2020.8.23(日) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第12節 鹿島@カシマ
[プレビュー]J1第12節 浦和戦の悔しさを噛み締め、宮本体制で初の鹿島戦勝利を掴み取る
前節、ミス絡みから今季ワーストとなる3失点を許し、浦和に痛い負けを喫したガンバ。しかし、真夏の連戦で下を向く時間は一切ない。
エース、宇佐美は力を込めて言う。「大事なのは負けた後の試合。負けたことをいつまでも悔しがっていても仕方がない。負けた後にどういうリアクションを見せられるかが鍵になる」。
最終ラインの立て直しを担う一人である昌子も同じ言葉を口にした。
「反省して次に活かすしかないし、引きずってもしょうがない」
1試合少ない暫定順位ながら6位となったガンバだが、上位戦線に踏みとどまるためにも必要なのは勝ち点3。アウェイの鹿島戦は攻守両面で浦和戦の反省を生かす場になる。前節、痛恨の先制点を献上するきっかけになったビルドアップのミスは鹿島戦でも注意すべきポイントの一つだが、宇佐美が意識するのは攻撃でガンバらしい迫力を取り戻すことだ。「浦和戦でも前半、クロスバーに当たったシュートを自分が決めていれば流れは変わった」(宇佐美)。今季の鹿島は計17失点を喫しており、直近の2試合も勝利から遠ざかっているが、かつての堅守速攻ではなく、ボールを握るスタイルを構築中だ。「今季の鹿島はポゼッション率も高めている。どちらが主導権を握るか、ボール保持を長く保つかが大事」(昌子)。
ミスを恐れることなく、鹿島相手にがっぷり四つ以上の戦いを挑むのみである。
今季、新たにブラジル人のザーゴ監督を迎えた鹿島は現在12位。前節は横浜FCに0-1で敗れているだけに、ホームでの仕切り直しに向けて高いモチベーションで挑んでくるはずだが、さらに鹿島で一時代を築いた内田がこの試合を最後に現役引退を表明。鹿島の気迫に負けないことも試合を大きく左右する要因になりそうだ。
鹿島の本拠地の雰囲気を知り尽くす昌子にとっても、古巣との初顔合わせだけに、気合いは十分。「自分にとって特別なチームであるのは間違いないが、だからこそ勝ちたい」と昌子はガンバのDFリーダーとして、勝ち点3にこだわるつもりでいる。エヴェラウドや土居ら特徴を持つアタッカーを90分間封じることも勝利に不可欠な作業である。
鹿島にとっては特別な一戦だが、ガンバにとっても上位戦線に踏みとどまる上で勝ち点3はマストの戦いだ。
「自分たちからアクションを起こして、先制パンチを食らわせるような試合にしたい」(宇佐美)。宮本監督の就任後、3試合連続で引き分けが続いている難敵相手に、ガンバが力を示す時が来た。
ハーフタイムコメント
・ハードワークできている。やり続けること。
・相手をゆさぶってシュートシーンをつくりだそう。
・守備は粘り強く。追加点を狙いにいこう。
2020明治安田生命J1 第12節 △1-1鹿島@カシマ
前節、浦和との敗戦から中3日で迎えた今節の相手は難敵・鹿島。
前節ではミスが重なり今季最多の3失点を喫しただけにDFラインの立て直しが求められるこの試合。
宮本監督は前節からスタメンを4名変更し、DFキムヨングォン、MF倉田、福田、FWパトリックが先発に名を連ねた。
1分、土居がこの試合のファーストシュートを放つがこれは東口が右足でセーブ。
6分、左サイドで倉田がパトリックとのコンビネーションで抜け出しグラウンダーのクロスを入れると、ファーサイドで待ち構えた小野瀬が押し込み幸先よくガンバが先制!
