2020.2.16(日) 15:00〜 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節 柏@パナスタ
[プレビュー]ルヴァンカップ グループステージ 第1節 vs 柏 ― 奪還への第一歩を踏み出すガンバ。リーグ戦につなげる勝ち点3を
2年連続で「GAMBAISM」をスローガンに掲げるガンバにとって、今季至上命令となるのがタイトルの奪回。
そんなガンバが2020シーズン最初の戦いに挑む。東京五輪の開催による変則的なスケジュールとあって、ガンバが今季最初に挑むのはルヴァンカップとなる。
「戦いが本当に始まるなという感じがして楽しみ」とゲームキャプテンの三浦が口にする高揚感には、自信が裏打ちされている。1月の始動以来、2度の沖縄キャンプなどでハードに鍛え上げてきたガンバ。宮本監督のもと、チーム全体で積み上げてきたスタイルを披露する場が、柏戦となる。

チームベースに大きな変化はないが、ガンバが新たに目指すのが攻撃的な守備である。
「うちは攻撃が好きな選手が多い。その良さを出させるためにもいい守備をさせたい」と話すのは宮本監督だ。「競争心」をキーワードに様々な組み合わせを模索してきた指揮官だが、今季ガンバの新たな武器になりそうなのが、小野瀬をFWで起用するオプションだ。
過去2シーズンは右サイドでハードワークしてきた小野瀬だが、シュートの上手さは一級品。小野瀬が宇佐美とともに前線で守備のスイッチを入れるとリスクを恐れずに押し上げるのが、今季ガンバの目指す方向性である。最終ラインで個の強さだけでなく、コーチングでも存在感を見せる三浦は高い位置で潰しにかかることもあるが、チーム全体で相手ボールを奪いに行く今季のスタイルを見せつけたい。

「柏は僕らにとっていい相手だと思う」と小野瀬が話すのは、難敵・柏と戦うことでガンバの現在の立ち位置を確認できるがゆえである。J2から昇格してきた柏ではあるが、率いるのは百戦錬磨のネルシーニョ監督。そしてケニア代表のオルンガや、ガンバが過去にも苦しめられたクリスティアーノら強力なアタッカー陣を揃えている。
今季初の公式戦だけに、高い位置からのプレスを繰り出すだけでなく、臨機応変な戦いを見せることが不可欠であることを宇佐美も自覚済みだ。「実際に公式戦をしないとわからない部分もある、試合の中で息遣いを感じながら戦いたい」(宇佐美)。
ルヴァンカップで好スタートを切る上でも、ホームで勝ちきりたいガンバだが、一週間後に控えるリーグ戦の開幕戦では前年王者の横浜F・マリノスとの対戦が待っている。
「一番大事なのは勝って自信をつかむこと。その勢いでリーグ戦の開幕戦を迎えたい」(倉田)。
ガンバの戦いを待ちわびるサポーターとともに、今季最初の勝利を掴み取る。


ハーフタイムコメント
・もう1回後半勝負をかける。
・球際をもっとしっかりいく。

2020YBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 ●0-1柏@パナスタ
2020シーズンの初戦はルヴァンカップからスタート。
初戦の相手は強力なアタッカー陣を擁し昨シーズンのJ2リーグで優勝、再びJ1の舞台へ戻ってきた難敵柏レイソル。

この一戦のスターティングメンバーに宮本監督は新加入の新里亮を3バックの一角に、FWには宇佐美と小野瀬の2トップを送り出す。
対する柏はクリスティアーノやオルンガらがスタメンに名を連ね、ガンバから今季より完全移籍となった呉屋がベンチに控える陣容。

