2020.12.16(水) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第33節 横浜FC@ニッパツ
[プレビュー]残されたミッションは2勝。横浜FCに勝ちきり、自力で2位を掴みに行く
タイトル奪還は逃したものの、ガンバの熱い戦いは続いている。
「天皇杯では優勝のチャンスがあるので、チームとして目指したいし、そこを目指せば自ずとACL出場権もついてくる」とガンバの立ち位置を代弁するのは湘南戦で先発に復帰したキャプテンの三浦である。
天皇杯につながるJ1リーグの2位争いは熾烈を極めるが、ガンバは残された2試合で勝利すれば自力で2位が決定する。
横浜FC戦で勝ち点3を手にすれば、来季のACL出場権を得られる3位以内が確定する上に他クラブの結果次第では2位も決定。しかし、これまで同様、目の前の戦いに集中するスタンスの大切さを指揮官は強調する。
「目の前の練習や試合、対戦相手、対面している相手にどう上回って勝つのかということだけ。余計なことを考えてもうまくいかないことも多い」(宮本監督)。
降格がない異例の今季だが、シーズン終盤にやはりモチベーションを持たないチームは存在しない。仙台に苦杯を舐め、前節も湘南相手に苦しみながらも勝ち切ったガンバだが、今節対戦する横浜FCも、15位とは言えども侮れない相手であるのは間違いない。
直近の5試合は3分け2敗と勝利から遠ざかっている横浜FCではあるが、前節は3位の名古屋に対して粘り強い戦いを見せ、スコアレスドローに持ち込んでいる。
ガンバもホームでは苦戦を強いられ、パトリックの劇的な決勝点で辛うじて2対1で振り切っているだけに、やはり「内容というよりも勝ち点3を取れるかどうか。泥臭く勝ちにこだわってやっていきたい」(藤春)という一戦になりそうだ。
直近の5試合で2点以上を奪ったことはなく計3得点にとどまっている横浜FCだが、最大の持ち味はビルドアップからの攻撃だ。「湘南戦のように前からのプレスでひっかければチャンスになる」と三浦が語るように、前線からの連動したプレスは不可欠になるが、一方でシンプルに前線を走らせるのも相手の武器。ガンバから期限付きで移籍している一美は契約上、ピッチに立たないが最も警戒すべきは今季のJ1リーグでブレークしたアタッカーの斉藤光毅だろう。
不用意な失点は禁物だが、ガンバが勝ち切る上で欠かせないのが相手ゴールをこじ開け切る迫力だ。福田は累積警告で出場停止だが、若い力の台頭で総力戦を続けてきたのが今季のガンバ。そして心強いのがエースとして完全復活したパトリックの存在である。
「天皇杯のタイトルを狙うチャンスもあるし、全員がそこを目標にしている」(三浦)。2位の死守は、今のガンバに与えられたマストのミッションだ。
アライバルインタビュー

宮本監督「(天皇杯と来季のACL出場権が懸る大事な一戦となりますが?)そういうことは念頭に置きながらも、シンプルにこの試合を勝ちきるところに集中したいと思います。」
ハーフタイムコメント
・相手DFの間に顔を出してボールを受けよう。
・ピッチの中でコミュニケーションを取りながら、ハードワークを続けよう。
・追加点を奪いにいこう。
2020明治安田生命J1 第33節 ○2-0 横浜FC@ニッパツ
31節では湘南を相手に苦しみながらも勝ちきったガンバ。先週末には神戸のACL参加に伴う振替開催で既に消化済みとなっていた32節が行われ、2位を争う名古屋、C大阪がともに引き分け。天皇杯出場権の懸る2位争いは依然として混戦を極めるが、自力で2位の座を掴むことができるのはガンバのみだ。今節対戦する横浜FCは現在15位に位置するものの、前回のホームでの対戦では終了間際のパトリックの得点で辛くも振り切った相手。前節も3位・名古屋を相手にしぶとく戦いドローに持ち込む自力を誇るだけに、気を緩めることなく立ち向かわなければならない。そんな相手に対して、前節鋭いミドルで今季初得点を記録した好調・福田を出場停止で欠くことになった宮本監督は、前節からスタメンを1人変更し、奥野を5試合ぶりにスタメン起用。サブにはキムヨングォンが2試合ぶりに復帰し、さらに山口とガンバ大阪ユース所属の中村を初のJ1メンバー入りに抜擢するなどフレッシュなメンバーも控える陣容でアウェイでの大一番に臨む。
