2019.9.14(土) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ 第26節 鳥栖@パナスタ
[プレビュー]井手口・パトリックが語るJ1第26節 vs 鳥栖 ―ガンバにとっての「決勝戦」。鳥栖相手に目指すのは勝利のみだ

ルヴァンカップで2年ぶりのベスト4に進出した勢いとともに鳥栖をホームで迎え撃つガンバ。パトリックが「決勝戦のような気持ちで戦う」と言い切るように、鳥栖戦は勝利だけが求められる一戦だ。14位のガンバと16位の鳥栖との勝ち点差はわずかに1。「互いの勝ち点を考えれば絶対に勝たないといけない」と小野瀬も気合十分だ。
ルヴァンカップの準々決勝では4バックに回帰。井手口が躍動感を見せ、第2戦ではパトリックがアウェイゴールをゲット。「徐々にパスワークもよくなっている」と遠藤も手応えを口にするが、やはり「ボールを持つのが我々のスタイル」(宮本監督)というガンバのスタイルを鳥栖相手にも貫くのみだ。
完全復調の兆しを見せている井手口がピッチ狭しとリスクマネージメントする今のガンバだけに、鳥栖相手に主導権を握りたい。また次節は新たに加入した元スペイン代表のスサエタもガンバデビューの可能性がある。

一方の鳥栖は直近の5試合で3勝1分け1敗と復調気味だ。金崎や豊田、クエンカら警戒すべきアタッカーも多いが、パナソニックスタジアム吹田ではこれまで3戦全勝とガンバが強さを見せつけている。
「チーム全員でいい試合をするだけ」(小野瀬)。サポーターの圧も追い風に、強いガンバを見せつけたい。

MF15 井手口陽介「ルヴァンカップで準決勝に進めたことでチームの雰囲気も非常に良いですし、ルヴァンカップでつかんだこの流れをそのまま鳥栖戦に継続していきたいですね。ただルヴァンカップの第2戦では課題もあったので、その課題をどう修正するかも大事になります。鳥栖相手にはしっかりとセカンドボールを拾うことが大事になりますが、ダブルボランチでのプレーのしやすさを感じています。個人的にはしっかり守備をしながらも、しっかりと攻撃にも絡んでいくことですね。自分で得点も取りたいですし、チームメイトにアシストをつけるようなプレーも心がけるつもりです。」

FW18 パトリック「鳥栖戦は僕たちにとって凄く重要な試合ですし、シーズン終盤に向けて決勝戦のような気持ちで戦わないといけない一戦です。ルヴァンカップで勝ちあがったことでチームの雰囲気も良いですが、ただ、その前から試合内容も上がってきていますし、攻撃時のコンビネーションでも、自信を持ってチームとして前に攻められるようになってきています。鳥栖は非常にまとまりがあるチームですし、守備でその特徴を出してくる相手で、難しい試合になるのは間違いありませんが、僕たちは自分たちのやるべきことをこなして、チャンスでしっかりと決め切るだけです。」


ハーフタイムコメント
・守備は集中をきらさないでやり続ける。
・クロスのシーンでもう一工夫をして得点を狙う。

2019明治安田生命J1 第26節 ○1-0 鳥栖@パナスタ
YBCルヴァンカップでの戦いを挟んで、約2週間ぶりの開催となったJ1リーグは第26節は、ホーム・パナスタに16位の鳥栖を迎えた。
鳥栖とは試合前時点で勝点差わずかに1。勝てば最大で順位を10位までジャンプアップできる可能性があるが、逆に勝点を落とすようであれば自動降格圏が一気に近づく、何としても勝利必須の一戦となった。

その試合のスタメンには藤春が第17節松本戦以来となるトップチームへ復帰。宇佐美は公式戦3試合ぶりの先発出場。そして9日に加入が発表されたばかりのスサエタがメンバー入りを果たした。

試合の立ち上がりは球際激しい鳥栖のペース。開始1分、そして4分にはいきなりシュートを許す。
一方ガンバはこの日復帰した藤春がいきなり存在感を発揮。9分には左サイドで倉田が藤春のオーバーラップに合わせた絶妙なスルーパスを送り、パスを受けた藤春が左サイド深くでCKを獲得する。このCKから得点は生まれなかったものの、ガンバ最大のストロングポイントである左サイドでのコンビネーションが復活した。

そのあとの前半は時間が経過するごとに徐々にポゼッションを高めながら攻めるガンバ。
パトリックの相手DFライン背後を突く動き、宇佐美の前線からの守備でのボール奪取からショートカウンターでゴールに迫るなどガンバの時間が続くが、ゴールは奪えないままスコアレスで試合を折り返す。

