2020.9.23(水) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第18節 名古屋@パナスタ
[プレビュー]J1第18節 巻き返しに不可欠な連勝の勢い。宮本体制で初の名古屋戦勝利を掴み取る
連敗にピリオドを打つべくアウェイの地に乗り込んだ札幌戦では宮本監督が今季、併用を意識する4バックで守備陣が安定。ジェイら強力な札幌の前線に対して、粘り強く対応しながら、勝負所では指揮官の采配が的中し、ガンバが9試合ぶりとなる無失点で見事に勝ち切った。
嫌な流れを払拭する上で、欠かせないのはやはり勝ち点3。ヨングォンは「守備の時間は長かったが、必ず攻撃の場面で前の選手が仕留めてくれると信じて待っていた」と振り返ったように、守備陣の踏ん張りがもたらした貴重な勝ち点3だった。
8月以降、波に乗れない戦いが続いているガンバだが、最大の要因はホームでの足踏みが続いていることだ。ホームでは現在3連敗中のガンバがリーグ戦の折り返し地点となる名古屋戦で目指すのは、内容の充実はもちろんだが、ホームで勝ち切ることに尽きる。
宮本監督も言う。「アウェイでの名古屋戦は何とか引き分けたような試合だったし、最近のホームで勝てていないのでしっかりと勝ちたい」
ガンバと同じくここまで16試合を戦い暫定順位ながら4位につける名古屋との勝ち点差はわずかに4。勝てば再び、上位陣が見えて来るガンバにとって勝利の鍵になるのが、前節同様守備陣の踏ん張りになる。
宮本監督の就任後、名古屋に対しては2分け2敗。4試合全てでガンバは2点を奪っているものの、一方で4試合いずれも2点以上を献上し、勝利から遠ざかっている。
4位にはつけるものの名古屋も波に乗れない戦いが続いているが、前節はPK2つを決め切り、神戸に逆転勝利。ガンバ同様、連勝を目指してパナソニックスタジアム吹田に乗り込んで来るはずだ。金崎やマテウス、そしてかつてガンバでプレーした阿部ら警戒すべきアタッカーをチーム全体でしっかりと封じたい。
「周りの選手と協力してしっかりと守備から入っていけば抑えられる」と話すのは個のマッチアップでも鍵を握るヨングォンだ。
不用意な失点は禁物だが、名古屋戦で宮本監督が意識するのは攻め切る姿勢の重要性でもある。
「守備だけではダメだと思っているし、勝つためには攻めないとダメ。攻めの部分でいかに優位に立てるのか、そして相手が出て来るのをためらうような攻めの迫力も出せばいい」(宮本監督)。
7月の名古屋戦は無得点に終わったものの、それまでの名古屋戦では3試合連続でゴールを奪っているアデミウソンは、ガンバの攻めに迫力とアイデアをもたらす一人。「ホームでなかなか勝てていないのでまずしっかりと勝利すること。そしてガンバらしくたくさんゴールを決めたい」とブラジル人アタッカーも気合十分だ。
この試合から入場制限が緩和されるパナソニックスタジアム吹田で、宮本体制下では未だ手にしていない名古屋戦の勝利を掴み取る。
ハーフタイムコメント
・球際の競り合いで負けないこと。
・後半ゴールを奪って試合をひっくり返すぞ!
2020明治安田生命J1 第18節 ○2-1 名古屋@パナスタ
前節、アウェイ札幌戦では4バックへのシステム変更とボールを奪って素早く攻め切るカウンターが上手く嵌り、難敵を破り連敗をストップさせたガンバ。連勝を目指しホームに迎える今節の相手は名古屋。宮本監督就任以降は2分2敗と分が悪い相手だが、ホームで4試合ぶりとなる勝利を挙げてシーズン後半戦へ弾みをつけたいこの試合。宮本監督は前節からスタメンを3名変更し、前節で負傷退場した三浦に代わり昌子が、そして福田とパトリックを先発に送り出す。そしてサブには18歳の誕生日を迎えたばかりの若手のエースFW唐山を抜擢。7月の広島戦以来となる自身2度目のJ1メンバー入りを果たし出場機会を伺う。対する名古屋は7月までガンバに在籍していたオ
ジェソクがスタメンに、またベンチにも元ガンバ阿部が控える陣容。この日から入場者数の上限が緩和されたパナスタには5,153人が駆け付け、試合は19:03にキックオフを迎えた。
5分、名古屋・相馬のクロスを一度はDFが跳ね返すがこぼれ球を拾った稲垣が思いきりよくシュートを放つ。これは枠を外れるが、名古屋がこの日の最初のシュートを放つ。直後にはガンバもこの日が今季2度目のスタメン出場となったパトリックがボールを運び、最後は倉田がシュート。このシュートは力なく枠を外れるが、両チームともに早速シュートで終わる攻撃で積極的な試合への入りを見せる。14分には細かくパスを繋いだガンバがパスワークで相手ペナルティエリア内へ侵入。倉田の折り返しに井手口が飛び込むが相手DFに身体を寄せられシュートに持ち込むことはできず。直後の15分にも井手口が思いきりよくミドルを放ち積極的なプレーを見せる。しかし、勢いよく試合に入ったガンバだったが自陣でのミスから相手にチャンスを与えてしまう。GK東口からの繋ぎのパスが井手口に当たってしまい相手に渡るとマテウスにシュートを許してしまう。このシュートはキム
