2018.10.6(土) 14:00〜 明治安田生命J1リーグ
第29節 C大阪@ヤンマー
[プレビュー]藤春・東口が語るJ1第29節 vs
C大阪 ― 4連勝の勢いで迎える大阪ダービー。アウェイでガンバの全てをぶつけるのみ
ガンバに関わる全ての人が特別な思いで挑むのがC大阪との大阪ダービー。前節、首位を撃破し降格圏内から抜け出したガンバだが「まだ安心は出来ない。僕らはずっと勝ち続けるだけ」と倉田はチームの思いを代弁する。
5連勝を賭けたダービーは、宮本監督が広島戦後に口にした「皆の力で勝ち切る」という言葉を体現すべき一戦になりそうだ。
3試合連続で決勝点を叩き出しているファンが累積警告により出場停止。エースを大一番で欠くガンバだが、前線には広島戦でも終盤存在感を見せたアデミウソンらがスタンバイ。宮本監督も「アデミウソンは練習でも気持ちを見せている。先発でも全く問題はない」と期待を寄せている。
4連勝中のガンバに対して、C大阪は直近の2試合でドローが続いているが順位やチーム状態が結果に反映されないのがダービーという舞台でもある。リーグ戦では2012年以降、7試合で4勝3分けと負け知らずだが「相手には技術の高い選手も多い」と藤春。連勝を支えてきた泥臭い守備とハードワークをC大阪相手にも見せつけたい。
アカデミー育ちの指揮官にとってもトップの監督として初めて挑むダービーはやはり特別だ。「負けられない試合だと現役の頃から思っていた」(宮本監督)。
熱く、そして激しく。アウェイでもガンバの力を見せつける。
DF4 藤春廣輝「広島に勝利し、リーグ戦4連勝ができたことで、チーム全員が今のサッカーに自信を持てていますし、いい流れの中でダービーを迎えられます。降格圏内を抜け出しましたが、まだまだ残留争いは気が抜けませんし、ここで勝ち点3は落とせません。ただ、リーグ戦でのダービーは長らく負けていませんし、自信を持って自分たちの100%を出すだけです。セレッソの前線にはやはり個々で技術を持つ選手がいますし、僕らも局面の対応でしっかりと抑えないと厳しい試合になります。ガンバの選手としてダービーは絶対に負けられないことはわかっています。」
GK1 東口順昭「チームの流れはいいですが、ダービーでは直前の成績とか流れは関係ないと思っています。どれだけ僕らがこの一戦に全力を注ぎこめるか、そこが勝敗を分けると思います。まだ残留争いは混戦ですし、僕らの順位も難しい順位にいますので、このダービーで勝ちきってチームの力を本物にしていきたい。ウィジョが出場停止の一戦で勝ち点3が取れれば、チームの地力は本物と言えるのでしっかりと勝つつもりです。ホームのダービーは勝ちましたけど、僕自身は早々に負傷交代してしまいました。今度こそはしっかりと最後までチームの勝利に貢献するつもりです。」
アライバルインタビュー

大阪ダービーについて聞かれると、「楽しみにしている」とコメントしていた宮本監督。
ハーフタイムコメント
・ボールの失い方に気を付けよう。
・ボールを動かしながら追加点を奪いに行こう。
2018明治安田J1 第29節○1-0C大阪@ヤンマー
リーグ戦36回目となる大阪ダービー。ダービーでは6試合連続負けなしではあるが、アウェイでの勝利は2006シーズン以来勝っていない。そして、今シーズンのホームは1-0で勝利も、その時にゴールを決めたウィジョが出場停止のため、アデミウソンがスタメンで出場。10月とは思えない気温と湿度の中、34,303人の両チームのサポーターが集まる中、14:03にキックオフ。
試合開始直後から相手ペースとなりシュートを打たれるシーンが続く。CKからの流れでネットを揺らされた場面はオフサイドの判定で失点にはならず。だがガンバも落ち着きを取り戻し、徐々にボールを持って優位に進め、23分・29分とガンバにチャンスがあったが、ゴールにならない。時折打たれるシュートにも東口が集中してゴールを守る。前半は0-0で終わるかと思われた45分。倉田からの浮き球のパスをオフサイドギリギリのところで受けたのはアデミウソン。GKが前に出てきているところを冷静に判断してループシュート!これがネットを揺らし先制点を決める!
