2020.8.19(水) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ 第11節 浦和@パナスタ
[プレビュー]J1第11節 再び上昇気流に乗る上で不可欠な勝ち点3。かつての宿敵にガンバの力を見せつける
横浜FC戦の土壇場にチームを救う決勝ゴールを叩き込んだパトリックはきっぱりとこう言い切った。
「僕たちは毎試合、決勝戦のような気持ちで戦わないといけない」

新型コロナウイルスの影響で鳥栖戦が中止になったガンバにとって11日ぶりとなるリーグ戦では浦和をホームで迎え撃つ。
横浜FC戦後に行われたルヴァンカップでは既に敗退が決まっている中、飛び級ルーキーの唐山が鮮烈なトップ初ゴールで勝利に貢献。「こちらに残ってコンディションを整えられた部分もあるので、この勝ちを無駄にしないようにしたい」と小野は若い力の台頭チームに刺激を受けている。
ガンバよりも1試合消化している川崎が前節勝利したことで勝ち点差は暫定ながら9に広がっているが「ホームだし、しっかりと勝ち点3を取って川崎についていきたい」と東口はチームの思いを代弁する。
鳥栖戦が中止になったことでコンディション面では万全のガンバだが、気をつけたいのは試合の入りである。
「ずっと試合をこなしてきたリズムがなくなっているので試合の入りは気をつけたい」と話すのは宮本監督だ。東口や三浦だけでなく、コーチングでは昌子という新たなリーダーも加わったガンバだけに受け身になることなく浦和に対してガンバらしさを見せつけたい。
独特のボールポゼッションを武器にしたかつての浦和とはスタイルが異なるが小野は言う。
「浦和はボールを持つよりはブロックを作ることにやり方も変わってきている。ただ、自分たちのやるべきことをピッチで表現して勝ちたい」
ハーフカウンターはもちろんだが横浜FC戦で見せたパトリックの強さを生かす戦いも今季のガンバの柔軟性の一つ。前節、ビッグセーブを連発した西川擁する浦和のゴールをこじ開ける準備は整っている。

一方、ガンバより1試合多い浦和だが勝ち点は17で、6位につける。前々節は名古屋に2-6で大量失点を喫しているが、前節は広島に1-0でしぶとく勝ち切っている。
前節は時に5バック気味になることも厭わなかった浦和だが、やはり侮れない個の力を有している。横浜F・マリノスには無失点でドローに持ち込み、鹿島にも1-0で勝利。手堅い戦い方を得意とする浦和だが、ガンバがもっとも警戒すべきは今季加入したブラジル人FWレオナルドの存在だ。
現在7得点で得点ランクの2位を走るレオナルド封じはガンバにとって欠かさないミッションになる。
真夏のパナソニックスタジアム吹田でガンバが目指すのは連勝のみだ。


アライバルインタビュー

宮本監督「ゴールを目指したサッカーをしっかりと選手が表現する、また相手ボールを奪いきるというところも含めて、この暑さの中ですけれどもしっかりと出せるようにしたいと思います。」

ハーフタイムコメント
・1点取れば変わる。顔を上げていこう。
・攻撃ではペナルティエリア付近での精度を高める。

2020明治安田生命J1 第11節 ●1-3浦和@パナスタ
先週末に予定されていた第10節鳥栖戦は新型コロナウイルスの影響で急遽試合が延期となり、アウェイで戦ったルヴァンカップ湘南戦を挟みリーグ戦では中10日で迎えた今節浦和戦。
思わぬ形で試合の間隔が空いたものの、主力選手がルヴァンカップの遠征には帯同せずに大阪でしっかりとトレーニングを積み、リフレッシュしてこの試合に臨む。
この日のスタメンには公式戦4試合ぶりにFW渡邉が、3試合ぶりにDF��尾が名を連ねた。

前節から間隔が空いたことで「(試合の)入りには特に気をつけたい」と話していた宮本監督だが、この試合最初のチャンスを迎えたのは浦和。
4分、東口のパスをカットされるとゴール前至近距離から浦和にシュートを打たれるがこれは昌子がブロック。

対するガンバも7分、左サイド藤春のクロスを井手口が頭で合わせ、この日のチーム初シュートを放つが枠を捉えることはできない。

11分には右サイドで小野瀬がボールを運び中央の宇佐美へパス。
これを受けた宇佐美が狙いすましてシュートを放つがこれはバーに嫌われ惜しくもゴールとはならず。

その後は一進一退の攻防を見せるが、この試合最初にゴールネットを揺らしたのは浦和。
24分、関根からパスを受けたレオナルドがキックフェイントでDFを交わすと再び中央の関根へ。関根がダイレクトで放ったシュートがゴールに吸い込まれ失点。
関根とレオナルドのコンビネーションで崩され、この試合の先制点を浦和に与えてしまう。

