2019.10.13(日) 13:00〜 JリーグYBCルヴァンカップ
プライムステージ準決勝 第2戦 札幌@札幌ド
[プレビュー]倉田・宇佐美が語るルヴァンカップ
プライムステージ準決勝 第2戦 vs 札幌 ―敵地で狙うアウェイゴール。攻め切る姿勢で決勝への切符をつかみ取る
倉田の劇的な決勝ゴールで勝ち切ったルヴァンカップ準決勝第1戦。敵地で行われる第2戦は引き分け以上でも勝ち上がりが決まる優位な状況ではあるが、アウェイゴールルールにより、0対1の敗戦ならガンバの敗退が決まることになる。
取られたら、取り返すのがガンバの流儀。第2戦で狙うのはズバリ、アウェイゴールの奪取である。「こちらが先に点を取れば、試合展開は変わる」と話すのは宮本監督。5失点で敗れたリーグ戦の敗戦を受け、守備戦術を修正して来た札幌に第1戦は手こずったガンバ。アウェイゴールを奪えば、自ずと前がかりにならざるを得ない相手だけに、好調な攻撃陣の力で札幌ゴールをこじ開けたい。
準々決勝でも示したように、ホームアンドアウェイ方式の戦い方は熟知しているガンバ。もちろん目指すのは敵地での勝利だが、戦況に応じては引き分けでも許されるだけに「色々な対応力がピッチ上で必要になる」と宮本監督も言う。
第1戦では途中出場だったジェイら前線には侮れないアタッカーを擁している札幌だけに、まずは不用意な失点に警戒したい。
札幌との3連戦を勝利で締めくくり、決勝への切符をチーム全員でつかみ取る。
FW33 宇佐美貴史「札幌との対戦は3試合目になりますが、(準決勝)第1戦はリーグ戦で僕らが5対0で勝った試合から修正してきた感があり、次はそこを逆手に取りたいですし、どう攻めて行くかの意識づけもしっかりと出来ています。札幌のDFラインは背後への速さをあまり持っていないと思うので、僕だけでなくアデミウソンやパトリックら出たFWと狙いたいですね。ホーム&アウェーの戦いはアウェイゴールこそ積極的に狙いに行くべきだと思っています。1点僕らが取れば、相手にかかるプレッシャーは大きくなりますから、攻撃の選手として点を取りに行く事を意識します。」
MF10 倉田秋「引き分けでも決勝に行けますが、それよりも勝って上に上がることを考えています。まずは今ガンバができている、どんどん前から仕掛けるサッカーを第2戦もやりたいですね。守りを考えると逆に札幌にやられると思いますし、こちらから仕掛けて点を沢山取れるようにしたい。僕自身は毎試合、決定的な仕事に絡むことを目標にしていますし、僕が結果を残せればチームが勝てているので、第2戦でもそういうプレーは意識しています。僕が仕掛けて決定機を作ったり、シュートまで持ち込む場面がまだ少ないのでそこの質は上げたいと思います。」
ハーフタイムコメント
・守備はセカンドボールの対応をしっかりしよう。
・攻撃はクロスボール、シュートの精度を上げて行こう。
・後半もう一度ギアを上げて行こう。
2019YBCルヴァンカッププライムステージ準決勝第2戦
●0-1 札幌@札幌ド(2戦合計2-2)
ルヴァンカップ準決勝第2戦はアウェイ・札幌ドームでの開催。
第1戦を2-1で勝利したガンバは、この試合は引き分け以上で決勝進出が決まる試合。
そのスタメンに宮本監督は、第1戦と同じメンバーをピッチに送りだし、3年ぶりの決勝進出に向けてキックオフを迎えた。
試合の入りは札幌が右サイド白井にボールを運び攻撃に出てくる印象。
最終ラインからのロングボールが渡りカットインを試みるが、ガンバは左WBの福田が1対1に勝利し思うように攻撃はさせない。
一方ガンバは右WB小野瀬の縦への仕掛けからゴール前へクロスを上げてチャンスメイク。
12分にはロングカウンター。ここはアデミウソンがフリーで抜け出したかに見えたものの、相手GKの素晴らしい飛び出しに阻まれ先制ならず。
14分には左サイドで再びアデミウソンが倉田とのワンツーで抜け出し、ペナルティエリアにドリブルで侵入すると、マイナスのパスをゴール前に送るが誰にも合わずここも好機を逸する。
両者一進一退の攻防が続く中、30分には菅沼がペナルティエリア付近でハンドを取られFKを与えると、それを札幌・福森に直接ゴールを狙われるが、このボールはポストに当たって間一髪難を逃れる。
すると直後の34分にはガンバにアクシデントが。宇佐美が負傷し交代を強いられ、ガンバはここでパトリックをピッチへ送る。
その後前半は両者得点なく、2戦合計でガンバがリードしたまま試合を折り返し後半開始。
すると後半は、このまま引き分けで試合終了では敗退が決まる札幌が、より一層攻撃の圧力を強めていく。
一方ガンバは59分。自陣中央の井手口からのパスを受けたアデミウソンが、右サイドをドリブルで一気に駆けあがりペナルティエリアに侵入すると、GKとの1対1となり狙い澄ましてシュートを放つが、ここは相手GKのファインセーブに阻まれ絶好機を逸する。
その後はお互いがカウンターでゴールを狙う少々オープンな展開に。