両チームとも交代なく迎えた後半。ややガンバが押し込まれる展開に。だがDF陣が集中して守る。74分のFKは東口が防ぐ。ガンバの最初の選手交代は75分。倉田に代わり米倉がピッチへ。その後も相手のペースが続くが、カウンターからゴール前に迫り追加点を狙う。そして足が攣ったアデミウソンに代わり、一美が81分にピッチへ。89分には藤春から高に交代。アディショナルタイムは6分。残り時間を考えながら進めるガンバ。最後のセットプレーでは相手GKが上がってくるが、守りきり1-0で勝利!
リーグ戦5連勝、そして大阪ダービー22勝目を飾り、“真の大阪”がガンバであることをアウェイの地で証明した!!
総評
宮本監督「ダービーということで選手も気持ちも入って試合に臨んでくれたと思います。ただ、立ち上がりは相手の方が出足も良く、開始15分までは押し込まれるような展開が続きました。そのあとボールを持てるようになってから、自分たちが落ち着いて試合を運ぶことが出来て、アデミウソンの裏への飛び出しというのが彼自身も意識をしていて、遠藤もそこを十分に狙いとしていた中で
そこから点が取れたというのは狙い通りだったと思います。
後半に入ってもボールを持つ時間プラス、相手から追加点を奪うという所を狙いつつゲームをコントロールしようという話をして入りました。それも上手く体現できたところもありましたし、ちょっとクロスボールの所でカウンター合戦になるのは仕方ないですが、そこで走らなきゃいけないシーンが増えて、少し間延びした所もありましたが、最後まで集中力を切らさずにしっかりとみんなプレーしたと思います。まだまだ残留争いは厳しいですし、もちろんこの1試合、ダービーの勝利は格別なものですけれど、しっかりとまた次の試合に向けて調整していく必要があると思います。」
Q「昨日の段階ではダービーは選手が勝手に気合が入るもので、特別な言葉はかけないと言っていましたが、試合前のミーティングではどんな言葉をかけましたか?」
宮本監督「やはり特別なものということは言いましたし、アウェイで勝つことに意味があるということも言いましたし、6,000人ぐらいのサポーターに笑顔で帰ってもらうんだということを、みんなと確認をして試合に入りました。見事にみんなそれをタスクとして達成してくれたと思います。」
Q「アデミウソンに期待しての起用になったと思いますが彼が裏へ抜けるだけでなく、降りてきて起点となって何度かチャンスがありましたがカウンターで機能するとウィジョの代役だけでなく、今後につながる活躍だったと思いますがいかがでしょうか。」
宮本監督「アデミウソンには常々言っていますが、どのゾーンでどういったプレーを選択するのかということを7月終わり、自分が監督になってから伝えていて、起点になるプレー、相手の脅威となる突破はそのゾーンで違うということをトレーニングないしはビデオも観ながら言ってきましたし、今日もそのことを伝えて試合にはいって、効果的なプレーが多かったと思いますし、身体のキレも感じられて、得点の匂いもありましたし、シーズン終盤にかけて調子が上がって来てくれるというのは頼もしく感じます。」
Q「トップの監督で初めてのダービーは立ってみないとわからないと言っていましたが、実際立ってみてどうでしたか?」
宮本監督「ピッチから感じる選手の気迫も普通の試合と違うと思いましたし、そこにプライドも感じましたし、試合前のサポーターの応援というのもお互いからそういうものを感じましたし、やはり特別なものだと思いました。ただ、そういった特別なところも考えながら、でも、冷静に試合を戦況を見ながら判断しないといけないと思っていましたし、そういったバランスはうまく見つけたかなと思います。」
Q「5連勝中は、最初の川崎戦を除けばすべて1点差での勝利ですが、そのうち完封も3試合あります。守備陣が組織的に守れるという点に手応えは感じていますか。」
宮本監督「最初は4バック、4-4-2で鹿島戦をスタートして、そこで色々と問題も散見されたんですけど、絶えずトレーニングをしたり、少しやり方を変えるというところで守備陣だけでなく、チーム全体としての守備の意識も高まりましたし、今野の復帰もありました。攻撃でいい形でボールを持てる分、少し守備のところの負担も減ったと思います。ただ、もっともっとレベルを上げる必要はあると思いますし、そういったトレーニングはしていきたいと思います。
