2020.10.24(土) 16:00〜 明治安田生命J1リーグ
第24節 柏@パナスタ
[プレビュー]J1第24節 柏相手に目指す「3度目の正直」。2度敗れた借りをホームで返すのみ
7連勝を逃した直後に挑んだアウェイの大分戦は、ガンバの地力を証明する一戦だった。
5連戦目の最後ということもあり大分に苦戦を強いられながらも、東口を中心とする守備陣が奮闘し、セットプレーからパトリックの決勝ゴールで手堅く勝ち切った。
「ああいう難しい試合をチームとして勝てるようになったのは大きい。最近は多少不利な試合でも勝てるようになったのはチームの強み」と福田が話したが直近の8試合は7勝1分け。そんなガンバの強さを支えるのはチーム全体で体現する堅い守りにある。
8試合中、無失点で勝ち切ったのは4試合で、複数失点はゼロ。わずか4失点しか許していない守備陣がチームにリズムをもたらしているのは間違いない。
選手起用に冴えを見せている宮本監督も言う。「堅い守りがあると色々と、試合中のアクションも起こしやすい」。
1試合少ない暫定順位ながら2位との勝ち点差はわずかに3。上位戦線に食い込み始めたガンバだが、目の前の相手だけに集中するスタンスは柏戦でも変わらない。
ただ、柏とは今季ルヴァンカップとアウェイのリーグ戦で2戦2敗。いずれも完封負けを喫している。
「2回連続で負けているので今度は勝ちに持っていけるようにしたい」と宮本監督もリベンジを誓う。
「3度目の正直」を目指すガンバだが、柏戦でまず問われるのは守備の安定の継続である。
現在、暫定で8位の柏だが得点数はリーグ3位タイ。そしてルヴァンカップでも決勝進出を決めており、やはり勝負強さを持っている相手である。
ここまで22得点でJ1リーグ得点ランクのトップを独走するオルンガには2試合連続で決勝ゴールを許しているだけに、ガンバが封じるべき選手であるのは間違いないが、アウェイで2得点を許した江坂も戦術的なキーマンだ。
「江坂選手だけでなく他にも強力な外国人選手がいる。チーム全体でどう守るか確認した」と話すのは小野瀬。柏の前線の個を局地戦で封じることは不可欠だ。
ただ、柏に勝ち切る上で欠かせないのはガンバのゴール。堅守をベースにしながらも、7勝1分けの戦績を支えているのは前線のアタッカー陣である。「今の好調の要因はFW陣の4人がどのペアで、試合に出場してもチームのためにきっちり仕事を徹底してできていること」と振り返るのは前節のヒーロー、パトリック。
8試合全てでFW陣4人のいずれかがゴールを決めているが、柏戦でもその勝負強さを見せつけたい。
「粘り強い守備と、得点を奪い切ることで相手を上回る試合運びをしたい」(宮本監督)。
ゴール前の攻防の精度が、そのまま勝敗に直結する痺れる試合になるはずだ。
ハーフタイムコメント
・クロスの入り方を工夫しよう。
・競り合った後のセカンドボールを回収しよう。
・球際のところでしっかり戦い続けること。
2020明治安田生命J1 第24節 ○2-1 柏@パナスタ
前節、アウェイでの大分戦では、大分が時折繰り出す鋭い攻撃に苦戦しながらも、DF��尾の備での活躍が光り無失点で凌ぐと、宮本監督が鍵になると話していたセットプレーから途中出場の宇佐美とパトリックのホットラインで得点を奪いしぶとく勝ちきったガンバ。怒涛の5連戦を終え、中5日で今節ホーム・パナスタに迎える相手は柏。ルヴァンカップ、さらにリーグ戦と今季2度の対戦ではともに完封負けを喫している相手に対して今度こそリベンジを目指すこの試合。宮本監督はこの試合で前節からFW2人をチェンジ。大分戦で途中出場から貴重なゴールを生み出したパトリックと宇佐美を前節の勢いそのままにこの試合スタートからピッチに送り出す。