ヨングォンが身体に当てて難を逃れるが、このプレーで与えた直後のCK。相馬のキックをニアで米本がすらすと飛び込んできた金崎に押し込まれ失点。またしてもミスから相手に先制を許す苦しい展開となってしまう。その後も36分には名古屋・吉田の最終ラインからのパスがDFラインの背後に飛び出したマテウスへ入ると、��尾に競り勝ちシュートを放たれる。強烈なシュートが東口を襲うが、一瞬の反応で身体に当ててコースを変えるとクロスバーに跳ね返り追加点は許さない。決定的な場面だったがこれ以上の追加点は許さず何とか耐えるガンバ。すると43分には名古屋にアクシデント発生。アデミウソンへタックルに入った米本がこのプレーで右膝付近を痛め負傷交代。前半のうちに交代カードを1枚切ることになった名古屋は急遽ジョアン
シミッチがピッチに。ガンバも前半終了間際に相手ペナルティエリア内でボールを受けたアデミウソンが振り向きざまにシュートを放つが、これはGKランゲラックの正面を突きゴールとはならず。名古屋に1点のリードを許したまま前半終了を迎え試合はハーフタイムへ。
1点を追うガンバはハーフタイムに選手を1人交代。��尾に代わり藤春がピッチに入り、左サイドバックへ。福田が右に立ち位置を変え、DFラインの並びを修正した宮本監督。後半に入るとこの宮本監督の采配が功を奏し、徐々にボールが回り出す。すると52分、井手口とのコンビネーションから前を向いた小野瀬が突破を図ると、ペナルティエリアのわずかに外でファウルを受けFKのチャンスを得る。山本の右足あら放たれたキックは壁に当たりコースが変わるが、そのままゴールに吸い込まれる!仙台戦に続き山本の自身2得点目が同点ゴールとなり、後半早い時間帯にゲームを振り出しに戻したガンバ。前半とは打って変わってボールが回るようになったガンバは54分にも井手口の強烈なミドルで相手ゴールを脅かす。同点に追いつかれた名古屋は58分に前田と相馬を下げ、阿部とガブリエル
シャビエルを投入。62分にも金崎に代えて山崎を送り出し、早くも3回の選手交代を使い切る積極的な交代策を見せる。対するガンバも76分にアデミウソン、パトリック、山本に代えて宇佐美、渡邉、遠藤を投入。勝ち越しゴールを奪いにいくための思いきった3枚替えで、試合は残り約15分の攻防へ。その後もボールを握り攻めに出るガンバは迎えた87分、遠藤が浮き球で相手DFの背後を突くパスを送ると、走り込んだ小野瀬の足元に。小野瀬が粘りこれを折り返すと、パスを受けた宇佐美が強烈なシュートをゴールネットに突き刺し逆転ゴールを奪う!途中出場の遠藤と宇佐美が絡んだ攻撃で勝ち越しゴールを奪ったガンバがゲーム終盤で逆転に成功し1歩前に出ると、アディショナルタイム5分間も集中した守備で守り抜き試合終了。見事な逆転劇でホーム・パナスタでは4試合ぶりの勝利を収めこれでリーグ戦2連勝となった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−前半と後半でまるで攻撃の形とリズムが変わったと思いますが、後半に向けてどのような修正をされたのでしょうか。
選手の攻撃のときの立ち位置を少し変えたのと、少し浅いところでプレーが完結していたので、よりボールが相手陣内の深いところに、奥に入る場面の方策というかそこは少し変えました。
−−宇佐美 貴史選手がリーグ戦では今季初めてベンチからのスタートになりましたが、その起用の意図はどういうところにあったのでしょうか。
連戦というところもありますし、あとは少し点が取れていないという状況もありましたし、パトリック、アデミウソンのパワーも感じる中で今日はこういった形になりました。
−−今日は山本 悠樹選手が同点のFKを決めましたが、点を取ったということだけでなく、それ以上に彼がボランチでボールの回収を含めてかなり効いていたのがダブルボランチを機能させたところだと感じました。ダブルボランチを使う上での今後の手ごたえなどはいかがですか。
今日に関しては本当に与えたタスク、こぼれ球の回収であったり、相手がドリブルの得意な選手がいる中でそこのカバーだったり、いろいろな本当にたくさんのことを求めていた中で、特に守備面で強さも見られましたし、良かった部分はあったなと思います。試合の強度であったり、やはり試合に出続けることでリズムが良くなってきているというところはあると思いますし、でも、もっともっと高いものを求めて、攻撃面でもラストパスの精度であったり、簡単にボールを失うようなシーンもあったりしますから、そこをもっと上げてもらいたいというふうには見ています。
[宇佐美 貴史]
−−今季リーグ戦では初のベンチスタートだったが、どのような思いで試合を見ていたのか。
試合内容としては前半すごく苦しい内容というか、難しい内容だったので、自分が入ったらどうするかを考えていましたし、後半に関してはセットプレーで1点が入ってから、すごく良い距離感と良いテンポ、良いサッカーが展開され始めたので、自分が入ったときのプレーを意識しやすかったですね。
−−決勝ゴールのシーンを振り返ると?
