2018.8.19(日) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ
第23節 仙台@ユアスタ
[プレビュー]倉田・菅沼が語るJ1第23節 vs
仙台 ― 相性のいいアウェイ仙台戦。前節の悔しさを胸に勝ち切るのみ
宮本体制で初の連勝を目前としながらもアディショナルタイムに痛恨の失点。土壇場で勝ち点3を逃したガンバは、最下位に転落した。「今はたとえ勝ち点1でも積み上げることが大事」(東口)。混戦模様の下位戦線だけに、勝てば今節にも降格圏から抜け出す可能性があるガンバにとって、「非常に重要な試合」(遠藤)となるのが仙台戦だ。
「攻撃でいい部分が出始めているのは収穫」と倉田も懸命に前を向くが、仙台相手に必要なのが攻撃陣の踏ん張りだ。過去3シーズン、アウェイの仙台戦は全て3得点を挙げて勝ちきっているガンバだが、仙台は現在8位で前節は湘南に4対1で勝ちきっている。前節対戦した札幌と全く同じフォーメーションで変則的な戦い方を用いてくるが、再開後のリーグ戦では守備面で波がある仙台だけに、攻め切るチャンスはあるはずだ。札幌戦のハーフタイムにお披露目された渡邊にも出場の可能性があるが、前節の反省を生かして確実にチャンスは決め切りたい。
一方で明確な課題となるのが「勝負所をしっかりと締めるという部分」(宮本監督)。仙台は新加入のハーフナーが前節、初得点。課題でもある終盤のクロス対応では細心の注意が必要だ。毎試合がガンバにとって総力戦。アウェイの地で勝ち点3をもぎ取りに行く。
MF10 倉田 秋「前節はゴールを取れただけでなく、仕掛けるドリブルに関してもキレを出せているので個人的にはコンディションも上々だと感じています。あとは90分をタフに戦い切るだけですが、チームとしても攻撃のやり方が整理されて、僕が欲しいタイミングで受けられるようになってきています。それが札幌戦のPK奪取にもつながったと思います。札幌戦は悔しい引き分けに終わりましたが、先制点もずっと取れていますし、試合の内容は確実に上向いている手応えもある。あとは、試合の終わらせ方を皆で統一しながら、しっかり勝ち切りたいと思います」
DF13 菅沼 駿哉「ここ2試合先発でチャンスをもらっているにも関わらず、前節は終盤に失点しました。やはりCBとしては守り切りたいところでしたし、守備陣として今後は甘さをなくしていかないとダメだと思っています。ラインがやや深くなってしまっている傾向がありますので、しっかりとラインを上げたいですね。クロス対応に関しても過度にセーフティな守り方を意識するのではなく、攻撃的な守備を心がけるつもりです。ガンバをJ2に落とすわけにはいかないですし、今のチーム状況も十分に僕は理解しています。宮本監督の期待に応えるプレーをしたいですね」
アライバルインタビュー

宮本監督は、 "我々がやろうとしている事を披露するだけ" (ガンバ初出場の渡邉選手には)"攻撃の起点となり数多くゴールに迫って欲しい"と語っていました。
ハーフタイムコメント
・奪った後のボールを大切に繋ごう
・ボールへのプレスをしっかりしよう
・2点目、3点目を奪いに行こう
2018明治安田J1 第23節 ●1-2 仙台@ユアスタ
前節までの直近4試合で先制しながらも、終盤に追いつかれる試合が続き試合運びに課題を残しているガンバ大阪。
今節は、前節対戦した札幌と同じくサイドアタックを得意とする仙台と、アウェイの地で戦った。
先発メンバーには先日神戸より加入した渡邉が、登録完了後早々に先発出場。また山口から加入した小野瀬も、加入後初の先発出場となった。
試合は序盤、渡邉を起点にアデミウソン、小野瀬が切り込むシーンが続くがゴールには繋がらず互いに決定機なく過ぎて行ったが、14分には中盤でのパスカットからショートカウンターを展開。これをアデミウソンがシュートを放つもこれもゴールには繋がらない。
18分にはゴール前でシュートを許すも東口がファインセーブを見せるなど要所を締める。その後も立て続けにCKを許す攻められる展開も、ゴール前で何とか跳ね返しゴールを許さない。
お互い1歩も譲らない中迎えた27分。渡邉が移籍後初ゴールとなる先制弾を決める!
