2020.10.31(土) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ 第25節 札幌@パナスタ
[プレビュー]J1第25節 好調の札幌にガンバの地力を見せるのみ。ダービーに弾みをつけるためにも勝ち点3を
横浜FM戦で一旦連勝はストップしたものの、ガンバの勢いは止まらない。前節は、今季公式戦で2敗を喫していた柏に手こずりはしたものの劇的に勝ちきり、連勝に成功。同率ではあるものの2位に浮上した。
直近の9試合は8勝1分け。強いガンバを体現し始めているが、チームが見せているのは特定の選手に依存しない総合力である。
巧みな選手起用を見せている指揮官も、チームの充実ぶりに胸を張って言う。
「今、試合に勝つためにそれぞれの選手が、どういう仕事をしないといけないか分かっている。それが出た結果、柏戦も勝ちに持っていけた」
9試合全てにおいてFW陣の誰かがゴールを奪い、最終ラインでは昌子が不在の大分戦と柏戦で菅沼が、闘志溢れるプレーを披露。札幌戦でも、宮本監督が信頼して送り出す顔ぶれが、ピッチ上で勝利のためだけにプレーするはずだ。

3連勝を目指すガンバが迎え撃つのは現在、13位の札幌だ。
奇しくもガンバが6連勝を飾ったスタート地点がアウェイで行われた9月の札幌戦だったが、この試合も拮抗した展開の末に途中出場の渡邉が決勝ゴールをゲットし、1-0で振り切っている。
暫定ではあるが札幌の失点数はリーグワースト3位タイだが、現在の札幌はガンバ同様、チーム状態を上げている。直近の2試合はいずれも無失点で連勝を飾っており、やはり侮れない相手であるのは間違いない。
「失点は減っているのでそれを継続しながらも、相手の嫌がるゾーンにボールを運んでもっとチャンスを作りたい」(宮本監督)。大分戦と柏戦では狙い通りのセットプレーで先手は取れているものの、札幌戦で問われるのは攻撃の迫力をさらに上げること。クリーンシートを続けている札幌は、時に自陣でしっかりとブロックを形成。割り切った守り方に修正してきているだけに、前線のFWはもちろんだが、倉田や小野瀬らが厚みのある攻めを見せてこじ開けたいところだ。

一方で、札幌の最大の強みはやはり、「ミシャ式」と俗に言われるペトロヴィッチ監督独特の攻撃の仕掛けである。
「しっかりとパスをつないで、2列目の選手が嫌なところに入ってくる」と柏戦で見事にバイタルエリアを封じた井手口も警戒感を隠さないが、駒井やルーカス・フェルナンデスの動きを封じたい。
3日後には絶対に勝ちきりたいアウェイの大阪ダービーが控えているガンバだが「全力で目の前の試合に勝ちに行く」と宮本監督。好調の札幌を叩いて、3連勝を飾るのみだ。


ハーフタイムコメント
・守備は強気に。球際の競り合いで負けないこと。
・スペースを見つけて相手陣内深く攻め込もう。
・点を獲って勝点3を奪いにいくぞ!

2020明治安田生命J1 第25節 ○2-1 札幌@パナスタ
前節、今季公式戦で2敗を喫していた柏を終了間際の決勝ゴールで劇的に振りきり、6連勝のあと1分けを挟み2連勝で9戦負け無しとしたガンバ。暫定順位を2位に上げ、今節ホーム・パナスタに迎えるのは札幌。アウェイで戦った札幌戦から始まったこの快進撃をさらに加速させるためにも負けられない一戦だが、対する札幌も直近2試合は無失点で連勝を飾りパナスタに乗り込んで来た勢いのある相手。ガンバが積み上げてきたチームの総合力で札幌を上回りねじ伏せたいこの試合に宮本監督は前節からスタメンを1人変更し、FW渡邉を宇佐美の相方に指名した。そしてサブには18歳唐山が第18節以来となるメンバー入り、GK一森とDF新里、藤春も控える陣容で札幌に臨む。茂本ヒデキチ氏デザインの限定ユニフォームシャツが配布される記念試合とあって、パナスタには16,183名のサポーターが駆け付け、選手も普段の青・黒ではなく、グレーの限定ユニフォームに袖を通し、試合は19:03にキックオフを迎えた。

