2020.11.14(土) 15:00〜 明治安田生命J1リーグ
第27節 仙台@パナスタ
[プレビュー]勝てば無敗のクラブタイ記録。仙台戦でも全員の力で勝ち点3を手にするのみ
今季、様々なジンクスを断ち切って来たガンバが、神戸戦でもパナソニックスタジアム吹田で4戦全敗というこれまでの歴史にピリオドを打ち、1-0で勝ちきった。
攻守の軸だった井手口が不在という非常事態にも関わらず、先発に抜擢されたアカデミー育ちの奥野がJ1デビュー戦で「期待していたもの以上のものをだしてくれた」と宮本監督が絶賛したハイパフォーマンスを披露。一戦必勝というスタンスで戦って来たガンバを支えるのはチームの総合力であることを、神戸戦で証明して見せた。
神戸戦の勝利によって12試合負け知らずと、快進撃が続くガンバ。仙台戦は引き分け以上でクラブの無敗記録に並ぶが、指揮官には一切、そんな意識はないという。
「選手には目の前の試合に集中して戦おうと伝えてきて、今、こういう結果に至っている。記録の話は選手にしていない」(宮本監督)。
巻き返しが始まった9月以降、目の前の試合で全てを出し尽くしてきたガンバだが仙台戦でも目指すのは負けないことではなく、勝ち切る試合を見せることだけだ。
迎え撃つ仙台に対してはパナソニックスタジアム吹田で3勝1分けと負け知らずで相性がいいだけでなく、仙台は現在、最下位。ガンバとは対照的にクラブワースト2位となる17試合未勝利(5分け12敗)という状態だが、だからこそ指揮官と選手は気を引き締めている。
「長い間勝てていないというチームがこの試合に向かってくるパワーに対応したい」と宮本監督が言えば、頼れる守護神も「今まで以上に気を引き締めて戦わないといけない相手」(東口)と言い切る。
宮本監督とはガンバでもチームメイトだった木山監督が率いる仙台相手にやはり気をつけたいのは長沢と赤�ア、2人の元ガンバ勢である。
また「サイドにはドリブルができてクロスをあげられる選手もいる」と宮本監督が要注意人物に掲げるクエンカはバルセロナでもプレーした個を持つアタッカー。小野瀬と��尾の連携でクエンカを抑え、長沢や赤�アへのボールの供給を封じ込めたい。
高い守備意識を保ちながらも、攻撃時には迫力ある仕掛けを繰り出すのが今のガンバの強みでもある。神戸戦ではパトリックが相性の良さを見せつけ、決勝ゴールを奪ったが、仙台戦で虎視眈々と出番を待つのが「仙台キラー」の渡邉だ。2018シーズン、ガンバ移籍後初ゴールを仙台から奪い、過去にも仙台相手に活躍してきた渡邉はポストプレーでもベテランらしい老獪さを見せている。
「1点だけでなく、複数得点が取れるようにやっていきたい」(渡邉)。
負けないガンバではなく、勝ち切るガンバを神戸戦に続いて見せつけるのみだ。
ハーフタイムコメント
・守備の強度を高くしよう。
・ハードワークしてもう一度全員でパワーを出していこう。
・次の1点をこちらが獲って試合の流れを変えよう。
2020明治安田生命J1 第27節 ●0-4 仙台@パナスタ
前節、神戸にパナスタ初勝利を挙げ、12戦負けなしと快進撃を続けるガンバ。10月度のJ1リーグ月間MVPにも輝き、快進撃を支える井手口が欠場する緊急事態だったが、代役として抜擢された奥野が見事なプレーで指揮官の期待に応える活躍。誰が出場してもチームのためにプレーできる今のガンバの強みが凝縮されたような試合運びで神戸の猛攻に最後まで耐え、最少得点差で勝ちきった神戸戦はまさにチームの総合力を証明する戦いぶりだった。引き分け以上で13戦無敗のクラブタイ記録となる今節はベガルタ仙台をホームに迎える一戦。ガンバは前節でJ1デビューを果たした18歳の唐山を初めてスタメンに起用、さらに藤春と矢島が揃って8試合ぶり、さらに昌子も6試合ぶりに先発と前節から大きく5人のメンバーを入れ替えこの一戦に臨む。対する仙台はDF金とFW長澤が先発、サブにも中原と赤�アとかつてガンバに在籍していた選手らがパナスタに凱旋し、ガンバに立ち向かってくる。
