2020.10.10(土) 14:00〜 明治安田生命J1リーグ 第21節 FC東京@味スタ
[プレビュー]J1第21節 目の前の一戦に全力を。難敵、FC東京を倒してガンバの勢いをさらに加速する
アウェイの鳥栖戦では「鳥栖キラー」渡邉の2ゴールで勝ち点3を手にし、今季初の5連勝を飾ったガンバ。例年、秋以降の戦いで強さを見せて来た宮本ガンバだが、今季の5連勝の足取りは一味違っている。
「チーム全体の底上げも考えながら、選手構成を決めている」と指揮官が語るように鳥栖戦では鹿島戦からスタメン6人を入れ替えながらも、勝ち切って見せた。

シーズン終盤まで過密日程が続く今季、不可欠なのがチーム力。鳥栖戦では菅沼と新里が守備で踏ん張り、渡邉が先発した試合では初めてのゴールをゲットするなど誰がピッチに立とうとも力が落ちないのはチームの成長の証である。
「1戦1戦、目の前の試合を戦おうと選手と話をしてやってきた。その姿勢には変わりはない」と連勝にも浮かれない宮本監督ではあるが、今節はとりわけ重要な戦いであることも指揮官は自覚する。
「とにかく上位に食らいついていく」。今節対戦するFC東京は現在2位。3試合少ないガンバとの勝ち点差は6だが、勝てば一気に上位が見えてくる戦いだ。
「上位に行くためにも勝ち点3以上の価値がある試合」と倉田も大一番に向けての決意を口にするが、アウェイのFC東京戦は鳥栖戦以上の「鬼門」である。ガンバがアウェイのリーグ戦でFC東京を最後に下したのは2001年。以来、勝ち点3から遠ざかっている難敵である上に、かつてガンバを率いた長谷川監督が指揮するFC東京も、ガンバ同様、チーム状態を上げている。
ルヴァンカップ準決勝では今季公式戦で1敗しかしていない川崎に対して、2-0で快勝。セットプレーとカウンターで得点を奪い、決勝への切符を掴み取っている。
8月に行われたホームでの顔合わせでは1-3で敗れているガンバにとってはリベンジを目指す一戦だが、勝利の鍵を握るのは特定の選手ではなく、攻守両面でチーム全員がハイパフォーマンスを見せることに尽きるだろう。

ホームではビルドアップのミスにつけ込まれて失点を喫したガンバだが、まず不可欠なのが自陣でのミスを無くすこと。永井を筆頭に激しいプレスを繰り出してくるFC東京のアタッカー陣にカウンターを発動させないためにも、セーフティに試合を運びたい。
そして敵地での勝ち点3を目指す上でやはり期待がかかるのは宇佐美の一撃だ。現在、公式戦では3試合連続無失点と守備力をベースに勝ちきっているFC東京だが「難しい試合になればなるほど、いいきっかけになる」と宇佐美。名古屋戦で見せたエースの輝きを、FC東京相手に見せつけるのみだ。


ハーフタイムコメント
・しっかりファイトできているから続けよう。
・セカンドボールを拾えるポジショニングを意識しよう。
・冷静に最後まで戦うこと。

2020明治安田生命J1 第21節 ○1-0FC東京@味スタ
前節、アウェイ・鳥栖戦では渡邉の2得点で5連勝を飾ったガンバ。鳥栖のホームで2017年以来の勝利を収めたガンバが勢いに乗り今節戦う相手は2位・FC東京。FC東京のホームでは2001年以来勝利を挙げられていない鬼門中の鬼門、味スタでの戦いとなるが連勝街道を走る勢いのまま、19年ぶりとなるアウェイでの東京撃破を目指すこの試合。宮本監督は前節からスタメンを5人変更しDF昌子とキム ヨングォン、MF山本がスタメン復帰、そしてFWにはパトリックと宇佐美を起用しアデミウソンとともに並べる超攻撃的な布陣で東京に挑む。台風14号の影響で雨が降り続いたピッチは水が溜まる悪条件。試合展開にも大きく影響を及ぼすことが予想される。