試合は8分、右サイドでボールを受けた宇佐美のクロスに走り込んだ倉田が合わせ右足を振り抜くが、このシュートはゴール左に外れる。対する札幌は9分、駒井がDFラインの裏からマイナスのクロスを入れるとドウグラス オリヴェイラが右足でシュートを放つ。ジャストミートはしなかったが、コースを突いたシュートが枠を捉え、東口が腕を伸ばすもセーブしきれずにゴールイン。この9試合でわずかに5失点と堅守が光るガンバだったが、この日は先制点を与える苦しい展開に。しかしガンバも16分、左サイドで宇佐美が渡邉へクロスを送ると、これを収めた渡邉のポストプレーから井手口にボールが渡る。ゴール前でボールを引き取った井手口が左足のタッチで相手DFを交わしシュートを放つと、これがニアサイドに吸い込まれ同点ゴールに。失点からわずか7分後に同点に追いついたガンバが、すぐさま試合を振り出しに戻す。31分、左サイドで高い位置を取る白井から中央でボールを受けた高嶺がダイレクトで狙うが、このシュートは東口がガッチリとキャッチ。続く34分にも左サイド福森のクロスから駒井がダイビングヘッドで合わせてくるがこれも東口が正面で抑える。40分、右サイド・小野瀬のクロスから倉田が競ったこぼれ球を拾った宇佐美がワントラップから狙う。ドライブをかけて落とすイメージで狙ったシュートだったが、背後からの相手DFのプレッシャーに遭い、シュートを枠内に飛ばすことはできない。前半はそのまま1-1で終了し、ハーフタイムへ。

ハーフタイムに宮本監督は「守備は強気に。球際の競り合いで負けないこと。」と指示を送り、前半と同じメンバーをピッチに送り出す。対する札幌も選手交代なく後半スタート。後半開始早々の48分、FKのこぼれ球を拾ったガンバが再び組み立て直すと、��尾のクロスをファーサイドで山本が折り返し、倉田がゴール前至近距離で合わせるが、相手GK・菅野のビッグセーブに遭いゴールを割ることはできない。攻勢に出るガンバはさらに55分、宇佐美のスルーパスに反応した小野瀬が背後から追いかける相手DFをブロックし、体制を崩しながらも左足でシュートを放つがこれも菅野にセーブされる。ともに勝ち越しゴールを狙う両チーム、同時にベンチが動くと60分、まずは札幌が2人選手交代を行い、駒井とルーカス フェルナンデスに替えて荒野と金子を投入。するとガンバ・宮本監督も直後に3枚替えで小野瀬、倉田、宇佐美に代え、川�ア、矢島、パトリックを送り出す。直後の62分、左サイド敵陣深くで得たFKを山本が右足インスイングでゴール前に入れると、これに反応したのは交代出場でピッチに入ったばかりのパトリック。相手GK・菅野の前に入り、頭で触りコースを変えるとこのシュートがゴールに吸い込まれ貴重な勝ち越しゴールを奪う。宮本監督の交代策がピタリと的中し、逆転一歩前に出たのはガンバ。直後の64分には右サイド金子のクロスから白井にヘディングシュートを許すが、これは東口がライン上ギリギリのところでセーブし同点ゴールは許さない。同点ゴールを狙いに来る札幌は69分にこの日2度目の選手交代で高嶺を下げチャナティップを投入。その後ゲームは一進一退の攻防となり、攻守が激しく入れ替わる展開に。札幌は85分に最後の交代でドウグラス オリヴェイラに代え早坂を投入し、同点ゴールを奪いにくる。88分、札幌のCKの場面、福森のキックに田中に頭で合わされるが、東口が横っ飛びでセーブ!さらにこぼれ球を拾われると、キム ミンテにシュートを許すがクロスバーに救われ決定的な場面を作られるが何とか耐えるガンバ。アディショナルタイム3分に迎えたピンチも東口が身体を張って札幌・宮澤のシュートを防ぐとそのままタイムアップの笛が鳴り試合終了。今日も逆転で1点差のゲームを勝ちきったガンバが10戦負けなしとして、これで3連勝。勝点を51に伸ばしたガンバが単独2位に浮上した。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−交代の場面ですが、パトリックの起用が当たったが、投入のときに考えていたことは。
セットプレーからすぐに得点というところのイメージはそこまでなかったですが、少し展開が大味になってきて、相手のディフェンスラインの背後のスペースがあったりする中で、もちろんプランの中に後半のどこかのタイミングでパトリックであったり、矢島(慎也)であったり(川�ア)修平という部分はあったんですけど、同時で行って、少しラフな展開になりそうな中で、十分に慎也の技術であったり、修平のテクニックだったり、パトリックのスピード、パワーが生きるようなところを考えながらの起用になりました。