試合は立ち上がりから仙台が攻勢を見せる。2分、ペナルティエリア中央で長澤が落としたボールを椎橋が思い切ってミドルで狙ってくるが、このシュートは東口がセーブ。さらに3分、サイドからのクロス対応に乱れが出たところを突かれイサック
クエンカ、佐々木と立て続けにシュートを浴びるがこのシュートも東口のビッグセーブで序盤のピンチを凌ぐ。17試合勝利の無い仙台が立ち上がりから意地を見せ、その攻撃を受ける形になってしまったガンバは17分、��尾の裏のスペースをクエンカに突かれペナルティエリアに進入を許してしまう。ドリブルで深くえぐられると折り返しのパスを長澤に決められ失点。先制ゴールを許し3試合ぶりに追いかける展開に。反撃に出たいガンバは18分、唐山のクロスから最後は山本がコースを突いたミドルを放つが、これは仙台GK・ヤクブ
スウォビィクに弾き出され同点ゴールとはならず。44分、左CKを獲得した仙台は浜崎がインスイングのボールをニアへ供給するとGK東口の前に出た長沢に頭で合わされまたしても失点。長沢の連続得点で前半のうちに2点のビハインドを許し試合はハーフタイムへ。
ハーフタイムに宮本監督は選手を2人変更し、矢島と唐山に替えて小野瀬とパトリックと攻撃的な選手を投入。「次の1点をこちらが獲って試合の流れを変えよう」と後半の巻き返しに期待し選手を送り出す。後半は立ち上がりから両チーム一進一退の攻防を見せると、58分に仙台はこの日最初の選手交代でパラを下げ柳を投入してくる。対するガンバも63分に右サイドからチャンスメイク。小野瀬のクロスに倉田が滑り込みながら合わせるとこのシュートがゴールネットを揺らすが、これはオフサイドでノーゴールの判定に。まずは1点を返したいガンバは、70分に福田、73分に川�アと交代カードを切りフレッシュな選手を送り出す。前がかりに得点を狙いに行くガンバだが、ボールの奪われ方が悪く、仙台にカウンターを浴びる場面も。74分、右サイド深くでFKを与えると浜崎のキックから飯尾にヘディングシュートは打たれるがこれはバーを叩き難を逃れる。しかし、一度仙台に傾いた流れをそう簡単に変えられずにいると75分。佐々木のクロスから長沢にヘディングシュートを許すとこれが決まり0-3。菅沼のマークも及ばず、仙台・長沢の得意なかたちに持ち込まれ、ハットトリックでリードを3点に広げられてしまう。試合はそのまま終盤に突入し、83分に仙台はクエンカに替え石原を投入。89分、勢いに乗る仙台に右サイドを柳に突破されるとそのまま逆サイドの対角にシュートを決められ万事休す。その後、仙台はシマオ
マテと中原を投入、ガンバはJ1初出場となる芝本を投入するがそのままスコアを動かすことはできず試合終了。今季最多となる4失点で完封負けを喫したガンバ。13戦ぶりの敗戦で連続無敗記録が12試合でストップした。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−今日は前節に比べて大幅にメンバー変更して挑みましたが、その意図を教えてください。
少し細かなケガがあって、この試合には間に合わないというところもありましたし、まあ連戦というところで普段少し試合から遠ざかっている選手を起用して、彼らのモチベーションの高さなんかがピッチに現れればいいなという狙いもありました。
−−少し細かなケガというのは、今日ベンチにも入っていなかった宇佐美
貴史選手のことを指しているのでしょうか。
貴史も少しあったし、(キム)ヨングォンも少しあったりとかそういうところもありました。すごく大きなケガではないですけど、ちょっと回避したほうが良いと言うような判断だったので、この試合に関しては回避したところはあります。
−−その中で少し前半のところからパスがズレている部分も目立ちましたが、そこは連係の部分なのか、チーム全体の疲労なのかどのようにとらえていますか。
チーム全体から疲労は感じなかったですけど、ただやはりゲームコンディションが少し選手間でバラつきがあるなというふうには見ていました。
[唐山 翔自]
−−今日はJ1初先発だったが、悔しい気持ちのほうが強い?