試合は1分、早速動く。横浜FCのキックオフで始まったボールにガンバが猛然とプレスをかけると、高い位置でボール奪取。そこから素早くパスを繋ぎ相手ペナルティエリア内へ侵入すると、フリーになっていた矢島がシュートを放つ。一度は相手GKに防がれるもこぼれたボールを倉田が押し込みガンバが先制!開始早々に幸先良く先制点を奪い、この試合を主導権を握る。勢いに乗るガンバは9分、パトリックの落としたボールを再び倉田が狙うが、これは相手GKに防がれる。10分にはまたも高い位置でボールを奪ったガンバがショートカウンターから最後は渡邉がシュートを放つが、これもGKのセーブに遭い追加点とはならず。17分、反撃に出る横浜FCはサイドチェンジから、左サイド武田がクロスを上げると最後は皆川に頭で合わされるもこのシュートは枠外へ。32分には再び横浜FCに左サイドから突破を許し、武田のシュート性のクロスを東口が弾くとこぼれたボールを安永にプッシュされるも、しっかりとDFが寄せ枠内シュートは許さない。40分、今度は右サイド、瀬古のクロスから齋藤功佑にダイレクトで合わせられるが東口がガッチリとセーブ。前半アディショナルタイムには斉藤光毅がカットインからの狙いすましたミドルシュートがゴールを襲うがこれも東口がわずかに触りスーパーセーブで難を逃れると、直後にはガンバも山本のクロスから最後はパトリックがプッシュするも横浜FC・GK南のセーブに遭う。両チーム守護神の活躍で締まったゲームとなるが、ガンバが開始直後に奪った1点のリードを保ったまま前半を終え、ハーフタイムへ。
ガンバ、横浜FCともにハーフタイムでの選手交代はなく後半へ入ると、後半は立ち上がりから横浜FCがボールを握る展開が続く。59分、ゴール前中央から武田のミドルは枠上へ。続く61分、斉藤光毅がシュートを放つもこれは昌子が身体を張りブロック。67分、横浜FC・下平監督がこの試合最初の交代カードを切り、松浦と皆川を下げ中山と瀬沼を投入する2枚替え。すると68分、交代で入ったばかりの松浦が早速シュートを放つ。左サイドからのクロスに下がりながらのボレーで狙うがこのシュートは枠外に逸れる。1点を追う横浜FCは72分に再び選手交代を行うと、佐藤を下げ手塚がピッチに。次々とフレッシュな選手を投入し、同点ゴールを狙いにくる横浜FC。後半に入り、横浜FCの攻撃を受ける時間が続き、守備の時間が長くなっていたガンバだったが81分、一瞬の隙を突きチャンスメイク。高い位置で矢島のボール奪取から一気に相手ゴールに迫ると、倉田、渡邉と立て続けにシュートを狙う。これらのシュートはともに防がれるも、最後はパトリックが強引にねじ込みゴールを奪う!このゴールでリードを2点に広げ一気に勝利に近づいたガンバ。2点を追う形になった横浜FCは直後の82分、最後の選手交代を行い、武田と斉藤光毅に代わり袴田と三浦がピッチに入る。対するガンバ・宮本監督も86分に渡邉に替え唐山、90分にはパトリックに替えて塚元を投入。前線にフレッシュな選手を投入し、ゲームをクローズさせにかかる。後半アディショナルタイムもしっかりと凌ぎきったガンバがそのまま2-0で試合を終え、これで二連勝。他会場の結果を受け、この勝利で勝点を65に積み上げたガンバの2位フィニッシュが確定。アウェイでの大一番を制したガンバが天皇杯と来季のACL出場権を自らの手で掴み取った。
[ 宮本 恒靖監督 ]
本当に早い時間帯に点が取れて、その後相手を押し込むような展開というか、良い形でボールが奪えて相手ゴールに迫るという展開が続いた良い入りができた試合だったと思っています。その後、少し相手にボールを持たれる時間が続いて、我慢しなければいけない展開になり、その中でもう少し自分たちがボールを奪ったあとにはボールを保持する時間を作りたかったですけど、なかなかそういった時間を持てずに我慢することが続いた試合だったかなというふうには思います。
ただ、選手たちはそこも、今季、特に後半戦はそういった中でも割り切ってプレーをしていますし、そこでもやられないというような粘り強さも見せてくれた中で、追加点をしっかりと挙げてくれた。結果、2位につながったというところで選手の今日も頑張りはしっかりと見られましたし、内容に関してはもっともっと改善していきたい部分はありますけど、常に選手に求めているハードワークであったり、チームのために自分の持っているものをすべて出して勝利のために貢献するとかという部分は、多く見られたゲームだったというふうに思っています。
−−川崎F戦のあと、2位で終えることが目標だということだった。今日2位を確定させたことに関していまの率直な気持ちを教えてください。
フロンターレが本当に負けることなく先を走っている中で、リーグ戦のタイトルというところがなかなか現実的なものとならない中で、天皇杯の出場権というのがリーグ戦の2位以上というところがあったので、そこに関しての目標というかターゲットは早いうちから見ていたところもありましたし、先ほどもお話したようにしっかりと選手がそこを見据えてやってくれた結果だと思います。厳しい試合も多かったですけど、そういったものを拾っていった結果のこの順位かなというふうには思います。『65』という勝点に関しては今年、選手と一緒に掲げた目標の数字なので、2位という部分と『65』という部分をクリアできたことについてもある一定の評価はできると思います。ただ、最終戦があるのでそこでもしっかりと勝点3を取れるように準備したいというふうにも思っています。
[東口 順昭]
−−今日の試合で2位が確定したが?