−−前半に同点ゴールを奪ってからも相手に主導権を握られていたと思いますが、後半にうまく奪い返せた要因は?
守備面で少し受け身になっていたというか、前半の立ち上がりから少し押し込まれる時間帯、本来われわれが今日の試合でしなければいけないラインの設定であったり、前からの制限であったりというところが、ちょっと背後のスペースを使われるのを嫌って弱気なライン設定になってしまっているところがあったと思うので、後半に関してはもっと強気で行かなきゃいけないという話をしました。あとはボールを奪ってから下げるのではなく、前にボールをつけて、それを追い越すような動きで相手の深い位置に入っていかない限り点は生まれない、イコール勝点3は取れないという話をして、後半は立ち上がりから皆がそういったところを意識しながらプレーをしてくれていたようには思います。

−−今週はチームにとって難しさもあったと思うが、遠藤 保仁選手が期限付き移籍したあともそうだったが、チームが動揺なく勝ちにつなげられている選手の気持ちをどのように感じている?
少なからずというか、小さくない衝撃が選手の中にもあったと思います。そういうものももちろんあるけれども、われわれはそれを受け止めて歩みを止めてはいけないし、いろいろな衝撃というかショックがあったことによって生まれた傷を癒やせるのは、逆にわれわれでしかないという話を選手に言いました。それはもちろん自分たち自身もショックを受けて、負っているであろう傷を早く治すのも自分たちが見せられるもの、自分たちがパフォーマンスで出すものしかないし、今回のことによってG大阪を取り巻く、またサッカー界、スポーツ界を見渡してみてもいろいろなところに、いろいろな傷を負った人がいるとは思うんですけど、そういうものもやっぱり、自分たちで傷を治せるようにということで、選手は高い集中力でもちろん難しい1週間ではありましたけど、そういうところにつなげてくれたというふうに思います。

[東口 順昭]
−−終盤に押し込まれた展開を耐えたが、10試合負けなしという状況をどう見ている?
やはり、しっかりと最後のところで守れているところがいまの要因だと思うし、変な失点がないというか、ちょっとアンラッキーな失点があってもそこで耐え切れるし、そこから攻撃につなげて攻撃陣が点を取ってくれる信頼関係もできている。攻守の歯車がかみ合っているのが一番の要因だと思う。

−−今週は残念な出来事もあり、チームにとって難しかったと思うが、勝利に対する執念を見せられた?
試合前に監督が自分たちのやるべきことをしっかりと見せないといけないという話をして、試合の入りは悪かったけど、サッカーは90分で結果が出るものなのでそういう時間を耐えつつ、そういう姿勢を90分見せ続けた結果、ああいうことになったと思うので、この試合で終わることなく、選手と現場のスタッフがもう一度そういう姿勢を見せ続けないとサポーターの方には申し訳ないと思っている。一丸になってこういう状況を乗り切れば、また良いチームになっていけると思う。

[パトリック]
−−得点の場面は投入直後だったが、どういうことを意識していた?
自分が入ることになって、FKで何かが起こるという期待感を持っていて、山本(悠樹)にGKの前にポジションを取るのでそこにボールを蹴り込んでくれないかと言っていて、思ったとおりにゴールが生まれた。

