2019.10.19(土) 14:00〜 明治安田生命J1リーグ
第29節 川崎F@パナスタ
小野瀬・東口が語るJ1第29節 vs 川崎 ―ルヴァンカップの悔しさを胸に。ガンバが見せる反発力
頂点が見えかけていたルヴァンカップでは準決勝で敗退。タイトルへの思いが強いからこそ喪失感は大きいが、チームは懸命にリーグ戦の戦いに気持ちを切り替えている。
「皆が悔しさを持っているし、それをリバウンドの力にしたい」と話すのは宮本監督だ。ルヴァンカップではアウェイゴールルールに泣いたものの、ホームの公式戦では現在3連勝中。ホームで勝ち切る強さを取り戻しつつあるガンバにとって、真価が問われるのがこの川崎戦だ。
ルヴァンカップで決勝に進んだ勢いとともにパナソニックスタジアム吹田に乗り込んでくる川崎はリーグ戦の前節、湘南に5対0で圧勝。やはりその攻撃陣は脅威だけに、ガンバとしてはチーム全体でのいい守備が不可欠になる。
「札幌とは違う攻撃だし、スルーパスも警戒しないといけない」と話すのは三浦。最終ラインだけでなく、チームが連動した守りで川崎の攻め手を封じたいが、宮本監督の就任後、川崎に対しては2試合連続で完封勝利中。「ボールを出来るだけ持ちたいが、相手も優勝争いをしている」(宮本監督)。粘り強く戦いながら、5点を奪った札幌戦のように鋭い攻撃を繰り出したい。
「全員で守って、全員で攻める」(東口)。チーム全体で噛み締めたルヴァンカップの悔しさをピッチ上で体現して見せる。
MF8 小野瀬康介「ルヴァンカップには賭ける思いがあったのでショックですが、リーグ戦ではしっかりと残留を決めて意地を見せないといけません。川崎は強い相手ですが、気持ちを切り替えて戦うつもりです。得点とかアシストなど攻撃面でも貢献したい気持ちは強いですが、守備に関しても絶対に相手にやられないという意識を持っていますし、川崎戦でもその意識は継続するつもりです。ホームの公式戦では今勝ちが続いていますし、いい流れにあると思っています。特に攻撃時はサポーターの盛り上がりがすごいですし、そういう勢いも僕らの助けになっています。」
GK1 東口順昭「もうJ1の残留を目指して集中するしかありません。今は3バックで戦っていますが、システムが変わっても球際とかで戦うことに変わりはありませんし、敗退はしましたが札幌との3連戦でもやるべきことは出来ていました。アウェイで勝った川崎戦同様、全員で守って全員で攻めるのみですし、割り切って戦うことができればいい結果がついてくる。相手の質も高いので割り切ってプレーするつもりです。GKとしても難しい試合になりますが、ゴールを守る意識よりも、相手のボールを奪いに行くという気持ちを前面に出して戦いたいと思っています。」
ハーフタイムコメント
・ボールホルダーへしっかり寄せる。
・追加点を獲りにいこう。
2019明治安田生命J1 第29節 △2-2 川崎@パナスタ
ルヴァンカップでの戦いを終え、今シーズンの戦いも残すところリーグ戦6試合となったガンバ大阪。
J1残留が当面の目標となったガンバ大阪は、ルヴァンカップ敗退のショックを払しょくするべく、前節終了時点でリーグ4位の川崎をホーム・パナスタに迎え撃った。
その試合のスタメンに宮本監督は、控えに回ることが多かった渡邉を先発に抜擢。
そしてサイドでの起用が多かった小野瀬が渡邉のパートナーとしてFWに起用された。
試合はそのFW陣がいきなり起用に応えて見せる。
5分。左サイドで倉田が小野瀬とのパス交換からペナルティエリアに侵入を試みるも、パスカットに遭いクリアされかけるが、そのボールを小野瀬が奪って強烈なミドルシュートを放つと、このボールがクロスバーを叩きゴールはならなかったが、そのこぼれ球を渡邉が拾ってゴールに押し込み先制ゴールを奪う。
幸先よくリードしたガンバだったが、その後の試合展開はポゼッション優位でゴールに迫る川崎相手に、終始守勢を強いられる時間が続く。
その後は矢島のミドルシュートや倉田のボレーシュートでゴールを狙うものの、少ないチャンスを活かすことはできず、試合は1-0、ガンバ大阪リードで折り返す。
川崎が守田⇒田中で交代カードを切って始まった後半は、前半から変わらず攻撃の手を緩めない川崎に押し込まれるガンバ。すると51分。
