2020.10.3(土) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第20節 鹿島@パナスタ
[プレビュー]J1第20節 今季2度目の4連勝を賭けた鹿島戦。アウェイの対戦時と違うガンバを見せつける
宮本監督の就任後、過去2シーズンは秋以降に強さを見せてきたガンバ。前節は広島に勝ちきり、3連勝を飾ったが、チームが再び上昇気流に乗りつつある要因は明白だ。
「前線から一人、一人がハードワークできている」と藤春が言えば、小野瀬も「皆がハードワークしているので大崩れしていない」と充実感を口にする。
3連勝中はいずれも1点差という僅差での戦いだが、4バックだろうと3バックだろうとチームが本来目指すのは前線からのアグレッシブな守備をベースに相手ゴールに鋭く迫るスタイルだ。
「ハードワーク」というキーワードの旗頭に立つのが、2試合連続で先発中のパトリック。前節は先発起用としては昨年8月以来となるゴールもゲットしたパトリックだが、かつて三冠達成の立役者になったブラジル人アタッカーは攻撃面だけでなく、守備でも献身的にスイッチを入れる役割を遂行。「色々なものが生み出されると思ってパトリックを起用しているところもある」と宮本監督も期待通りの働きに手応えを感じている。
今季2度目の4連勝を目指すガンバだがチームの成長と上積みを証明する上で、格好の難敵がパナソニックスタジアム吹田に乗り込んでくる。
暫定順位で7位のガンバに対して勝ち点1で上回る鹿島は暫定で6位。前節は大分に0-2で敗れ、11年ぶりの8連勝は逃したものの、現在のJ1リーグで最も調子がいいチームの一つと言っても過言ではないだろう。
ザーゴ監督が目指すスタイルが浸透し、前線からハードワークしてくる鹿島だがやはり警戒したいのは、好調の攻撃陣。11得点中のエヴェラウドと5得点中の土居は言うまでもないが、左サイドの藤春とマッチアップするファン・アラーノをいかに封じるかが守備面での鍵になるはずだ。
4バックで本来の躍動感を攻守で取り戻している藤春も言う。「鹿島は右サイドの攻撃がデータから見ても多いし、土居も絡んでくる。自分のところが守備の鍵を握る」
一方、宮本監督の就任後、4試合連続でドロー決着している鹿島に対して、今度こそ勝ち切る上で不可欠になるのが、相手を上回る得点数となる。
8月に行われたアウェイの戦いでは先手を取りながらも土壇場に痛恨の同点弾を献上。パトリックへの単調なロングボールがリズムを失うきっかけになったが、当時とは異なる新たなスタイルをガンバは積み上げてきた。「ヘディングという絶対的な武器もあるし、背後に出て起点になるのが最大の武器」と小野瀬が語るように、パトリックが作り出したスペースをチームとして有効活用することが、勝利には不可欠となる。
「もう少しボールを持つ時間を長くしながら攻撃の時間を増やしてチャンスを増やしたい」(宮本監督)。拮抗した一戦となるのは間違いないが、今度こそ勝ち名乗りを上げるのはガンバだ。
ハーフタイムコメント
・守備はコンパクトに。前線からプレッシャーをかけていこう。
・相手を揺さぶって点を獲りにいこう。
・厳しい相手に対して、パワーを出して上回ろう。
2020明治安田生命J1 第20節 ○2-0鹿島@パナスタ
前節の広島戦では倉田の1得点1アシストの活躍もありアウェイで勝利を挙げ3連勝。コロナ禍で戦う今季のハードな日程の中、札幌・名古屋・広島との三連戦をいずれも僅差ながら勝ちきり勝負強さを見せるガンバがホームに戻り迎える今節の相手は鹿島。アウェイでの前回対戦では小野瀬のゴールで先制したものの試合終了間際に追いつかれ勝点3を逃したガンバにとってはリベンジマッチとなるこの試合。鹿島は前節こそ大分に敗れ連勝はストップしたものの、前々節まで7連勝を記録するなどザーゴ新監督のサッカーが浸透し好調をキープする鹿島。宮本体制での対鹿島初勝利をホーム・パナスタで挙げるため、宮本監督は満を持してエース・宇佐美を2試合ぶりに先発起用で送り出す。
試合は7分、鹿島・三竿がミドルレンジからこの試合最初のシュートを放つが東口がしっかりとセーブ。10分にもエヴェラウドのパスからファン
アラーノがこのシュートを放つなど鹿島が立て続けにシュートで終わる攻撃で積極的な試合の入りを見せる。対するガンバも13分、細かくパスを繋ぎ相手ペナルティエリアに進入すると、井手口のパスから宇佐美がシュートを放つ。得意の右足で強烈なシュートが枠を捉えるが鹿島GK・沖のセーブに遭い惜しくもゴールとはならず。20分には鹿島GK・沖が飛び出したところ、ボールを奪った小野瀬が無人となったゴールを狙うがこれは大きく枠を外してしまう。
27分には鹿島・ファン アラーノがペナルティエリア外でボールを受けると強烈なミドルシュートで狙ってくるがこのシュートは僅かに枠を逸れ失点を免れる。さらに39分、最終ラインでパスを繋ぐガンバが一瞬の隙を突かれレオ
シルバにボールを奪われるとそのままショートカウンターからエヴェラウドに左足でシュートを許す。決定的な場面だったがシュートは枠上に外れ、相手のシュートミスに助けられるかたちで難を逃れる。全体的には鹿島ペースの前半となるが、集中した守備で何とか凌ぎ前半をスコアレスで折り返す。
ハーフタイムでは両チーム選手交代なく後半へ。51分、鹿島がDFラインから蹴ったボールをファン
アラーノが井手口に競り勝ちマイボールにすると、そのままキム
