2018.9.21(金) 19:30〜 明治安田生命J1リーグ 第27節 清水@アイスタ
[プレビュー]小野瀬・今野が語るJ1第27節 vs 清水 ― 上り調子で迎える清水戦。目指すは今季初の3連勝のみ

前節、神戸を逆転で下し宮本体制下で初の連勝を飾ったガンバ。依然17位という立ち位置に変わりはないが、他チームの結果次第では一気に降格圏内を抜け出す可能性もあるのが今節の清水戦だ。
しかし、選手たちは一喜一憂する気配はない。「他の相手は関係ない。僕らが勝ち続ければ、自ずと上に上がっていける」と話すのは前節、1得点1アシストの活躍でガンバを救った倉田である。

今野の復帰後、2試合で1失点。前節はエース、ファンの決勝弾で勝ち切るなどチーム状態は明らかに上向き始めているガンバにとってアウェイでも目指すのは当然、勝ち点3。「連勝してきた流れを当然、清水相手にも続けないといけない」と宮本監督もこう意気込むが、やはりベースとなるのは連勝を支えてきたハードワークとなる。
清水は直近の4試合で2勝2敗。必ずしも波に乗っているとは言い難いが、前節出場停止だったドウグラスは要警戒だ。8試合で6得点と絶好調のドウグラス封じは勝利に不可欠だが「競り負けはもちろんだが、彼へのボールの出しどころも封じないとダメ」(今野)。連勝を支えている激しい守りで主導権を掴みたい。
ホームでは敗れたが、ガンバの真価を見せつけて3連勝を飾ってみせる。

MF50 小野瀬 康介「チームにフィットしてきた感覚はありますし、神戸戦の後半のようなサイドハーフでもやりやすさは感じました。ガンバの中盤にはいい選手がたくさんいるので、僕自身もピッチで違いを見せないと試合に出られないと思っていますし、守備でもハードワークしながら自分の良さを出すことを意識しています。ウィジョがチームに戻ってきたことで、前線では渡邉くんと二人でターゲットになれる選手が増えました。僕自身もFWへのクロスは常に意識していますし、次は得点に絡みたい。清水戦でもピッチに立てたら結果にこだわりながらプレーします。」

MF15 今野 泰幸「自分がチームに復帰してから連勝できているのは個人としても乗っていける材料ですし、チームとしても少しずつ自信をつかめてきています。ただ、僕自身はまだまだコンディションを上げられると思っています。リーグ戦の残り8試合では時に、割り切って戦うことも必要です。僕自身は地味かもしれませんが、チームが勝てるようなプレーを残り8試合やっていきたい。アウェイで1試合勝てたので選手も多少は自信になりましたし、ここでさらに自信をつかむためには清水戦で3連勝を達成したいですし、今のガンバならそれが出来ると思っています。」


アライバルインタビュー

宮本監督は「前節の後半で良かった所をもう一度出したい」と語っていました。

ハーフタイムコメント
・ボールホルダーへの守備をしっかり行おう。
・3点目を奪いに行くというマインドを持って戦おう。

2018明治安田J1 第27節 ○2-1清水@アイスタ
前節の神戸との戦いで今シーズンアウェイ初勝利を挙げたガンバ大阪。
「前節の後半良かった所をもう一度出したい」と宮本監督が語ったように、前半から躍動感あるプレーに期待がかかった。
その試合。開始直後にさっそくスコアが動く。
1分、右サイドでボールをキープした渡邉をオーバーラップした小野瀬から、絶妙なクロスがゴール前に入り最後はウィジョが押し込む!ボールはクリアしようとしたDFのオウンゴールとなったが幸先よく先制をする!
しかし先制後は中盤でパスが繋がらず、清水のポゼッションが高くなり守勢を強いられる展開が続く。
22分には三浦から左サイドの倉田へ絶妙なロングフィードのパスが出て、その倉田が中へ折り返すが決定機を作れない。
26分、左サイド深くからペナルティエリアへ侵入した倉田からゴール前のウィジョにボールが渡り、貴重な追加点を奪い2-0で試合を折り返す。
交代無く臨んだ後半は、前半とは展開が一転する。
中盤でのパスミスが目立つと、61分には右サイドを崩されゴールネットを揺らされるが、オフサイドの判定で難を逃れる。
65分、ペナルティエリア内でのシュートはDFに当たりコースが変わるも東口がファインセーブを見せる。しかし、前半から猛攻をしかけていただけに疲れが見え始めた76分。
今日再三良いプレーを見せていた北川に中央突破を許しゴールを沈められ1点を返される。
アディショナルタイム。カウンターから決定的なピンチを招くと、シュートを許すがポストに救われ失点を免れると、その後も全員でゴールを守り2-0で試合終了。
リーグ戦3連勝を飾った!

