2020.9.13(日) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第16節 湘南@パナスタ
[プレビュー]J1第16節 ホームで見せたい勝ち切るガンバ。湘南相手に臨機応変の戦いで挑むのみ
1勝1敗に終わったアウェイ2連戦は収穫と課題が見え隠れした。
大卒ルーキーの山本がアンカーで奮闘し始めている一方で、柏戦では8月以降、3試合目となる3失点を喫し、連勝を逃したガンバ。仕切り直しとなる湘南戦で明確な課題となるのは試合の入りである。
仙台戦では4分にCKから先制点を許し、柏戦でもわずか2分で、ロングボールに抜け出されて追う展開を強いられた。
「7月の勝てていた時期に比べると失点が今は多い。3点取られると試合には勝てないと選手に話もした」と話すのは宮本監督だ。
ロングボールを多用した鹿島戦は本来ガンバが目指すスタイルではないが、湘南戦で問われるのは相手の戦い方に応じた臨機応変な戦い方である。
現在最下位の湘南ではあるが、連敗に6でピリオドを打った後、現在は2試合引き分けが続いている。ハードワークと走力を前面に打ち出してくる湘南だけに、ビルドアップやつなぐサッカーに固執せず、効果的に長いボールも用いたい。
東口も試合の入りについては慎重だ。「ボールをつなぐ意識よりも、まず相手をひっくり返して、相手の嫌な位置で守備をさせるというチーム全体の共通認識が必要」。
あえてロングボールを蹴ることで、ビルドアップへの相手プレスを回避。セーフティに試合に入れば、不用意な失点は避けられるはずだ。
8月にホームで行われた4試合で1勝3敗と悔しい結果に終わっているガンバだが、勝ち切る上で不可欠なのはやはり守備の安定だ。
敗れたものの前節、ビッグセーブを連発した東口を筆頭に三浦や昌子らが揃うDFライン。湘南の得点数はリーグで2番目に少ないが、5得点でチーム得点王の石原直樹については「クロスに入ってくるのがうまいし、高い打点でヘッドできる」と東口も警戒感を口にする。チーム全体で守備意識を高めながら、アグレッシブに湘南を迎え撃ちたい。
時にロングボールも必要となりそうな湘南戦だが、ガンバが本来目指すのはボールをつなぎ、相手ゴールをこじ開けるサッカーだ。鍵を握るのは2試合連続で先発中の大卒ルーキー、山本。矢島同様、パスで攻撃を牽引する山本だがルヴァンカップでは湘南と対戦済みである。「結構プレスをかけてくるので立ち上がりは苦労した。その中でも相手を剥がしたり、前を向いたりしないといけないとルヴァンカップの対戦で分かった」(山本)。
ホームでは3試合ぶりの勝利に向けて、攻守の課題を修正したいガンバ。サポーターの前で勝ち切るのみだ。
ハーフタイムコメント
・粘り強く守れている。DFラインと中盤をコンパクトに。
・サイドから積極的に仕掛けよう。
・もう一度集中して後半入ること。
2020明治安田生命J1 第16節 ●0-1湘南@パナスタ
9月に入り仙台、柏とのアウェイ2連戦を1勝1敗で終えたガンバ。前節の柏戦では3失点を喫し連勝を逃したガンバにとって、ホーム・パナスタで迎える仕切り直しの一戦となる今節の対戦相手は湘南ベルマーレ。現状、リーグ最下位の18位に沈むものの、9月に入りここ2試合は引き分けと復調の気配を見せる。リーグ屈指の走力を誇る相手に受けることなく攻めに出て得点を奪い勝ちきりたいガンバ。
宮本監督はこの試合で前節からスタメンを3人変更。3バックの一角には��尾が入り、左WBには福田、そしてFWには渡邉と宇佐美の2トップを起用。そしてサブにはDF菅沼が7月の名古屋戦以来となるメンバー入りを果たした。
