2019.8.14(水) 18:30〜 天皇杯 3回戦 法政大学@味フィ西
[プレビュー]渡邉・遠藤が語る天皇杯3回戦
vs 法政大学 ― 真夏の総力戦。大学王者に強いガンバを見せつける
厳しい暑さが続く中、9日間で3試合の公式戦を戦うガンバ。広島戦から中3日で迎える天皇杯3回戦では法政大学と対戦することになる。
2回戦では若き力が爆発し、讃岐に7対1で圧勝。4年ぶりの大会制覇に向けて好スタートを切ったガンバだが、今回対戦する法政大学が侮れない相手であるのは間違いない。経験豊富な渡邉も言う。「僕らは勝って当然と思われているが、向こうは失うものがない立場。逆に難しさはある」。
全日本大学サッカー選手権王者でもある法政大学は2回戦で東京Vに2対0で快勝。来季のFC東京入りが内定している紺野和也ら要所に将来のJリーグ入りを狙う好素材を擁しているチームでもある。
ただ、2015年以来となる天皇杯の頂点を目指すガンバにとって、絶対に遅れをとるわけにはいかない一戦だ。4日後にはリーグ戦の磐田戦も控える中、宮本監督は勝ち切る顔ぶれを送り出すことになる。
広島戦では出番がなかった遠藤だが天皇杯の序盤の難しさは誰もよりも知り尽くす選手の一人である。ピッチに立てば公式戦1,001試合目となるこの一戦で、ガンバが誇る司令塔のゲームコントロールも鍵を握りそうだ。
「とにかく結果が大事になる」(渡邉)。総力戦でこの過密日程を乗り切りたい。
FW39 渡邉千真「連戦ですけど、試合に出る準備はしっかりと出来ていますし、先発だろうとサブでのスタートだろうと僕自身にとっては天皇杯も自分の存在感を見せる場であるのは間違いありません。チームの勝利に貢献したいという気持ちだけです。天皇杯は一発勝負の戦いですし、相手は大学生といえども、足元をすくわれる可能性も秘めています。相手は2回戦で東京Vに勝っていますが、どれだけ僕らが主導権をしっかりと握れるか、そして先制点を取ることがその後の試合展開にとっても良い影響を与えるはず。とにかくチームとして勝利という結果だけを目指したいですね。」
MF7 遠藤保仁「天皇杯の3回戦は大学生が相手ですが、どこと対戦しようと僕らは良い結果を出すだけ。僕自身はコンディションもいいですし、良いモチベーションで試合に挑みたいと思います。自分たちがやるべき仕事をしっかりとこなすだけですね。相手の情報は少ないですが、今ガンバが持っている力をしっかりと出すことで結果につなげたいと思います。先に点を許さずに試合を進めたいですが、どういう試合展開であろうと落ち着いてプレーすることも大事です。天皇杯は一発勝負なので何が起こるかわかりません。気の緩みもなくしっかりと試合に入るつもりです。」
ハーフタイムコメント
・1人1人身体を張って戦おう。
・守備の時、スライドを速くしよう。
・後半、もう一度パワーを出して戦おう。
第99回天皇杯3回戦 ●0-2 法政大学@味フィ西
天皇杯3回戦。2回戦ではJ3・讃岐を相手に7-1で快勝したガンバ大阪は、3回戦で東京ヴェルディを2-0で下し、全日本大学サッカー選手権王者でもある法政大学と味の素フィールド西が丘にて対戦した。
試合のスタメンは、鈴木が移籍後初、そして井手口が復帰後初となる先発出場を果たし、この日は遠藤、渡邉が前線で出場した。
試合は立ち上がりから法政大学の前線からのプレッシングに押され、自陣深くでボールを失いシュートを許す危ない場面があるが、東口のセーブでゴールを守る。
6分にはその東口からビルドアップを開始。プレスに来た相手を小野瀬、井手口のパスワークで右サイドを突破すると、小野瀬が中央へ折り返したボールに鈴木が合わせ、ファーストシュートを放つがボールは枠外となり先制点は奪えない。
前線から豊富な運動量でアグレッシブなプレーを見せる法政に対し、ビルドアップでジリジリと攻めていくが、この日トップに入った渡邉にボールがなかなか収まらず全体を押し上げることが出来ない。
15分過ぎからは最終ラインでボールを繋ぎゲームをゆっくりコントロールしていくガンバ。
試合の流れを掴むためにも是が非でも先制したい所だったが、飲水タイム明けの24分。
一瞬の隙を突かれたガンバは法政大・大西にグラウンダー気味のシュートをゴール右隅に沈められ、逆に先制点を与えてしまう。
1点ビハインドとなったガンバは、早々に1点返したいところだったが、決定的な場面を作り出すことができず0-1で試合を折り返す。
井手口に代えて倉田をピッチに送り始まった後半は、開始から法政が猛攻を仕掛ける。
51分、52分と続けてボールを競り合いの中奪われシュートを許すが、どちらも東口がファインセーブを見せチームを鼓舞。
ガンバは交代で入って倉田の推進力を軸に、迫力ある攻撃を展開。
相手ペナルティエリア付近まで度々攻め上がるが、シュートを打つまでなかなか至らない。
58分には遠藤に代えて宇佐美を投入。インサイドハーフに入った宇佐美からのサイドチェンジや前線への浮き球のパスで攻撃を組み立てる。
しかし、1点が重くのしかかる71分。CKから法政大学・森岡にゴール前で頭で押し込まれまさかの失点で突き放され、残り20分を切り2点ビハインドの苦しい展開を招く。
直後の72分。福田に代えてアデミウソンを投入。さらに攻勢を強めゴールに迫りに行くが自陣に引いて守りカウンターを狙う法政を相手に、攻撃をシュートで終わることができず時間が経過。アディショナルタイムの5分も最後まで相手ゴールを割ることができずタイムアップ。
第99回目の天皇杯は3回戦で敗退。タイトルには届かなかった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
90分を通して全部が悪かったとは思わないですけど。選手の組み合わせ、新しい戦力をどうやってチームに入れていくか、リーグ戦につなげていくかというところを考えながらの選手起用でした。その中で普段やっていなかったメンバー同士の連係が良くなかったかなと。
−−大学生と戦うやりにくさは?