試合は4分、柏・クリスティアーノが抜け出して左足でシュートを放つが、このシュートは枠外。さらに7分、オルンガにガンバDFラインの背後を抜け出されるが、ここは東口がペナルティエリアを飛び出しクリア。東口の好判断で決定的な場面になりかけるが未然にピンチを防ぐ。続いて8分、左サイドのクロスからオルンガにシュートを放たれるが、これも枠を逸れ難を逃れる。立ち上がりから柏が攻勢をかけるが、ガンバも16分、右サイド��尾のクロスに倉田が合わせシュートシーンをつくりだす。しかしこれは相手DFに当たりゴールマウスを捉えることはできない。その後も柏がペースを握ると31分、右サイドで柏にFKを与え、そのFKから江坂にヘディングシュートを許すがこれもわずかにゴールの枠を逸れる。さらに34分、柏に中盤での繋ぎを狙われ高い位置でボールを奪われるとショートカウンターから最後はクリスティアーノにシュートを打たれるが、これも枠を外れ失点を免れる。なんとか反撃に出たいガンバは39分、倉田の柔らかいパスからゴール前でパトリックが頭で合わせようとするが、うまくヒットできない。さらに42分、スローインを受けた小野瀬が反転から左足で狙うが、このシュートは相手GKが正面でキャッチ。全体的に柏ペースで進む前半だったが、相手のシュートミスにも助けられスコアレスで折り返す。
両チーム選手交代なく後半を迎えると51分、パトリックの落としたボールを小野瀬がミドルで狙うがこのシュートは柏・GKキム
スンギュの好セーブに遭いCKに。しかしこのプレーで得たこのCKのチャンスをガンバが得点に結びつける。宇佐美がインスイングのボールを入れるとパトリックがマークを外し、相手GKの前で競り合う。これが相手GKのミスを誘うと、キム
スンギュの手からこぼれたボールは直接ゴールへ。オウンゴールという意外な形で後半開始早々に先制ゴールを奪ったガンバが今日もリードする展開に。勢いに乗るガンバは63分、井手口が中盤でボールを奪うと、左サイドを起点に攻め込む。福田が1対1の仕掛けから相手を抜き去りクロスを上げると、小野瀬が落としたボールを倉田がシュートを放つ。このシュートは相手GKに防がれるが、こぼれたボールを再び小野瀬がシュート。相手DFにブロックされたところを再びパトリックがバイシクルで狙うが、これも相手GKキム
スンギュがブロック。猛攻を仕掛け相手ゴールに迫るが、柏の身体を張った守備に遭い追加点を奪うことはできない。65分、1点を追いかける柏・ネルシーニョ監督が最初に動く。仲間に代え神谷を投入し、サイドの選手を入れ替え反撃に出る。するとガンバも74分にこの試合初めての選手交代で宇佐美を下げ、アデミウソンを投入。直後の75分、ゴール前で倉田のパスを受けたアデミウソンが反転から左足でシュートを放つがこれはわずかに枠外へ。ガンバがリードを保ったまま試合の終盤に差し掛かるが、ここで柏が意地を見せる。80分、自陣ゴール前でガンバがクリアしたボールが柏・江坂に渡ると、ゴール前のオルンガへスルーパスを送る。これに反応したオルンガに左足を振り抜かれ同点ゴールを許す。1-1の同点に追いつかれたガンバは直後にパトリックと小野瀬に代わり矢島と渡邉を投入し勝ち越しゴールを狙いにいく。すると89分、山本から倉田にパスが繋がり、さらに倉田からアデミウソンに渡るとアデミウソンがガンバサポーターが陣取るゴール裏に向かって左足を振り抜く!この強烈なシュートがゴールに突き刺さり、2-1と再びリードを奪ったガンバ。直後の90分にはガンバが倉田を下げ川�アを投入すると、柏も大谷に代えて鵜木がピッチに。このままゲームを終わらせたいガンバに対し、柏も最後まで同点ゴールを狙いにくる。後半アディショナルタイムにはFKから柏にこぼれ球を拾われ、ミドルシュートを許すが、GK東口がセーブすると最後まで相手の攻撃を凌ぎきり試合終了。倉田の300試合出場達成となったこの記念の試合を見事に勝利で飾ったガンバ。今日も1点差の厳しい試合を勝ちきり6連勝のあと引き分けを挟み2連勝。これで9戦負け無しとしたガンバが暫定順位を2位にあげた。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−負けなしの試合が続いている中でも、今日の勝利は違うパターンだと思いますが、宮本監督はどのように感じていますか。