長いシーズンを戦ってきて、コロナ禍の中でこういう成績を収められたのはチーム力の高さが出たシーズンだった。まだまだ修正点はあるけど、2位にいることで来年ACLなど、違った景色が見えてくるので良かった。
−−今季、G大阪が手にしたものをどう振り返る?
守備の強度は高く出し続けられたと思うし、あとは勝負強さというところも際立ったかなと思います。
[倉田 秋]
−−試合後のフラッシュインタビューで「自分にとっても大事なゴール」と話していたが?
今年はまだ3点しか取れていなかったし、前の1点からここまでだいぶ時間が空いていたので、早く取ってチームに貢献したいと思っていました。
−−福田 湧矢選手が出場停止で宇佐美 貴史選手らが不在でしたが、より自分が勝負を決めるという気持ちもあった?
それは誰が出てようが関係なく、毎試合チームを自分が勝利に導くという気持ちでやっています。
−−2位が決まったが、今季を振り返ると?
コロナでこんなに中断したのは初めてだしチームもケガ人が多くてここまでメンバーが替わって戦うのも初めてでいろいろなことがありましたが、今年は選手同士がしゃべり合う機会が多くて、それがここまで1つになって戦える結果になったと思っています。試合内容はそれほど良くないけど、チーム力は確実に上がった気がします。
総評
宮本監督「本当に早い時間帯に点が取れて、その後相手を押し込むような展開というか、いい形でボールが奪えて相手ゴールに迫るという展開が続いた、いい入りができた試合だったと思っています。その後、少し相手にボールを持たれる時間が続いて、我慢しなければいけない展開になり、その中でもう少し自分たちがボールを奪った後にはボールを保持する時間を作りたかったですけど、なかなかそういった時間を持てずに我慢することが続いた試合だったかなと思います。
ただ、選手たちはそこも、今シーズン、特に後半戦はそういった中でも割り切ってプレーをしていますし、そこでもやられないというような粘り強さも見せてくれた中で、追加点をしっかりとあげてくれた。結果2位につながったというところで選手の今日も頑張りはしっかりと見られましたし、内容に関してはもっともっと改善していきたい部分はありますけど、常に選手に求めているハードワークであったり、チームのために自分の持っているものを全て出して勝利のために貢献するとかという部分は、多く見られたゲームだったと思っています。」
Q「川崎フロンターレ戦の後、目標を切り替えて2位で終えることが目標だということで、今日2位を確定させたことに関して今の率直な気持ちを教えてください。」
宮本監督「フロンターレが本当に負けることなく先を走っている中で、リーグ戦のタイトルというところがなかなか現実的なものとならない中で、天皇杯の出場権というのがリーグ戦の2位以上というところがあったので、そこに関しての目標というかターゲットは早いうちから見ていたところもありましたし、先ほどもお話ししたようにしっかりと選手がそこを見据えてやってくれた結果だと思います。厳しい試合も多かったですけど、そういったものを拾っていった結果のこの順位かなと思います。65という勝ち点に関しては今年、選手と一緒に掲げた目標の数字なので、2位という部分と65という部分をクリアできたことについてもある一定の評価はできると思います。ただ、最終戦があるのでそこでもしっかりと勝ち点3を取れるように準備したいと思っています。」
Q「ファンとしてはフロンターレと正月に対戦できる可能性もあって、そこでのリベンジも期待されると思いますが、いかがですか。」
宮本監督「リベンジというかやはり、今年一番強かったチームだと思いますし、そこに対して決勝でプレーできる機会をまた作れるように天皇杯の準決勝に関しても、本当にこの後半戦は一つ一つの試合を大切に戦うというところができていたので、変わらずそういう気持ちで臨みたいと思います。」