左サイドの突破を許すとゴール前にクロスを上げられ、そのこぼれ球を川崎・大島に押し込まれて失点。
後半開始早々に同点に追いつかれてしまう嫌な展開を招くと、続けて63分。
ペナルティエリア右から川崎に侵入を許し、最後は川崎・レアンドロ
ダミアンにゴールを決められ失点。リードしていた展開が一転、追いかける立場に。
しかしガンバも直後の65分。
右サイド小野瀬がペナルティエリア付近で上げたクロスに倉田がヘディングシュートを突き刺してすぐさま貴重な同点弾を挙げる。
だがこのプレーで頭部を負傷した倉田が、そのままプレー続行不可能となり、68分に��江と交代。
試合は両チーム得点なく80分を過ぎると、川崎の攻勢も弱まりガンバも徐々にボールを握れるように。
すると87分には渡邉に代えてパトリックを投入し、勝ち越しゴールを狙いに攻勢を強めに行く。
7分間与えられたアディショナルタイムには、そのパトリックを活かしてセットプレーからゴールを狙いに行くものの、最後までゴールを割ることができず2-2で試合終了。
勝ち点1を獲得し、順位を9位まで上げた。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−ケガ人のこともあって、小野瀬 康介選手を真ん中にして、というところで、立ち上がりはすごく良かったと思うが、どういう狙いで試合に入ったのか、そしてうまくいかなくなってからのハーフタイムでの修正点を教えてください。
小野瀬を真ん中にというところは、川崎Fとの試合を想定というか、川崎Fとの戦い方を分析した中で、ああいうタイプの選手が前に必要だったということもあるし、練習試合で小野瀬を前に使ったこともあるので、どういったプレーぶりかということも含め、横浜FCでもプレーはしている。アデミウソンであったり宇佐美(貴史)であったり、パトリック、渡邉(千真)とは違うプレーを期待して起用した。スペースに出ていったり、思いっ切りの良いシュートのシーンが見られたと思う。幸先よく点を取れたとは思うが、その後川崎Fも出てきてボールを握られる時間が増えて、少し押し込まれた中で、うまくいかなかったのはやはりマイボールにして、ボールを奪ったものの、そのまま前に持っていくことができずに、すぐに失うというシーンが何度も続いたので、難しい前半になったと思う。後半はそういったところを修正するように伝えて入ったが、同じようにボールを簡単に失うところが見られたと思う。1−2になって少しこちらがボールを持つ時間が増えて、サイドの深い位置まで、小野瀬だったり福田(湧矢)が行くことによって、そこで起点が作れたのが2点目につながった。
−−小野瀬選手のああいうタイプ、というのはスペースにどんどん、攻撃時に出ていけるようなタイプが欲しかったということか?
端的に言うと、スピードであったりボールを運ぶ力であったり、というところです。
−−後半、藤春 廣輝選手を代えて小野瀬選手を右サイドに持っていったのは、藤春選手が傷んだのか、それとも若干川崎Fの左、長谷川
竜也選手に右サイドを狙われているというところで、小野瀬選手にうまく守備でケアをさせようという狙いがあったのか、その辺の狙いは。
藤春が少しコンディション面で不安を抱えていて、後半に入って疲れが見えたというところで、右に小野瀬を持っていって、左に福田を持っていってという形になった。
[渡邉 千真]
準備してきた形が(今日の)ああいう守備から攻撃という形だったので、立ち上がりに点が取れたので気持ち的にもまだ守れましたが、その後、うまくカウンターに持っていったり、うまくボールを握る時間を増やせばチャンスもあったと思う。できれば勝ちたかったが、勝点1が取れたのでポジティブに捉えている。
−−今日の狙いとしては1点目のように高い位置で奪って速く攻める狙いだったと思うが、20分ぐらいからは良い形が出せなかったように見えたが。
前半の入りはうまく入れて、そこからうまく攻撃に入って、シュートにいけていましたけどそのあとはなかなかボールを握れない時間もあって相手に持たれてうまく攻められなかった。
−−小野瀬 康介との連係で意識したのは?