両チーム交代無く始まった後半は、開始早々の47分。
中盤の遠藤からDFライン背後を狙ったボールに倉田が抜け出しシュートを放つが、相手GKにセーブされ決定機を逸する。
するとそのあとの後半は、前半から一転して終始鳥栖のペースで試合が進む。
立て続けに自陣に攻め込まれると、63分には鳥栖・金森にDFライン背後に抜け出され、ゴール前でシュートを許すが、ここはヨングォンが身体を投げ出したブロックでシュートコースを変え、そのボールがクロスバーを叩き何とかピンチを脱する。
しかし直後の67分には鳥栖・金崎にペナルティエリア内に侵入を許しシュートを打たれるが、ここもポストに助けられゴールを守る。
鳥栖のスピードある前線に付いていけず突破を許す場面が目立っていたガンバは、72分にこの日2枚となる交代カードを切り、パトリックに代えて渡邉を投入。

するとその渡邉がこの起用に応えてみせた。スコアレスドローがチラつき始めた84分だった。
アデミウソンが左サイドをドリブルで持ち上がり左足でゴール前にピンポイントクロスを送ると、渡邉が頭で合わせてゴールを割り値千金の先制弾を奪う!

試合終盤で1-0とリードしたガンバは、アディショナルタイムの4分もきっちり逃げ切り試合終了。
渡邉の今季初ゴールで、リーグ戦では待望の7試合ぶりの白星を挙げ、順位を12位まで上げた。

[ 宮本 恒靖監督 ]
−−前半と後半で違うゲームの展開になったが、後半相手にハメられて押し込まれている中でどのような考えで交代のカードを切ったのか。あと、渡邉 千真選手がゴールを決めたがその評価は?
後半は思った以上に相手の圧力をまともに受けてしまって自分たちのボールにする時間が少なかった。それはハーフタイムの指示として、少し中盤がビルドアップに参加し過ぎているというところで、肝心の相手陣内の中央、ペナ前に人がいないということがあったので、そういった部分も関係しているかなと思います。相手の時間帯になっている中でこちらに流れを持ってくるためにも、少し早い交代も考えていましたけど、少し湿度もある中で、どこで疲れが出るかも分からないというところもあって、少し引っ張ったところはあります。

少し前線で収まるところがなかったので千真を入れたいというところで、そこを期待していましたし、アデミウソンにしても左サイドでボールを運んだり、最後ああいう形で良いアシストを見せましたけど、非常に良い働きをしてくれたなと思います。千真は最近、練習から良くて、シュート練習、ゲーム形式の中でもたくさん鋭いボールを見せていたので、どこかの試合でゴールが生まれそうだという気配はあったので、今日はああいうらしいシュートを決めてくれて、チームにとって大きなものになりました。


−−結果的にFWの交代が当たりましたが、パトリック選手はもう少しバチバチやりあって戦うイメージがあってそこが本調子から遠いのかなと感じましたが、宮本監督がパトリック選手ら最前線の選手に期待していたことを教えてください。
パトリックに関してはファン ウィジョが抜けたあとの、サイズのあるボールを前で収めてくれたり、裏に抜けるとかいうところを期待していますし、今日の試合に関しても遠藤(保仁)から裏に出るボールを受けるとかいうところのタスクは求めていました。ルヴァンカップの中ではコンディションが上がってきているように見えましたが、今日は少しボールが収まらなかったり、ヘディングの競り合いの得意なところで少し後手を踏むというようなシーンもあったので、早めに交代しました。

[渡邉 千真]
−−投入時の狙いは?
監督から求められたのは前でボールが収まっていないので、そこを収めるということと、けっこう、鳥栖とで行ったり来たりの展開になっていたので時間を作ることでした。

−−押されている時間帯で体を張っていたが?
攻めに急ぎ過ぎているわけではなかったけど、もう少しボールを動かしたり、相手をはがしてビルドアップするところがなくなってきているようには感じましたけど、前半はチャンスを作っていたので、僕が入ったあともチャンスは来ると思っていました。そこで決められたのは良かったですね。僕にとっても大事なゴールになりましたし、自分のゴールで勝てたというのはすごくうれしい。こういう試合をまた続けていきたいですね。アデミウソンが僕の動きをしっかりと見てくれて良いクロスを上げてくれたので、自分も無我夢中でヘディングしてうまく枠に飛んだので良かったです。