試合は1分、倉田がカットインから右足でこの試合のファーストシュートを放つ。これは相手GKにキャッチされるものの積極的な試合への入りを見せるガンバ。17分と23分には3試合連続のスタメン出場となる山本が立て続けにミドルで狙うがシュートはともに枠外へ。27分にはカウンターから右サイドで小野瀬とのパス交換で抜け出した��尾がボールを受けると、ペナルティエリア内で相手DFを交わし左足でフィニッシュまで行くがこのシュートは相手GKの正面に。その後はガンバがボールが握る展開が続くが、決定機をつくることはできずに前半終了。両チームともに選手交代はなく後半へ。
後半は入りから湘南が勢いをもって入る。48分には岡本、49分には石原と積極的にシュートに持ち込むが、ガンバも守備陣を中心に集中して守り得点を許さない。反撃に出たいガンバも53分に福田からのパスを受けた渡邉が振り向きざまに右足でシュートを放つがこれは相手GKの正面へ。59分には湘南がチャンスメイク。大岩のクロスからゴール前に走り込んで来た齊藤にヘディングシュートを許すがこのシュートは枠を外れ難を逃れる。
60分には逆にガンバにチャンス。ゴール前で細かくパスを繋ぐと井手口の縦パスを受けた倉田が反転して左足でシュートまで持ち込むがシュートはわずかに枠を外れサイドネットにかかってしまう。後半も中盤に差し掛かるとガンバがボールを保持する時間帯が続くものの、湘南も時折カウンターを中心に鋭い攻撃を繰り出してくる。ともに決定機を作るには至らず一進一退の攻防が続く中、73分にガンバがこの日最初の選手交代を行い、渡邉に代わりアデミウソンがピッチに。FWをスイッチし湘南ゴールをこじ開けるべく攻撃のギアを上げたいガンバだったが、直後の74分に湘南に一瞬の隙を突かれてしまう。左サイドから湘南・金子にグラウンダーのクロスを送られると逆サイドに流れたところをゴール前でフリーになっていた大野にダイレクトで押し込まれ失点。またも先制点を相手に許してしまい、1点を追う展開となり試合は残り15分の攻防へ。同点に追いつきたいガンバは78分にアデミウソンがゴール前にクロスを送ると宇佐美が飛び込むが相手DFのブロックに遭いゴールを奪うことができない。直後の79分にガンバは山本と倉田を下げパトリックと遠藤を投入。遠藤がテンポよくボールを繋ぎながら効果的なパスを繰り出し、攻撃のリズムを作り出す。85分にガンバはこの日最後の選手交代で井手口に代えて川�アをピッチに送り出す。直後にFWの位置から一列下がっていた宇佐美が前を向いてボールを受けるとペナルティエリア外からコースを狙ったシュートを放つがこれも枠を捉えることができずゴールには至らない。アディショナルタイムに入っても猛攻を見せるガンバは川�アの落としたボールからアデミウソンがダイレクトで強烈なミドルを放つがこのシュートは無常にもクロスバーを叩きゴールを割ることはできない。最後までゴールを狙いに攻撃に出るが、同点ゴールを奪うことができずにタイムアップ。ホーム・パナスタでは3試合ぶりの勝利を目指し最後まで戦ったものの勝利を挙げることはできなかった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−湘南もゴール前で非常に粘り強かったですが、2試合連続で得点できませんでした。相手が良かったのか、自分たちに問題があったのか、どのように考えていますか。
決定的なところもあったと思いますし、もちろん相手のDFの粘り強さもありました。少しバーを叩くようなシーンもあったりとか、今週トレーニングでやったことをしっかりと選手が表現してくれたところもありました。もう少し深いところ、さらにペナルティーエリアの深いところに行くようなシーンが増えると、得点はもう少し増えていくかなと思うんですけど、やっぱり失点のシーンがもったいないかなと思います。
−−今週行った練習というのはどのようなものだったのでしょうか?
もちろん、今週というか柏戦のあと、攻撃の部分、攻撃で最終的に崩していくシーンの確認はやりました。
−−今日はキム ヨングォン選手がベンチ外だったのは何かのトラブルですか?
