2020.11.22(日) 16:00〜 明治安田生命J1リーグ
第28節 浦和@埼玉
[プレビュー]前節の屈辱はピッチで晴らすのみ。ガンバが埼スタでリスタートへ
クラブ史上タイとなる不敗記録がかかった前節の仙台戦は宇佐美やヨングォンを欠いたこともあり、今季ワーストとなる4失点を喫し、ガンバが13試合ぶりに負けの味を噛み締めた。
最下位の仙台相手に喫した痛恨の黒星だが、依然2位をキープするガンバ。対戦相手が様々なモチベーションで挑んでくるシーズン終盤のJリーグに簡単な試合はないことを、改めて指揮官も選手も痛感したはずだ。
ただ、DFリーダーの昌子は敗戦を引きずることなく、言い切った。
「12戦負けなしだったものが仙台戦でゼロになったわけではない。しっかりともう一度ベースとなる部分を思い出してやろうと皆で話をした」
今節、ガンバが引き分け以下ならば川崎の優勝が決定するが、目の前の試合だけに全ての力を注ぐガンバのスタンスは変わらない。1試合消化は少ないものの、3位に浮上してきた名古屋との勝ち点差はわずかに3。前節の敗戦の悔しさを払拭する上でも、浦和相手にアウェイで勝利だけを目指しに行く。
宮本監督も言う。「一つの試合は負けたけどもう一度自分たちを見つめ直して残り試合を戦おうと伝えた」
中3日の浦和だが、18日に行われた第31節はアウェイで神戸に0-1で勝利。直近の横浜F・マリノス戦で2-6と大敗したショックを払拭し、リスタートを飾っている。現在8位ではあるが、ここ8試合を見れば4勝3分け1敗で調子は明らかに上向きだ。
ホームの対戦ではビルドアップのミスを突かれて、1-3で敗れているガンバ。興梠と武藤の2トップも警戒が必要だが、浦和戦で鍵を握るのは両サイドの攻防だ。
「彼らのドリブルの力、前に運べる力は速い攻撃にもつながっている。そこはしっかりと対応しないといけない」(宮本監督)。右サイドのマルティノスと左サイドの汰木はドリブル突破でサイドを活性化させる個の力を持っている。神戸戦で決勝ゴールを奪っているマルティノスは決定力も持っているだけに、倉田と小野瀬が両サイドSBと連携しながら、浦和のストロングポイントを封じ込みたい。
そしてホームで敗れた借りを埼玉スタジアムで返す上で、不可欠なのが攻撃陣の踏ん張りだ。仙台戦ではノーゴールに終わった攻撃陣だが、浦和の持ち味も、チーム全体の高い守備意識。鍵を握るのは、抜群の戦術眼と決定的なパスを繰り出す山本のタクトさばきになる。
「ポジションは意識的に高く取っている」と仙台戦を振り返った山本だが、本来は攻撃的なスタイルだけに宇佐美らFW陣や倉田、小野瀬のランを生かすパスを供給したい。
「より相手ゴールを目指すプレーであったり、シュート数も増やしていきたい」(宮本監督)。宮本体制では過去2シーズン、敵地でいずれも3点を奪って勝利。今回も埼玉スタジアムで勝ち名乗りを受けるのはガンバだ。
アライバルインタビュー

宮本監督「(今日の試合で選手に期待することは)サッカーのベーシックな部分、球際の強さであったり相手より走る、ゴールに向かう、そういったところをピッチで表現してもらいたいと思います。」
ハーフタイムコメント
・ファーストディフェンスをしっかりと。
・相手をゆさぶってスピードアップした攻撃をしよう。
・気持ちを込めて泥臭くゴールを狙っていこう。
2020明治安田生命J1 第28節 ○2-1 浦和@埼玉
9月の札幌戦から12戦に渡り不敗を継続していたガンバだったが、前節・ホームで仙台に敗れ約2か月ぶりに敗戦。これまで全員のハードワークと堅守をベースに接戦を勝ちきる勝負強さを見せていたが、仙台戦では最下位脱出を図る相手の底力にキックオフから圧倒されると今季最多の4失点で完封負けを喫した。フレッシュなメンバーで臨んだ一戦で痛恨の黒星となったが、DF昌子は「一週間空いたので切り替える時間はあった。」と話すように、この一週間のトレーニングで改めて自分たちの戦い方を再確認。前日に首位・川崎Fが大分に敗れたことで、優勝に一縷の望みが繋がった中で迎えた今節はアウェイで浦和との対戦。前節の敗戦から仕切り直しとなるこの試合に、宮本監督はスタメンを4人変更。前節メンバー外となっていたDFキム
ヨングォンとFW宇佐美が復帰、また小野瀬とパトリックも2試合ぶりに先発に名を連ねた。引き分け以下に終わると川崎Fの優勝が決定してしまうこの試合、ガンバは勝利だけを追い求めて宿敵・浦和との戦いに挑む。
