2021.4.11(日) 17:00〜 明治安田生命J1リーグ
第9節 柏@三協F柏
[プレビュー]勝利に必要な得点。柏のゴールをこじ開け、今季初勝利を
約1ヶ月遅れのホーム開幕を迎えた福岡戦では「やっと、こういう場にチーム全員で帰って来られた」と宇佐美が感慨深げに振り返ったように、選手たちはホームのサポーターの前でプレーする喜びと感謝を胸に抱きながらピッチに立った。
新戦力のレアンドロ ペレイラやチュ セジョンが初先発を飾り、前後半を通じて決定的なチャンスを作りながらもノーゴール。2試合連続でのスコアレスドローに終わったガンバだが、三浦と昌子が最終ラインに控える守備陣は相手に付け入る隙を与えず、鉄壁の守りを披露した。
この先に待つ過密日程に向けてチーム全体の底上げをしながら、コンディションを高める作業に取り組んでいる宮本監督だが、柏戦に向けては「我慢の部分も大事だけど勝点につなげていかないといけない」と今季まだ手にしていない勝利への渇望を口にする。
柏戦での勝点3に向けた課題は明確だ。2試合連続で無失点中の守備陣は昨年見せた固さを継続中。だからこそ、攻撃陣の奮起が不可欠になる。
「いかに得点につなげるためのチャンスを作れるか」(宮本監督)。セジョンが華麗なタクトさばきを見せはじめているだけに、あとはアタッキングサードでの仕掛けの質と迫力を取り戻すのみだ。
もっとも昌子は言う。「点を取らないと勝てないスポーツ。必ずしも綺麗にやる必要はない。強引でも泥臭くても1点は1点だから」。
流れの中で崩しきるのが理想だが、セットプレーを含めてチームの総力でゴールをこじ開けたい。
一方、昨年のJリーグMVPオルンガを移籍で失った柏は現在17位で直近の6試合は5敗1分けという状況だ。前節は鹿島相手に競り合う展開を見せながらも1対2で敗れているが、柏はガンバとは対照的に守備陣に課題を抱えている。8試合を終え、未だ無失点試合はゼロ。鹿島戦では守備の要、染谷が負傷交代しているが、ホームでの勝利に向けてネルシーニョ監督は守備の再構築を図ってくるはずだ。
「相手はカウンターが素晴らしいし、今季に限らず球際が強い」(昌子)。
昨年の公式戦では1勝2敗と柏に手こずったガンバだが、柏でやはり最も警戒が必要なのは日本代表入りも果たしたトップ下の江坂の存在だ。「江坂選手は日本に来てから知ったが映像を見る限りではいい動きをしているし、キーマンになる選手」と攻守でマッチアップする可能性が濃厚なセジョンも、警戒感を口に。ピッチに立てばガンバ相手に闘志を燃やしてくるであろう呉屋も含めて、やはり要所に侮れない選手は揃っている。
「3試合で点が取れていないので危機感はある」(昌子)。柏に勝ちきり、追撃への第一歩を踏み出すのみだ。
アライバルインタビュー

ハーフタイムコメント
・球際はしっかり戦えている。これを続けること。
・ロングボールのこぼれ球とカウンターに警戒しよう。
・後半の入りを大事に。ゴールを奪いにいこう。
2021明治安田生命J1 第9節 ●0-1 柏@三協F柏
前節、約1ヶ月遅れで今季のホーム開幕戦を迎えたガンバ。福岡に勝ちきることはできなかったものの、再開後の2試合を連続無失点に抑えるなど、守備陣の奮闘がで堅守が光る戦いぶりを見せる。ただ、今季のリーグ戦で未だ無得点とゴールが欲しいガンバはこの試合、チアゴ
アウベス・レアンドロ ペレイラ・パトリックのブラジル人トリオを先発起用。さらに中盤には前節好プレーを見せたチュ
セジョンと先発復帰した山本を配球役に起用し、超攻撃的な布陣でアウェイ・柏戦に臨む。
5分、三浦のロングボールからパトリックにチャンス。DFラインの背後に抜け出し、GKと1対1のチャンスを迎えるが、シュートを打ちきることができない。続け様に6分、倉田が左サイドを突破し、倒れ込みながらクロスを上げると、これが中央に走り込んだレアンドロ
ペレイラにピタリと合うが、シュートはジャストミートできず。こぼれ球を��尾が狙うがこれも枠を捉えることはできない。立ち上がり早々に決定機を迎えるがゴールを奪うことができずにいると今度は柏が反撃を見せる。12分、柏は仲間のスルーパスから北爪がボールを受けるが東口が冷静に処理し、シュートは許さない。22分、今度はガンバが中央右寄りでボールを受けたチアゴ
アウベスがカットインから左足で強烈なシュートを放つも、柏・GKキム
スンギュの好セーブに阻まれる。35分にはカウンターから柏がチャンスを迎える。自陣から少ない手数でガンバゴールに迫ると、右サイドの開いた江坂のクロスに北爪が走り込む。北爪が触れず逆サイドに流れたところを三丸が狙うがこのシュートは枠外へ逸れピンチを脱する。39分には江坂が起点となり、またも柏がチャンスメイク。左サイドでスルーパスを受けた三丸がクロスを上げるとクリスティアーノが飛び込むが、ここは昌子が身体を張り決死のブロックを見せる。交錯した昌子は倒れ込むが、ピッチに戻りプレー続行。両チームが激しく競り合う展開の続いた前半だったが、ゴールは生まれずスコアレスで前半を折り返す。
