2018.9.5(水) 19:00〜 JリーグYBCルヴァンカップ
準々決勝 第1戦 横浜FM@吹田S
[プレビュー]初瀬・菅沼が語るルヴァンカップ
プライムステージ準々決勝 第1戦 vs 横浜FM
― チームの総力戦で挑む横浜F・マリノス戦。ホームでまず先手を取る
リーグ戦では残留争いを余儀なくされているガンバだが、ルヴァンカップはタイトル奪回に向けての重要な戦いだ。
横浜F・マリノスをホームに迎え撃つ準々決勝は、ベスト4の切符をかけた場であると同時に、今後のリーグ戦に向けて弾みをつける戦いでもある。
宮本監督は言う。「チームにいる若い戦力がリーグ戦に向けてチームを押し上げる存在になってほしい」。
日本代表の東口と三浦、U-19代表に谷、そして韓国代表のファンを欠いて挑む準々決勝だが、過去4年連続でベスト4に進出してきたガンバにとって、ルヴァンカップが総力戦の戦いであることは織り込み済みだ。若き守護神、林も「代表組がいないことは想定して準備してきた。ルヴァンカップはそういう戦い」と頼もしい言葉を口にする。
フレッシュだが野心に満ちた若手が起用される可能性もある横浜F・マリノス戦だが、まず気をつけたいのはアウェイゴールを許さないこと。リーグ戦では14位の横浜F・マリノスだがリーグ戦では前節、柏に3対1で快勝。2年前のルヴァンカップ準決勝でも2引き分けに終わっている相手だけに、一筋縄ではいかない相手であるのは間違いない。好調の伊藤やウーゴ
ヴィエイラの一発は要警戒だが、「最悪、スコアレスドローでもいい」(林)。
2試合を通じて勝ち上がるため、クレバーにかつ熱く戦いたい。
DF6 初瀬亮「アジア大会では決勝まで行く経験ができましたが、疲れとか言っていられませんし、むしろ自分にとってのルヴァンカップはリーグ戦で再び試合に出るためのアピールの場になると思っています。ガンバがタイトルを目指す上でルヴァンカップは大事な大会ですし、与えられた役割をしっかりとこなしたいと思っています。ガンバがリーグ戦で巻き返して行くためにも、ルヴァンカップでしっかりと戦うことが大事。横浜F・マリノスではU-21日本代表でチームメイトだった(遠藤)渓太も出ると思うので、負けずにアピールするつもりです。僕自身、ホームアンドアウェイの戦いは理解しているつもりです。最悪、第1戦はアウェイゴールを与えずに0対0でもOKだと思っています。ただ、守りに入ることのない戦い方を見せたいですね。」
DF13 菅沼駿哉「川崎戦は勝利できましたが、今のガンバに必要なのは勝ち癖をつけることです。大会こそ変わりますが、ルヴァンカップでも恒さんが目指しているサッカーを出したいですね。若い選手も使われる可能性もありますし、まず守備面を安定させられるようにしっかりと試合に入って守備陣をコントロールするつもりです。ホームアンドアウェイの戦いは、過去のクラブでも経験がありますし、やはり失点しないことが鍵になってきます。今の横浜F・マリノスは手強いですが、1対0で勝負強く勝てるチームが本当の強さだと思っていますので、結果と無失点にこだわって戦うつもりです。」
ハーフタイムコメント
・セカンドボールをしっかり拾おう。
・もう一度パワーを上げてチャンスを決め切ろう。
2018YBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝
第1戦●0-4横浜FM@パナスタ
6月に行われたルヴァンカッププレーオフを突破し、プライムステージへ進出したガンバ。準々決勝第1戦は、ホーム・パナスタで横浜FMと対戦。直前に行われたリーグ戦から菅沼以外は全員変更したガンバに対して、横浜FMは8選手がリーグ戦と同じメンバーで試合に臨む。
そのメンバーの成熟度の違いが出たのか、開始直後横浜FMに先制をされる。その後もDFラインを高くして前線からプレスをかけてくる横浜FMに対してガンバはなかなか攻めることが出来ない。ガンバのチャンスは24分。アデミウソンからのクロスに走り込んできた井出があわせるが、シュートはDFに当たり枠外に。そして30分にはアデミウソン・一美と決定的な場面が続くがどちらもネットを揺らすまでにはいかない。少しガンバもボールを持つようになったところだったが、米倉が治療中のため1人少なくなっていた40分にDFの裏にパスを通されると、シュートを決められ2点差になり前半を終える。
後半も横浜FMペースで進み、ガンバのベンチが先に動く。58分に市丸から小野瀬に交代。65分には一美がペナルティエリア内で左足のシュートを打つが、相手GKのファインセーブで得点にならない。69分藤本から中村へ交代。しかし、74分カウンターからサイドを深く侵入され、逆サイドにパスが通りシュートを決められる。直後にも中盤でボールを奪われてそのまま失点。アディショナルタイムにはGKが前に出ているところを小野瀬がロングシュートで狙うが、枠を外してゴールを奪うことが出来ず、0-4で試合終了。
9日に行われる第2戦に向けて非常に難しい第1節の結果となった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
ルヴァンカップの準々決勝第1戦というところで、若い選手がこれからのリーグ戦を戦っていく中で、チームの力になってくれることを、また彼らがいろいろと今年積み上げてきたものを出してくれることを期待して、ピッチに送りました。しかし、やはりそのパフォーマンスが足りなかったというところは見えたと思います。そういった意味では、そういうチョイスをした自分が間違っていたと思います。そういった意味で、この台風があったり、いろいろ大変な状況の中で集まってもらったサポーターの皆さんにこういった試合を見せてしまったという意味で、非常に残念に、申し訳なく思います。
−−「若手の選手のパフォーマンスが足りない」とおっしゃいましたが、今日の試合を通じて一番の失望というか、残念に感じた部分はどのあたりだったのでしょうか?