試合はキックオフから、両チーム探り合いの様相を見せる。コンパクトな陣形を保ちつつ、お互いにしっかりとブロックをつくり、相手のバランスを見ながら攻守が入れ替わる展開が続く。マルティノスと汰木の両サイドを突破を図ってくるが、ガンバも上手く対応しチャンスをつくらせない。立ち上がりから均衡したゲーム展開だったが、24分にガンバにアクシデント発生。小野瀬が負傷しプレー続行不可能になると、飲水タイムに福田との交代を余儀なくされる。前半のうちに想定外のかたちで交代カードを切ることになった宮本監督だったが、ゲームはここから少しずつ動き始める。27分、長澤のスルーパスに反応した浦和・興梠にドリブルで運ばれると左足でシュートを版たれるが、これは東口がセーブ。32分、今度はガンバがCKのチャンスを得ると、宇佐美がインスイングのボールを入れる。一度は相手DFにクリアされるも再びキム
ヨングォンが拾い山本に繋ぐとミドルで狙うが、このシュートは相手GK・西川が正面でキャッチ。43分、再びCKからニアへのキックを倉田が収め、リターンを受けた宇佐美が相手DFを剥がしてシュートに持ち込むが、このシュートも相手GKのセーブに遭い、ゴールとはならない。試合はそのままスコアレスで前半を終え、ハーフタイムへ。
ハーフタイムに宮本監督は「気持ちを込めて泥臭くゴールを狙っていこう。」と指示を送り、前半終了時と同じ11人を後半のピッチに送り出す。対する浦和も選手交代なく試合は後半へ。47分、ガンバのバックパスが乱れたところをレオナルドに拾われると、中央への折り返しから長澤に強烈なミドルを放たれるが、こればバーに当たり難を逃れる。55分、対するガンバも宇佐美のFKからパトリックが頭で合わせるが、シュートを枠に飛ばすことはできない。56分、浦和・レオナルドの狙い澄ましたシュートはポストに当たり、これも失点を免れるが、立て続けに浦和にヒヤリとするシーンをつくられるガンバ。後半開始から浦和の攻撃にさらされる展開が続くと、62分の浦和のCKの場面だった。キッカー・マルティノスが山中に繋ぐと、DFラインとGKの間に浮き球のボールを入れてくる。このボールに対してDFラインを上げきれずにいると、オフサイドラインギリギリから飛び出してきたトーマス
デンの折り返しを槙野に押し込まれ失点。痛恨の失点を喫し、0-1と浦和に先制を許す苦しい展開に。しかし、わずか4分後の66分、右サイドでボールを受けた山本のサイドチェンジから藤春がゴール前にシンプルにクロスを入れる。パトリックと競り合った槙野のクリアボールを拾った福田がシュートを放つと、相手DFに当たった跳ね返りが宇佐美の足元へ。宇佐美がこれをワンタッチで持ち出しシュートコースをつくり右足を振る抜くと、このシュートがキレイにサイドネットを揺らし1-1の同点に。先制された直後に同点に追いついたガンバがすぐさまゲームを振り出しに戻す。同点に追いついた直後の68分に、ガンバはこの日2度目の交代を行い、藤春に代わり川�アがピッチに。対する浦和・大槻監督も70分に興梠とレオナルドを下げ、杉本と武藤を投入してくるとゲームは1点を巡る終盤の攻防へ。72分、途中出場の川�アがペナルティエリア内で右足を振るがこのシュートは西川がキャッチ。74分、CKのチャンスを得ると宇佐美のキックにパトリックが頭で合わせるがこのシュートは枠上へ。ゴール前へ勢い良く入ってきたパトリックにタイミング良く合わせるが枠に飛ばすことはできない。79分、ともに1点奪いにいく両チームが同時に選手交代を行う。浦和は山中を下げ宇賀神を投入してくると、対するガンバも宇佐美、矢島、倉田を下げ渡邉、唐山、奥野を投入する3枚替え。試合を決めるべく、ベテランと若手を同時に投入し、一気に勝負をかける宮本監督。すると直後の81分、左サイドからCKのチャンスを得たガンバ。宇佐美が下がり、山本がキッカーを務めると、山本のキックにゴール前、頭で合わせたのは��尾!��尾の自身J1初ゴールが決まり2-1と逆転に成功!終盤に逆転に成功し、1歩リードを奪ったガンバに対して、ホームで負けられない浦和もエヴェルトンと武富を投入してくるが、最後まで集中した守備でリードを守り抜き試合終了。前節の大敗を払拭し、意地の勝利で今節の川崎Fの優勝を阻止。勝点3を積み上げ、ガッチリと2位をキープしたまま次節、川崎Fとの直接対決に挑む。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−非常に難しい試合だったと思いますが、この試合に勝って次の川崎F戦に臨めるといういまの心境はいかがでしょうか。
難しい試合だったのは間違いないですし、1点差の試合になるというふうなことを考えながら後半に入りました。やはり先制されてより難しくなりましたけれども、われわれがここで負けてしまうと、ポイントを取れないと、今季の優勝のチームが決まってしまうという試合でしたし、われわれもできる限りの高い順位を目指していまやっている中では、選手たちがやられたとしても下を向くことなくゴールに向かってくれたところ、まあ、そこは1点を取ったあともやはり2点目のあとも追加点を取りにいったところを含めて、あと守り切ったというところも含めて、今日の選手の奮闘は称えたいというふうに思います。
