2019.5.18(土) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第12節 C大阪@パナスタ
[プレビュー]アデミウソン・菅沼が語るJ1第12節
vs C大阪 ― 勝利の凱歌を響かせる時が来た。大阪ダービーでガンバの意地を見せつける
ガンバの苦しい戦いが続いている。前節は最下位の鳥栖に敗れ、リーグ戦では7試合勝利がない状況だが、「勝てば流れが変わる」(三浦)のがC大阪との一戦だ。
「ダービーは燃えるモノが違う」と話すのは現役時代、自らも大阪ダービーのピッチに立ってきた宮本監督である。ガンバに関わる全ての人間にとって、「大阪の盟主」の座を賭けたC大阪戦の重みは言うまでもない。
今季まだホームで勝利がないガンバだが、C大阪相手に意識するのは勝ち点3の奪取のみ。守備の軸であるヨングォンが今節は出場停止だが、昨年10月のダービーもウィジョの出場停止を乗り越えて勝利した記憶が選手たちには残っている。2連勝中のC大阪は前線の軸だった都倉が負傷離脱。しかし、清武や好調の水沼ら警戒すべきアタッカーが揃っているだけに、まず不用意な失点だけは避けたいところだ。
そして勝ち切る上では、やや当たりが止まっている前線の奮起が不可欠になる。ウィジョとアデミウソンはダービーでこれまでも輝いてきたが「去年の10月のように次も点を獲る」とアデミウソンも気合十分。選手はもちろん、サポーターもホームで勝ち切るガンバに飢えている。
「俺たちが大阪さ」。今度こそ、パナソニックスタジアム吹田に勝利の凱歌を響かせる。
FW9 アデミウソン「大阪ダービーで考えるのは勝利のみです。毎試合勝つことだけを考えてピッチに立っていますが、今のチーム状況を考えればとにかく、未だホームで手にしていない勝利をダービーで手にしたい。僕らにとっても非常に重要な試合だということはよくわかっています。今のC大阪は手強いし、僕たちとの試合ではいつもいい戦いを見せてくるので、侮れない相手です。僕にとって大阪ダービーを戦えるのは大きな喜びですし、サポーターも毎試合多くの方が足を運んでくれる一戦です。サポーターのためにも勝利を手にして、彼らとともに喜びを分かち合いたいですね。」
DF13 菅沼駿哉「ダービーで勝てば今のチームを取り巻く流れも変わると思っていますし、順位を上げていくきっかけになる試合です。とにかく勝利だけに集中してプレーしたいですね。アカデミー時代から大阪ダービーの意味はわかっていますし、僕にとっても、自ずと気持ちが高まる一戦です。とにかく、90分を通じて勝ちきることが大事ですし、ホームで戦えるダービーなので前半から思い切ってプレーするつもりです。サポーターががっかりする姿は僕たちも見たくないし、今季はまだホームでサポーターと喜びを分かち合えていませんから、しっかりと勝利するつもりです。」
アライバルインタビュー

宮本監督はインタビューで『メンタルの部分で準備してきたものを出せるかが大事』と話し、スタメン抜擢の��尾選手、��江選手、福田選手については『彼らも準備ができている。』と期待を寄せていました。
ハーフタイムコメント
・集中出来ている。球際も少しずつ良くなっている。
・最後のボールの質、奪った後のつなぎをしっかり。
・点を獲りにいこう!