[ 宮本 恒靖監督 ]
今日は勝点3を取るということが非常に大きなタスクとしてありました。その中で選手がしっかりと最後まで集中を切らさずに、また少し運に助けられたこともあって勝点3をゲットできたので、非常に良かったと思います。

前半は、入りも良く、集中力も高く、ボールをしっかりと動かす時間帯もありましたし、狙いどおりの前半だったと思います。後半に関しては、ボールを持たれて受けに回ってしまった時間帯もありました。ただ、もう1回自分たちがポゼッションすることで相手の勢いを消すこともできたかなと思います。90分間を通して、本当にみんながしっかりとマネジメントしたかなと思います。


−−今日はシステムを4バックに変えて入りましたが、その狙いはどんなものでしたか?
前節の後半の戦いの中で選手が見せた質というか、攻撃にかかったときの崩しのアイディアの共有を今日の試合でも出したかったというところで、それは見られたと思います。最後は3バックにしましたが、相手の戦い方によって、もしくはどういう選手が入ってくるのかによっては、途中からというアイディアもあります。それは、この先の対戦相手によってまた考えたいと思います。

−−今日で3連勝ですが、いまのチームに対する手ごたえは?
良い時間帯が増えているのはあるなと思います。ただ、今日の後半でパワーがなくなったように、もう少し戦い方を改善することで、安定した戦いにつながると思いますし、2−0になったあとで3点目を取るチャンスも何回かあった中、それを逃していることで苦しい戦いにつながったと思うので、それを決め切ることで、残り7試合、もっとうまく戦うことができるかなと思います。

[ ファン ウィジョ ]
−−アジア大会から戻ってきて2試合連続ゴールだが?
試合に出るときには常にゴールというのを強く意識していますし、攻撃の選手がゴールを決めることによって後ろの選手もラクな試合になると思うので、今日は早い時間に点が取れて、最後は難しいゲームになりましたが、勝つことができたと思います。(得点シーンは)GKが前に出ているのを見ていましたし、ゴール前のスペースを探してそこに入って、相手DFの間によくボールを通せたと思います。

−−今日の勝利の意味は?
われわれは試合前に降格圏にいたので、勝点3の意味は非常に大きなものだと認識しています。勝点を重ねることで少しでも降格圏から抜け出したいと常に思っていますし、最後の最後に勝点1が足りなかったということで降格にならないように、これからも勝点3を積み重ねていきたいと思います。

[ 遠藤 保仁 ]
今日は前半の入りを良くしようという中で(早い時間に)ゴールが取れましたし、前の選手が点を取るというのは、チームにとっては素晴らしいことかなと思います。(今日は4バックでスタートしたが)後半は向こうが3バックに変えて、ちょっとシャドーが見づらかったので、そこは反省点だと思います。監督には監督の考えがあると思うので、そのへんはまた話す機会もあるでしょうし、ゲーム中に後ろを3枚にしたり、3枚から4枚にしたりということもいまは可能だと思うので、相手の出方によって臨機応変に対応したいと思います。

−−これで3連勝だが?
今日は僕らしか試合がなかったので、勝ったことによって同じような勝点のチームにプレッシャーを与えられると思いますし、これで清水も手の届くところに来たと思うので、気を緩めずに4連勝、5連勝していきたいです。次は首位のチームなので非常に難しい試合になると思いますけど、4連勝できるように1週間準備していきたいと思います。

総評
宮本監督「今日は勝ち点3をとるというところが、非常に大きなタスクとしてありました。という中でしっかりと選手が最後まで集中を切らさずに、また少し運に助けられたところもあって、勝ち点3をゲットできたので非常に良かったと思います。前半は入りもよく、集中力も高く、ボールをしっかりと動かす時間帯もありましたし、狙い通りの前半だったと思います。後半に関しては、ちょっとボールを持たれて受けに回ってしまった時間帯もありました。ただ、もう一回、自分たちがポゼッションすることで相手の勢いを消すこともできたかなという風に思います。90分通して本当に皆がしっかりとマネジメントしたかなと思います。」