新たなシーズンの到来を告げるホイッスルが吹かれ15:03キックオフ。

試合はキックオフ直後にピンチを迎える。
1分、柏FWクリスティアーノに決定的なシュートを放たれるも枠外に外れ難を逃れる。

12分、今度はガンバにチャンス。
藤春がスルーパスに抜け出しGKと1対1のチャンスを迎えるがここは相手GKがセーブ。

前半も中盤に差し掛かると柏FWオルンガが立て続けにガンバゴールに襲い掛かる。

17分、ゴール前でスルーパスを受け、反転してシュートを放つがこれは東口が正面でキャッチ。
23分にはガンバ左サイドからのクロスに再びオルンガに頭で合わされるが今度はクロスバーに救われる。
すると24分、ゴール中央で浮き球のスルーパスに反応したオルンガが抜け出すと、今度はこれを決められ柏に先制を許す。

ガンバもセットプレーから反撃のチャンスを伺う。
30分、右サイドからのCKのチャンスを得ると、ゴール前で三浦が合わせるもヘディングシュートは枠を捉えることができない。
38分と42分には井手口がミドルシュートでゴールを狙うも、柏のゴールを割ることはできず、1点ビハインドでハーフタイムへ。

リードする柏は後半開始から山田に代え戸嶋を投入。
ガンバは交代無しで後半スタート。

後半は立ち上がりからガンバが優勢。
48分にキムヨングォン、井手口にチャンスが訪れるがゴールとはならず。

54分、ガンバが1枚目の交代カードを切る。
井手口に代わり、遠藤がアンカーの位置へ。

さらに69分には福田に代わり渡邉がピッチへ。

遠藤を中心にリズムが生まれ、ボールが回り出すと、交代で入った渡邉に早速チャンスが訪れる。
ゴール前で放ったシュートは相手GKに弾かれるもこぼれ球に矢島が詰め強烈なシュートを放つが、これは惜しくもサイドネット。

対する柏も79分に瀬川に代え神谷を投入し、攻勢をかける。

一進一退のまま試合が推移すると83分、ガンバにこの日最大のチャンスが訪れる。
右サイドで得たCKを宇佐美が蹴ると、ゴール前で新里が頭で合わせる。
このヘディングシュートがゴールネットを揺らし、同点かと思われたが、オフサイドの判定となり幻のゴールに。

同点に追いつきたいガンバは88分に最後の交代。
新里に代わり、この日がデビューとなる山本がピッチに。

残り時間の少ない中、宇佐美を中心にゴールに迫る場面をつくるも最後まで柏ゴールを割ることが出来ずに試合終了。

今季の初戦を勝利で飾ることはできなかった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−特に前半、今年最初の公式戦でスムーズにいかない部分があった。監督はどのように見ていたのか。
前半は、まず自分たちでボールを奪いにいくというところの姿勢が足りなかったことが、立ち上がりの勢いが出なかったところだと思っています。何がそうさせたのかというのはちょっと、選手に聞いてみないと分からない。ミーティングで、今年取り組んできたものをスタートから出せるようにと選手に伝えてありましたけど、それが出なかった。あとは柏のほうが少し前からハメてくるところがあったので、それに対して、少し自分たちが怖がってボールを受けにいかなかったところも要因かなと思います。

−−後半、修正された点を教えてください。
もう一度自分たちがやってきたことを……、前からボールを奪いに行く回数を増やしたり、ボールの動かし方の部分を修正しました。

−−試合の入りの姿勢も問題だったのかもしれないが、後半、遠藤 保仁が入って、矢島 慎也との関係性を含めて、昨季終盤の良かった時の形が出ていたと思いますが、あらためて、リーグ戦の開幕戦に向けてアンカーの人選は監督としても悩みどころか?チームの課題なのか?
その、アンカーの役割というと(いまのチームにいる選手が必要なもの)すべてを兼ね備えてはいないと思っています。それはテクニックにしても戦術眼にしても、ボールを奪いに行く強さにしても、そういう選手がはっきりといま、いるかというと、誰かがいいところを持っていて、誰かが持っていないというところではあるので、それはやはり、対戦するチームなのか、選手のコンディションなのかというところを見極めてやっていきたいと思います。