−−今日はダブルボランチを矢島 慎也選手と山本
悠樹選手で、技術に秀でた2人を並べたわけですが、そのダブルボランチの意図を教えてください。
まずはこの試合がどういった性格になるのかというところも踏まえて、われわれがボールを持つ時間も長くなるであろうというところで、慎也と悠樹の攻撃的な部分を生かしたいというところもありましたし。そこでもちろんプランとしてはリードした中で(奥野)耕平を途中で入れて試合を終わらせるというところもありましたし、慎也も古巣というところもあって期するところはあったと思いますし、そういったところがしっかりと出たパフォーマンスだったんじゃないかなと思います。
−−引き分け以下なら川崎Fの優勝が決まるという状況で、試合前に選手にはどのような声かけをして送り出したのでしょうか。
そうですね、次の試合のことであったり、他のチームのことを今考えても得策ではないというか、何も良い効果はないのでやはりこの試合に全力を注ぐ、先ほどもお話したようにわれわれはやはり勝点を多く稼ぐと、積み上げることを考えていかなければいけないときに目の前のこの試合に集中して、とにかくホームではやられているというところも含めて、今日は勝ち切るんだという話をしました。
[��尾 瑠]
−−プロ初ゴールをずっと決めたいと言っていましたが、こういうビッグマッチで決めた感想は?
すごくうれしいです。
−−CKは宇佐美 貴史選手から山本 悠樹選手にキッカーが変わったタイミングでしたが、ゴール前への入り方に変化はあったのでしょうか。
いや、特に変化はなかったんですけど、パトリックがしっかりと入ってつぶれてくれて、そこが空いていたので良かったです。
−−今日の試合に引き分け、または負けると川崎Fの優勝が決まる状況でしたが、そのことは試合前や試合中に意識することはありましたか。
別にそんなに意識せず、今回の試合は勝とうという感じでした。
[宇佐美 貴史]
−−前半からの試合の入りは良かったと思うのですが、どうでしょうか。
いや、個人的には別に良くなかったと思います。
−−得点場面を振り返ると?
こぼれてきたので展開的にも一発を狙いたいという思いもありましたし、なんとしても勝点を拾いたいという思いもありましたし、そこを狙い続けた結果、良いところにボールがこぼれてきて、良いところにシュートが打てたかなと思います。
−−前節は痛い敗北を喫しましたが、どう切り替えてきた?
まったくといいほど良い部分がなかったですし、相手が良かったから自分たちが良くなかったというよりは、自分たちが良くなさ過ぎて、相手に上回られたと外から試合を見ていたので、個人的にはチームの雰囲気を変えるような試合がしたいと思っていました。得点を作り出すことが必要になってくると試合前に思っていました。
総評
Q「非常に難しい試合だったと思いますが、この試合に勝って次の川崎戦に臨めるという今の心境はいかがでしょうか。」
宮本監督「難しい試合だったのは間違いないですし、1点差の試合になるということを考えながら後半に入りました。やはり先制されてより難しくなりましたけれども、我々がここで負けてしまうと、ポイントを取れないと、今シーズンの優勝のチームが決まってしまうという試合でしたし、我々もできる限りの高い順位を目指して今やっている中では、選手たちがやられたとしても下を向くことなくゴールに向かってくれたところ、そこは1点取った後もやはり2点目も追加点を取りに行ったところを含めて、あと守り切ったというところも含めて今日の選手の奮闘は讃えたいと思います。」
Q「今日はダブルボランチのところが矢島選手と山本選手で、技術に秀でた2人を並べたわけですが、そのダブルボランチの意図を教えてください。」
宮本監督「まずはこの試合がどういった性格になるのかというところも踏まえて、我々がボールを持つ時間も長くなるであろうというところで、(矢島)慎也と(山本)悠樹の攻撃的な部分を生かしたいというところもありましたし。そこでもちろんプランとしてはリードした中で(奥野)耕平を途中で入れて試合を終わらせるというところもありましたし、慎也も古巣というところもあって期するところはあったと思いますし、そういったものがしっかりと出たパフォーマンスだったんじゃないかなと思います。」
Q「引き分け以下なら川崎の優勝が決まるという中で試合前に選手にはどのような声かけをして送り出しましたか。」
宮本監督「次の試合のことであったり、他のチームのことを今考えても得策ではないというか、何もいい効果はないのでやはりこの試合に全力を注ぐ、先ほどもお話ししたように我々はやはり勝ち点を多く稼ぐと、積み上げることを考えていかなければいけない時に目の前のこの試合に集中して、とにかくホームではやられているというところも含めて今日は勝ち切るんだという話をしました。」