最初は少し、相手もパワーをかけてきたところを受けてしまうところはありましたけど、途中からそれにも慣れてうまく対応していた。ただ、あの失点のシーンで一瞬集中力というか、エアポケットに入ったようなときにやられてしまった。選手も今までそういう時間帯に追いつかれることがなかったので、ちょっとやっぱり気落ちしたような表情もあったんですけど、そこからまたパワーを出して点を取ってくれたというところは、やはり常々言っている試合を途中から入って変化させたり、終わらせる選手たちがしっかりと決め切って勝ち越してくれたというところで、本当にチーム全員で勝ち切れた勝利かなというふうに思います。
−−4人のFWがそろって安定したパフォーマンスを出して結果を出していますが、そのあたりはどのように感じていますか。
対戦相手の特徴であったり、その試合にわれわれがどういう試合をするのかということを考えて起用できるだけの、それぞれの選手が良いコンディションにあるというところで、監督としてはありがたい。そういったオプションを持てるという意味ではありがたいなと思います。
−−今日のオルンガ選手への対策を言える範囲で教えてください。
ある程度相手にボールを持たれてもいいというところで、あまり前からボールを取りにいく中で、スペースがあるところで長いボールを入れられて、フィジカルの強さが生きるようなシーンを減らそうというところがありました。そこは途中からうまく選手もラインの高さであったり、お互いの距離、前線から守備ラインまでの距離とか、良いものを見つけ出してくれて、徐々にうまく対応できたと思います。
もちろんオルンガだけではなくて、ほかにもクリスティアーノであったり、江坂(任)であったりと力のある選手がいるので、そこに対しても皆が目を光らせて1人で対応するだけでなくて、しっかりと挟み込むであったり、いつもよりも前線の選手が少し戻って守備をするとか、そういうところで対応できたというふうには思っています。
[倉田 秋]
−−J1通算300試合を勝利で終えたが?
率直にうれしいですね。こういう記念の試合で、ずっと自分が記憶に残る試合で勝てたのは本当にうれしいです。
−−失点の直後にパワーを出して決勝点を取った今日の試合をどう振り返る?
最後まで全員が勝つというところを目指して戦った結果が、最後のアデミウソンのゴールになったと思う。それがいまできているからしっかりと勝ち続けられていると思います。
−−アデミウソン選手は得点について、「倉田選手のおかげ」と振り返っていたが?
いや、もうあれはアデミウソンがすごかった。僕は彼のところにちょっとパスを出しただけなので、アデミウソンがすごかったですね。
[アデミウソン]
−−難しい試合展開で、終盤に点を取って勝ち切れた要因は?
自分たちが失点したあと、チームがそこまでバタついたり、焦りを見せたりすることがなかったのかなと思います。失点したあともチームに落ち着きがあった、その後も前のめりに得点を取るチャンスをうかがっていた状況だったし、自分自身も落ち着いて得点できました。その前にも何度かチャンスを作っていたので、そのあたりが良かったのかなと思います。
−−宮本 恒靖監督はFW陣全員のコンディションが良いと話していた。4人の出場時間もバランスが良いが、自身のコンディションにも影響している?
