2019.8.23(金) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第24節 鹿島@カシマ
[プレビュー]��尾・矢島が語るJ1第24節 vs
鹿島 ― 勝利だけが「良薬」に。流れを変えたい鹿島戦
リーグ戦では4試合連続ドローが続き、勝ちきれないもどかしさの中にいるガンバ。しかし自分たちで苦境を抜け出すしか道はないことを、指揮官も選手も自覚済みだ。
「重たさが残っているが、それは勝たないと払拭できない」と話すのは宮本監督だ。
3試合連続で先手を取りながらも勝ち点1に終わっているチームの課題は明確だ。突き放しきれない攻撃と、一瞬の隙を突かれている守備。広島戦や磐田戦では随所で狙いとする崩しは見せたものの、パトリックと宇佐美を前線に加えた攻撃陣は未だその真価を見せきれてはいない。
攻守両面で甘さが残るガンバだが、鹿島相手に問われるのは90分間、一瞬の隙も許されない厳しい戦いだ。現在2位の鹿島は2連勝中。鈴木や安部、安西らが夏場に移籍したものの、その勝負強さは健在で前節の大分戦も新加入の相馬が決勝点を奪っている。
ホームでは1対1のドローに終わっているが、ガンバに問われるのはピッチに立つ11人全ての力である。ボールを握れなくても、セットプレーなど勝ち切るしたたかさを持つ鹿島に対して、ガンバも粘り強く勝機を見出したい。
「鹿島に勝てれば、嫌な雰囲気を払拭できる」(��尾)。勝ち点3だけが流れを変える「良薬」になる大一番となる。
DF27 ��尾瑠「鹿島のアウェイ戦は初めての経験になりますが、相手は非常に固いチームなので大変な試合になるとは思っています。個人的に磐田戦ではクロスに対してしっかりと絞って相手FWに対応できましたが、そこは練習からやっていた狙い通り。そこに関しては手応えもある。チームとしては試合終盤のところで失点が続いています。そういう時間帯での守りの固さが必要になりますし、攻撃に関しても僕自身、結果を出す必要があると思っています。小野瀬くんがうまくボールを運んでくれるので、タイミングを見て僕も前に出て行きたい。」
MF21 矢島慎也「磐田戦に関してはクロスがやや多かったと思いますし、CBを外に引っ張り出す崩しも求められるので、鹿島戦では単発の攻撃にしたくはないですね。鹿島は対戦相手が嫌がるサッカーをやってくるチームだけに、僕たちがボールを長く支配するのは難しいかもしれません。だからこそ、いかに我慢強く耐えて戦うかが大事になりますし、チーム全体で意識を共有しないといけない。アウェイの鹿島戦は簡単ではありませんが、どこのピッチであろうと僕たちは勝利が必要です。勝ちきれない試合が続いていますが、一つ勝てば間違いなく流れは変わるはずです。」
ハーフタイムコメント
・ボールの失い方に気を付けよう。
・攻守の切り替えを速くしよう。
・仕切り直しだと思って、後半点を取りに行こう。
2019明治安田生命J1 第24節 △2-2 鹿島@カシマ
J1第24節はアウェイで鹿島と対戦。
鹿島は2連勝中で2位に浮上。夏に加入した新戦力も結果を残すなど好調をキープしている。
その鹿島に勝ち切り、リーグ戦5試合ぶりの勝利を掴むべくこの試合に臨んだ。
試合のスタメンには井手口がガンバ復帰後初のリーグ戦先発に抜擢。前節メンバー外だった福田もスタメンに復帰した。
立ち上がりはホーム・鹿島がサイドで起点を作り、ゴール前へクロスを送ってチャンスを作る。
一方ガンバは中盤でボールを奪いカウンターで応戦。
5分には宇佐美が、7分にはパトリックがシュートを放ちゴールを狙う。
その後はボールを保持すると最終ラインでボールを回しながら、攻撃の糸口を探っていくが、コンパクトな鹿島の守備を相手に中間ポジションでボールを受ける場面が少なく、じりじりと攻め上がることはできない。
しかし、前節存在感を示した小野瀬がこの日も右サイドで躍動。
ガンバのチャンスの多くは、右サイド小野瀬へのサイドチェンジのボールから生まれた。
33分にはガンバに得点が生まれる。
東口からのロングフィードをアデミウソンがDFと競りながら身体を入れ替えて上手く抜け出し、GKとの1対1も冷静にシュートを流し込んでゴール。貴重な先制点を奪った。
しかしリードしたまま試合を折り返したかったガンバだったが、44分には
中盤でボールを失うと、ショートカウンターから鹿島・セルジーニョに豪快なシュートを沈められ失点。1-1の同点で試合を折り返す。
両チーム交代の無く始まった後半は、前半から引き続き鹿島は徹底してサイドを起点に攻撃を展開。
すると58分には右サイドからのクロスを一度は跳ね返すが、こぼれ球を拾われアタッキングサードでフリーにした鹿島・小池にシュートを許し、これにゴール前で鹿島・伊藤にコースを変えられゴールを割られ失点。
リードを許した後も鹿島が優勢。
66分には直接FKを町田に頭で合わせられシュートを許すが、ここはポストに助けられ難を逃れる。
しかし73分。
最終ラインの三浦からのロングフィードに抜け出した福田が、ペナルティエリア内で仕掛けると後ろから倒されPKを獲得。それをパトリックが落ち着いて決めて同点。試合を振り出しに戻す。
