2019.10.9(水) 19:00〜 JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ準決勝 第1戦 札幌@パナスタ
[プレビュー]菅沼・福田が語るルヴァンカップ プライムステージ準決勝 第1戦 vs 札幌 ―頂点まであと3つ。準決勝で札幌にガンバの経験値を見せつける

長丁場となるルヴァンカップもいよいよ佳境に突入する。5年ぶりのタイトル奪回に向けて残されたハードルは3つ。準決勝第1戦でガンバは札幌をホームで迎え撃つ。

札幌とは10日間で3回顔を合わせるという異例の日程だが、リーグ戦では5対0でガンバが圧勝。しかし、チームに油断は一切ない。

「僕らが大勝しただけに相手も強い気持ちで来る。逆に難しい試合になる」と話すのは三浦だ。互いに勝ちを目指したリーグ戦とは異なり、ルヴァンカップはアウェイゴール方式で行われる180分間の戦いだ。
「まずは2試合勝つつもりで戦う」と話す福田の言葉に間違いはないが、最大のミッションは2試合を終えた時点で決勝への切符をつかむこと。
準々決勝でも1勝1敗に終わったものの、アウェイゴールのアドバンテージを生かしてしたたかに4強に駒を進めて来たガンバ。クラブ史上初めての準決勝となる札幌に対して、積み上げて来た経験値を生かしたい。
韓国代表に選出されたヨングォンを欠くガンバだが、札幌もGKのク ソンユンが韓国代表に招集されており、不在となる。失点せずに勝ちきる理想の展開に持ち込みたい。

180分の熱い戦いが、パナソニックスタジアム吹田で始まる。

DF13 菅沼駿哉「ルヴァンカップの準決勝に向けて準備はしてきましたが、僕にとっては久々の試合ですし思い切ってやるだけです。与えられた役割で自分の持ち味を出したいですし、札幌に関して鈴木選手は足が速いですが、そういう選手とのマッチアップは楽しみですし、相手の速さに負けないようにしたい。札幌も強い気持ちで来るとは思いますが、ガンバもチームの流れが良くなりかけているだけに、ヨングォンの抜けた穴をしっかりと埋めるつもりです。5対0で勝ったリーグ戦と同じ展開にはならないと思いますし、札幌に先制点を与えないように戦いたいですね」

MF34 福田湧矢「リーグ戦では札幌に勝てましたが、ルヴァンカップの対戦ではどういうことが起こるか分からないのでまた集中して試合に挑むつもりです。札幌の攻撃陣は噛み合ってくると怖い相手ですが、そういうプレーを出させないようにしたいですね。僕とマッチアップした相手のウイングバックは凄く速い選手ですが、僕自身は対戦していても楽しかった。第1戦でもあの間合いで戦えば大丈夫だと思いますがもっと攻めで押し込みたい。ルヴァンカップはタイトルを狙える位置まで来ていますし、全員で獲りに行くだけです」


ハーフタイムコメント
・球際で負けない。
・前線へのサポートを早くする。
・もう一回集中して入ろう。

2019YBCルヴァンカッププライムステージ準決勝第1戦 ○2-1 札幌@パナスタ
札幌3連戦の第2幕はルヴァンカップでの戦い。
5日前のリーグ戦では5得点大勝したガンバ。しかしながら宮本監督も「前回のリーグ戦でのスコアは自分達の頭から消し去って」と語る通り、180分間トータルでの戦いとなるルヴァンカップでは、リーグ戦とは異なり何よりもまずアウェイゴールを与えないことが大切な戦いとなる。
その試合のスタメンは、代表活動でチームを離れているヨングォンに代わって菅沼が先発出場。それ以外では前回対戦で完封勝利をしたメンバーそのままに臨んだ。

試合序盤は札幌がスピードとフィジカルに優れた前線の選手によるカウンターから、再三ガンバゴールに迫る。
5分にはこの日リーグ戦では先発出場した札幌・アンデルソン ロペスのカウンターを受け、堪らずファールを与えると、それをFKの名手札幌・福森が少々遠目の位置から直接ゴールを狙う。しかしここは東口がセーブを見せ、ゴールを守る。

一方ガンバは、この日左サイドで何度も縦への仕掛けで存在感を示していた福田が、10分過ぎにペナルティエリア外から強烈なシュートを放ち札幌ゴールを襲う。

両者決めてを欠き試合が膠着していた中迎えた34分には、福田が自陣でボールを奪うとテンポよく最前線のアデミウソンにボールが渡り、そのアデミウソンがドリブルからシュートを放つが、ここも惜しくもボールは枠を捉えることができず先制ができないまま0-0で試合を折り返す。