4人が時間を分けながらプレーしていることも影響があるのかもしれませんが、僕の見た視点ではチームが成長過程にあるとも思う。僕たち前線の4人は誰かがゴールを取ると、もう1人は運動量、守備のところで貢献する。そういう状況を目の前で見ていると、残りのFWの選手も自分も試合に出たい、そこに関わりたいという力が働いてくる。
ポジション争いでお互いが切磋琢磨できていますし、前線の選手は僕たち4人だけでなくて、ほかにも良い選手がそろっていますけど、グループの中で良い雰囲気で戦えているし、チームのためにという意識が高まっていると思います。
総評
Q「負けなしの中でも今日の勝ちは、今までと違うパターンの勝ちだと思いますが、宮本監督はどのように感じられていますか。」
宮本監督「最初は少し、相手もパワーをかけて来たところを受けてしまうところはありましたけど、途中からそれにも慣れて、上手く対応していた、相手の攻撃陣に対しても。ただ、あの失点のシーンで一瞬、集中力というかエアポケットに入ったような時にやられてしまって、選手も今までそういう時間帯に追いつかれることがなかったので、ちょっとやっぱり気落ちしたような表情もあったんですけど、そこからまたパワーを出して点を取ってくれたというところは、やはり常々言っている試合を途中から入って変化させたり、終わらせる選手たちがしっかりと、決め切って勝ち越してくれたというところで本当にチーム全員で勝ち切れた勝利かなという風に思います。」
Q「この負けなしの間、4人のFWが揃って安定したパフォーマンスを出して結果に繋げてくれていると思いますが、そのあたりはどのように感じていますか。」
宮本監督「対戦相手の特徴であったり、その試合に我々がどういう試合をするのかとかいうことを考えて起用できるだけのそれぞれの選手がいいコンディションにあるというところで、監督としてはありがたい、そう言ったオプションを持てるという意味ではありがたいなと思います。」
Q「今日は1本、オルンガ選手にはやられましたが、90分を通じてCB、GKを含めてオルンガ選手と江坂選手に対して集中して対応していたと思いますが、今日のオルンガ選手対策を言える範囲で教えてください。どのようにイメージしていたのか。」
宮本監督「ある程度、相手にボールを持たれてもいいというところで、前からボールを取りに行く中で、スペースがあるところで長いボールを入れられてフィジカルの強さが生きるようなシーンを減らそうというところがありましたし、そこは途中からうまく選手もラインの高さであったり、お互いの距離、前線から守備ラインまでの距離とか、いいものを見つけ出してくれて徐々に徐々にうまく対応できたと思います。
もちろん、オルンガだけではなくて他にもクリスティアーノであったり、江坂であったりと力のある選手がいるので、そこに対しても皆が目を光らせて一人で対応するだけでなくて、しっかり挟み込むであったり、いつもよりも前線の選手が少し戻って、守備をするとかというところで対応できたという風には思っています。」
Q「オルンガ選手だけではないというところですが、昌子選手が怪我をして、代わりに出ている菅沼選手がオルンガ選手とのデュエルのところでも勝っていたところはあると思いますが、彼の今日の評価を聞かせてください。」
宮本監督「(菅沼)駿哉も試合をこなすことで、どんどんパフォーマンスが上がっていっているような印象を受けますし、うまく、ガツガツ当たるだけのDFではないというところのラインコントロールによって相手が嫌な、相手がプレーし辛いような状況を作り出してくれていたと思いますし、ビルドアップに関しても背後へのボールであったり、駿哉らしさというものをたくさん見せてくれたと思います。」
Q「札幌戦以降調子が上がってきた中で、毎試合FWの誰かの得点が生まれていますが、4人のFWはオプションというよりはそれぞれがレギュラークラスの選手のカードを切れるのが今の強みだと思いますが、改めてタイプの違うFWがいる強みをどうお感じですか。」
宮本監督「それができる理由の一つに、そのコンディションが全員上がって来たというところがありますし、もちろん連戦なのでというところもありますし、先ほどお話ししたような対戦相手の特徴であったり、この試合はこのような展開になるであろうから、こういう選手をというところがうまく選手もいい準備をしてくれて、そこにパワーを発揮してくれているように思いますし、もっとそれぞれのFWの選手がゴールをあげられるようなシチュエーションを増やしたいという風には常々思っているので、また一週間、空く中でしっかりと練習したいと思います。」









