待ち構えた山�アが胸トラップで収めると左足で蹴り込まれ失点。今季、先制した試合は8試合すべてで勝利を挙げている名古屋に前半のうちにリードを許す苦しい展開に。このゴールで勢いに乗る名古屋は41分、マテウスがFKを直接狙ってくるがこれは枠外へ。さらにアディショナルタイムにはCKのこぼれ球を稲垣がダイレクトで狙ってくるが、このシュートはわずかにポストの左へ逸れ難を逃れる。
そのまま前半終了のホイッスルを迎え、1点のビハインドでハーフタイムに入ると宮本監督は交代カードを切り、後半頭から井手口に代えチュ
セジョンを投入。チュ セジョンのミドルレンジからのパスで反撃の糸口を掴みたいガンバ。しかし後半も名古屋ペースでゲームが進むと55分、吉田のスルーパスから相馬がDFラインの背後に抜け出す。切り返しから三浦を振り切り右足でシュートを放つと、このシュートがサイドネットを揺らし名古屋に追加点を与えてしまう。後半早々に追加点を与え、名古屋に2点のリードを許す厳しい展開に。2点を追う立場となったガンバは60分に小野瀬に代え黒川を投入。左サイドバックの位置に黒川が入り、右に福田が回り、DFラインの立ち位置を修正する宮本監督。まずは1点を返したいガンバは64分、FKのこぼれ球から福田が強引にシュートに持ち込むが、このシュートは相手DFが頭でブロックし弾かれてしまう。70分には、さらに倉田と山本を下げ、チアゴ
アウベスと矢島を投入。交代カードを使いゴールを奪いに行くガンバ。直後のFKのチャンスの場面では宇佐美が直接狙うがこのシュートは枠の右へ。75分、交代で入ったチアゴ
アウベスが起点に宇佐美との連携から最後はレアンドロ
ペレイラがシュートを放つがこのシュートは枠上へ。ストライカーらしいコンパクトな振りから強烈なシュートを放つがゴールマウスを捉えることはできない。2点をリードする名古屋・マッシモ
フィッカデンティ監督は77分にこの日最初の選手交代を行うと、相馬と柿谷を下げ、齋藤と長澤がピッチに。さらに81分にはマテウスに代え中谷を投入。守備的な選手を増やし、ゲームを締めにかかる。一方、ゴールを奪いにいくガンバも直後にパトリックに代え一美がピッチに。フレッシュなFWを投入し、最後までゴールを目指す。後半のアディショナルタイムにはチアゴ
アウベスのクロスから最後は宇佐美がシュートチャンスを迎えるが、これも枠を捉えることはできない。最後までゴールを目指すガンバだったが、堅守の名古屋から得点を挙げることはできずタイムアップ。守備面では今季初の複数失点、攻撃面でも堅守の名古屋DFの前に無得点に終わり悔しい敗戦となった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−今日はパトリック選手とレアンドロ ペレイラ選手を2トップに起用し、両SBも攻撃的なスタメンで、よりクロスを入れていくというような戦い方だったのでしょうか。
クロスに限らず、相手のゴール前にしっかりと人であったりボールを、というところの考えはありました。
−−前半の最初と後半の最後は、相手ゴール前に迫力がある攻撃を出せたと思いますが、途中停滞したように見えました。宮本監督はその理由をどうお考えですか。
前半のその停滞というか、少しボールが後ろで動くシーンに関しては、あと5メートルか7メートル、進めるシーンで進もうとしなかったというか、もちろんその立ち位置だったり、ボールの動かし方だと思うんですけど、そういう部分と最後の仕掛けの部分が前半に関しては足りなかったなと思います。もちろん、先制された中で、相手が少し守備に重みを置く中での攻めあぐねはどの試合でもあると思います。ただもう少しダイナミックにゴールを目指すという部分が前半の立ち上がりだったり、後半の最後の時間帯というのは純粋にあったのではないかなと思います。
−−今日は宇佐美 貴史選手を中盤で起用されましたが、その狙いと彼の今日のプレーに関して教えてください。
狙いは得点を取るためですね。そういう意味で純粋な、大型のストライカーを前に置いてというところもありましたし、勝つための貴史のポジションということもありました。
[倉田 秋]
−−毎試合メンバーが替わるが、今日は名古屋相手にどのような攻撃を意識していた?
前の試合はバックパスが多かったので、奪ったときに前で仕掛けることを意識してやりました。
−−序盤は長いボールも使ってシュートを打つ場面もあった。1点取られたあと、相手の守備も堅かったが、うまくいかないと感じていたところは?
ブロックを組まれた相手を崩しにいくのは難しいと感じましたけど、誰かがリスクを冒してでも突破しないとと思っていました。けど、今日はそれがなかなかできなかった。
−−対戦相手と比べるのは申し訳ないが、G大阪の選手は名古屋と比べてボールを持ってから考える時間が長いように見えた。攻撃のイメージの共有はできつつあるのか、まだまだなのか。
どうですかね。できつつあるところもあるし、点が取れていないのでまだまだと思うところもありますけど、なかなか難しいですね。
[レアンドロ ペレイラ]
−−前節はメンバー外だったが、コンディション面で問題があった?
ちょっと肩の故障があってプレーが難しくて外れていました。
−−まだチームとして点を取るのが難しいが、ご自身はどういうところに問題があると感じている?
いま僕たちがやるべきことは、いまやっていることを継続して練習していくこと。チームでは(新型コロナウイルス感染によって)リーグ戦の中断期間もあったので、そのツケが少し回ってきていると思っている。
総評
Q「今日はパトリック選手とペレイラ選手を2トップに起用し、両サイドバックも攻撃的なスタメンで、よりクロスを入れていくというような戦い方だったのでしょうか。」
宮本監督「クロスに限らず、相手のゴール前にしっかりと人であったりボールを、というところの考えというのはありました。」
Q「前半の最初と後半の最後は、相手ゴール前に迫力がある攻撃を出せたと思いますが、途中停滞したように見えましたが、宮本監督はその理由をどうお考えですか。」
宮本監督「前半のその停滞というか、少しボールが後ろで動くシーンに関しては、あと5メートルか7メートル、進めるシーンで進もうとしなかったというか、もちろんその立ち位置だったり、ボールの動かし方だと思うんですけど、そういう部分と最後の仕掛けの部分が前半に関しては足りなかったなと思います。もちろん、先制された中で、相手が少し守備に重みを置く中での攻めあぐねはどの試合でもあると思いますし、ただもう少しダイナミックにゴールを目指すという部分が前半の立ち上がりだったり、後半の最後の時間帯というのは純粋にあったのではないかなと思います。」
Q「これで次の試合まで中10日空きますが、4―4?2ではなく、シーズンの開幕前にやっていた4-3-3にトライしようという考えはありますか。」
宮本監督「色々と考えたいと思います。」
Q「今日は宇佐美選手を中盤で起用されましたが、その狙いと彼の今日のプレーに関して教えてください。」
宮本監督「狙いは得点を取るためですね。そういう意味で純粋な、大型のストライカーを前に置いてというところもありましたし、そこに勝つための貴史のポジションということもありました。」
Q「結果として0ー2で敗れましたが、試してみていかがでしたか。」
宮本監督「良いシーンはあったと思います。」
Q「次は大阪ダービーですが、意気込みをお願いします。」
宮本監督「ダービーは去年に関しては引き分けと敗戦ということだったので、今年はしっかりと勝利できるように準備したいと思います。」