ハーフタイムに「ゴールを奪いにいこう」と攻撃陣にテコ入れを行い、レアンドロ
ペレイラを下げ宇佐美を後半の頭からピッチへ投入する。49分、江坂が長い距離をドリブルで持ち上がるとペナルティエリア手前から左足でシュートを放ってくる。強烈なショートが枠を捉えるが、東口のセーブで後半立ち上がりのピンチをしっかりと凌ぐ。51分、カウンターから今度はガンバがチャンスを迎える。チュ
セジョンの浮き球のパスを収めたチアゴ アウベスがドリブルで運び、走り込んだ宇佐美にスルーパスを送る。これを受けた宇佐美が右足を振るがシュートは惜しくもゴールマウスの僅かに外へ。62分、柏・マテウス
サビオがペナルティエリア内から右足で狙ったシュートは僅かに枠外に逸れ難を逃れる。後半も中盤に差し掛かり一気に攻勢をかけたいガンバ・宮本監督は63分、山本とチアゴ
アウベスに代え、井手口と小野瀬を投入する2枚替え。攻撃を活性化させると64分、チュ
セジョンのスルーパスに倉田が反応。ゴール前に折り返すと宇佐美が飛び込むが、柏DFに阻まれシュートに持ち込むことができない。69分、柏も最初の選手交代を行い、椎橋に代わり大谷がピッチへと入る。76分、古賀がハーフウェイライン付近からペナルティエリア内へ対角のロングボールを送る。これを走り込んだ北爪がダイレクトで狙うが東口がセーブしCKへ。続くCKのピンチの場面、マテウス
サヴィオのアウトスイングのボールから江坂のシュートを一度は弾き返すも、クリアボールを拾われ再び逆サイドからクロスを上げられる。するとゴール前で競り合ったボール、混戦から最後は大谷が左足でグラウンダーのシュートを放つ。DF陣の隙間を抜くシュートはポストに当たるも跳ね返りがそのままゴールに吸い込まれ0-1と柏に先制点を奪われてしまう。1点のビハインドを負い、後がないガンバは77分に倉田に代え福田を、さらに80分に黒川を下げ一美を投入。同点ゴールを狙いにいくガンバ。しかし柏も86分にマテウス
サヴィオを下げ神谷を投入すると、うまく時間を使われそのまま試合終了。両チームともアグレッシブに攻め合う展開となったゲームだったが、僅差で柏に競り負け今季初勝利は次節に持ち越しとなった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−今日の先発メンバーを見ていると後半勝負のイメージを持たれていたようにも思いましたが、どのようなプランで今日のスターティングメンバーを選ばれたのでしょうか。
それぞれの、やはりゲームのコンディションを上げていく作業と、このゲームをモノにするということを考えながらのスタートですし、もちろん柏という相手との試合でどういう展開になるのかというところも踏まえて、前半ないしは後半の勝負の時間で誰を起用するのか、というところも考えてのスタートになりました。
−−得点は取れませんでしたが、前の2試合よりは決定的な場面もあったかと思います。そのあたり、攻撃面に関して前節・福岡戦よりも上積みされたと感じるところはありますか。
選手たちには、よりゴールに向かう攻撃を増やす、また相手DFへの圧力を掛けるというところを求めてスタートしましたし、そういったところは見られたと思いますけど、やはり相手のゴールネットを揺らしていないというところは現実にあるので、もっともっとやはり改善すべき点はあると思います。
−−レアンドロ ペレイラ選手とパトリック選手の2トップでスタートされたと思いますが、その狙いとレアンドロ
ペレイラ選手をハーフタイムに交代させた理由を教えてください。
先ほどお話ししたようにゴールをよりダイレクトに、直接的にゴールを目指すというところでのレアンドロの起用もありましたし、今後の試合のいろいろなプランを考える中でのレアンドロの起用ということもありましたし、(宇佐美)貴史の起用というところもありました。そういったいろんなところを加味しての出場時間とはなりました。
[山本 悠樹]
今日のゲームに関しては柏さんの激しい前から来るプレスに対して、自分たちがどうやって前にボールを運ぶかがカギになると思っていました。そこで自分たちが思ったような形で進めるシーンは少なかったですけど、そのぶん中央で、前線には強い2人がいたのでそこを起点にして、(チュ)セジョンのロングボールから前に人数をかける形で前進しようという形になりました。そして今季、点が取れていないのは最後のところ、仕掛ける回数というか、フィフティーフィフティーで仕掛けるのか、もう一度作り直すのかは改善の余地があると思います。
−−毎試合、ボランチの顔ぶれが変わることをどう感じている?
