2019.4.24(水) 19:00〜 JリーグYBCルヴァンカップ
第4節 磐田@パナスタ
[プレビュー]高・米倉が語るルヴァンカップ
グループステージ 第4節 vs 磐田 ― 勝てば首位浮上も見えてくる磐田戦。総力戦でアウェイの借りを返すのみ
大分戦ではホームで勝ちきれなかったものの、リーグ戦での連敗をストップしたガンバ。中3日で迎えるのはルヴァンカップの磐田戦だ。
前節は倉田の退場による数的不利を全員でしのぎ、勝ち点1を持ち帰ったガンバだが「あの引き分けを意味あるものにするためには残るホームの2試合で勝たないとダメ」(高)。
グループステージの折り返し地点を終え、4チームが勝ち点3差にひしめき合う混戦のDグループ。現在2位のガンバにとって、磐田戦は敗れたアウェイの借りを返す格好のチャンスになる。
ルヴァンカップの松本山雅戦以来、ホームの公式戦で勝利を手にしていないガンバだが、今節の鍵を握るのは攻撃陣の奮起となる。
リーグ戦では16位の降格圏にいる磐田だが、守備に大崩れはなく、ルヴァンカップでも3試合で失点2。ここまではターンオーバーで3試合を戦っている磐田の堅い守りを打ち崩したい。
今節は倉田とアデミウソンがそれぞれ出場停止。J3で得点ランクのトップを走る食野ら若い力の台頭が不可欠になる磐田戦。ボランチの高も「アウェイも本来は負ける展開ではなかった。借りを返したい」と気合十分だ。
勝てば首位浮上の可能性もある磐田戦。文字通りの総力戦で勝ち点3を獲りに行く。
MF28 高宇洋「リーグ戦でもいまチームは勝利から遠ざかっていますし、ルヴァンカップの前節も引き分けているので磐田戦は大事な試合です。誰がピッチに立とうともガンバは勝利を求められるチームですが、勝てば磐田を抜いて首位に立てる可能性もある一戦です。勝利だけにこだわってプレーするつもりです。僕自身も3試合、公式戦から遠ざかっていますが、守備時にボールを奪うという自分の役割をもう一度頭の中で整理しましたし、磐田の守備は堅いので攻撃でもチームに貢献するつもりです。磐田にはもったいない失点でアウェイで負けていますし、今度はその借りを返すつもりです。」
DF14 米倉恒貴「今季まだホームでは1勝しかしていませんし、今のチーム状態が良くないことはわかっています。勝利を追求するのはもちろんですが、そのためにもピッチに立つ全員が気持ちを出して磐田戦では戦うつもりですし、僕自身も戦う姿勢でチームを引っ張りたい。チームに勢いをつける上で、一番効果があるのはホームで勝つことです。選手の立場や役割はそれぞれ異なりますけど、目指すのは勝利だけです。アウェイの磐田戦も負けるような内容ではありませんでしたが、僕らも攻撃では迫力を欠いていました。僕自身は攻撃でもチームに貢献するつもりです。」
ハーフタイムコメント
・今の集中力、戦う姿勢を続けよう。
・コンパクトにやりながら、追加点を狙おう。
2019YBCルヴァンカップ 第4節 ○4-1磐田@パナスタ
リーグ戦から中3日で迎えたルヴァンカップ第4節は、ホームで試合前時点でグループ首位を走る磐田と対戦。混戦模様のDグループを抜け出すためにも、勝てば首位浮上も見えてくるこの試合は、何としても勝利を収めたいものとなった。
その試合の先発メンバーには青山がトップチーム初出場、そして特別指定選手の黒川がガンバで初出場を飾った。
基本フォーメーションを4-4-2としてスタートした試合は、立ち上がりにコンパクトな陣形を保ったガンバが優勢な展開。
すると10分。ポストプレーでボールを受けた食野が中盤で倒されファールを受けると、これを小野瀬が素早くDFの裏を狙いリスタート。このボールがウィジョに通り、ウィジョがゴール前でGKもかわして幸先よく先制ゴールを奪う。
そして直後の12分。矢島からの左サイド裏のスペースを狙ったボールに田中が反応。パスを受けそのままドリブルで駆け上がると、ゴール前で冷静にDFをかわしゴール右隅にボールを沈め追加点を挙げる。田中はこれがガンバ移籍後初ゴールとなった。
立ち上がりで早々に2点をリードしたガンバは、その後もDFラインを高く保った相手の背後を、ウィジョや左サイド田中の抜け出しで狙い、守備ではトップチーム初出場の青山、そしてガンバ初出場の黒川も落ち着いたプレーを見せ、チャンスらしいチャンスを与えず、ポゼッションで優位に立つガンバが終始優位に前半を進め、2-0で試合を折り返す。