チームとしては守備からというのはあって、小野瀬が相手ボランチを見て、縦関係になって、どちらかがCBを見ると。攻撃のときは小野瀬は前への推進力もあるので、奪ってからのカウンターで小野瀬を生かしたり、自分もうまく時間を作りながらチームが前向きに出られるようにというのは意識していた。
[小野瀬 康介]
−−今日は前線での起用だったが狙いは?
今日は守備のときは(渡邉)千真くんと縦関係で、トップ下とか2トップという意識はなく、千真くんと僕で相手のボランチを見ようと思っていた。1点目の場面は最初はワンツーで出して、相手に当たってボールが戻ってきたところを前が空いていたので、思い切って打ったが、2回ぐらいポストに当たって、あれが入っていれば良かったが、チームとして良い時間帯というか、早めに先制点が取れたおかげでキツかったけど、守備を頑張ることができました。
−−宮本 恒靖監督は横浜FC時代にもFWをしていると言っていたが?
FWやったのは覚えてないぐらい。プロでやったかどうかは分からないぐらいです。
−−今週はFWで準備して来た?
2日前にやっていろいろ試していて、前日にこれでいくからと言われた。僕が前でプレーしたときがハマったのか分からないけど、監督の中ではこれで行こうということだったと思う。
[井手口 陽介]
(押し込まれる時間も長くて、盛り返すというか、ラインをあげたくても後ろに引っ張られるような展開が続いた。どういう修正をすればよかったのでしょうか)難しいですよね。なかなか5−3−2なのでマンツーマンでいけるわけでもないし、サイドで数的不利の中だったので、ああいう形ではめるのはすごく難しかったので…。(勝ち点3を狙いながらも、展開から考えれば決して悪くない勝ち点1だったと思いますが)そうですね。川崎といういいチームを相手に最後まで勝ち越されたけど追いつけたのはすごくポジティブなんじゃないかなって思います。最初に前半いい形で1点取れて、リードして後半に折り返せたけど、後半の最初というのはすごく戦い方というか、相手に完全に流れを掴まれてしまっていたので、後半の最初をもっと集中して入れればよかったかなと思います。
[��尾 瑠]
点が入ってから流れがこっちにきてうまく進められていたんですけど、相手のうまいペースにまたはめられてみたいな展開になりました。(攻撃のときは高尾選手が右サイドバックのような位置を取っているように見えたのですが、今日はそれが狙いだったのですか?)いや、そういうことではないですけど、僕があがったらチャンスになるなと思って自然とああいう形になりました。(押し込まれた時間も長かった中での勝ち点1をどうみますか?)でかいと言えば、でかいですけど、やっぱり勝ち点3を取りたくてやっていたからそれは残念です。(かなりラインが下がってしまっていたのは、受けざるを得なかったというイメージですか?)前でとりにいけずにズルズル下がってしまいました。もう少しいけるところはいかないと、後半の点を決められるまでずっと押し込まれてしまったので、そういうところでディエンス陣でもっとラインをあげることを考えるべきだったし、ボールを奪った時に簡単にとられてまたカウンターに晒されるということも多かったので、そのへんも改善しなければいけないなって思います。
[��江 麗央]
(途中からでしたがどういう役割を求められたのでしょうか)個人的には勝ちに行くというイメージで入りました。監督からは、守備のところでスイッチを入れるために連続していくことと、攻撃では裏に抜けてスペースをつくようにということを求められていました。少し相手もばてているようにみえたので僕の運動量でスペースを作るとか、他の選手を生かすというプレーでイメージして、その中で自分も途中からなので他の選手より走れるし、走らなければいけないと思っていたし、ゴール前に入っていったらしっかり狙うっていうイメージでした。
総評