[藤春 廣輝]
「僕も1対1になるようなチャンスも作れていましたし、特に後半はいいサッカーができたと思います。ただ、チャンスが多かっただけに決めるところを決めていればこういう試合になっていないと思います。相手は長いボールを蹴って、カウンターという攻撃だけだったので、もったいない試合でした。前半と後半とでは試合内容がガラリと変わりましたが、前半はあまりうまくいっていませんでした。前から行くという監督がやりたいサッカーが出せていませんでしたが、後半はアグレッシブにやれていたと思います。そこから奪って攻める場面もありました。前半からやれれば良かったですけど、それを次のリーグ戦の開幕戦でやれればと思います」

[渡邉 千真]
「あの決定機は、決めないといけないシーンだったので悔しいです。途中から試合に入って流れを変えたかったし、自分自身もゴールを意識していた中で、それで結果が出せなかったのがすごく残念ですね。後半、あれだけ攻め込んでいて1点も取れなかったのはチームのこれからの課題だと思います。ヤットさんが試合に入ることで、しっかりと後ろでビルドアップができますし、あとはヤットさんが中盤で前を向いてくれるので、みんなも動きやすいのかなと思います。自分の持ち味とか自分の力を出していけば、これからも試合に出るチャンスはあると思っています。リーグ戦の開幕に向けて、これからも集中してやっていきたいです」

[遠藤 保仁]
前半はうまくビルドアップができなかったのでもう少し工夫が必要だった。相手のハメ方が良かったのはあるが、それにしてもなかなかいい形で相手のエリアに行けなかったので、そこは修正したかった。

−−前半に欠けていたものは?
相手のシステムを変化させる動きがまったくなかったので、きれいに守られていた。それぞれのポジションはあるが、ボールに対してのポジショニングが一番重要なので、もう少し頭を使わないと。前半は距離感も悪かったし、相手が守りやすいところに皆が立っていた。システムはあるものの、あくまでもそれはテーブル上での話なので、相手があるときにはある程度ポジションを崩すことが必要になる。状況に応じて頭を使ってやれば、もう少しスムーズにボール回しもポジションをとっていける。

[宇佐美 貴史]
あとは決めるところだけって感じはしました。決定機の数はすごく多かったし、あとは自分が決めるだけだったと思います。(前半、スムーズにいかなかったところは?)相手がしっかりとポジションを各選手あてこんできて、なかなかパスコースがない中でGKまで下がるシーンもすごく多かったし、そこの立ち位置を少し変えて、慎也(矢島)がアンカーになってから、ボールがうまく動くようになったし、少し前半の中から改善したことが後半になっていきたというか。前半もボールはすごく動いていたので、後半あれだけまわせたというのは前半ボールを動かしていたことが相手のダメージにもなっていたはずなので。基本僕らが常に主導権を握ってサッカーはしたいなと思います。(前半、宇佐美選手が後ろに下がることが多かったのは?)なかなか後ろで詰まっている状態だったので、受けて一度前に出て、っていうところからまずリズムを作ろうと。なるべく前で待っているだけでボールが入ってこない時は、落ちるプレーというのはやっていかないとなって思っていました。(セットプレーでの得点を課題の1つにあげていた。そこに少し怖さが出てきたのはプラス材料ですか?)そうですね。前半も、セットプレーは弦太(三浦)のシーンもあったり、ヨングォン(キム)のシーンがあったり、何本かいいシーンがあったので、そこも含めて決めきるところは足りなかったと思います。(個人的なシュートのインパクトとか見ていると体は切れているなと思いますが)もう少しかな。実践というか、しっかりとした公式戦が始まってまだ1試合目ですし、公式戦のリズムとか空気とか、そういう中での90分が体に染み込んでいく状態を早く作りたい。負けはしましたが悲観するような内容ではないので上を向いて1週間しっかり修正して、個人としても修正して、今週末にぶつけたいなと思います。(遠藤選手が入ってチームとして前を向けるようになった理由はどこにあると?)シンプルに一切無駄なくプレーしてくれるので前にボールも入りやすいし、相手もつかみどころがなくなっていくなと。後半、ヤットさんが入った時は相手もすごく疲弊している状態だったので、その中でヤットさんがしっかり配給役として入ってくれると前はすごくやりやすいですし、後半の頭から終わりにかけて、とか、前半の終わりくらいからかな、そのくらいの内容を最初から出していれば先制点を与えることもなかったと思うし、パンチを食らってから目を覚ますようでは遅いと思うのでそこはチームとしてしっかり修正したい。(相手のGKのクオリティも高かった。FWにとっては難しいGKですか?)GKにすごいシュートを止められたというより、入るシュートを僕自身が打てていなかったと思っています。それ以外のシーンでも決定的なシーンで外しているシーンも…別にGKが脅威ということではなく僕自身がしっかりゴールに入るシュートを打てていなかったということだと思っています。それで相手のGKが乗っていくような流れを作ってしまったのかもしれないけど、特にそういう脅威は感じなかったです。