同点ゴールを狙いにいきたいガンバだったが続く33分、DFラインでのパスを相手に奪われると長澤のパスを追いかける形になった藤春のハンドを取られ浦和にPKの判定。
キッカー・レオナルドのシュートは東口の逆を突き0-2とリードを広げられてしまう。

前半は0-2とリードを許したまま試合はハーフタイムへ。

2点を追いかける形となったガンバはハーフタイムに2人の選手交代を行い、渡邉と小野に代わりアデミウソンと遠藤がピッチに。
システムを変更し、まずは1点を返すため攻撃的に出るガンバ。

後半は立ち上がりからガンバがペースを握る。
47分、藤春のクロスを宇佐美が頭で狙うがシュートは枠外。
50分、遠藤の縦パスをアデミウソンが落とし矢島がシュートを放つ。
54分、アデミウソンが反転から右足で思いきりよくミドルで狙う。

いずれもゴールを割ることはできないものの、後半から明らかにシュートシーンが増える。

しかし56分、中盤で横パスを奪われ浮き球のパスを通されると武藤に左足でシュートを放たれる。このシュートがブロックに入った三浦の股下を抜けサイドネットに吸い込まれてしまう。またもミスから痛恨の失点を許し、0-3と大きくリードを広げられてしまったガンバ。

下を向くことなく反撃に出たいガンバは60分、左サイドで藤春の仕掛けからCKのチャンスを得る。宇佐美のキックからペナルティエリア外の井手口へ。待ち構えた井手口がダイレクトで打つと強烈なシュートが西川の手を弾きゴールに突き刺さる!
デザインされたCKが見事に成功し、すぐさま1点を返す。

直後にガンバはこの試合3人目の選手交代を行い小野瀬に代え、倉田を投入。
1点を返した勢いをそのままにさらに得点を狙いにいく。

対する浦和も64分に関根と武藤に代えて汰木と杉本、67分にはエヴェルトンに代え柴戸がピッチに。

ガンバは70分に早くもこの日最後の交代カードを切る。
藤春と宇佐美を下げて福田とパトリックを投入し、ゲームは残り20分の攻防へ。

73分、交代で入ったパトリックの落としたボールをアデミウソンが左足で狙うがシュートは相手GKの正面へ。

80分、浦和はレオナルドに代わり岩波をピッチに送り出す。
FWに代えDFを投入し、2点のリードを守るべく守備的な交代策を取る浦和。

残り時間が少ない中、最後までゴールを目指すガンバは82分に福田がDFラインからのボールを受けると胸トラップから右足でシュートを放つが、これも相手GK・西川のセーブに遭う。
その後も前線のパトリックへボールを集め、反撃の糸口を見つけたいガンバだったがアディショナルタイムタイム5分を過ぎ、そのまま1-3で試合終了。
パナスタで連勝とはならず、勝点を積み上げることができなかった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−試合前から少し試合勘の部分を心配されていましたが、感じるところはありましたか?
いや、試合勘に関してはそういうふうには思わなかったです。入りも悪くなかったと思いますし、相手を押し込む時間も立ち上がりからあった。ちょっとエアポケットというか、試合の中で1つぐらいは決定的なミスは起こるかもしれないですけど、やはりそういうのが2つ3つとあったというところで、残念に思います。

−−3失点とも自滅に近い失点でした。今日の試合でキム ヨングォン選手が不在だった理由について、何かトラブルかアクシデントがあったのでしょうか?
少し先週、体調不良があったので、この試合には間に合わなかったですけれども、外傷的なケガではないので、今日は一緒に残り組とトレーニングはしています。

−−��尾 瑠選手の出来は悪くなかったと思いますが、ビルドアップのときに相手にミスを誘発されたようにも思いました。ディフェンスラインで昌子 源選手が急きょ左サイドに入った並びの影響もあるとお考えですか?
ハーフウェーラインを越えてから、相手の陣内に入ってからの動かし方というか、少し高さに違いがなかったというか。前線でちょっと選手が停滞しているとかそういうところが見受けられたのはあったかなと思います。そこで段差ができていれば、もう少しスムーズに前に展開できたりとか、サイドチェンジもできたりとかというところもあったかなと思っていますけど。

[遠藤 保仁
−−前半、外から試合を見ていてチームの修正点をどう考えていましたか?
リードされていたので、フォーメーションも変わりましたし、ビルドアップの部分ではそんなに大きな問題はなかったですけど、相手のエリアに入ったときにもう少しアイデアが欲しかった。やはりバイタルエリアでボールを触る回数を増やせれば、相手の守備ラインも崩れるかなと思っていました。

