2020.8.12(水) 19:00〜 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第3節 湘南@BMWス
[プレビュー]ルヴァンカップ グループステージ 第3節 消化試合ではない湘南戦。若き力の台頭で、ルヴァンカップを勝って終わるのみ

2014シーズン以降、優勝を含めた3度の決勝を経験し、必ずノックアウトステージに進出してきたルヴァンカップ。しかし、コロナ禍で短期決戦となった今季、前節の大分戦でガンバのグループステージ敗退が決定した。
グループステージ最終節の湘南戦は形の上では消化試合。しかし、単なる公式戦の1試合ではない重みを持つことを指揮官と選手は感じている。
「普段あまり試合に出ていない選手が試合に出るが、彼らにとっては消化試合ではなくて色々なものを見せなければいけない試合。よりモチベーション高くやってくれると思う」と期待を寄せるのは宮本監督だ。夏場の過密日程ながら、大分戦では勝ち切るメンバーを起用。そんな指揮官は若手を含めた、試合に飢えている選手たちをピッチに送り出すことになる。

その中の一人が、昨夏ガンバに加わった高木である。チームのムードメーカーでもある高木にとっては、湘南戦で先発すれば待望のトップ初先発となる。
「チームとしては突破する可能性がないが、僕らにとっては消化試合は1試合もない。ルヴァンカップでは2試合で1勝もできていないので何とか湘南に勝って次につながるようにしたい」と意気込みを口にした高木だが、求められるのはチームの勝利につながる個人の結果。
トップとガンバ大阪U-23の双方が劇的に勝ち切った直後の試合だけに、ピッチに送り出される誰もが、意識高くプレーするはずだ。

既に敗退が決まっているガンバに対して、湘南は勝てばプライムステージ進出の可能性が残っている。リーグ戦では7敗を喫し、最下位の湘南だけに前節の大分戦同様、ターンオーバーで挑んでくる可能性もありそうだが、出番の少ない選手のモチベーションの高さはガンバ同様である。柏戦でプロ初先発を飾った畑や2種登録の田中ら勢いある相手はアグレッシブに迫ってくるはず。
もちろん、ガンバも走力ある湘南のスタイルに一歩も引くつもりはない。
大分戦で待望のトップ初先発を飾った松田は最終ラインでその力を見せるべく燃える一人である。
「湘南は走ってくるチーム。そこで走り負けず自分の持ち味を出したい」
攻守両面で若い力の台頭が待たれる湘南戦だが、宮本監督は17歳の飛び級ルーキー、唐山にも期待を寄せている。9日に行われたJ3沼津戦では唐山らしい抜け出しから見事な今季4点目をゲット。ガンバの未来を担う次世代のエース候補のトップデビューの有無にも注目だ。
リーグ戦では好調だが、若い力の台頭がさらにガンバを加速させる。


ハーフタイムコメント
・しっかり戦えている。続けること。
・球際で戦って、ラフなボールをマイボールにする。
・追加点を獲りにいこう!

2020YBCルヴァンカップ グループステージ 第3節 ○2-1湘南@BMWス
ルヴァンカップでは過去6大会、1度の優勝を含め毎年ノックアウトステージに進出してきたガンバだが、新型コロナウイルスの影響により短期決戦となった今大会では前節、大分に引き分けプライムステージ進出の可能性が消滅。
グループステージでの敗退が決定し、形の上では消化試合となってしまったこの試合だが、宮本監督は大きくメンバーを入れ替えてフレッシュなメンバーをピッチに送り出す。
DF菅沼がJ1第2節以来の公式戦出場、また17歳唐山がトップ初出場を飾り、こちらも今季トップ初先発の高木と2トップを組む。
高木が「僕らにとっては消化試合は1試合もない」と力強く話すようにルヴァンカップを勝利を終えるため、またチームの勝利と個人の結果を求め若い力でアグレッシブに戦いたいこの試合。
現地では雷雨の影響でキックオフ時刻が30分遅れるアクシデントがあったものの、ゲーム開始時には雨も上がり19:33にキックオフを迎えた。

試合は3分、湘南・舘が遠目の位置からこの試合のファーストシュートを放つがこれは大きく枠外へ。
対するガンバは12分、左サイドでFKのチャンスを得るとキッカーは山本。
右足でインスイングのボールを入れると、ファーサイドで待ち構えた唐山が頭で押し込みゴール!
この日がトップチーム初出場の17歳唐山が最初のチャンスをゴールに結びつけ、挨拶代わりの得点で幸先よくガンバがこの試合の先制点を奪う!