[倉田 秋]
前半はなかなか距離感がよくなかったですね。けど後半、自分たちの今年やりたい、目指している試合というのがある程度はできたと思っているので、下を向くことなく、次は一番強いマリノスが相手なので、そこで今日の後半だせたものを前半から出せるようにもう一度みんなで準備していきたい。(距離感以外のところで前半、やりたいことができなかった理由として気になったところは?)相手も前半は元気だし、全部が全部、自分たちの流れにできるとは思っていないですけど、試合の中でうまくいっていないときに変化っていうのを選手の中でつけていく必要があるかなって思います。(リーグ開幕に向けて収穫は?)後半は本当に圧倒できたのであとはゴールを取るだけっていうだけだったので、次はそこでしっかりゴールを取れるようにしたいです。

[矢島 慎也]
「後半が良かったみたいな雰囲気になっていますけど、去年の終盤もあの形はできていました。だからこそ、あの形を前半にいかに出して行くかが課題だと思います。今日は前半の出来が良くなかったですし、攻撃のテンポが悪く、守備のテンポも良くなかったですね。僕がアンカーに入ってからの方が、前にボールを運べていました。後ろでしっかりと持たないとビルドアップは出来ませんからね。後半、ヤットさんが入ってからは僕らの良さがより出るようになりました。やっぱり真ん中で時間を作れるので、サイドでボールを持っても余裕ができていました。僕とヤットさんが縦関係になってから、千真さんがシュートを打ちましたけど、あれもヤットさんが起点でした。ただ、あれは僕が最後のシュートを仕留めないといけない場面でした」

総評
Q「今年最初の公式戦でスムーズにいかない所もあったと思いますけれど、監督はどういう風に見られていましたか?あと後半修正された部分を教えてください。」
宮本監督「前半まず自分達でボールを奪いに行くという姿勢が足りなかったのが立ち上がりの勢いが出なかったところだと思っています。何がそうさせたのかは選手に聞いてみないとわからないですけれど、今年取り組んできたものをスタートから出せるようにということをミーティングで伝えてやりましたけれど、それが出なかった。あとは柏の方が少し前からはめてくるところがあったので、それに対して自分達が怖がってボールを受けに行かなかったところも、要因かなと思っています。(後半修正されたところは?)自分たちがやってきたことを、前からボールを奪いに行く回数を増やしたり、ボールの動かし方の部分を修正をしました。」

Q「試合の入りの姿勢も問題だったのかもしれませんが、遠藤選手が入ってそこで矢島選手との関係性も含めて、去年の終盤の良かったときの形は遠藤選手がいたからだと思っていますが、改めてリーグの開幕戦に向けてアンカーの人選、そこは一番監督としても悩みどころというか、チームの課題でしょうか。」
宮本監督「アンカーの役割というと、全てを兼ね備えていないといけないと思っています。それはテクニックにしても、戦術眼にしても、ボールを奪う強さであったり。そういう選手がはっきりと今いるかというと、誰かがいいところを持っていて誰がいいところではない。それは対戦するチームなのか、その選手のコンディションなのかをというところを見極めてやっていきたいと思います。」

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