この日初めて放ったシュートがゴールに繋がりガンバが1-0とリードを奪う。
10分、宇佐美とのワンツーで抜け出したパトリックがシュートを放つがこれは相手GKがキャッチ。
11分には中盤に下がりボールを宇佐美がDFの背後に走ったパトリックにボールを出し、小野瀬を経由したボールを再度受けると遠目の位置から思いきりよくシュートを放つ。
これは相手DFのブロックに遭うものの、得点後の勢いそのままに攻勢に出るガンバ。
対する鹿島は16分にアクシデントで最初の選手交代。
広瀬が怪我でプレー続行不可能となり、この試合限りでの引退を発表し、この日がラストマッチとなる内田がピッチに。
内田が投入されるとその後は徐々に鹿島がボールを握る展開に。
21分、ショートコーナーからファン アラーノに強烈なシュートを浴びるがこれはクロスバーに救われる。
35分にはファン アラーノのクロスからエヴェラウドに強烈なシュートを放たれるがこれは東口のセーブで難を逃れる。
前半は1-0とガンバがリードを保ったまま終了し、ハーフタイムへ。
両チーム選手交代はなく後半開始。
53分にはDFラインの背後に落ちた矢島のパスを宇佐美が競り勝ちマイボールにすると強烈なシュートを放つがこれは相手GKがセーブ。
63分に鹿島が選手交代でファン アラーノと和泉を下げ、遠藤と上田を投入。
ガンバも67分にこの日最初の選手交代。宇佐美と倉田に代わり、小野と��尾がピッチへ。
75分には鹿島が最後の選手交代で三竿とエヴェラウドを下げ、荒木と染野を投入。
同点をゴールを狙いに攻撃的なカードを切る鹿島・ザーゴ監督。
ガンバもそれに対応し、83分に矢島とパトリックに代えて山本とアデミウソンを投入。
前線に起点を作り、ラインを押し上げ1点のリードを守りきりたいガンバ。
アディショナルタイムには最後の交代で福田に代え藤春を投入し逃げ切り体制に入るが、迎えた後半アディショナルタイム5分、内田がシンプルにゴール前に入れたボールを一度は跳ね返すが、再びクリアボールを拾われ荒木にクロスを入れられると、ゴール前に上がっていたDF犬飼に頭で叩き込まれ1-1の同点に。
ほぼラストプレーで同点ゴールを許し、1-1で試合終了。
土壇場で白星を逃したガンバは、アウェイで勝ち切ることができず勝点1を奪うにとどまった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−先制したあと、かなり守備にかける時間が長くなりましたが、ある程度狙いもあったとは思います。どういうゲームプランだったのか教えてください。
ゲームプランに関しては90分間、マネジメントする中でどちらに転ぶか分からないような厳しい試合が続くという想定の下、練っていましたし、それに反して少し早い時間帯で点が取れたなというふうに思います。そのあとはもう少し、自分たちでボールを動かす時間を増やして相手ゴールを攻めるようなシーンを作りたかったですけど、それは少しできなかったかなと思います。後半に入っても少し守備をする時間が長くなって、ある程度そこは仕方ないというか、割り切った中で試合を終わらせるというプランに最後は移っていったようなところはあります。
−−守備の時間が長くなったのはどのあたりに要因があると感じられていますか。
早く点を取ったことによって相手チームが前に出てくる。そこの勢いもありましたし、自分たちがもっとしっかりとボールを動かすために、ポジションを取らなきゃいけない、顔を出さなきゃいけないというところが足りなかったようにも思います。
−−今日の試合ではリーグ戦で今季初めてパトリック選手を先発で起用されました。前節・浦和戦でビルドアップのミスがあったこともあり、今節はパトリック選手へロングボールを使いながらうまく試合に入ったと思いますが、パトリック選手の起用を含めてどうご覧になっていますか。
パトリックに関しては、練習からもしっかりとしたパフォーマンスでコンディションも上がっていましたし、まあ使うタイミングであるなというところと、あとはこの鹿島という相手に対してパトリックのような選手が必要だというところで起用を決めたところはあります。もちろん、長いボールがパトリックがいるというところで皆の共通理解の中、そういうボールが増えたのはある程度想定していたところです。ただ、そのセカンドボールを拾えなかったり、セカンドボールを拾ったあとの動かし方というところが、少し今日に関しては良くなかったかなと。もう少し良くできるというふうに思います。