試合は3分、この日左サイドバックに入った福田が持ち上がりアデミウソンへクロスを上げる。これをアデミウソンが相手DFの前に入りヘディングシュートで狙う。惜しくも枠を外れるがピッチ条件を考慮したシンプルな攻撃で早速この日のファーストシュートを放ったのはガンバ。8分、CKを得たFC東京は三田の左足のキックにニアで森重が頭で合わせる。うまくすらしたシュートで狙ってくるがこれは枠上へ。対するガンバも直後の9分、宇佐美がドリブルで持ち運ぶと横に流したボールをパトリックが思いきりよくミドルで狙う。このシュートもわずかにゴールの枠上に逸れるが、立ち上がりからロングボールを有効に使い攻撃にリズムを生み出すガンバ。21分、ガンバのCKを弾き返されるとFC東京がカウンターで一気にゴールに迫ってくる。アダイウトンとレアンドロの2人の崩しからゴール前に速いクロスを入れられるがこれは井手口がクリア。あわやオウンゴールという際どいボールを入れてくる。24分、またもアダイウトンとレアンドロの連携でDFラインを突破されるが、キム ヨングォンが身体を張り中へのクロスはブロック。FC東京FW陣のフィジカルを活かした突破に手を焼くものの、ここまではしっかりと集中して守るガンバ。その後はFC東京に押し込まれる展開が続くがこれを凌いだガンバは39分、FKのこぼれ球を拾った井手口がクロスを入れるとこれがペナルティエリア内で相手DFのハンドを誘いPKを獲得。キッカー、アデミウソンが冷静に相手FG・林の逆を突き右隅に流し込みガンバが先制ゴールを奪う。押し込まれる展開の中、逆にガンバが1-0とリードを奪い前半を折り返すことに成功。

両チームともハーフタイムでは選手交代なし。宮本監督は「ファイトできているから続けよう」と前半のメンバーをそのままピッチに送り出す。47分、自陣ペナルティエリア内でパスを繋がれるとディエゴ オリヴェイラの折り返しからアルトゥール シルバにシュートを放たれる。ゴールマウスを捉えるシュートだったが、福田がしっかりとブロックに入り、後半開始直後に訪れたピンチを身体を張って凌ぐ。さらに直後の48分にも森重にミドルシュートを許すも東口が指先で触りセーブ。後半の立ち上がりに連続で訪れたピンチも集中して守るガンバ。1点を追う展開のFC東京は63分にこの日最初の選手交代で中村帆高と三田を下げ、中村拓海と田川を投入。直後の64分にはガンバがチャンスメイク。FKのこぼれ球を井手口が拾い、アデミウソンに繋ぐといい持ち出しから左足で狙うがこのシュートはが相手のブロックに遭いサイドネット。追加点を奪うことはできない。75分には宮本監督もこの日初めて交代カードを切ると宇佐美とアデミウソンを下げ、小野瀬と渡邉がピッチに。FC東京も同じタイミングでアルトゥール シルバに代え��萩を投入し、ゲームは残り15分の攻防へ。直後にFC東京に訪れたCKは森重がディングシュートで狙うがシュートは枠外。81分にはゴール前でキム ヨングォンがファウルを与えるとこのFKをレアンドロが直接狙ってくるがこのシュートも枠を外れ難を逃れる。83分、FC東京はこの日最後の交代でディエゴオリヴェイラを下げ矢島を投入、フレッシュなFWを投入し同点ゴールを狙いに来る。後半アディショナルタイムには再びレアンドロに同じような位置からのFKを与えるが、このキックも僅かに枠を逸れると、そのまま最後まで全員が集中し1点を守り抜き試合終了。劣悪なピッチの中、「割り切ったプレー」と監督が話すように、最後まで勝利に徹したガンバがクリーンシートで今日も1点差のゲームを勝ちきりこれで6連勝。2001年以来勝利の無かったFC東京とのアウェイゲームを19年ぶりに制し、ジンクスを破ったガンバ。上位追走へ敵地で大きな勝利を挙げた。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−− 今日はかなり厳しいピッチコンディションでしたが、選手にはどういうことを指示して試合に入ったのでしょうか。
今日に関してはもう相手のペナルティーボックスにボールを入れていくというところ、どちらかというと通常われわれがやりたいサッカー、やろうとしているサッカーは割り切って、今日に関しては表現せずに、相手のディフェンスラインへの背後と、ボールが止まるであろうというところと、先ほどお話したボックスにボールを入れていくというところの徹底は選手に伝えました。

−− 今日は先を見ながらのプレーがなかなか難しい中で、割り切ったプレーを重視するイメージを持っていたということでしょうか。
そうですね。試合前のミーティングの冒頭の言葉は割り切るというところだったので、まさに選手はそれをしっかりとピッチでやってくれたと思います。

−−味の素スタジアムでのFC東京戦の勝利は、リーグ戦では宮本監督が現役だった2001年以来となるが?
質問を受けて、そんなに勝っていなかったのかと初めて気がついたくらいですし、確かに振り返ると自分自身がプレーしていたガンバでの最後の時期というのは勝てていなかったなというふうには思うんですけど、とはいえプレーしている選手は替わりますし、いろいろと人が替わる中でそういったことがあった。ただ、今日は皆の頑張りで勝ち切れたということは、それはクラブとして良かったことだと感じています。

[キム ヨングォン]
−−厳しいピッチ状態だったが、相手の強力なアタッカーに対して何を心がけてピッチに入った?
FC東京には強力な外国籍選手が数名いるので、しっかりとディフェンスラインで準備してきたことを試合で出せたことが結果につながったと思います。