[遠藤 保仁]
−−前半と後半では違う展開になったが?
後半のほうがビルドアップがうまくいかず、中途半端なミスが多かった。ピンチもほとんどがミスからだったので、そこが前半との違い。

−−藤春(廣輝)選手が戻った4バックの手ごたえは?
攻撃では裏のスピードが持ち味だし、何度か良い形を作れていた。守備でも中に絞れる選手なので、4バックを選択するのであれば彼の復帰は大きい。

−−前半は特に左サイドで崩す場面が多かったが?
もともとずっと一緒にやっている顔ぶれなので、コンビネーションには問題がない。これからどういう相手に対してもチャンスを作れるようにしたい。

[藤春 廣輝]
復帰戦で勝てたというのが本当に違いますし、なんとか勝利に貢献できたというので、ここから1つずつ、次はダービーでまたしっかり結果を出せればいいなと思います。(左サイドでの倉田選手や遠藤選手との崩しも前半は多くみられました)秋(倉田)ややっとさん(遠藤保仁)とは長くやっていて一番わかりあっているっていう部分で、今日入ってみても、本当にボールがきますし、タイミングもばっちりですし、本当に楽しくできたので。絶妙のタイミングで出てくるので、走ればボールはくるって…本当にフリスビーみたいな感じでボールがくるので、秋とも楽しくできましたし、これを続けていければいいかなと思いました。(最後倒れこみましたがつりました?)はい、全身(笑)。もう自分の体の中に何も残っていないです。本当に出し切ったので。自分でも90分できるとは思っていなくて、昨日の夜は45分できるかも心配だったんですけど。(いけるところまでっていう話でした?)ツネさん(宮本恒靖監督)は「90分とか思わなくていいから」っていうのは言ってくれていたので、前半から飛ばしていこうと思って、結果、前半の最後の方に足がつってしまっていて…さすがにそれはいえないなと(苦笑)。ほんまにやばかったんですけど、よくもったなという感じです。

[マルケル スサエタ]
(短い時間でしたがJリーグデビュー戦となりました)短い時間でしたがとても嬉しくて興奮しました。新しい環境で、後半は少し押され気味でしたが最後の最後でゴールを決めて、勝ち点3を手にすることができたのですごくよかったです。(あの時間帯で監督からはどんな指示を受けましたか?)戦術的なことがメインでしたが、相手の嫌なところにしっかり入っていけということでした。(初めてのJリーグの印象を聞かせてください)すごくいろんなことは聞いていましたが、この場にきてサポーターも本当に最高でしたし、すごく難しい試合でしたが、そこで勝利ができて最高の雰囲気を味わうことができました。

[宇佐美 貴史]
個人的にもだいぶいい感じでやれていたし、4バックになってすごくやりやすいし、あと少しかなって思います。(後半押し込まれる展開になった原因は?)前半少しいきながら、前への意識を持ってやれたのに対して、後半少し頭からふわっとした入りになった印象はあります。そういう中で相手のチャンス、相手の勢いが優っていたと思いますし、その時間帯にラッキーもありましたけど、ゼロで抑えられたのは大きかったなと思います。(最後までボールを追いかけまくって献身的にプレーしていた)チームとしても安定して守れたと思います。後半の真ん中くらいで相手の勢いは少し止まっていたので、恐怖心はなく、でもしっかりと最後までという意識ではやれました。(欲を言えば自分のゴールが欲しかったはず。再三シュートを狙いに行きましたね)打ちまくりましたけど、打てるところまでいけているのは上り調子にあるということなので、ポジティブに捉えていきたいと思います。

[東口 順昭]
ワンチャンスあると思っていた。これまでそれが相手に渡ることも多かったですが今日は勝ちきれてよかったです。今までは先制の後パワープレーでいかれて押し込まれるっていう展開が多かったですけど、今日は最後まで前からも、中盤もしっかりいけていましたし、チームとしての戦いというのが今までよりはすごくできていたので、成長しているなって思えた試合でした。(7試合ぶりの勝利について)ホームだし、相手が相手なので、この勝ち点3というのは自分たちに自信を与えてくれると思う。ここから連勝できるように、次はダービーだし、いい形で入れるかなって思います。(同学年の渡邉千真選手が決めてくれたのは嬉しかったのでは?)嬉しかったですね。僕の位置からは見えなかったんですけど、リプレイを見たら千真っぽかったので…家族が喜んでいるだろうなと。本人も苦しんでいたので、これを続けていければいいなと思います。