しかし直後の14分、湘南にCKを与えるとゴール前でヘディングシュートを許してしまう。
一度はGK石川が弾くが、こぼれたボールを湘南・山田に押し込まれ失点。
すぐに試合は1-1の振り出しに。

その後、ゲームは落ち着きを見せ一進一退の攻防になるが、次のチャンスをゴールに結びつけたのはガンバ。
39分、山本のスルーパスを受けた高木がゴール前にクロスを送ると唐山がこれを左足で押し込む!
唐山のこの日2得点目で再びガンバがリードを奪う。
2-1とガンバがリードを保ち前半終了、ハーフタイムへ。

ハーフタイムで湘南は2人の選手交代で大橋と大野に代わり岩崎と大岩がピッチへ。
ガンバは選手交代なく後半スタート。

50分、CKから大岩にヘディングシュートを許すがこれはDFがしっかりと身体を寄せることでシュートは枠外に。
59分には再びCKのこぼれ球から大岩にシュートを放たれるがDFが身体を張りブロック。
後半に入り徐々にゲームは相手ペースとなるがしっかりと集中し守るガンバ。

64分にガンバがこの日最初の選手交代で福田に代え白井を投入。
しかし74分、その交代で入った白井にアクシデント。
相手とハイボールの競り合いの中で負傷しプレー不可能に。
急遽山口が交代で入り、同じタイミングで川�アを下げ芝本を投入。
想定外の交代で2枚替えとなったガンバ。

対する湘南も75分に畑と三幸を下げ、古林と茨田を投入。
同じく2枚替えで同点ゴールを奪いに来る。
ガンバも湘南に流れた試合のペースを引き戻すべく、黒川と市丸をスイッチ。

ゲームの残り時間が少なくなる中、85分には湘南が最後の選手交代で中川と松田を交代。
ガンバも同じく最後の交代で山本と塚元をスイッチ。

同点ゴールを狙いに湘南が最後までアグレッシブに攻撃に出てくる中、6分間のアディショナルタイムも最後まで集中した守備で1点のリードを守り抜いたガンバが逃げ切りに成功。
唐山の2得点を守り切ったガンバが2-1で勝利を挙げ、今季ルヴァンカップ初白星。
若い力を集結させたガンバが最後に意地を見せた。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−宮本監督が昨日、「持っているものを出してほしい」と話していた唐山 翔自選手がいきなり2得点しましたが、今日の彼の評価を教えてください。
点を取るのは最大のFWの仕事というところで、やはり相手にとって危険な存在であり続けたと思います。やはり点が取れるところに入ってくるなというふうに見て思いましたし、まあ2点取るとは思っていなかった。1点ぐらいは取るなと思っていたんですけど、2点というのは想定外というか、3点目も取らなければいけない、こうなると、というところだったと思います。

点以外の、前線からしっかりとチームのタスクとしてある守備に関しても、90分間途切れることなくやっていたと思いますし、ボールを収めるとかコンタクトのところで負けないというところも徐々に良くなっていたと思うので、翔自が点を取ったことでクローズアップされますけど、本当に翔自を筆頭に、皆がしっかりとハードワークをした良い試合だったと思います。


−−唐山選手を最後まで交代させなかったのは、やはり3点目を監督も期待されていたからでしょうか。
そうですね、3点目を取りにいくというところでもちろん、ベンチに塚元 大がいたのでそこも考えましたけど、まあ前線から高木(大輔)を含めてしっかりと良い守備もできていたので、最後まで引っ張ろうというふうに考えました。

−−唐山選手に関しては期待どおりの働きをしてくれたと思いますが、試合前にどういう言葉を彼にかけて送り出したのでしょうか。
翔自にですか。まあ裏に抜ける動きと起点になるというか、相手がプレスを掛けてくる中で前でボールを収めなければいけないところがあるから、そこをバランスよくやれというところ。ただ、やっぱりディフェンスラインのギャップへの走り込みが特徴というか、得意としてあるから、それはしっかりと狙うようにというところ。さっきも言いましたけど、コンタクトはJ3とまた違ったものがあるので、そこに早く慣れるようにと。そんな話をしました。