−−前節は温存されたが、再びピッチに立つときには連勝を伸ばさないといけないという責任感も感じていた?
僕以外の選手がしっかりと試合に挑んでくれると思っていたし、しっかりと鳥栖戦で勝利してくれて非常にうれしく思いました。今日は試合に出た以上は連勝を伸ばしたいという気持ちで入っていたので、連勝を伸ばせて良かったです。

[アデミウソン]
−−ピッチ状態が悪い試合だったが、どういうことを心がけてピッチに立っていた?
今日のコンディションは両チームにとって難しいサッカーになるとは試合前から思っていました。どちらに結果が転んでもおかしくない状態でのサッカーでした。このコンディションの中で、まずはCKやFKが勝負を分けると思っていましたので、そういう場面では集中しようと思っていましたし、今回は僕らが勝利してグラウンドをあとにしましたけど、運が良かったかなと思います。

−−CKの流れからPKを獲得して、自らキッカーを務めましたが、自ら志願したのでしょうか
チームでPKの場面は僕自身もよく蹴るし、パトリックも宇佐美(貴史)、倉田(秋)もみんなPKのキッカーを務めることができます。あの場面で今回はCKからの流れだったが、一番自信を持って蹴ることができるキッカーがいくことになっていますし、あのタイミングですごく僕自身も決める自信があったのでいかせてもらいました。ただ、パトリックとか宇佐美がキッカーにいきたいと言ってきたら、もめることもなく自分も譲るつもりでいました。

総評
Q「今日、かなり難しいピッチコンディションだったと思いますが、選手にはどんなことを指示して今日の試合に入りましたか。」
宮本監督「今日に関しては、相手のペナルティボックスにボールを入れていくというところ。どちらかというと、通常我々がやりたいサッカー、やろうとしているサッカーは割り切って、今日に関しては表現せずに、相手のDFラインの背後、ボールが止まるであろうというところと、先ほど話をしたボックスにボールを入れていこうということの徹底は選手には伝えました。」

Q「セーフティーというか、先を見ながらというプレーが難しい中では、割り切ったプレーを重視するというイメージですか。」
宮本監督「ミーティングで冒頭の言葉は割り切るというところだったので、今日の試合前の。まさに選手はそれをしっかりとピッチでやってくれたと思っています。」

Q「監督が現役時代に2001年に味スタで勝って以来の、アウェイでのガンバ大阪の勝利だと思いますけれど、なかなか勝てていなかったことについて感慨深いものはありますか。」
宮本監督「ここ最近そういう質問をうけて、そんなに勝ってなかったのかと初めて気がついたくらいですし、確かに振り返ると自分自身がプレーをしていたガンバでの最後の時期は勝てていなかったと思いますけれど、プレーをしている選手も変わりますし、いろいろ人も変わる中で、そういったことがあった。ただみんなの頑張りで勝ちきれたということはクラブとしてよかったことだと感じています。」

Q「相手のDFラインの背後にボールを入れていくという狙いのところで、宇佐美選手を2列目のようなところで使ったのはそういう意図があったからですか。」
宮本監督「そういう意図が、背後であったりボックスであったり、クロスボールの質に期待したところがあります。」

Q「跳ね返されたときに井手口選手がセカンドボールを回収できたということが大きいと思いますが、今日の彼のプレーの評価についてお聞かせください。」
宮本監督「悠樹(山本)もそうですし、陽介(井手口)に関しても試合前のタスクはボールを予測して、回収することと伝えていたので、それをしっかりと回数を多くやってくれたと思いますし、もう少しピッチのコンディションがよければ、その後ミドルシュートまでいくという話もしていたんですけれど、それはなかなか出なかったですけれど、陽介、悠樹だけでなく、DFラインも含めみんなが集中力を持ってやってくれたという風に思います。」

Q「今日の勝利で6連勝となりましたけれど、現在の好調の要因を監督はどうとらえていますか。」
宮本監督「全員がこの試合やるべきこと、試合ごとに伝えていることを理解して、全員がそれぞれの役割をこなしていること、プラスそれぞれの特徴をしっかり出して、パフォーマンスとして表現してくれていること。あとは今日も何度か危ないシーンを作られたりしましたけれど。そこでのペナルティエリア中での体を張った守りというところは、よくなってきているなと思いますから、そういったところで相手に得点を与えていないところがが勝利に繋がっていると思います。」

Q「ここ数試合、僅差のゲームで勝ち切る勝負強さを感じるんですけれど、いかがですか。」
宮本監督「勝負強さをいうものがここ最近、我々にはなかったところなので、そういうものを、この勝ちを続けていくこと、連勝を続けていくことでチームとして身に着けていきたい部分ではあります。」

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