両チーム交代無く臨んだ後半は点を奪いに前掛かりになる磐田の攻撃に対して受けに回らず、3点目を奪い早々に試合を決定付けたいが、迎えた61分。CKを林がパンチングするが、クリアが弱くこぼれ球を拾われ繋がれると、磐田・上原に鋭いミドルシュートを許し同点に追いつかれる。
1点を返し攻勢を強める磐田の攻撃を受ける時間が多くなった後半20分過ぎ、ウィジョと交代で入った中村にチャンスが。中村がパスカットからドリブルで一気に持ち上がり相手DFをかわすと、ゴール前で2対1の絶好機が。決定的な場面で中村から中央の食野へラストパスを送るが、このボールには力なく相手のパスカットに遭いチャンスを逸してしまう。
なおも磐田優勢の中迎えた71分には、ペナルティエリア付近でファウルで与え、絶好の位置で磐田のFK。しかしこれはわずかに枠を逸れ難を逃れると、73分には田中に代えて��江を投入。運動量豊富の��江を軸に1点を返し、攻勢を強める磐田の勢いを止めたいガンバは79分、前掛かりになった磐田に対しカウンターを発動。
右サイド中村がボールを受けドリブルで駆け上がり中央の食野へ絶妙なスルーパス。食野がこのボールをゴール前で落ち着いて押し込み貴重な追加点を挙げる。
そして90分+2。左サイドをドリブルで駆け上がった中村が中央へカットインし、角度ないところからシュートを放つと、これがゴール右隅に沈みダメ押しとなる4点目を挙げ試合終了。
若手選手達の奮起によって終わってみれば4得点の快勝。3/13(水)松本戦以来となるホームでの勝利を挙げた。
[ 宮本 恒靖監督 ]
−−週末にリーグ戦が控えている中で、ファン
ウィジョ選手を起用されました。磐田に対して去年から相性が良いのと、このところ点が取れていないところで磐田相手に点を取ることでリーグ戦につなげたいという狙いがあったのでしょうか。また黒川
圭介選手は今季初先発でしたが、左サイドで持ち味を出し、今後のリーグ戦につながるプレーを見せていたと思います。黒川選手の評価を教えてください。
まずウィジョに関しては、本当に最近、この前の試合のあとも言いましたけど、リフレッシュさせたいという思いもある中で、点を取れない悩みを抱えている中で、そういったところを今日、少し解消してもらえたらなという思いで、まあ45分ないし、60分という想定でピッチに出しました。その中で若い選手と良い連係を見せて、良いプレーも見られましたし、何より狙っていた点が取れたので本人にも良かったんじゃないかなと思います。
黒川はキャンプから一緒にプレーをしていますけど、まあ、いろいろ随所に良さは見せてくれていた中で、でも、試合を一緒にできるタイミングがなくて、今日初めて起用する中で、どれぐらいのパフォーマンスを出せるかと期待を持って送り出しましたけど、期待というか想像以上にやれていた部分はあったなと思います。もちろん、週末に呼ぶことができたらいいですけど、彼も関西大のサッカー部の活動もあるので、そういったところのバランスも見ながらかなと思います。
−−黒川選手に関してはキャンプでもご覧になって、宮本監督もやれるという手ごたえがあっての起用だったと思いますが、初先発でここまでやれるのは彼のポテンシャルを物語るものだと思います。宮本監督がご覧になって、今日一番良かった点を教えてください。
物怖じしなかったので、そのハートの強さはあると思います。それがやっぱり、プロとしてしっかりとやっていくためには必要な部分で、22歳ですけれど、それを早く持てるかどうかで、プロとして活躍できるかというところに関わってくると思うので、そういった意味では良い印象は受けました。
[田中 達也]
−−左サイドでの起用は意外でしたが、逆に右利きとしての持ち味が出た?
いや、けっこう、左サイドでの起用を言われるんです。僕はもともとプロに入ったときは左サイドだったので。自分としては違和感がないし、去年は熊本で右でフィットできましたが、むしろ右サイドの方が苦手だった。去年は右サイドが得意になりましたけど、別に左も違和感はないので。でも、点が取れて良かったです。
−−得点の場面は矢島 慎也選手からの絶妙のパスを受けて、ためらわずに仕掛けたが?