Q「前半あった勢いが後半削がれてしまった要因をどうお考えですか。」

宮本監督「少し間が空いてきたところと、2トップが縦関係になってバイタルのところで受けられて前を向かれるシーンも増えましたし、自分たちのボールになった時に精度を欠いて、ボールを失うシーンもたくさんあったので、特に後半の前半部分というのは少し守備に回る時間が多かった。それによって体力をロスすることが多かったなと思います。」

Q「今日は4バックに変えて試合に入りましたが、狙いを教えてください。」

宮本監督「前節の後半の戦いの中で選手が見せた質というか攻撃にかかったときの崩しのアイデアの共有を今日の試合も見たかった、出したかったというところで、それは共に見られたと思いますし、最後は3バックにしましたけれど、相手の戦いによってもしくはどういう選手が入ってくるかによっては、途中からというアイデアもありますし、それはこの先の対戦相手によってまた考えたいと思います。」

Q「今日の勝ち点3でのチームに対する手応えは?」

宮本監督「手応えは、いい時間帯が増えているのはあるなと思います。ただ、今日の後半パワーがなくなったようにもう少し戦い方を改善することで安定した戦いにつながると思いますし、2-0になったあと、3点目を取るチャンスも何回かあった中で、それを逃しているというところで苦しい戦いにつながったと思うので、そこを決めきることで残り7試合もっと、うまくというか戦うことができると思います。」


[レビュー]今季初の3連勝。終盤の劣勢しのぎ、降格圏脱出も視野に

前節、神戸に逆転勝ちし、宮本体制で初の連勝を飾ったガンバ。「連勝はもう終わったこと。もう次の戦いを見ないといけない」と宮本監督はさらなる巻き返しを目指して清水戦を見据えていたが、今季まだ一度も手にしていない3連勝に向けて、立ち上がりからトップギアで清水ゴールに襲い掛かった。
前節も貴重な決勝ゴールを叩き出し、「これからも量産していく」と言い切っていたファンが、開始早々にその力を見せつける。
キックオフからわずか30秒足らずで、右サイドを攻略。渡邉が起点となったところに「ワイドのスピード感が出てきた。康介も徐々にフィットしている」と指揮官が期待を寄せる小野瀬が絶妙の抜け出しを見せ、ラストパス。ファンの一撃はクロスバーに嫌われたものの、相手のオウンゴールを誘発し、ガンバが幸先の良いスタートを切った。

韓国人エースが、2試合連続で存在感を見せ、3連勝に向けて先手を取ったガンバだが、その勢いは止まらない。3分には左サイドで再び起点となった渡邊のクロスを「運動量だけでなく、そろそろ数字という結果で示したい」と話していた小野瀬が際どいヘディングシュートを放ち、清水を脅かす。
「前半は入りもよく、集中力も高く、ボールをしっかりと動かす時間帯もあった」と宮本監督も及第点をつけたが押し込み続けた展開から26分、倉田のクロスを小野瀬が絶妙のヒールタッチ。走り込んだファンが、蹴り込んでさらにガンバが勢いづいた。
3点目を決める決定機を作り出しながらも、清水を突き放しきれなかった前半を終え、後半も立ち上がりはボールを握ったガンバだが「特に後半の前半部分というのは少し守備に回る時間が多かった。それによって体力をロスすることが多かった」(宮本監督)。トドメの3点目を狙いにいくがあまり、ボールロストも増加。徐々に清水に流れを握り返され、76分には1失点を許してしまう。

「前半に2点を取れて、楽な展開になるかと思ったが後半は1失点してからしんどい試合になった」(ファン)。やはりJリーグに楽な試合はあり得ない。もっとも警戒すべきドウグラスを中心にシンプルかつパワフルな攻撃を繰り出してくる清水に対して、自陣に釘付けになったガンバだが「残りのリーグ戦では割り切って戦うことも大事。とにかくしたたかに勝ち点を取らないといけない」と今野が話した言葉を選手全員が体現する。
ポストに2度救われるラッキーもあったが、ピッチ内の誰もが清水の猛攻に対してハードワーク。終盤での失点が続いた8月の戦いとは異なり、チームは泥臭く勝ち切る術を身につけ始めた。
3連勝で暫定ながら14位浮上。ガンバの巻き返しは、まだまだ終わらない。

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