ヤットさん(遠藤 保仁)からいい配球があって、小野瀬(康介)もよく粘って落としてくれましたし、(井手口)陽介と少しガチャガチャとなりましたが、それが結果的に相手の(オ)ジェソクの守備を妨害することにもなりました。自分は本当にああいう良い形を作って、良い状況のところに落としてもらえたら決めるしかないと思っていますし、決める力を自分でも持っていると思うので決めるだけでした。
[山本 悠樹]
−−同点ゴールも決めましたが、井手口 陽介選手との連係も良く、山本選手がかなりボールを回収していたが?
そうですね。G大阪に来てけっこうアンカーでプレーするようになって、その甲斐もあって試合中に守備のことを考えるクセもついている。陽介くんの良さはボール奪取に狩りにいけるところなので、それについていくというか、うまく下でサポートしながら守備のバランスを整えるというのは普段から考えてやっていることで、今日はそれが少しうまくいったかなという感じです。
−−FKの場面はどういう狙いを持っていたのか。そしてキック前にはキム
ヨングォンと少し話をしていたが、どういう狙いがあったのか?
FKのところは正直近いなというところと、思ったよりも名古屋の選手が大きかったのでどうしようかなと悩んでいた中で、ヨングォンから「枠をしっかりと捉えることだけ」というのを言われて、そこだけを意識して蹴って、けっこうラッキーもあったかなという感じです。ヨングォンと話していたことはどちらが蹴るかということだったんですけど、「蹴らせてください」とお願いして、優しかったので蹴らせてもらった感じです。
総評
Q「前半と後半でまるで攻撃の形が、リズムが変わったと思いますが、後半に向けてどのような修正をされたのでしょうか。」
宮本監督「選手の攻撃の時の立ち位置を少し変えたのと、よりボールが相手の陣内より深いところに、少し浅いところでプレーが完結していたので、奥に入るための方策というか、そこは少し変えました。」
Q「今日は宇佐美選手が今季初めてベンチからのスタートになりましたけれど、その起用の意図はどういうところにあったのでしょうか。」
宮本監督「連戦というところもありますし、後は少し点が取れていないという状況もありましたし、パト(パトリック)、アデ(アデミウソン)のパワーも感じる中で今日はこういった形になりました。」
Q「今日は山本選手が同点のFKを決めましたが、点を取ったということ以上に彼がボランチで守備面でボールの回収であったりとか、守備面でそうとう効いていたところがダブルボランチを機能させたところだと感じましたが、今後ダブルボランチの起用や手応え、収穫はいかがですか。」
宮本監督「今日に関しては本当に与えたタスク、こぼれ球の回収であったり相手がドリブルの得意な選手がいる中でそこのカバーだったり、色々な本当にたくさんのことを求めていた中で、特に守備面で強さも見られましたし、良かった部分はあったなと思います。
試合の強度であったり、やはり試合に出続けることでリズムが良くなってきているというところはあると思いますし、でも、もっともっと高いものを求めて、攻撃面でもラストパスの精度であったり、簡単にボールを失うようなシーンもあったりしますから、そこをもっと上げてもらいたいと見ています。」
Q「前半、名古屋の米本選手がああいう形で交代してそこまで結構、小野瀬選手が抑えられていたと思いましたが、後半は小野瀬選手が中央に行く場面も増えたと思います。言える範囲で構いませんが、立ち位置の修正というのは小野瀬選手のポジショニングを含めてのものだったのでしょうか。」
宮本監督「サイドの(倉田)秋であったり、小野瀬、もしくはサイドバックのポジショニングであったり、ボランチも含めて少し前半とは違うところを、動きの中で中を取ったりとかという風なところは伝えました。」