慎也は本当に、見てくれるし、自分の背後の飛び出しは練習中から何度もあったので、あそこの場面は信じて走ったし、良いボールを出してくれたので良かったです。
[食野 亮太郎]
−−G大23で一緒に頑張ってきた中村 敬斗選手と一緒に結果を出したが?
そうですね、なかなかトップチームがリーグ戦で結果を出せていない中で、自分たち若手がチームを底上げするという意味でも非常に良いゴールで、良い勝利でしたけど、突き上げるだけでなく、しっかりとスタメンを張れるまで駆け上がっていきたいので、満足はしていません。
−−食野 亮太郎選手も中村選手もJ3でタフに走る部分を鍛えてきた効果が出たように見えるが?
そこが、若手の良さ。そこは誰にも譲るつもりはないし、森下(仁志)監督からも口を酸っぱく言われてきたことなので。ベテランもいましたけど、今日は若手が引っ張るというつもりでいました。
[米倉 恒貴]
(90分走りきって気持ちを見せた試合でした)本当に勝てて良かったです。(早い段階で点が入って、共通意識を攻守に持って戦えましたね)そうですね。でも今日は戦術云々より『戦う』っていうことをみんなが意識して試合に入ったと思うので、それはみせられたかなと思います。(キャプテンマークを巻いていることもあって、球際だとか、チームを引っ張っていこうという意識が強く見られました)そうですね。気持ちを見せられて、本当に良かったですね。ただリーグじゃないので、これをリーグの勝ち点につなげなければいけないと思うので、個々はそれぞれにしっかりアピールできたと思いますけど、リーグでまたしっかりと結果を残せるようにやっていきたいです。(戦うとか、走るという姿勢は今のガンバに足りないものでもある。その姿勢を示せたのは良かった)そうですね。今日は若手がいい感じで試合に入れたし、若手がああやって勢いに乗れれば躍動感も出るので、そういう意味ではいい試合だったと思います。
[青山 直晃]
トップチームで初めてこのピッチでやれて、最初は緊張しましたけど、試合は楽しいなって思いました。(監督から求められたことは)今やれることを、ヘディングだったり、そういうところはしっかりやれたと思います。(公式戦なかなかチャンスがなかった中で、ガンバのサッカーの中での自分をイメージすることがなかなかできなかったかもしれない。今日試合に出て見て自分の役割として感じたところはありますか?)1つはヘディングだったり、守備の面だったりっていう持ち味しか僕にはないので、練習から少しずつアピールして、少しずつはよくなっていると思うので、これを続けて、練習からもっともっとやっていきたい。(若い選手が多かった中で、早い段階で得点が入ったことは、試合を落ち着いて運ぶ力になったところもあったと思いますが)そうですね。前半、だいぶ動けていたんですけど、後半は体力的にも運動量が落ちて、大事な場面で弾けなかったりしたのでそういう部分は課題だったのかなと思います。イエローもらったシーンも…止めたかったですけどね。ちょっと無理に行きすぎました。(Jリーグでの試合感ということではなかなか積む機会も少なかったですが、これまでの経験も武器になったところも多かったのかなと思いました)でもまだまだしんどいですね。タイのサッカーとは全然違うので。細かいし、ラインアップの上下運動がすごく多いので、それに慣れるように頑張っていきたいと思います。
[黒川 圭介]
試合に出る前も言いましたけど、自分ができるストロングポイントを出すことだけを考えてプレーした結果、チームの勝利につながったので、それは良かったと思います。(緊張はありましたか?)最初のアップに入った時に、スタジアムの雰囲気はすごいなって思いましたけど緊張はそんなにしないタイプなのでしなかったです。(相手の裏を狙ったり、チームとしてやろうとしていることの中でしっかり持ち味を出せましたね)そうですね。チームとしてやるべきことがあって、その中で特徴を出していくっていことが自分がしっかりやっていかなきゃいけないことなのでそれはできたので良かったです。ただクロスボールとか何本かあげましたけどまだまだ中に合わせられていない、得点につながっていないので、もっともっと精度高くあわせていけるようにしたいと思います。(藤春選手が怪我で離脱している。ガンバにとっては痛手ですが、黒川選手にとってはチャンスでもある)藤春選手はガンバでずっと試合に出続けているすごい選手で、お手本にしている部分はすごくあるしそういうのを見習いながら自分もステップアップできるように頑張って行きたいです。