Q「怪我人の事もあって、小野瀬選手を真ん中にして、というところで、立ち上がりはすごくいい立ち上がりだったとおもいますけれど、それはどういう狙いで試合に入ったのかというところと、上手くいかなくなってからハーフタイムでの修正を教えてください。」
宮本監督「小野瀬を真ん中にというところは、川崎との試合を想定というか、川崎との戦い方を分析した中で、ああいうタイプの選手が前に必要だったということもありますし、練習試合で小野瀬を前に使ったこともあるので、どういったプレーぶりかということも含め、横浜FCでもプレーはしているので。あれぐらいの、アデミウソンであったり宇佐美であったり、パトリック、渡邉とは違うプレーを期待して起用して。スペースに出て行ったり、思いっきりの良いシュートのシーンが見られたと思います。幸先よく点を取れたとは思いますけれど、その後川崎も出てきてボールを握られる時間が増えて、少し押し込まれた中で、上手くいかなかったのはやはりマイボールにした、ボールを奪ったものの、そのまま前に持って行くことが出来ずに、すぐに失うというシーンが何度も続いたので、難しい前半になったと思います。
後半はそういったところを修正するように伝えて入りましたけど、同じようにボールを簡単に失うところが見られたと思います。1-2になって少しこちらがボールを持つ時間が増えて、サイドの深い位置まで、小野瀬だったり福田がサイドに行くことによって、そこで起点がつくれたのが2点目に繋がったと思います。」
Q「小野瀬選手のああいうタイプ、というのはスペースにどんどん、攻撃時に出て行けるようなタイプが欲しかった?」
宮本監督「端的に言うと、スピードであったりボールを運ぶ力であったり、というところです。」
Q「後半、藤春選手を代えて小野瀬選手を右サイドに持って行ったのは、藤春選手が傷んだのか、それとも若干川崎の左、長谷川選手に右サイドを狙われているというところで、小野瀬選手に上手く守備でケアをさせようという狙いがあったのか、その辺の狙いを教えてください。」
宮本監督「藤春が少しコンディション面で不安を抱えていたので、後半に入って疲れが見えたというところで、右に小野瀬を持っていって、左に福田を持っていってとなりました。」
Q「今回の勝ち点1という結果について、どのように受け止めていますか?」
宮本監督「もちろん勝点3を取りにいっていた試合なので、1というところは物足りなく感じますけれど、試合内容を振り返った時に相手に数多くチャンスがありましたし、我々ももしかして2-2になった後、3点目というところもありましたけれど、少し押し込まれた試合内容だったと思うので。本当に混戦ですから、勝点1を積み上げるのはとても大事だと思うので、そういった面ではポジティブにとらえたいですけれど、勝点3を試合前に取りにいこうという話をしていた中では、少し物足りないというところです。」
Q「確認ですけれど、今日、宇佐美選手、ならびにアデミウソン選手がベンチに入っていなかっということは怪我によるものということでよろしいでしょうか。」
宮本監督「ルヴァンカップの準決勝アウェイの札幌戦で少し痛めた箇所があるということで、今週練習が出来なかったので、彼らはメンバーには入っていません。」
Q「その中で渡邉選手をFWに起用されましたけれど、その意図、評価はどのように考えていますか。」
宮本監督「渡邉が前線に居ることによって、ボールを収めることが出来る、それが川崎がボールを持つのが得意なチームですけれど、我々もボールを持つという時間を増やしたい時に、前線でターゲットになる、前向きにサポートをする選手が近くにくる時間を作れるような選手が必要だというところで、渡邉と小野瀬のコンビになりました。」
Q「今日の試合内容は」
宮本監督「渡邉についてですか?(はい)随所に渡邉らしさはありましたし、先月頭くらいからコンディションも彼自身上がってきているので、練習の中でも良いシュート、良いゴールシーンがあるので、今日に関しては、もう少しシュートを打ってほしいというところはありますけれど、ある程度予想したくらいの動きはしてくれたと思います。」