[小野瀬 康介]
−−得点の場面は先日の川崎F戦のような位置からのシュートで簡単ではなかったと思いますがいかがですか。
(倉田)秋くんからのパスが抜けてきそうだという感覚があって、どこに抜けてもという準備はできていました。最後、冷静に決められて良かったです。
−−早い時間帯の先制でしたが、宮本監督はパトリックに対するロングボールでセカンドボールを拾うのが課題と話していましたが、どう感じていますか。
こういうゲームでもしっかりと自分たちで主導権を握れれば良かったけど、相手も圧力を掛けてきた中でこういうゲームをモノにできなかったのが課題です。
−−終盤は小野瀬選手もポジションを変えてプレーされましたが、勝ち切る上で今後の課題をどう感じていますか。
最後のラストで、もう一度全体を締める声を出してはいたけど、できていなかった。追加点を取るチャンスも僕自身にもあったし、1−0の状態で向こうはずっと攻めてきたし、耐え切れなかったかなと思います。
[昌子 源]
−−率直に敵チームとして古巣で試合をした印象はどうでしたか。
ブーイングはいまできない環境でアウェイ感を感じることなく、どうしても自分の中ではホームのような、今までの試合の前とは違う感情がアップのときからありました。
−−「違う感情」とはどのようなものでしたか。
緊張じゃないんですけど、どこかフワッとしている感じで、懐かしいなと思うし、ホテルからスタジアムに入る前も街並みを見て懐かしいなと思っていました。違和感は今日に関してはありましたね。
−−試合は最後に追いつかれましたが、90分の試合を振り返るといかがですか。
試合の内容に関して言えば、鹿島は前からアグレッシブに来ていたので、割り切ってパトリックを目がけるサッカーを徹底していました。もちろん本来こういう戦い方をしたくなかったけど、時にはこういう戦いもあるし、幸先よく得点できた中でより徹底した部分はありました。僕らが本来やりたいサッカーではなかったんですけど、それを徹底して、このサッカーをするのならば最後は勝ち切らないと。悔しいというか、この割り切った戦い方をするのならば引き分けと勝って終わるのとでは全然感情が違うし、最後の結果は残念かなと思います。
総評
Q「先制した後、かなり守備にかける時間が長くなってしまったと思いますけれど、ある程度狙いもあったと思いますけれど、ゲームプランを教えてください。」
宮本監督「ゲームプランに関しては90分間マネジメントする中で、どちらにころぶかわからないような試合が続くという想定の下練っていましたし、それに反して少し早い時間帯に点が取れたなと思います。そのあとはもう少し自分達でボールを動かす時間を増やして相手ゴールに攻めるようなシーンも作りたかったですけれど、それは少しできなかったと思います。後半に入っても少し守備をする時間が長くなって、ある程度そこは仕方ないというか、割り切った中で試合を終わらせるというプランに最後は移っていったところがあります。」
Q「守備の時間が長くなったのはどういうところに要因があると感じられていますか。」
宮本監督「早く点を取ったことによって相手チームが前に出てくるそこの勢いもありましたし、自分たちがもっとしっかりとボールを動かすために、ポジションを取らなきゃいけない、顔を出さなきゃいけないというところが足りなかったようにも思います。」
Q「今日の試合ではリーグ戦で初めてパトリック選手を先発で起用されました。前節、ビルドアップのミスもあったこともあってパトリック選手へロングボールを使いながらうまく試合に入ったと思いますが、パトリック選手の起用を含めてどうご覧になっていますか。」
宮本監督「パト(パトリック)に関しては、練習からもしっかりとしたパフォーマンスでコンディションも上がっていましたし、使うタイミングであるなというところと、後はこの鹿島という相手に対してパトのような選手が必要だというところで起用を決めたところはあります。もちろん、長いボールがパトがいるというところで皆の共通理解の中、そういうボールが増えたのはある程度想定していたところで、ただ、そのセカンドボールを拾えなかったり、セカンドボールを拾った後の動かし方というところが、少し今日に関しては良くなかったかなと。もう少し良くできるという風に思います。」