5連勝はすごくいいことですけど、残留争いをしている中で、さっきも言いましたけど、一つ一つ勝たないといけないし、また繰り返しになりますが、次に向けてやっていくしかないなと思っています。」
[レビュー]俺たちが大阪さ。アウェイのダービーを制し、ガンバが破竹の5連勝飾る
アウェイのダービーであることを感じさせない力強いサポーターの声援が、宮本ガンバのモチベーションをさらに高めていた。
4連勝の勢いとともに迎えたアウェイのC大阪戦。大阪ダービーが持つ重みと意味は選手の誰もが熟知済みだが、生え抜きの指揮官はトップの監督として挑む初めてのダービーを前に、選手たちにこんな言葉を掛けていた。
「アウェイで勝つことに意味がある」(宮本監督)。エースのファン ウィジョを出場停止で欠くガンバだが、目指したのは5連勝、そしてダービーの勝利だけだった。
「立ち上がりは相手の方が出足もよく、15分ぐらいまでは押し込まれるような展開が続いた」と宮本監督も認めたように序盤はC大阪のサイド攻撃に手こずり、自陣に釘付けになったガンバだったが東口を中心に守備陣が体を張り、失点を許さない。
ガンバも5分にはファンに代わってピッチに立ったアデミウソンが起点となり渡邉のシュートをお膳立て。「一人で打開できるアデミウソンが加わったことで、相手により脅威となる攻撃が出来る」と倉田が期待した個の力を見せ始める。
立ち上がりのピンチをしのいだガンバは今野がC大阪のキーマン、清武をケア。相手の攻め手を封じながらも、徐々にゲームを支配して行く。
ダービー独特の雰囲気の中、互いに一歩も引かない互角の展開が続いた中で45分、アデミウソンが個の輝きを見せた。
「アデミウソンの裏への飛び出しというのは彼自身も意識をしていて、ヤットもそこを十分に狙いとしていた中で、そこから点が生まれたのは狙い通りだった」(宮本監督)。遠藤からの縦パスを機に、倉田が絶妙のパスをアデミウソンに供給。それまで好守を見せていたGKキム
ジンヒョンとの一対一でアデミウソンは冷静にループシュートを選択する。「GKが出て来ると見せて止まったので、あそこはループを狙えば入ると思った」と話すアデミウソンの技ありシュートでガンバが待望の先制点をゲットする。
シュート10本を放った前半とは一転、後半のシュート数こそ1本にとどまったものの後半は終始ガンバペースで試合が進んで行く。「今は一人一人が、自信を持ってボールを持てている」と今野もガンバらしいパスワークに自信を見せるがカウンターで加点しきれず、1点差のまま試合は終盤に。ロングボールとセットプレーに活路を見出すべく、攻勢をかけてきたC大阪の攻撃をしのぎながら1対0で見事な完封勝利を飾ったガンバ。
アウェイの地で鳴り響いた「俺たちが大阪さ」のチャント。駆けつけた6000人のサポーターともに、ガンバが5連勝を勝ち取った。
ガンバ大阪G大阪
[ 宮本 恒靖監督 ]
ダービーということで選手も非常に気持ちが入って、試合に臨んでくれたと思います。ただ、立ち上がりは相手のほうが出足も良く、少し開始15分までは押し込まれるような展開が続きました。そのあと、ボールを持てるようになってから、自分たちが落ち着いて試合を運ぶことができて、まあアデミウソンの裏への飛び出しというのは彼自身も意識をしていて、ヤット(遠藤 保仁)もそこを十分に狙いとしていた中で、そこから点が生まれたのは狙いどおりだったかなと思います。
後半に入ってもボールを持つ時間プラス、相手から追加点を奪うというところを狙いつつゲームをコントロールしようという話をして入りました。それをうまく体現できたところもありましたし、ちょっとクロスボール、もしくはカウンター合戦になるのは仕方ないんですけれども、走らなければいけないというシーンが増えて少し間延びしたところはありましたが、最後まで集中力を切らさずにしっかりとみんながプレーしたと思います。まだまだ残留争いは厳しいですし、もちろんこのダービーの勝利は格別なものですけれども、しっかりとまた次の試合に向けて調整していく必要があると思っています。
−−昨日の段階では「ダービーでは選手がおのずと気合いが入るので特別な言葉はかけない」とおっしゃっていましたが、試合前のミーティングでどんな言葉をかけたのでしょうか?