両チーム交代無くスタートした後半は井手口が果敢に攻撃参加。
51分、55分、61分と立て続けにゴールを狙うものの、いずれも惜しくもゴールは割れない。

だがそんな中迎えた74分だった。
ペナルティエリア内左で縦へ仕掛けた福田のプレーに対応した相手DFがハンドを取られ、ガンバがPKを獲得。待望の先制点を前にキッカーを務めたのは宇佐美。その宇佐美が落ち着いてゴール右隅にシュートを沈め、先制する。

リードし、このままアウェイゴールを与えずに試合を終えたかったガンバだったが、先制した後は前半から続けていたプレスが緩くなり、自陣深くまでボールを運ばれる場面が多くなる。

すると87分。左サイド高い位置で与えた札幌のFKだった。
このFKをニアサイドで頭で逸らされると、ファーサイドにいた札幌・キム ミンテに押し込まれ失点。土壇場で追いつかれ、さらにはアウェイゴールを許してしまう。

だが前回のリーグ戦でも決勝点となる先制ゴールを挙げた倉田が、この日も決定的な仕事をやってのけた。
90分+5。ペナルティエリア付近右から矢島がゴール前にクロスを送ると、相手DFがクリアしようとしたボールがワンバウンドし倉田の前にこぼれる。それを倉田が狙い澄ましたボレーシュートでゴール右隅に沈め、試合終了間際の劇的な決勝ゴールで2-1で試合終了。
アウェイゴールは奪われたものの、リードしたまま第2戦をアウェイで迎えることとなった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−終盤の失点でドローに終わるという流れだったが、今日の勝利の意義については?
アウェイゴールを与えたくなかったので、その点では少し残念に思いますけど、選手があのあと、ああいう時間帯にやられてもしっかりと勝ち越すことを狙って、相手ゴールに迫った姿勢は評価できると思います。実際にそれを形にすることは簡単ではないと思うので、ホームのサポーターがいると、こういう時間帯にゴールが生まれると思いますし、この1点が次、決勝につながるようなものにしたいと思います。

−−PKのシーンですが、宇佐美 貴史選手が蹴りました。前回はアデミウソン選手が外すシーンがありましたが、キッカーは監督の指示だったのでしょうか。
こちらの指示ではないです。彼らの中でそれを決めています。選手同士です。

[福田 湧矢]
−−PKを得た場面はしっかりと前方に絡んだ結果だったが?
たまたま僕が走り込んだ場面でPKを取れたけど、結果的に先制することができて良かった。難しい試合だったけど、僕らにも前半から何度か決定機はあったし、相手にも決定機をそれほど与えたわけではない。難しい試合でしたが、今日勝ち切れたのは大きい。

−−マッチアップする菅 大輝選手をしっかりと封じていたが?
僕自身はサイドの攻防で相手に今日は一度も負けていなかったと思う。PKを得た場面ですが、ボールが僕のところに流れてくると思っていたので中にはあえて入り込まなかったが、やっぱりボールがあふれてきた。難しいバウンドをしていたけど、仕掛けるつもりでいたら相手がハンドした。

[菅沼 駿哉]
−−1失点はしたが、気持ちのこもったプレーを見せていたが?
そうですかね、もう少しモチベーションを高く、気持ちを入れたプレーを見せたかったと思っている。自分としてはちょっと物足りないし、昨日の練習でうまくいかない部分があって、今日はその整理をしながら試合に入ったが、もう少し自分がやるべきことをしないといけない。

−−アディショナルタイムに勝ち切ったが?
最後ああやって倉田(秋)くんが決めてくれて、いまは流れがガンバに来ているところでもある。次もう一度、しっかりと札幌を叩いて、その流れをリーグ戦につなげてしっかりと残留という目標に向かってやっていきたい。