やはり、相手ボールをしっかりと連動した守備から奪いに行くところで、ボールを奪えそうで奪えない部分の強さが足りなかったり、相手がパワーをかけて点を取りにきている中で、それを押し返す開始2分の失点であったり、勝負どころで、そのレベルには達していなかったのかなと思いました。それ以外にもいろいろと見えた試合かなと思います。
[ 藤本 淳吾 ]
−−立ち上がりの失点が痛かった?
そうですね、今日は良い勉強になったという立場でもないし、そういう場でもない。出はなをくじかれた格好だったが、自分たちの甘さというか、それが開始早々に出てしまった。
−−若手の気持ちもやや足りないように見えたが?
でも、若手に気持ちよくプレーさせてあげられなかったのも僕の責任。もっと厳しく言うのか、もっとトライできるような言葉を投げかけるのか、そういうのができなかったし、自分もチャンスのときに良いシュートを打てなかった。
[ 菅沼 駿哉 ]
今日はしっかりとみんなで反省しないといけない試合だった。1点目と2点目は確実に連係ミスで、3、4点目は気持ちが切れているのが見え見えだったし、4点目はみんながオフサイドとアピールして足が止まっていた。2試合を通じて結果にこだわらないといけない試合だったので、2失点目で止めておかなければいけなかった。
−−この試合ではキャプテンマークも巻いて、若い選手を引っ張る立場だったが?
僕と同じようになかなか試合に絡めていない選手たちが今回チャンスをもらったし、上で見ている(主力の)選手たちの刺激に少しでもなればという試合をしようという話はしていたんだけど、若い子たちが試合に出る中で、もっと僕がリーダーシップをとってやりたいようにやらせてあげられたら良かった。
[野田 裕喜]
(残念というか、1点目警戒していたはずなのにやられた感じですか?)立ち上がり、相手の圧力に押されてしまって、自分のマークにもやられてしまって、本当に立ち上がりが全てだったと思います。失点の前から後手を踏んでいましたし、失点してさらに後手になってしまったと思います。(初瀬選手の裏をついてくるのはある程度想定していたと思いますが、そこを突かれてつり出されてしまった)そうですね。やっぱり相手の方が攻撃の枚数も多かったですし、自分たちがそれに対応できなかったです。(チャンスをもらって気持ちは入っていたと思いますが)ゼロで抑えるという目標を立てていましたし、本当に申し訳ない気持ちですけどここで下を向いても意味がないと思うので。次、チャンスがきた時の準備をまた今日からやっていきたいです。(最終ラインが悪いわけでもなく、その前から結構自由にボールを出されてしまっていた。チーム全体の守備がはまらなかったと?)相手のアンカーの扇原選手のところでずっと前を向かれていて、2シャドーの選手に試合を通じて自由にやらせてしまったという印象なので、もう少しどうにかできたんじゃないかと思います。
[井出 遥也]
(入りの失点で出鼻をくじかれてしまった)そうですね。失点の時間帯というのはチームが思っていた以上に早い段階での失点だったので、少し自分たちが前からはめようとしていた中で、剥がされるというか、少し最初の失点が早かったのかなと思いますが、そのあと自分たちからアクションをもって、今日の試合は守備で前からはめにいこうという狙いもあった中で、変則的なポジションをとってくるマリノスに対して、最初はハマったシーンもあったけど、アンカーを使われて、前を向かれて、っていうシーンもあった中で、ちょっとチームとして全部が全部前からいってしまった形になったので、終わったあともう少し下げても良かったかなっていう話もしましたし、そういうことを終わったあとじゃなくて試合の中で修正していければ違う展開になったのかなと思います。(そのハマった形の中では井出選手のシュートシーンもあった。そういうところで追いついていたらまた展開も変わったかもしれません)そうですね。あの時はまだ0−1だったしあそこで僕が決めていればまた全く違った試合展開になったと思いますし、今日は普段出てない選手が出た中で、チームを勢いづける動き、働きがチームとしても個人としてもできなかったので、もう一度それぞれが自分を見つめ直して、出ている選手にプレッシャーをかけられるように、自分たちがチームを勢いづけられるような形をつくるというか。今日0−4で負けて、自分たちの立ち位置というか、出ていない選手の力を、個人としてはあげないといけないとトップに届かないと思ったので、そういうところを個々が何を感じられるかが大事だと思います。
[市丸 瑞希]