その後32分には中盤でのボールロストから右サイドを突破される危ないシーンがあるも、相手のシュートミスに助けられゴールは割らせない。
44分にはアデミウソンが前線でのボール奪取からシュートを放つも、ゴールを割れず前半を1-0で終える
両チーム交代無く始まった後半は、開始直後から仙台の猛攻にあうと、53分には西村に、そして57分にはオウンゴールで逆転を許す。
その後も仙台の勢いを止められないでいると、66分にはジェソクに代えて藤春を投入し同点ゴールを目指すが、仙台の勢いが止まらない。
74分には仙台に強烈なミドルシュートを打たれるが、東口がファインセーブを見せる。
77分には遠藤に代えて藤本を、81分には小野瀬に代えて食野を投入し、1点を奪いに行くが、その後もベガルタの攻撃を止められないまま試合終了。
またしてもアウェイで白星を挙げることが出来なかった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
前半に先制をして、それも新戦力の(渡邉)千真が取ってくれたということで、チームには勢いがつくような先制点でした。1−0で、流れも含め、目指すところが見えた前半だったと思います。後半になって、少しボールの失い方が悪くて、1点を取られたあとにすぐ失点をして、気落ちしたところがあると思います。少し失点したあとにナーバスになるというか、そこが見られた後半だったかなと思います。
−−先発して得点した渡邉選手について。
(先発の)理由はコンディションで、(前所属の)神戸でも試合に出ていましたし、なんら問題ないというところで、われわれの練習に入った中でも、ほかの選手の動きにしっかり合わせてくれていたので、今回起用しても問題ないというところでスタメンからいきました。
ボールをしっかり収めてくれるところ、ルーズボールをしっかりと懐に収めたあとに落としてくれることによって、攻撃面での落ち着きは見られたかなと思います。
−−追加点が取れないことについて。
単純にそれは、しっかりと守備を固めている相手を崩し切るところの質が足りなかったり、最後の思い切りというか、最後の点を取るための精度が足りなかったりしたので、点につながらないと思います。
後半に入る前には、2点目をしっかりと取る、また3点目を取る、ということをしっかりと確認して試合に入っていました。点を取られるのが少し早かったと思います。
[ 東口 順昭 ]
−−試合を振り返って。
前節の反省を踏まえて絶対に引くことがないように後半もやっていましたし、その中での立て続けの失点をしてしまっていてはなかなか難しいですが、決して受けに回っていたわけではないし、人数が足りていなかったわけではないので、最後のところの球際に負けてしまったところが、失点につながってしまいました。
課題は次から次へと出てきますが、一個一個つぶしていくしかないですし、前を向いてやっていきます。
−−1失点目は、味方の足にボールが当たってからの不運な形だったことについて。
不運でも失点は失点なので、修正していかなければいけません。めげずにやっていくしかないです。
総評
宮本監督
「前半、先制をして、それも新戦力の渡邉がとってくれたというところで、チームには勢いのつくような先制点でした。前半1-0というところ、また、ある程度の流れというところも含めて、目指すところは見えた前半だったと思います。ただ、後半になって少しボールの失い方が悪くて、1点取られた後、またすぐに失点で気落ちしたところもあると思いますし、少し失点した後にナーバスになるというか、そこが見られた後半かなと思います。」
Q.「このタイミングで渡邊選手を先発で起用した理由を教えてください。」
宮本監督