ホンマにふがいないという一言だと思います。
−−自分の中で難しかった点は?
全体的にまだ足りない部分が多いなと感じました。
−−ボールが出てくる回数も少なかったが、自分の中で工夫していた点は?
自分の武器というか特徴である抜け出しとか、ゴール前で合わせる動きがまだ自分の長所にはなっていなかったのかなって今日は感じました。
[昌子 源]
−−今日は前半の入りから受けてしまったところもあって、パスミスもあったが、今日の敗因は?
難しいですね。でも球際の部分だったり、入りのアグレッシブな部分、それを含めて仙台さんのほうが入りから素晴らしいアクションを起こしていたと思いますし、われわれも少し後手に回ってしまったかなと前半の入りからやっている僕らも感じました。
−−後半は何を修正しようとしたのか。
もちろんアグレッシブに行くところと球際の部分、そして前半は足元へのパスが多かったので相手の背後へのボールが少なかった。どうしても足元のボールばかりになると相手のCB陣は前向きに守備ができるし、そのまま前への圧力を感じていたので、後半は背後を狙っていくという話はしていました。しかし後半、0−2の展開で僕らがボールを持つ流れは予想していたので、その中で先に1点取れば試合は変わると思っていたので非常に残念です。
総評
Q「今日は前節に比べて大幅にメンバー変更されて挑みましたが、そのメンバー変更の意図を教えてください。」
宮本監督「少し細かな怪我があって、この試合には間に合わないというところもありましたし、連戦というところで少し選手、例えば普段少し試合から遠ざかっている選手を起用して、彼らのモチベーションの高さなんかがピッチに現れればいいなという狙いもありました。」
Q「少し細かな怪我というのは今日ベンチにも入っていなかった宇佐美選手のことを指しているのでしょうか。」
宮本監督「(宇佐美)貴史も少しあったし、ヨングォンも少しあったりとかそういうところもありました。すごく大きな怪我ではないですけど、ちょっと回避した方がいいと言うような判断だったので、この試合に関しては回避したところはあります。」
Q「その中で少し前半の入りのところからパスがずれている部分も目立ったと思いますけれど、そこは連携のところなのか、チーム全体の疲労なのかどのように宮本監督はとらえていますか。」
宮本監督「チーム全体から疲労は感じなかったですけど、ただ、やはりゲームコンディションが少し選手間でばらつきがあるなとは見ていました。」
Q「そういう状況の中で唐山選手が初先発という形になりましたけれど、なかなか難しい45分間だったように思いますけど、監督はどのようにご覧になっていますか。」
宮本監督「少し(唐山)翔自と他の選手との距離があって、なかなかいい形でボールが出てこなかったなと思いますし、色々とトライはしていましたけれど、ちょっと試合の流れに入っていけなかったところはあったかなと思います。」
Q「ちょっと最近のガンバらしからぬ失点で後手を踏んだところはありますが、それ以上に決定機というか、今日はメンバーも変わったところもあってやむを得ないところもあると思いますが、攻めの形というのがほとんどいい形がなかったように見えました。宮本監督はその点についてあまり深刻にはとらえてはいませんか。攻撃面での課題、改良点がないチームの現状が出たかなと思いますが。」
宮本監督「もう少し翔自が例えば、他の選手と遠いとかと言うところでいうと、例えばボランチの選手とその前の起点というところが今日はなかったので、そういったものがあるとサイドがもう少し高くいけたり、そこを経由して逆サイドに持って行って攻めたりというところがここ最近は出来ていたところがあったと思いますが、今日に関してはそれがちょっと出来なかったなという風には思います。」
Q「宮本監督がおっしゃった通り、試合に出ていない選手のコンディションのズレに加えて、今日は仙台がモチベーション高く、球際もそうとう激しく来ていた分、そこで難しさもあったような感じでしょうか、今日の試合に関しては。」
宮本監督「そういった相手が出してくるものよりも、我々は上回らなければいけないという話をして選手を送り出しましたし、そういった意味では相手の方がその部分が出たと、やはり思いますから、そういったところの相手のパワーに対してこちらが例えば守備で上回るということができなかった立ち上がりがやはりこの試合の流れ、こういった試合結果につながってしまったかなと思います。」