(早い時間帯に失点して出鼻をくじかれた試合に)そうですね。でもあそこで下を向く必要はなかったと思いますし、立ち直れれば良かったんですけど…。(変則的な相手にはまらない部分も多かった)そうですね。守備に追われて、守備で体力を削ってしまって攻撃に迫力というのが出なかった。後半最初は前からいこうとして、やっぱりそれがうまくいかなかったので、ブロック作ってから、っていうことも話をしてやってみたけど、それもうまくいかずで…結果的には個人的にもチームとしても、なかなかチームを変えるようなプレーはできなかった。(久しぶりにトップチームでの試合で起用してもらった中でアピールしようという気持ちは強かったはずですが)そうですね。でも結果的に、自分のミスも多かったし、自分が何もできなかったのが一番悔しい。やろうとすることも相手に全部、読まれて潰されてしまった。相手のハイプレッシャーもかわせなかったし、足りないところだらけでした。
総評
宮本監督「ルヴァンカップの準々決勝第1戦ということで、若い選手がこれからのリーグ戦を戦っていく中で、チームの力になってくれること、また彼らがいろいろと今年積み上げてきたものを出してくれることを期待してピッチに送りました。
やはりそのパフォーマンスが足りなかったというところは見えたと思います。そういう意味では、そういったチョイスをした自分が間違っていたと思います。
台風があったり色々と大変な状況の中、集まってもらったサポーターの皆さんにこういった試合を見せてしまったという意味で、非常に残念に、申し訳なく思います。」
Q「若手選手のパフォーマンスが足りないと言われましたが、今日の試合を通して失望というか、残念に感じられたものはどこだったんでしょうか。」
宮本監督「相手ゴールをしっかりと連動した守備からボールを奪いに行くところで、ボールを奪えそうで奪えないところの強さが足りなかったり、相手がパワーをかけて点を取りに来ている中で、それを押し返す、または開始2分の失点のシーンであったり、勝負どころがなかなかまだそのレベルに達していなかったのかなと思いましたし、それ以外にもいろいろと見えた試合かなと思います。」
[レビュー]ヤングガンバが痛恨の4失点。悔やまれる前半の決定機逸
4年ぶりの王座奪還を目指すルヴァンカップで正念場となるプライムステージが始まった。
横浜F・マリノスをホームで迎え撃ったガンバだが、宮本監督は「若い選手がこれからのリーグ戦を戦っていく中で、チームの力になってくれること、また彼らがいろいろと今年積み上げてきたものを出してくれることを期待してピッチに送った」と若手主体の顔ぶれをピッチに送り出した。
先発メンバーのうちU-21枠は実に5人。もちろん、ホームでアドバンテージを得るべく要所にはアデミウソンや藤本、米倉らレギュラークラスの選手も揃えた宮本監督だったが、開始早々の2分にゲームプランが大きく狂う失点を喫してしまう。
「まずホームでは失点しないことが大事になる」(米倉)。過去4大会、3度の決勝と準決勝を経験してきたガンバにとってホームアンドアウェーの戦いはお手の物。アウェイゴールの有無が勝ち上がりに直結することは誰もが熟知していたはずだったがサイドを崩されて先制点を献上。早々に追う展開を強いられる。
立ち上がりこそ、劣勢を強いられたガンバだが「若い選手を引っ張りたい」と意気込んでいた藤本がタクトをふるい、徐々に形を作り始めると24分には藤本のパスを受けたアデミウソンが絶妙のクロス。井出が際どいシュートを放ち、最初の決定機を作り出す。
藤本とアデミウソンにとっては古巣との戦いだが、徐々にホットラインが機能し始め、30分には藤本のFKを相手GKがセーブ。そのこぼれ球からアデミウソンが強烈な一撃を放つもクロスバーに嫌われる。
ガンバペースで推移していた時間帯に決めきれず、逆に40分にはカウンターから痛恨の2点目を献上。2点のビハインドを追う後半、宮本監督は58分に小野瀬を投入し、その個の打開力に期待する。
ルヴァンカップデビューとなる小野瀬の積極的な仕掛けで右サイドを制圧し始めたガンバは65分、小野瀬と米倉のパス交換から最後は一美が枠内に強シュート。横浜F・マリノスを脅かすものの、やはり前半から最後の詰めを欠き続ける。
「次に望みをつなげるためにも2点失点で食いとどめておかないといけなかった」と菅沼は守備陣の思いを代弁したが、アウェイゴール2発を許した焦りもあって、前がかりになりつづけたガンバは74分と75分に連続失点。あまりにも痛すぎる4失点で第1戦を失った。
選手の誰もが悔しさを味わったこの一戦をチームとしての糧にするしかない。