ヨングォンを交わし東口と1対1に。これも決定機な場面となるが、東口が冷静に対応し、ニアサイドへのシュートをセーブ!前節でJ1通算300試合出場を達成した東口がこの日もチームを救うセーブを見せる。反撃に出たいガンバは57分、倉田のパスを受けた宇佐美の左足でのシュートは惜しくもサイドネット。直後の59分にも宇佐美とのコンビネーションで中央を突破したパトリックが狙いすましたシュートを放つがこれも沖のセーブに遭ってしまう。ゴールには至らないものの攻撃にリズムが生まれてきたガンバは64分、小野瀬が浮き球のパスを送るとこのパスがパトリックの背後に入る。ドリブルで突破を図ったパトリックが鹿島GK・沖に倒されるとファイルの判定でPK獲得。これをパトリックが自ら豪快に蹴り込み貴重な先制ゴールを奪う!1点を追いかける展開となった鹿島が73分にこの日最初の選手交代で土居、和泉、三竿を下げ遠藤、上田、荒木を投入する3枚替え。さらに77分にもファン
アラーノに代えて永木を投入する鹿島。79分にはガンバもこの日最初の交代でパトリックと宇佐美を下げ渡邉とアデミウソンを投入。82分には鹿島が最後の交代で小泉を下げ松村がピッチに。交代カードを使い切り同点ゴールを狙いに来る。88分にはガンバも選手交代を行い、倉田と小野瀬を下げ福田と矢島がピッチに。
鹿島の猛攻を受けながらも最後までカウンターで追加点のチャンスを伺うガンバはアディショナルタイム3分、交代出場で入った矢島が高い位置でボールを奪うとアデミウソンへ。アデミウソンが緩急をつけたドリブルで右サイドを切り裂くと最後は中央に走り込んできた渡邉が左足で決めて試合を決定づけるゴールを奪う!交代出場の3人がゴールに絡み2-0とリードを広げ試合を終わらせたガンバがホーム・パナスタで鹿島から初勝利を挙げ、これで4連勝。攻守の歯車がガッチリと噛み合い、厳しい相手に勝ちきったガンバがこれで暫定順位を4位に上げた。
[ 宮本 恒靖監督 ]
前半は少し下がり過ぎたんですけど、後半はもう少し前でのプレッシャーをというところで、選手がうまくそれを表現してくれたと思いますし、それによって奪ってから前へというベクトルもできて、後半は少し距離感も良く、テンポも良く、スピード感も出たような試合ができたと思います。もちろんゴール前での本当に体を張った守備というところは、1−0になってからも見られましたし、そこの集中力、ヒガシ(東口
順昭)の1対1のセーブも含めて、全員の頑張りが見られたかなと思います。前線からの守備も含めて。
−−いま、名前が挙がった東口選手ですけれども、前回を含めてチームに勇気を与えるようなビッグセーブが続いていますが、彼がゴールマウスを守ることの心強さを宮本監督はどう感じていますか。
今日の試合に関しては、ミドルシュートの対応と、クロス対応とそして相手が背後にボールを蹴ってきたそのボールの処理について、うまくやってくれということを言っていましたし、本当にその試合ごとに、特にクロスの対応というのは求めているものをしっかりと実現してくれていると思いますし、今日に関しても1対1のシーンに象徴されるようにギリギリのところをしっかりとGKを含めて守るというところが、やれているのがあのシーンというふうに見ています。
−−非公開で練習を見ることはできませんが、宮本監督はGK陣の練習もご覧になっています。あらためて東口選手がこの年齢になってもなお安定したプレーや成長している点を見せている要因を、日々ご覧になっている練習の中でどう分析していますか。
元来、シュートストップへの反応の速さとかキック力であったりとかはあるなと思って、一緒に仕事をする前に見ていましたけど、松代(直樹)GKコーチと一緒になって、いろいろともっと、自分の持っているもの以外のチャートみたいなものの要素を増やしていく作業を日々やっているので、少しずつそういったところが伸びてきていると思います。もっとビルドアップからつける質であったり、タイミングであったりというところはわれわれももっと高いものを要求していますし、それに対して答えようという意欲も見られます。そういういろいろトライしているものが試合に表れてきているというふうに見ていますし、まあ本当にGKコーチ含めていろいろなことにトライしていることがつながっているんじゃないかなと思っています。
−−パトリック選手がPKを蹴りましたが、PKキッカーに関しては誰も決めていなかったのでしょうか。
PKのキッカーはもう選手に任せています。
[東口 順昭]
−−後半早々の1対1のセーブは試合のポイントになりましたが、振り返っていただけますか。
そうですね、抜け出されたので味方が戻ってくるのを待とうかと思ったんですが、そういう距離でもなかったので、うまく引き寄せて間合いを詰めて、シュートコースを消しながら詰められた結果、セーブできたかなと思います。
−−あの場面はニアに蹴らせるように体の向きも含めて誘導した感じでしょうか。
体自体はニアに少し倒れていたんですけど、体をファーに残してニアに蹴られたら手でどうにかクリアしようかなという感じで、別にニアに蹴らせたわけではないです。
−−苦しい試合を勝ち切っていますが、守備の手ごたえについてはいかがですか。
良い距離感でできていますし、FWからのプレスの掛け方で後ろがラクになるし、[4−4−2]になって後ろが守りやすくなっているのは事実なので、それをもっと継続して皆で良い守備をやっていきたいと思います。
[昌子 源]
−−昌子選手にとってフル出場した試合では、加入後初めての無失点ですが、率直に感想は?