2019明治安田生命J1 第12節 ○1-0 C大阪@パナスタ
J1リーグ第12節はホームでの大阪ダービー。
この試合は試合開始前時点で暫定18位となったガンバにとって、決して勝ち点を取りこぼすことのできない大切な一戦となった。
その試合のスタメンには��尾、��江、福田などの若手が大抜擢されるサプライズがあり、フレッシュな顔ぶれで試合に臨む。
立ち上がりはダービーらしく両者一歩も引かない激しい展開。
2列目の左サイドで起用された福田が6分、8分と積極的にゴールを狙う。
13分には相手DFのバックパスに反応したウィジョが相手GKと1対1の決定機を迎えるが、これは惜しくもシュートはセーブされチャンスを活かしきれない。
すると試合は徐々に相手のペースに。クリアボールが前線のアデミウソン、ウィジョに収まらず自陣深くに下げられる時間が続くと、アタッキングサードでのプレーを許す場面が増えて行く。
一方、少ないチャンスを活かしたい攻撃は右サイドでは小野瀬が、左サイドでは倉田が相手陣内深い位置まで侵入し攻勢を仕掛ける。
しかし決定機までには至らないまま、前半は両チーム攻め手を探り合いながらもスコアは動かず試合を折り返す。
両チーム交代無く始まった後半は49分。相手のロングスローからゴール前でピンチを招くが、東口が身体を投げ出したセーブを見せ失点の危機を脱すると、迎えた55分に待望の瞬間が。
��尾からの楔のパスを受けた��江が反転しペナルティエリア内の倉田にパスを通すと、それを受けた倉田が右足一閃でゴールネットを揺らし貴重な先制点を奪う!
先制後は攻勢を強める相手の攻撃に、受けに回る時間が続くがGK東口を中心に耐え凌ぐ。
68分には負傷した��江に代えて前節J1リーグ初ゴールを決めた食野を投入。追加点を奪うため攻勢を強める。
そして73分には先制点を挙げた倉田に代えて今野を投入。
その後は時間の経過と共に徐々にオープンな展開になる中、交代で入った食野が競り合いでの強さを見せるなど、球際での強さを発揮したディフェンスで防ぐ。
88分にはその食野がペナルティアーク付近から鋭いシュート放ち攻撃の手を緩めない。
その後はアディショナルタイムに与えたセットプレーも全員で跳ね返してゴールを守り抜き、クリーンシートで試合終了!
待望の今季リーグ戦ホームでの勝利を手にし、この勝利で順位は14位となった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−率直にこの1勝の重みをどう感じていますか?
われわれの現状を考えたときに、勝点3が非常に大切で本当に意味のあるものだと思いますけれど、でもやっぱり、リーグが続いていく中でこれを継続していくことに、いまはもう頭は切り替わっています。
−−今日の3バックはG大23を率いていたときの形に近いのかなと思いましたが、この人選とシステムでいく決断をどのようにされたのでしょうか。
左サイドの攻撃が少し課題というところで、それを改善するためにどうするかというところを考えていたときに、このシステムでやるというふうに考えたのは、(前節・)鳥栖戦が終わってオフの日ぐらいですね。ある程度というか、少し流れを変えるために若手を起用した中で、誰を配置し、どういう戦いができるのかを想像した中でこのメンバーにしました。
実際、左サイドもしっかりと攻撃できていたと思いますし、��尾(瑠)に関してもまあ、(J1リーグ戦)初出場でしたけど、最近の練習のパフォーマンスやルヴァンカップのプレーを見ていると十分やれるんじゃないかなと思って起用したんですけれど、想像以上にしっかりと落ち着いてやってくれたかなと思います。
−−チームを率いる上で、選手を入れ替えるときに今まで出ていた選手もいて、声かけも難しいとは思うのですが、試合前にどういうような声かけをして送り出したのでしょうか。
ずっと今週に関してはやるしかないというところで、われわれのポジション、状況を考えたときにやるしかない、という話をして、皆勝ちたいという気持ちがあるのは重々分かっている中で、それをピッチで表現してほしいという話はしましたし、出る出ないというところで、もちろん選手は出たいと思うのは当然ですけれど、チームが勝つ、その可能性を一番求めてメンバーを構成するのが監督の仕事だと思いますし、そういった中でしっかり、若い選手は積極的に持ち味を発揮してほしいし、ピッチにいようがいまいが経験のある選手はそういった選手をしっかりとサポートするような形をとってほしい、と。そういう話はしました。
[福田 湧矢]
−−今季初先発で積極的なプレーを見せたが?