「理由はコンディションも神戸の方で試合に出ていましたし、何ら問題ないというところで、我々の練習に入った中でも他の選手に合わせる動きもしっかりと見せていてくれたので、今回起用しても問題ないというところで、スタメンから行きました。本当にボールを収めたりとか、ルーズボールをしっかりと懐に収めた後、落としてくれるというところで攻撃面の落ち着きは見られたと思います。」
Q.「後半、逆転されてナーバスになった部分が攻撃面に与えた影響はありますか。」
宮本監督
「もちろん、1-2でビハインドになっている中で、最後のペナルティエリア近くでのプレーの精度は少し慌てたところはあるかもしれないですが、でも、あわよくば同点にというシーンもありましたし、特に倉田なんかはしっかりと最後まで走りきっていましたし、とにかくまた1週間空くのでそこでいいトレーニングを積みたいと思います。」
Q.「同じような展開が続いているが、追加点がなかなか奪えない原因をどのように考えていますか。」
宮本監督
「単純にそれはしっかりと守備を固めている相手を崩しきるというところの質が足りなかったり、最後の思い切りというか、やはり最後点を取るための精度が足りないので得点につながらないと思いますし、後半に入る前には2点目をしっかりと取る、また3点目を取るというところは、確認はして試合に行っていますし、やはり1点を取られるのが少し早かったかなと思います。」
[レビュー]渡邉のデビュー戦ゴール実らず、仙台に痛い逆転負け
前節、札幌に悔しい足踏みを強いられたガンバ。攻めきる力を確立すべく、宮本監督は2人の新戦力を仙台戦の先発メンバーに送り込んだ。
アデミウソンと2トップを組んだのは神戸から移籍してきた渡邉。そして2列目にはドリブラー、小野瀬が先発に抜擢されたが、立ち上がりにチームが意識したのは失点しない戦いだ。過去3年間、アウェイの仙台戦はいずれも3得点を挙げ勝ちきっているガンバだが、ボールを動かすスタイルに転換した仙台に対して前線から連動した動きで、そのパスワークを封じにかかる。
しかし、18分には仙台の西村に決定機を作り出されるも毎試合のようにビッグセーブを連発している東口が足で好守を見せ、先制点は許さない。
「ボールを収めたりとか、相手ルーズボールをしっかりと懐に収めた後、落としてくれる」と指揮官から信頼されて送り出された渡邉が早くもそのストロングポイントを発揮。徐々に狙いとする形を見せ始めたガンバが押し込み続けた展開の中から待望の先手を取った。
27分、立ち上がりから守備で機能していた高がルーズボールを拾うと渡邉に絶妙の縦パスを供給。「仙台には相性がいい。僕がガンバに加わって攻撃力がアップしたと思われるように頑張りたい」と意気込んでいた渡邉が仙台相手に4年連続となるシュートを突き刺し、ガンバが5試合連続で先制点を奪った。
「新戦力の千真がとってくれたというところで、チームには勢いのつくような先制点だった」と宮本監督も振り返ったが、前半終了間際には東口のキックに抜け出したアデミウソンが際どいシュートを放つも2点目を決めきれない。
後半の試合運びが課題のガンバだが、その最大の要因は突き放す力。攻める姿勢を再確認して後半に挑んだガンバだったが、54分にサイドを崩されて同点ゴールを献上。「前節の反省をも踏まえて絶対に引くことのないように後半もやっていた」と東口は話したが57分にはクロスボールの競り合いからオがまさかのオウンゴール。一転、追いかける展開を強いられたガンバは藤春と藤本、さらには食野を投入し、攻撃へのテコ入れを図る。
88分には倉田がゴール前に鋭く侵入し、決定的な一撃を放つものの仙台GKのセーブに阻まれ、90分にもゴール前から藤本がループ気味に狙うもゴールマウスをこじ開けきれず。
渡邉ら新戦力が新たな可能性を見せたのは事実だが、勝ちきるためにはやはり決定力が不可欠。「課題は一個一個つぶしていくしかないし、前を向いてやっていく」と東口が口にした言葉をチーム全員で体現するのみだ。