その後両チーム得点が無い中ガンバは、80分に宇佐美に代えて矢島を投入。
85分には移籍後初出場となる高木をピッチに送りゴールを目指す。
アディショナルタイムに入った90分+4には前線から連動した激しいプレスを見せ、敵陣右サイド高い位置でボールを奪うと、ゴール前へ送ったクロスにパトリックが合わせるが、GKにセーブされ得点ならず、試合もそのまま2-2で終了。
リードされた後に追いつくしぶとさは見せたものの、これでリーグ戦は5試合連続の引き分け。5試合ぶりの白星とはならなかった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
良い形で先制をして、われわれが何度かゴールに迫るシーンがあった中で、前半少しもったいない失点をしてしまったなと思います。後半、相手も勝点3を取りにくる中で失点をしてしまいましたけど、そこからもう一度選手たちも顔を上げて点を取りにいった。そういうメンタルであったり、良い姿勢が見られましたし、そういった中で井手口(陽介)の存在感が後半で増していったことはポジティブに捉えているところです。
3点目を取れるようなシーンもありましたし、もちろん相手に転がる可能性もあったような試合でしたけど、しっかりと全員が激しい試合を戦い抜いたということをポジティブに考えています。
−−宇佐美 貴史選手、パトリック選手、アデミウソン選手を同時に先発させました。リスクを負った部分もあると思いますが、どういう理由で3人を併用したのでしょうか?
リスクを負ったとは考えていないですし、攻撃をしたいという思いもありますし、アウェイのこの試合を守るだけではダメだ、と。点を取りにいくという考えもありましたし、そういった中で1点も取りましたし、後半にPKでパトリックも決めましたし、縦の推進力であったり、貴史が少し後ろに入ることによって背後へのボールであったり、タメができたり、というところは見られたというふうに思います。
[井手口 陽介]
試合前から、監督からはターニングポイントという話があった。気持ちの入った良いゲームができたと思います。今日の試合をターニングポイントにして、勝って勢いをつけていこうという話をしていた。前半はなかなかうまくいかない場面が多かったですけど、後半は少しでも修正できたんじゃないかと思います。
上がり過ぎず、僕がしっかり残ってリスク管理をして、FWを自由にさせないというのが僕の役割だと思った。少しやられるシーンはありましたけど、まだまだここから良くなると思うので、またしっかりやっていきたいと思います。
総評
宮本監督
「良い形で先制をして、我々が何度もゴールに迫るシーンがあった中で、前半少し勿体無かった失点をしてしまったなと思います。
後半、相手も勝点3を取りに来る中で、失点をしてしまいましたけれど、そこからもう一度選手たちも顔を上げて点を取りに行ったという、メンタルだったり姿勢というのは良い部分が見られましたし、そういった中で井手口の存在感が後半増していたという所も、今日ポジティブに捉えている所です。後は3点目を取れるようなシーンもありましたし、もちろん相手に転がる可能性があった試合でしたが、しっかりと全員が激しい試合を戦い抜いたという所もポジティブに捉えています。」
Q.宇佐美選手、パトリック選手、アデミウソン選手を先発起用して、もちろんある程度リスクを負った部分もあったと思いますが、起用の理由と効果をどう捉えているか教えてください。
宮本監督
「リスクを負ったとは考えてはいませんが、やはり攻撃をしたいといった所もありましたし、アウェイのこの試合を点を取りに行くという考えがありましたし、そういった中で1点を取りましたし、後半PKでパトリックも決めましたし、縦への推進力であったり、宇佐美が少し後ろへ下がることによって、背後へのボールであったり少し溜めができたりという所が見られたと思います。」
Q.ここ最近残り5分での失点が続いていたと思いますが、今日の残り5分の時間の使い方をどう見られましたか?
宮本監督
「相当コントロールするのが難しい夏場のJリーグの試合というのは、オープンな展開になりやすいですが、今日に関して言うと、前節、またその前の反省を活かして、みんなが相手ボールに対してのプレッシャーに行っていたと、そこが無くて簡単にゴール前にボールを入れられてしまうシーンがこの間はあったので、そこをみんなで話し合った結果、少し改善できた所だったと思います。あとは2失点目の所なんかは、ボールを跳ね返したあとの寄せの甘さであったり、(クロスを)上げられる所に対する寄せの甘さであったりという所があったので、そういったところは1つ1つ改善していかなければならないと思います。」
Q.鹿島は非常にバランスよくブロックを作っていて、なかなか入っていけない中で、ガンバとしてはどこを糸口に崩して行こうとして、結果的にどうだったか教えてください。
宮本監督
「我々は後ろ3枚でやってる部分でWBがいるので、そのサイドのスペースを上手く使いながら相手のハーフスペースというか、DFラインと中盤の間のスペースを活用したい、作りたいという所がありましたし、そこに対する狙いはみんなが持ってやれていたと思います。」