何を言ったかな、覚えてないです(笑)。まあ特別なものということは言いましたし、アウェイで勝つことに意味があるということも言いましたし、6,000人くらいのサポーターに笑顔で帰ってもらうんだとみんなで確認をして言いました。見事にそれをみんながタスクとして達成してくれたと思っています。
−−アデミウソン選手には今日期待されて起用されたと思いますが、彼が裏抜けだけでなく下がって起点になってチャンスを作っていました。あれほど機能してくれるとファン ウィジョ選手の代役というよりは、今後につながる活躍をしたように思いましたが、どうでしょうか。
アデ(アデミウソン)には常々言っているんですけど、どのゾーンで、どういうプレーを選択するのかというのをこの7月終わりに自分が監督になってから伝えていて、起点となるプレー、相手の脅威になる突破、ここはそのゾーンで違うということをけっこう、トレーニングないし、ビデオを見ながら言ってきました。今日もそういうことを伝えて試合に入って、効果的なプレーが多かったと思いますし、体のキレも感じられて、得点のにおいもさらに取れそうなところもありました。シーズン終盤にかけて調子が上がってきてくれるのは非常に頼もしく思います。
[藤春 廣輝]
−−交代の場面については?
一気に下半身にきたので無理でしたね。前半、日なたですごく暑くて、気温も高かった。その中でも走れましたし、なんとか勝てたので良かったです。
−−ファン ウィジョ選手とは違うアデミウソン選手の持ち味も出ていたが?
前半から、ヤットさん(遠藤 保仁)からアデミウソンへの背後という形は相手にとってもイヤだったと思いますし、それがうまくハマっていたので、ヤットさんもアデミウソンを見てボールを出していた。ゴールシーンもうまく抜け出しからGKをよく見て決めたなという感じで、ウィジョとは違う良さがある。
−−今野 泰幸選手がかなり効いていたが?
そうですね。相手がトラップした瞬間を狙ったりとかそういうところで取り切れるのは大きいし、チームにとっても助かる。大きいですね。
[アデミウソン]
−−ゴールの場面はGKの動きを見ていた?
ボールが来そうだなというのは感じていた。なぜならば、その2シーンくらい前だと思うんですが、ヤット(遠藤 保仁)がやはり裏へのボールを狙ってくれていて、自分からそういうボールを要求していたのもあった。さらにあのシーンでは倉田(秋)がトラップした瞬間に「これは来るな」という確信もあった。最高のボールを出してくれたんですが、さらにGKが出てくると見せて止まったので、あそこはループを狙えば入ると思って狙ったら、うまく決めることができました。
−−得点場面だけでなく、前線で起点になるなどアデミウソン選手の良さが出た試合でもあったが?
前半から、ゴールだけでなく前に行く意識があって、得点は1点だけだったけど、あと何点か決めてもおかしくない場面があった。ただ、ここで満足することなく、もっともっと勝点を積み上げてできるだけ順位を一つでも上げる戦いを最後までしたい。