セジョンにしても(井手口)陽介くんにしてもタイプが違う。陽介くんと組むときは僕が舵取り役みたいになるが、セジョンが下でプレーするのが好きなので、そういうときは僕が前に絡むシーンを増やすことについて、プレーの幅を広げるというふうにポジティブに捉えてやっています。
[東口 順昭]
−−守備陣としては我慢の試合が続くが、ここまでの4試合を振り返ると?
後ろがしっかりと粘って勝点を取れる流れも長いシーズンには必要になってくるし、今日みたいな試合でも後ろが耐えて勝点1を持ち帰れば、まあ問題ないんですけど、失点してしまっているのでいろいろ修正点は出てくると思います。
−−後ろから見ていて点が取れていない現状をどう見ている?
1点取れたら、2点、3点と取れそうな雰囲気もありますし、下を向かずにやり続ければ大丈夫かなと思います。
総評
Q「今日の先発メンバーを見ていると後半勝負のイメージを持たれていたようにも思いましたが、宮本監督はどのようなプランで今日のスターティングメンバーを選ばれたのでしょうか。」
宮本監督「それぞれの、やはりゲームのコンディションを上げていく作業とこのゲームをものにするということを考えながらのスタートですし、もちろん、柏レイソル相手という相手との試合でどういう展開になるのかというところも踏まえて、前半ないしは後半の勝負の時間で誰を起用するのか、というところも考えてのスタートになりました。」
Q「その中で、得点は取れませんでしたが、前の2試合よりは決定的な場面もあったかと思います。そのあたり、攻撃面に関して前回の福岡戦よりも上積みされたと感じるところはありますか。」
宮本監督「選手たちには、よりゴールに向かう攻撃を増やす、また相手DFへの圧力をかけるというところを求めてスタートしましたし、そういったところは見られたと思いますけど、やはり相手のゴールネットを揺らしていないというところは現実にあるので、もっともっとやはり改善するべき点はあると思います。」
Q「レアンドロ・ペレイラ選手とパトリック選手の2トップでスタートされたと思いますが、その狙いとペレイラ選手をハーフタイムに交代させた理由を教えてください。」
宮本監督「先ほどお話ししたようにゴールを、よりダイレクトに直接的にゴールを目指すというところでのレアンドロの起用もありましたし、今後の試合の色々なプランを考える中でのレアンドロの起用ということもありましたし、貴史の起用というところもありましたし、いろんなこと、そういったところを加味しての出場時間とはなりました。」
Q「それはまだ宇佐美選手もレアンドロ選手もベストコンディションではない中で、試合に使っていく中で上げていって欲しいというところでしょうか。」
宮本監督「そうですね、7試合、8試合こうずっと試合をこなしているコンディションではないので、こういった連戦の中で、なるだけ怪我をしない、でもコンディションを高めていくという作業も必要になると思いますし、そういう考えのもと今日の出場時間になりました。」
Q「その中でなかなかゴールが出ないところに宮本監督もストレスを感じていると思いますが、コンディションの面以外で今何かチームに足りないと感じている部分はありますか。」
宮本監督「選手はしっかりと戦ってくれていますし、今日に関しても厳しい球際のところでも、戦いを臨む姿勢も見られましたし、あと1点が入れば解放されるんじゃないかなと思います。」