そんな中何度も札幌の攻撃をペナルティエリアで弾き返してきたガンバだったが、迎えた76分。
ここでも札幌のカウンターを受けると、札幌・鈴木にドリブルでペナルティエリア付近まで一気に駆け上がられ、そしてエリア外から強烈なミドルシュートを打たれると、これがゴール左隅に突き刺さり先制を許す。
これで2戦合計2-2。アウェイゴールの差でこのまま終わればガンバが敗退に。
後がないガンバは79分に矢島に代えてスサエタを投入。井手口がアンカーに下がり、スサエタがインサイドハーフに入る。そして85分にはアデミウソンに代えて高さのある渡邉を投入。
ここからガンバは高さある前線のパトリック、渡邉をターゲットにしたボールが増え、アディショナルタイムには立て続けに3本CKを獲得してゴールを狙い、いずれもゴール前で混戦となるものの、最後まで札幌ゴールを割ることができずに0-1で試合終了。
2戦合計で2-2。アウェイゴールの差で敗退が決まり、10冠目が懸かった決勝の舞台に進むことはできなかった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
台風の中でこうした試合ができたことを感謝したいと思います。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げたいと思います。試合に来られなかった方にも結果で応えたかったですが、応えられず申し訳なく思います。初戦でアウェイゴールを献上したことが、こういう結果になったと思います。リーグ戦でしっかり戦っていきたいと思います。
−−宇佐美 貴史選手の状態と、彼の交代でプランに影響があったか?
重傷ではありません。もちろん交代のカードが終盤に1枚あればという思いもありましたが、連戦の中、致し方ないと思います。
−−失点について。
カウンターをギリギリで守っていたところが幾度かあり、その中で相手が狙っている形になってしまいました。ビデオで検証しなければいけませんが、それ以上にわれわれがチャンスを決めなければいけませんでした。
−−札幌は第1戦で控えだったジェイが先発だったが?
第1戦も想定はしていたので、守り方のところは問題なかったのですが、クサビ、ロングボールのところで影響はあったと思います。
[東口 順昭]
失点のところはグラウンダーのシュートが来るという予想をしていたので、反応が少し遅れてしまい決められてしまった。点を奪いに前に出たタイミングでカウンターを受けてしまい、そこでチームとしてうまく対応できなかった部分もある。ただ、今日に関しては相手のパフォーマンスが上回っていたと思う。今後はリーグ戦に切り替えて、まずはしっかりと目の前の試合で結果を出してJ1残留を果たせるようにチームみんなで一丸となって戦っていきたい。
総評
宮本監督
「まず台風19号が来ている中、たくさん日本全国で被害が出ているこの最中に、こうやって試合がしっかりとできたことを、周りの人達に感謝したいと思います。また被害に遭われた方にお見舞い申し上げたいと思います。
今日ガンバのサポーターも札幌に来ようと思っていた方もいらっしゃったかと思いますが、飛行機が飛ばなかったことも多分あったと思いますし、そういった人達に対して、しっかり結果を届けたかったですけど、こういう結果になったことは非常に残念に思います。
試合を振り返ると我々にもチャンスはあったと思いますし、それを決めていればまた違った展開になったと思います。やはりアウェイゴールを初戦で献上したということでこういった試合になったかなと思います。リーグ戦にしっかり切り替えてやって行きたいと思います。」
Q.宇佐美選手の現段階で分かっている状態と、あの時間帯にカードを切らざるを得ない状況で受けた影響はどう考えていますか?
宮本監督
「宇佐美に関してはそれほど重傷ではないと思いますが、少しハムストリングの所が気になると本人から申し出がありましたので交代となりました。もちろんあの1枚が試合の終盤に持っていることができていれば、また宇佐美という存在が試合の中にずっといることができていれば、違った展開はあったと思いますが、それは連戦の中で致し方ないかなと思います。」
Q.残り15分まではしっかりディフェンスができていたように感じましたが、最後の失点の所はどの辺りをケアすべきだったと反省されていますか?
宮本監督
「カウンターからピンチもありましたし、それをギリギリの所で守っていた所はあったと思います。ただ最後ああいう相手の狙ったような形になったという所では、ビデオを見ないとそこまで検証はできないですが、それよりも、我々にあったチャンスを決めきれるべきだったなと思います。」
Q.第1戦と違いジェイ選手が先発しましたが、守り方に違いはありましたか?
宮本監督
「第1戦に関してもジェイ選手が出てくることを想定して準備していましたし、守り方に関してそれほど変わったことはないですが、より直接的な楔やロングボールが増えた印象があります。」