−−投入されてから、スイッチを入れる縦パスを入れていましたが、結果的に1点止まりだったのはアイデアが足りなかったからでしょうか?
そうですね、今日の試合に限らず相手のペナルティエリア近くでもっとアイデアを出してスルーパスからゴール、ワンツーからゴールというのが今年はあまりない。そういうプレーが出れば相手もイヤがると思いますし、そのことで外の選手がよりフリーになることもある。中からの攻撃を増やさないといけないと思います。

−−投入されてからダブルボランチの[4−4−2]になりましたが、あの形は練習して想定していた形だったのでしょうか。
練習ではしていないですけど、もともと(G大阪は)[4−4−2]のチームなので僕自身は違和感なくやれましたけど、ここ最近は3バックでやっていたのでいきなり4バックでやる難しさもあったと思います。]

[三浦 弦太]
−−失点でミスに絡んでしまったことに責任を感じていると思いますが、どういう判断のプレーだったのでしょうか。
完全に見えてなかったので、自分のミスなのでしっかりと反省して、次の試合が来るので切り替えてやっていきたいと思います。

−−宮本 恒靖監督は試合前、本来あるべきだった鳥栖戦がなくなったことの影響を懸念していました。そのことやキム ヨングォン選手の不在で並びが変わり、三浦 弦太選手が中央に入った影響もありましたか?
あまりそのポジションが変わったことの影響はない。ただ試合が空いていたので、試合の入り方はよりしっかりとやっていこうと話は出ていた中で出たミスだった。甘かったなと思います。

−−今季、守備の堅さが見られていた中で今季初の3失点でしたが、どう感じていますか。
良い形でここまでの試合をやれていたので本当にもったいないし、自分としてもチームとしてもミス絡みの失点なのでもったいないし、今日は自分もそこに絡んでいるので。しっかりと反省して次に切り替えてやっていきたいですけど、ミス絡みの3失点なので次はそこに気をつけながら、逆に崩されての失点ではないので一人ひとりが声をかけ合って意識してやりたいと思います。

総評
Q「全てミスが絡んだ失点だったと思いますが、宮本監督はどう感じられているか教えてください。」
宮本監督「残念です。」

Q「試合前から少し試合勘の部分を心配されていましたが、その辺を感じるところはありましたか。」
宮本監督「試合勘に関してはそう言う風には思わなかったですけれど、入りも悪くなかったと思いますし。相手を押し込む時間も立ち上がりあって、それはやはりちょっとエアポケットというか試合の中で一つぐらいは決定的なミスは起こるかもしれないですけど、やはりそういうのが2つ3つとあったというところで、それは残念に思います。」

Q「3失点とも自滅に近い失点でしたが、今日の試合でヨングォン選手が不在だったの理由は何かトラブルかアクシデントがあったのでしょうか。」
宮本監督「少し先週、体調不良があったので、この試合には間に合わなかったですけれども、外傷的な怪我ではないので、今日は一緒に残り組とトレーニングはしています。」

Q「��尾選手が代わりに出た中で、出来は悪くなかったと思いますが、ビルドアップの時に相手にミスを誘発されたようにも思いましたが、DFラインで昌子選手が急遽左サイドに入った並びの影響などもあったかと思いますけれど、どの辺に理由があるとお考えですか。」
宮本監督「少しハーフラインを超えてから、相手の陣内に入ってからの動かし方というか、そこで高さに違いがなかったというか、前線でちょっと選手が停滞しているとかそういうところが見受けられたのはあったかなと思います。そこで段差ができていれば、もう少しスムーズに前に展開できたりとか、サイドチェンジもできたりとかというところもあったかなと思っていますけど。」

Q「難しい展開の中で後半、遠藤選手を投入してから4-4-2にスイッチされたと思います。狙いを教えてください。」
宮本監督「そこのハーフラインを超えるところまでは持っていけていたので、その先の中盤の選手の距離を近くすること、またアデ(アデミウソン)と(宇佐美)貴史に対して、より攻撃的なボールを供給するというところでシステムを変えてヤット(遠藤)も入れたというところです。」

Q「先制点を奪われるぐらいまでの時間帯はペナルティエリア内に切り込めていたと思うのですが、だんだん、外で止まるようになっていってしまったという印象があります。どういうところが少しずつうまくいかなくなったとお感じですか。それが後半の修正にもつながったのでしょうか。」
宮本監督「一つは少し攻め疲れしたところがあると思います。データを見返して見ても、ちょっと走行距離が多い選手が真横にいたりということもありましたし、その攻め疲れして相手がもちろん出てくる時間帯がある中でちょっと受けた、まあ受けたとは思わないですね。やはりそういうボールを大事にしようという意識の中で繋ぎのところでミスが出たというところで、一点を失って少し気落ちしたところはあると思いますし、2点目に関しても前半のあの時間帯の2点目というところでさらに難しく選手たちのメンタルがなってしまったかなと思います。そういった意味で後半しっかりと流れを変えるというか、必要があったのでシステムも変えましたし、人も変えたところはあります。」




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