−−今週はアデミウソン選手の一件があって、パトリック選手も特に集中しづらい状態だったと思うが?
自分にとってはすごく大事な存在で、自分の仲間であり、友人でもあるので、彼がいつものようにロッカールームにいないという状況が起こってしまって、すごく心配で自分の中でも普段と状況が違うなと思いながらも練習してきた1週間だったけど、自分たちがやるべきことは、試合で自分たちのやるべきことをするということ。そこはブレずに難しい中でも今週取り組んでやってきた。

総評
Q「交代の場面ですが、札幌も3人替えるところで同時に3人を投入し、パトリック選手の起用がピタリ当たりましたが、投入の時に監督はどのようなことを考えていたのか教えてください。」
宮本監督「セットプレーからすぐに得点というところのイメージはそこまでなかったですけれども、少し展開が大味になってきて、相手のDFラインの背後のスペースがあったりする中で、もちろんプランの中に後半のどこかのタイミングでパト(パトリック)であったり、(矢島)慎也であったり(川�ア)修平というのはあったんですけど、同時で行って、少し流れをラフな展開になりそうな中で十分に慎也の技術であったり、修平のテクニックだったり、パトのスピード、パワーが生きるようなところを考えながらの起用ではありました。」

Q「前半、同点ゴールを奪った後ぐらいからもずっと相手に主導権を奪われていたと思いますが、後半うまく奪い返せた要因をどうお考えですか。」
宮本監督「守備面で少し受け身になっていたというか、前半の立ち上がりから少し押し込まれる時間帯、本来、我々が今日の試合でしなければいけないラインの設定であったり、前からの制限であったりというところが、ちょっと背後のスペースを使われるのを嫌って弱気なライン設定になってしまっているところがあったと思うので、後半に関してはもっと強気で行かなきゃいけないという話をしましたし、あとはボールを奪ってから下げるのではなく、前にボールをつけて、それを追い越すような動きで相手の深い位置に入って行かない限り点は生まれない、イコール勝ち点3は取れないという話もして後半は立ち上がりから皆が、そういったところを意識しながらプレーをしてくれていたようには思います。」

Q「今週はちょっとチームにとって難しい状況もあった直後の試合という意味でも難しさもあったと思いますが、遠藤選手が期限付き移籍をされた後もそうですし、チームが動揺なく勝ちにつなげられている選手の気持ちをどのように感じていますか。」
宮本監督「少なからずというか、小さくない衝撃が選手の中にもあったと思います。そういうものも、もちろんあるけれども、我々はそれを受け止めて歩みを止めてはいけないし、色々な衝撃というかショックがあったことによって生まれた傷を癒せるのは逆に我々でしかないという話を選手に言いましたし、それはもちろん自分たち自身もショックを受けて、負っているであろう傷を早く治すのも自分たちが見せられるもの、自分たちがパフォーマンスで出すしかないしガンバ大阪を取り巻く、またサッカー界、スポーツ界を見渡してみても色んなところに、色んな傷を負った人がいるとは思うんですけど、今回のことによって。そういうものもやっぱり、自分たちで傷を治せるようにということで、選手は高い集中力でもちろん難しい一週間ではありましたけど、そういうところにつなげてくれたという風に思います。」

Q「センターバック陣は最後押し込まれる時間のところでも体を張って、東口選手を中心に粘れましたが、その辺の守備の評価について聞かせてください。」
宮本監督「もちろん、あれだけペナルティエリアの中にDFラインの選手が揃って守りきらなければいけない。もちろん、その状況に流れの中ではあると思うんですけど、ああいう数はやっぱり、少なくしたい。でもそういうものもある、ということを割り切って選手に伝えている中で、最後体を張ったり、クロスに対する準備であったりというところの意識は本当に、夏にはここまでなかったものがこの9月、10月生まれてきている、良くなっているところはあると思いますし、色々な勝たなければいけないとか、この混戦の中、上に行くために勝ち点3を取りきらなきゃいけない試合が多く続く中で、そういったところが鍛えられてきているように感じています。」










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