[唐山 翔自]
−−トップのデビュー戦での2得点を振り返ると?
自分は持っているなと思いました(笑)。

−−2点ともストライカーらしい嗅覚を見せたゴールかなと思いますが?
1点目は本当にインスイングの山本(悠樹)くんのキックは質が高いので、あそこに抜けてくるというのはゴール前に入る前から思っていて、あとはマークの人を外してフリーで打つことだけを考えて入りました。

−−開幕前には今季、トップチームで1点は取りたいと話していましたが、デビュー戦でいきなり2点取れた率直な思いは?
「トップチームで」と言ったのは自分の中ではJ1リーグでのつもりでした。これもうれしいですけど、J1での得点を目指してやっていきたいです。

[高木 大輔]
−−試合前から「消化試合はない」と話をされていましたが、結果が出たことへの率直な思いを。
まず、おのおのにとってのチャンスということもありましたけど、チームとして戦うというところを全面的に出そうという話をしていたし、良い形で先制点が取れて、すぐに追いつかれてしまいましたけど、そこでも崩れずに自分たちのペースで特に前半はできて、後半は本当に湘南さんに押し込まれてすごく苦しい展開でしたけど、最初から出た選手、途中から出た選手を含めて、皆で体を張って勝てたことは僕らにとっては次につながる結果かなと思います。

総評
Q「勝利おめでとうございます。宮本監督が昨日、持っているものを出して欲しいとおっしゃっていた唐山選手がいきなり2得点しましたが、今日の彼の評価を教えてください。」
宮本監督「点を取るのは最大のFWの仕事というところで、やはり相手にとって危険な存在であり続けたと思いますし、やはり点が取れるところに入ってくるなという風に見て思いましたし、2点取るとは思っていなかった、1点ぐらいは取るなと思っていたんですけど、2点というのは想定外というか、3点目も取らなきゃいけない、こうなると、というところだったと思いますし、それ以外の点以外の前線からしっかりとチームのタスクとしてある守備に関しても90分間途切れることなくやっていたと思いますし、ボールを収めるとかコンタクトのところを負けないというところも徐々に良くなっていたと思うので、(唐山)翔自が点を取ったことでクローズアップされますけど、本当に(唐山)翔自を筆頭に皆がしっかりとハードワークをしたいいい試合だったと思います。」

Q「唐山選手を最後まで交代させなかったのはやはり3点目を宮本監督も期待されていたからでしょうか。」
宮本監督「3点目を取りに行くというところでもちろん、ベンチに塚元がいたのでそこも考えましたけどでも、前線から高木を含めてしっかりといい守備もできていたので、最後まで引っ張ろうという風に考えました。」

Q「唐山選手に関しては期待通りの働きをしてくれたと思いますが、試合前にどういう言葉を彼にかけて送り出したのでしょうか。」
宮本監督「裏に抜ける動きとやっぱりその起点になるというか、相手がプレスをかけてくる中で前でボールを収めなきゃいけないところがあるから、そこをバランス良くやれ、というところと、ただやっぱり前線のDFラインのギャップへの走り込みが特徴というか、得意としてあるからそれはしっかりと狙うようにというところ。
さっきも言いましたけどコンタクトのところというのはJ3とまた違ったものがあるので、そこに早く慣れるようにと、そんな話をしました。
」

Q「コンタクトの部分では相手をしっかりと抑えながら抜け出したあたりはフィジカル面での成長というか、単にいい場所にいただけではない唐山選手の成長でもあると思いますがいかがですか。
宮本監督「それは本当にもう、去年の一年前ぐらいのJ3でデビューした頃に比べるとかなり変わってきていますし、身体的な強さも見られるようになってきていますし、スピードに関してもそうですし、本当にこの(唐山)翔自がクローズアップされますけど、他の若い選手たちもしっかりと常日頃チームに入っている、泥臭くとか最後の局面で体を張るとか、相手ボールに対してプレッシャーをかけ続けるとかという本当にシビアなものをやり続けることができた姿というのは、トップチームにもいい刺激になると思います。」

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