もちろん、終始攻められているなという試合が終わった直後の感想ですし、個人的なミスも多かったですけど、ヒガシ君(東口
順昭)も素晴らしいセーブをしてくれたし、チームスポーツである以上、誰かのミスを誰かがかばうということがしっかりできた試合だったと思うし、それ以外にも僕が止めるシーンとか、(キム)ヨングォンが止めるシーンとかチーム全員でできた結果なので、無失点が僕が出てからなかったのは非常に情けない結果ですけど、チームあっての無失点ですし、チーム全員とサポーターに感謝を伝えたいと思います。
−−前回の鹿島戦の反省もあったと思いますが、どう生かしましたか。
あのときはどちらかというと僕らのサッカーができず、手も足も出なかったみたいな状況になっていたので、(今回は)相手の陣地で僕たちがしっかりとつなぎたかったですし、結果は2−0ですけど、もう少し相手の陣地で(良さを)出したかったなというのがありましたね。
総評
Q「前節に続いて押し込まれる展開にはなりましたけれど、そこをしっかりと守り切れたというところで守備の評価をお願いします。」
宮本監督「前半は少し下がり過ぎたんですけど、後半はもう少し前でのプレッシャーをというところで、選手がうまくそれを表現してくれたと思いますし、それによって奪ってから前へというベクトルもできて、後半は少し距離感も良く、テンポも良く、スピード感も出たような試合ができたと思います。もちろんゴール前での本当に体を張った守備というところは、1-0になってからも見られましたし、そこの集中力、ヒガシ(東口)の1対1のセーブも含めて、全員の頑張りが見られたかなと思います。前線からの守備も含めて。」
Q「今、名前が挙がった東口選手ですけれども、前回を含めてチームに勇気を与えるようなビッグセーブが続いていますが、彼がゴールマウスを守ることの心強さを監督は感じていることを教えてください。」
宮本監督「今日の試合に関しては、3つミドルシュートの対応とクロス対応と、そして相手が背後にボールを蹴ってきたそのボールの処理について、うまくやってくれと言うことを言っていましたし、本当にその試合ごとに、特にクロスの対応というのは求めているものをしっかりと実現してくれていると思いますし、今日に関しても1対1のシーンに象徴されるようにギリギリのところをしっかりとGKを含めて守るというところが、やれているのがあのシーンという風に見ています。」
Q「非公開で練習を見ることはできませんが、監督はGK陣の練習も見てらっしゃると思いますけれど、改めて東口選手がこれだけ安定したプレーだったり、まだ成長している部分を見せている要因を、日々ご覧になっている練習の中でどう分析していますか。」
宮本監督「元来、シュートストップへの反応の速さとかキック力であったりとかというところはあるなと思って、一緒に仕事をする前に見ていましたけど、松代GKコーチと一緒になって、色々ともっと、自分の持っているその以外のチャートみたいなものの要素を増やしていく作業を日々、やっているので少しずつそういったところが伸びてきていると思いますし、もっとビルドアップから付ける質であったり、タイミングであったりというところは我々ももっと高いものを要求していますし、それに対して答えようという意欲も見られますし、そういう色々トライしているものが試合に現れてきているという風に見ていますし、本当に色々とGKコーチ含めて色々なことにトライしていることがつながってるんじゃないかなと思っています。」
Q「パトリック選手がPKを蹴りましたが、PKキッカーに関しては誰も決めていなかったのでしょうか。」
宮本監督「PKのキッカーはもう選手に任せています。」
Q「パトリック選手がPKを取った瞬間からボールを離さないという強い意志を見せていましたが、どうお感じでしたか。」
宮本監督「それはもう、パト(パトリック)が取ったPKですし、パトが今までPKを外したシーンは彼が来て以来ないのでそこは信頼して見ていました。」