最初はキャンプにも参加できず、苦しい思いをしましたけど、そこで(G大23で監督とコーチを務める)(森下)仁志さんと(宮原)裕司さんが自分を救ってくれた。本当に感謝の気持ちでいっぱいだし、今日は仁志さんと裕司さんのために戦ったようなものだし、結果が出て、かつ良いプレーができたので言葉にできないうれしさです。
−−G大23で鍛えられてきた走力が終盤のドリブルにも表れていたが?
そうですね。本当に苦しい思いをしてきた中でのこの試合だったし、それに加えて「やれる」という自信もありましたから。
[倉田 秋]
−−若い選手を起用しての新布陣だったが?
今週はこのフォーメーションで、相手にどう戦うかというところもみっちりと練習できた。それもありますけど、ただ1対1の気持ちだし、そこは絶対に負けないようにということを今日は皆ができた。若手が躍動してくれたのでこれからに向けても大きいこと。
−−得点場面はニアの上を抜いたが?
ちょっと右側にボールが行っていたので、ファーに流すよりも、あそこに思い切り蹴ったら入るかなと思ってシュートを打ちました。
−−倉田選手自身も“大阪ダービー”ということでアドレナリンが出た?
そりゃ、出ますよね。これだけすごい雰囲気を作ってくれて出ないほうがおかしい。すべて出し切れたわけではないけど、今まで少し鬱憤がたまっていたものが今日の勝利で発散できたし、皆が勝ってロッカールームも爆発した雰囲気だった。
[三浦 弦太]
これだけフォーメーションもいじって、メンバーも変えての『大阪ダービー』だったので、最初は選手も変わったことに対する戸惑いも少なからずあったと思いますが、全員がそういう中でもいい練習ができたからこそ今日の試合につながった。けど今日1試合勝ったからOKではないし、チームとしてもっと上にあがっていかないといけないし、でも非常に大事な、今シーズンにおいてターニングポイントになるような試合になったと思うので、ここから続けて行かなきゃ意味がないということを頭に置いてやっていきたい。(内容にも手応えを感じる結果だったのではないですか?)そうですね。ゼロで終えられたことが僕らからすると何よりよかったなと思うところでしたけど、ただ今日はもっと決めきるチャンスもあったし、そこで決めきれないと勝ちきれない試合も出てきてしまうので、細かい部分にこだわってやっていきたい。(矢島選手の前に倉田選手、高江選手というのも利いていましたが機能した点というのは?)チームとしてはめられる自信もあったし、運動量の部分で…もともとはウイングバックを押し出して、後ろがスライドするという形でしたが、なかなかずれない中で、秋くん(倉田)や麗央(高江)のところでプレッシャーをかけられて、練習してきた形とは多少かわったところはありましたけど、アグレッシブな守備ができたし、彼らの運動量にも助けられました。
[矢島 慎也]
(システム、人も変わって、効果的に底のポジションでチームを攻守に操縦して居ましたね)中盤で僕と麗央(高江)と秋くん(倉田)のところでスライドをするところを、僕がコントロールするというのは守備のところでも意識してやっていました。僕が麗央と秋くんを相手のサイドバックの位置に出すのか、それとも、ワイドをそのまま縦にずらしてはめにいくのか、っていう判断と、あと2トップの立ち位置のところは意識してやりました。(今週この形でやってきて、なかなか最初はうまくいかないということも多かったのでしょうか)そうですね。不安もありましたが、ただ、やるしかないと思っていました。若い選手も出ていたし、運動量もあって、勢いはこっちがあったのかなと思います。ただ、細かいところは修正しないといけないので、それをやらないといけないし、個人のところでもチームのところでもこれを続けていくことが大事だと思っています。ここで終わったら意味がないので。(守備のところの役割だけじゃなく、攻撃でもウィジョ選手に縦に入れたボールとか、狙いを持って前も動かしているなというふうに見えました)後半は先制点を良い形でとれたので、相手が攻めてくるのはわかっていたし、ウィジョは常に一発で裏を狙っているのもわかっていたし、あとはアデが降りてきてくれて受けてくれるっていう関係性も2トップがちゃんとできていたので、欲を言えば2点目を取れればよかったと思います。(大阪ダービーの空気の中で勝てない状況を止められた)そうですね。今日勝てたのは本当によかったけど、また明日から違う試合に向けた準備が始まりますし、去年もダービーは勝ったけどそのあと結局すぐにはうまくいかなかったので、それを繰り返してはいけないなと思います。