やりにくさはありません。もちろん前年度に関しては前監督が戦っていたチームですし。試合の前に大学生ということを考えるのではなく、社会人チームやヴェルディを倒してきたので、相手の情報を伝えながら、われわれはしっかりと守備でもけしかけていかなければいけないし、攻撃に関してもどん欲に行く必要があるとは話をしました。やりにくさというか、連係の部分。特に前半の失点シーンもそうですけど。
[東口 順昭]
試合前から(相手は)やってくるだろうなとは思っていた。プロが呑まれてしまうような失点の仕方だったし、むこうの決定力や勢いはガンバよりも上回っていたかなと。これが実力。ただ、リーグはあるので切り替えてやりたいなと。ウチはしんどい中でも積み上げてきたチームだし、ここから新しい選手が入ってきた中でどうリーグの順位を上げていくか。新しい選手はいまのチームに慣れないといけないし、前からいる選手は積み上げをしなければいけない。
総評
Q.「上手くいかなかった試合だったと思いますが...」
宮本監督
「90分を通して全部が悪かったとは思いませんが、前半選手の組み合わせとか、新しい戦力をどういう風にチームの中で起用して行くのかという所を、リーグ戦に繋げていくのかといったところも考えながらの選手起用となりましたが、そういった所で普段やっていないメンバー同士の連携が上手くいかなかった前半だったと思います。」
Q.「昨年も大学生相手に敗退しましたが、やりにくさはありましたか?」
宮本監督
「やりにくさはありません。もちろん前年度に関しては前監督が戦っていたチームですし、今年に関しては試合の前に大学生と考えるのではなくて、しっかりと、社会人のチーム、またヴェルディを倒してきた相手なので、相手の情報を伝えながら、我々はしっかりと守備も仕掛けて行かなければいけないし、攻撃に関しても運動量を出していく必要があるという話はしました。やりにくさというか、さっきの質問でも言いましたが連携の上手く行かなかった部分が出てしまった。特に失点シーンもそうだったかなと思います。」
Q.「攻撃の部分で球際で負けてしまうシーンがありましたが、監督としてどう見ていましたか?」
宮本監督
「もう少し背後に抜けるような動き、スペースに出て行くような動きが無いと、前に強い力を持ってアタックされるシーンがありましたし、そういった部分の動きが少なかったと思います。」
Q.「大学生達が見せていた球際の強さに関してはどう見ましたか?」
宮本監督
「試合の時間を追うごとに、ゴール前での相手の守備の集中力が上がっているように思いましたし、もちろんそれはスコアが動いた中で、点を守ろうというように変わったと思いますし、そこにもう少ししっかりと入って行く動きだったり、最後の質を求めなければならなかったと思います。」
Q.「前半最後の方で3バックを並び替えましたがどうしてですか?」
宮本監督
「普段はあそこに��尾がいますが、ボールの動かし方というか、相手のプレッシャーを受けた中で、もう少し違う動かし方をしたいということで、菅沼を右にしましたし、三浦に関しては中央の方がスムーズかなという所で変えました。」
Q.「宇佐美選手や、特に井手口選手は今日前半で交代ということで、良い時の彼に比べるとまだキレがないように見えましたが、2人について監督から見てフィット感や今後の課題をどのように感じていますか?」
宮本監督
「フィットしたり、本来見せていたようなパフォーマンスにたどり着くにはもう少し時間がかかると思っています。それはゲームをこなすことでしか伸びない部分かなと思いますし、井手口に関しても体力的なところは個人で練習していたようなので、できてはいると思いますが、対人の所、判断の所の速さだったり出足の鋭さであったりは、練習からも本人はしっかりと課題としてやっているのは見えるので、もう少し時間はかかるかなと思います。」