[矢島 慎也]
(試合前に言っていたダイナミックな展開が慎也を起点に序盤から出せていましたね)前半はうまいこと、いい展開で進められたんですけど、後半は少し相手の展開になったし、相手の裏が空いているのはわかっているんですけど、全部がそればかりになって攻撃が早くなって、行ったり来たりの状況になったところもあった。それによって相手がボールを持つ時間が長くなったところもあったし、自分が相手からボールを取って守備から攻撃に切り替わった時にもう一回ポジションをとらなきゃいけないこともあったし、とったとしてもボールが出てこなかったりもしたので、そこはもっと要求しないといけないと思いました。今日の試合は4−1ですけど、正直紙一重だったと思うし、亮太郎(食野)が決めた得点の前も少しごちゃごちゃしたところもあって、勝って満足していられないな、まだまだやるべきことがあるなって思った試合でした。(途中から出た時とは違って、久しぶりにスタートから出た中で持ち味もたくさん出た)そうですね。一発で裏に出すボールとかはあったので、ただもっとボールをもらってさばいて、っていうのを自分中心に呼び込んでやっていかないと、それはできる自信があるのでもっとやらないといけないと思いました。あと点を決めたかったです。(勝ってない流れで結果を出せた)勝つのは大事ですよね。勝ってリズムに乗っていけたらいいし、でもさっき言ったみたいにこれで満足するようでは、とも思ったのでまだまだもっといろんなことを意識してやっていきたいです。
総評
Q「週末のリーグ戦があるなかでウィジョ選手を使ったのは、去年磐田に相性が非常に良いということと、最近点が取れていないということで、磐田に点を取らせてリーグに繋げようという狙いがあったかと思いますが、ウィジョ選手の起用の意図と、黒川選手が初先発でしたけれど、左サイドで彼の持ち味が、今後リーグ戦でも繋がっていくパフォーマンスをしたと思いますが、監督の評価をお聞かせください。」
宮本監督「ウィジョに関しては、この間の試合の後も言いましたけれど、最近リフレッシュさせたいという想いもあり、点を獲れない悩みを抱えているところもあったので、そういったところを今日少し解消をしてもらいたいなという想いで45分ないし60分という想定で出しました。若い選手も良い連携を見せて、良いプレーを見られましたし、何より狙っていた点が獲れたので良かったと思います。黒川はキャンプから一緒にプレーをしていますけれど、色々随所に良さを見せてくれていた中で、試合に出るタイミングがなくて、どれくらいのパフォーマンスを出せるかなと期待を持って送り出しましたけれど、期待というか想像以上にやれていた部分もあったと思います。もちろん、週末に呼ぶことが出来たらいいですけれど、彼も関大のサッカー部の活動もあるので、そういったところのバランスも見ながらかなと思います。」
Q「黒川選手に関してはキャンプでもご覧になって、やれるという手応えがあっての起用だったと思いますが、ルヴァンとはいえ初先発でここまでやれるのは彼のポテンシャルを物語るものだと思います。その辺はいかがでしょうか。監督がご覧になって一番よかった点は。」
宮本監督「物怖じしなかったので、そのハートの強さはあるなと思います。それがやっぱり、プロとしてしっかりとやっていくためには必要な部分で、22歳ですけれど、それを早く持てるかどうかで、プロとして活躍できるかというところに関わってくると思うので、そういった意味では非常にいい印象は受けました。」
Q「若い選手が躍動した試合だったと思いますけれど、リーグ戦に向けてもプラスになるような材料が多かったかなと思いますが、その辺いかがでしょうか。」
宮本監督「今、リーグ戦で足りない運動量というか、ただの運動量ではなく背後を突く動きとか、自分がボールを受けられなくても味方を生かすための動きであったり、しっかりと相手ボールに対して体を寄せる部分であったり、本当にハングリーなものというのが、プレーに現れた結果、こういったスコアであったり、彼らのパフォーマンスにつながったなと思います。若い選手だけでなく、例えばキャプテンマークを巻いた米倉も非常に守備の部分でいいものを見せてくれましたし、今日のミーティングで伝えたのは、今トップチームに足りないものはこういうことがあるから、それを出すようにと。それを期待しているからという話をして、それがあったと思いますし、これが本当に、彼らがまたJリーグのリーグ戦のメンバーに入ってくることで、よりチームは活性化していくんじゃないかなと思います。」