総評
Q「前半と後半で違うゲームの展開になったと思いますが、後半相手にはめられて押し込まれている中でどのようなイメージで交代カードを切ったのか。あと、渡邉選手が期待に期待に応えてくれたと思いますが、その評価は?」
宮本監督「後半は思った以上の相手に圧力をまともに受けてしまって自分たちのボールにする時間が少なかった。それはハーフタイムの指示として、少し中盤がビルドアップに参加し過ぎているというところで、肝心の相手陣内の中央、ペナ前に人がいないということがあったので、そういった部分も関係しているかなと思います。相手の時間帯になっている中でこちらに流れを持ってくるためにも、少し早い交代も考えていましたけど、少し湿度もある中で、どこで疲れが出るかもわからないというところもあって、少し引っ張ったところはあります。
少し前線で収まるところがなかったので渡邉を入れたいというところで、そこを期待していましたし、アデミウソンにしても左サイドでボールを運んだり、最後ああいう形でいいアシストを見せましたけど、非常にいい働きをしてくれたなと思います。渡邉は最近、練習から調子も良くて、シュート練習、ゲーム形式の中でもたくさん鋭いボールを見せていたので、どこかの試合でゴールが生まれそうだという気配はあったので、今日はああいうらしいシュートを決めてくれて、チームにとって大きなものになりました。
」

Q「結果的にFW、最前線の選手の交代が当たりましたが、パトリック選手はもう少し調子がいい時だとバチバチやりあう、戦うイメージがあってそこが本調子から遠いのかなと感じましたが、宮本監督がパトリック選手ら最前線の選手に期待していたことを教えてください。」
宮本監督「パトリックに関してはウィジョが抜けた後の、サイズのあるボールを前で収めてくれたり、裏に抜けるとかいうところを期待していますし、今日の試合に関しても遠藤から裏に出るボールを受けるとかいうところのタスクは与えていました。ルヴァンの中ではコンディションが上がってきているように見えましたが、今日は少しボールが収まらなかったり、ヘディングの競り合いの得意なところで少し後手を踏むというようなシーンもあったので、早めに交代しました。」

Q「今、宇佐美選手が少し下がり気味になることも多い中で、一番前に一人残ることが多くなると思いますが、その中でパトリック選手に期待していることは?」
宮本監督「展開にもよりますけど、第一の優先は相手の背後であると、でも少し相手を押し込んだ中で、もしくはラフなボールを収めたりすることで我々の中盤の選手が前を向いてプレーできる、その間にサイドの選手が上がってくる時間を作りたいですし、収めるというプレーは求めているので、特にパトリックであったり、渡邉というタイプの選手には。
宇佐美に関しても、少し後ろ目でそういうプレーもありますし、今日に関しては少し宇佐美を落とした中でスタートさせましたし、もちろん背後に出ることは2番目のFWであってもそれは意識させているところもありますし。ただ今日は中盤のもう少し、小野瀬でったり倉田のあたりがダイアゴナルに走るようなシーンを作れると、前半からもう少し危険なシーンは作れたんじゃないかなと思います。
」

Q「藤春選手はこないだU-23の試合で半分出て、今日はフルで使いましたがそのパフォーマンスの評価と、スサエタ選手のパフォーマンスについての評価を教えてください。」
宮本監督「藤春は熊本の試合を45分しかやっていない中で、今週一緒に練習してどれぐらいまで上がってくるかを見極めたうえでの起用になりました。4バックをやるにあたって、SBの攻め上がりというものは不可欠だと思いますし、そのタイミングであったり、回数というのは前半は特に多く見られたと思います。後半は少し押し込まれたので、そういったシーンは少なかったですけど、90分というのは難しいかなと思って送り出しました。ただ最後本当に、倒れこむまでああいうような気持ちのこもったプレーを見せてくれて、それは我々、ここに来てくれたサポーターにも伝わるようなプレー、パフォーマンスだったと思いますし、彼の不在というのが今シーズンの我々の難しさにつながっているのは間違いなくあるので、少し早い復帰に結果的になってしまったというか、もう1週あればというところは確かにコンディション面でありますが、上手く対応してくれたと思います。
スサエタはどの流れで起用するかは考えていましたけど、スペースが出来て来た中で彼の持ち味であるスペースに出て行くであったり、サイドの守備の部分でクエンカをいかに抑えるというところで送り出しました。本当に数日しか練習していない中でこのゲームに入って行くのはなかなか簡単ではなかったと思いますけど、またしっかりと練習すればもっともっと上がってくると思います。
」

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