いや、トラブルではないです。少しコンディション面も考慮したというところです。
[��尾 瑠]
−−今日の試合ではドリブルで持ち上がる��尾選手の特徴が前半出ていたように思いましたが、意識していたのでしょうか。
(右の)CBで起用してもらえたので、自分の持ち味を出して結果を出したいと思っていました。
−−��尾選手が先発から外れていた時期に、外から試合を見ていてご自身が試合に出た際にもたらしたいプレーをどのように考えていましたか。
やはり(三浦)弦太くんと(キム)ヨングォンと(昌子)源くんが出ているときは前にボールを運べていなくて、うまく前にボールがつながっていなかったので、僕がボールを運ぼうと思っていました。運んだら前線の選手がうまくプレーしてくれるので、そこは意識していました。
−−失点の場面は、おそらく湘南のクロスを三浦選手が触るという判断があったように見えたのですが、いかがですか。
弦太くんが触ると思っていたので、あそこで準備できなかったことで失点してしまったと思います。
[宇佐美 貴史]
−−最後のひと押しができなかった印象ですが、プレーしていてどのように感じましたか。
やはり、点が取れなかったのがすべてかなと思います。後ろの選手は本当に粘り強くやってくれていたので、後ろの選手たちとか、チーム全体にさらにエネルギーをつけるという意味でも点を取らないといけなかった。今日は責任をすごく感じるというか、それに尽きるかなと思います。
−−相手ゴール前までボールを持っていく部分は、最近の試合と比べてもスムーズだったように思いました。湘南も粘り強く守る中でやりづらさはありましたか。
やりづらさは特に感じませんでしたし、最後に決定的なシーンは数多くあったので、そこを決め切るというところもそうですし、そういうシーンをさらに作ることもそう。結果的にどういう攻撃をしていようとゼロなので、逆に言えば仙台戦などは良い形ではなかったけど4点入っているわけで、得点が少ないと自分たちがどんどん苦しくなっていくので、もっと取れないといけないと思いました。
総評
Q「2試合連続で得点できなかったというところで、湘南もゴール前で非常に粘り強かったと思うんですけれど、相手の粘りに負けたのか自分たちの機能性に問題があったのか、どのように考えておられますか。」
宮本監督「決定的なところもあったと思いますし、もちろん相手のディフェンスの粘り強さもありましたし、少しバーを叩くようなシーンもあったりとか、今週トレーニングでやったことをしっかりと選手が表現してくれたところもありましたし、もう少し深いところ、さらにペナルティエリアの深いところに行くようなシーンが増えると得点はもう少ししたら来るかなと思うんですけど、それもやっぱり失点のシーンがもったいないと思います。」
Q「今週行った練習というのはどのようなものだったのでしょうか?」
宮本監督「もちろん、今週というか柏戦の後、攻撃の部分、攻撃で最終的に崩して行くシーンの確認はやりました。」
Q「今日はヨングォン選手がベンチ外だったのは何かのトラブルでしょうか?」
宮本監督「いや、トラブルではないです。少しコンディション面も考慮したというところです。」
Q「三浦選手を今日は真ん中に据えて3バックになりましたが、三浦選手を中央に据えることの良さを宮本監督はどのように考えていらっしゃいますか。」
宮本監督「やり慣れているというところもありますし、右に(��尾)瑠を置いて、(三浦)弦太が真ん中で、左にヨングォンというのが長く続いていましたけど、そこのラインの押し上げ、また下げる感覚であったり、人が出て行ったそこの横のスライドとかというところも含めて、そこをチームにもたらしてもらうというところで今日は(三浦)弦太が真ん中でスタートしました。」
Q「少し、DFラインが重くなるという試合が続いていた中で、��尾選手が右に入ったことでのビルドアップの評価はいかがですか。」
宮本監督「ビルドアップというよりも最終的に相手陣内の右サイド深いところでの攻撃的なものというものというのはたくさんいいところを見せてくれたと思いますし、本人もそこでのプレーの質というところを本人にも伝えてあるので、そういったものが今日は出たと思います。」
Q「そこを狙って、右に��尾選手を置いたということでしょうか。」
宮本監督「そうですね。」
Q「��尾選手のドリブルでの持ち上がりが、改めてビルドアップに良かった時のリズムをチームにもたらしたというところに加えて、サイドの仕掛けが今までなかったというところが今日は出ていましたので、今日は攻撃面は良かったと思うのですが、そこであと一歩最後攻めきれなかったのは何が足りなかったとお考えですか。」
宮本監督「最終的にやはり、やや強引なところが特に前半の、残り後半1点を追いかけるシーンではその強引さというものもありましたけど、前半に関しては少し理詰めでやりすぎているというか、もっと強引な、もしくは大胆なものがあってもいいと言う風に思います。」