[��江 麗央]
(自分としても自信を持てるパフォーマンスだったのでは?)いや、足がつるのが早すぎたので、そこは不甲斐ないですね(笑)。(システムが変わった中での役割は?)システムが違うからこそ、みんな…ダービーというのもあるけど…集中して、一人一人の役割をちゃんとわかってやれていたので、チームとしてもうまく戦えたんだと思います。(アシストのシーンは会心のガッツポーツでした)秋くん(倉田)がわかりやすいアクションを起こしてくれて、足元に速いボールを出そうという余裕もあったので、そこに出せて、秋くんのファーストタッチで決まったなって思いました。(あの場面だけじゃなくて持ち味であるダイナミックさが攻守両面で出た)そこはツネさん(宮本恒靖監督)から一番求められているところだったし、自分は正直、前半で出し切るくらいの意識で走ってやろうと思っていました。(ガンバU-23で一緒にやってきた選手もたくさん出て、あのゴールも高尾選手から出された。分かり合えているメンバーが近くにいたやりやすさもあった?)瑠くん(高尾)があそこを狙っているのは前半からわかっていたし、それをうまく受けれたのは大きかったです。練習の時もああいうのがあって、自分のコントロールを一度ミスした時に、ツネさんからも「あそこでスピードを出し切るよりコントロールするときの余裕を持て」っていうことを言われて、そこがしっかりうまく出せたかなって思いました。(大阪ダービーはU-23でも戦っていますが)J1デビュー戦も大阪ダービーで…ただメンバーも違うしそこまで良い印象を持って入ったわけではなかったですけど、自分なりに良いイメージをして臨めてうまく試合に入ることができました。
総評
Q「率直のところ、1勝の重みをどのように感じていますか。」
宮本監督「我々の現状を考えたときに、勝点3は本当に大切で、本当に意味のあるものだと思いますけれど、リーグが続く中で、これを継続していくことに今はもう頭は切り替わっています。」
Q「今日の3-1-4-2の形は、2年前のU-23の時にやっていたような形に近いように見えたんですけれど、これでこのシステムとこの人選でいくんだという決断をどういうふうにされたのか、どういう狙いがあったのかを教えてください。」
宮本監督「左サイドの攻撃が少し課題ということで、それを改善するためにどうするかということを考えていた時に、このシステムでやると考えたのは、鳥栖戦が終わってオフの日くらいですね。少し流れを変えるために若手を起用した中で、誰を配置しどういう戦いが出来るかということを想像した中で、このメンバーにしました。
実際に左サイドもしっかりと攻撃が出来ていたと思いますし、��尾に関しても、初出場でしたけれど、最近の練習のパフォーマンスであったり、ルヴァンのプレーを見ていると、十分にやれるんじゃないかなと思って起用したんですけれど、想像以上にしっかりと落ち着いてやってくれたかなと。」
Q「チームを率いるうえで、選手を入れ替えるであったり何かを変えるという時、結構今まで出ていた選手もいたりして、声をかけるのも難しいかと思いますが、どういう風な試合前に声掛けをして送り出しましたか?」
宮本監督「チーム全体ということですか?」
Q「そうです。」
宮本監督「今週に関してはやるしかないと、我々のポジションは状況を考えたときややるしかない、という話をしてきて、みんな勝ちたいという気持ちがあるのは重々わかっているなかで、それをピッチで表現してほしいという話をしましたし、それが(試合に)出る出ないということで、もちろん選手は出たいというのは当然ですけれど、チームが勝つ、その可能性を一番求めてメンバーを構成するのが監督の仕事ですし、そういう中でしっかりと若い選手が積極的に持ち味を発揮してほしいし、ピッチにいようがいまいが経験のある選手はそういった選手をしっかりとサポートするように、そんな形を取ってほしいと、そんな話をしました。」