[宇佐美 貴史]
(劇的な勝ち方でした。1戦目をしっかり結果を出せたことについて)だいぶ相手もやり方を変えてきましたし、当然、リーグ戦で5−0だったのでそれはやってくるだろうなと思っていました。それに対して自分たちもやりづらくなったというか、ノッキングするシーンが多かったりなかなか後ろから前に攻撃がつながらなかったり、って言うシーンが多かったので、正直やっていて難しかったですね。(PKは宇佐美選手が自分でいこうと?)いやまあ、周りを見ても蹴りたそうな選手もいなかったし、僕が蹴らなくても良かったんですけどアデ(アデミウソン)が外していたし、僕自身も、PKはACLでも外してここで2回外していたので、そのへんから…PKは生涯で蹴ることはないと思っていたので(苦笑)ここで克服しておこうかなと思いました。(克服できましたか?)入ったのでそれは良かったです。意外と落ち着いていました。でも、不思議と外したらどうしよう、っていう感じはなかったし、しっかり蹴れば入ると言う自信はあったので、緊張はしましたけど。(この間とはGKも変わっていて、菅野選手のリーチとかそう言うことを考慮して蹴ると言うよりは自分のキックに集中したのでしょうか)そうですね。決めた方向に蹴ると言うのは最初から決めていたので…あっちにはっきりと先に動かれたらそれはしなかったとは思いますけど…そういう意味では自信を持ってあそこに蹴れました。

[東口 順昭]
全部の試合をゼロではいけるわけではないし、相手もすごく攻撃力のあるチームなので1失点はポジティブに考えたいと思います。引き分けで終わらずに最後、取れたことも大きいですし。次に向けたアドバンテージだと思いますし、チームが良くなって行く上では必要な勝ちだったと思います。(相手もやり方を変えてきた中でどのあたりを気をつけて試合を進めていこうとしたのでしょうか)リーグ戦のように、ポポンと点が入るわけじゃないと思っていたので、慎重に、しっかり入ると言うことと、チャンスをうかがいながらも失点しないと言う部分では前半ゼロで終えられたので、後半もいい時間帯で点を取れたし、戦い方としては決して悪くない展開だったと思います。(自分たちが攻撃にかかる時は、DFラインが4枚のような形になり、そこのビルドアップに東口選手も関わって行くと。そこはいま狙いを持ってやれているのかなと)そうですね。そこに僕が入ると相手のプレッシャーもかけづらくなるのでそこは意識してやっていました。(今日はヨングォン選手が代表戦で不在の中、菅沼選手がDFラインの一角を担いました)そうですね。そこにそのまま駿哉(菅沼)が入りましたけど、彼もちゃんと狙いを理解して僕が思っていることをそのままやってくれる選手なので、いいコミュニケーションをとりながらやれていたのでやりやすかったです。(1戦目を踏まえて2戦目の狙いは?)あまり難しく考えずにシンプルに今の流れを続けて勝ちに行くということでいいのかなと思っています。

[矢島 慎也]
内容はあまり良くなかったし、失点してしまいましたが勝てたことは良かったです。あと相手がやり方を変えてきて、それに気づいてはいるんですけど、それを口で伝えてチームを動かすって言うことがまだちゃんとできなかったので、それを2戦目ではしっかりやって、勝ちたいです。(最後のゴールシーンも矢島選手からでした)そうですね。パトを狙ったんですけど、いいところにボールを入れられました。あの時くらいですね、前でボールを持てたのは。ずっと疲れていたので、それをどう外してボールを受けるかみたいな。結構疲れるのは初めての経験じゃないですけど、そこはまたいろいろみんなで話してやっていきたいです。(アンカーとして守備でも意識が高かった)今日は失点するとレギュレーション的に厳しくなるので、いい守備をしようと言うことは監督も言っていましたし、それでも1点セットプレーでとられたので…で、僕の前のところで触られたのでそこはしっかりまた映像を見て対応しないといけないところだと思います。いいボールは入ってくるし、相手が少しやり方を変えてくる中で自分たちもそれに対応して上回らないといけないので、またアウェイで難しい試合になると思いますが勝って抜けられたらベストだと思います。

総評
Q「終盤の失点で、ドローに終わるという流れと思いましたが、アディショナルタイムで勝利を決めた感想をお聞かせください。」
宮本監督「アウェイゴールを与えたくなかったので、その点では少し残念に思いますけれど、選手があの後、ああいう時間帯にやられても、しっかりと勝ち越すことを狙って相手ゴールに迫った姿勢は評価できると思いますし、それを実際形にするというのは簡単ではないと思うので、ホームのサポーターがいるゴールというのが、こういう時間帯にゴールが生まれたと思いますし、この1点が決勝に繋がるようなものにしたいと思います。」

Q「PKのシーンですけれど、今日は宇佐美選手が蹴りましたが、前回アデミウソン選手が蹴って失敗したシーンがありましたが、あれは監督の指示だったんでしょうか。 」
宮本監督「こちらの指示ではないです。彼らの中で決めています。」
Q「選手同士で?」
宮本監督「選手同士です。」

←戻る