2018.8.15(水) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ 第22節 札幌@吹田S
[プレビュー]東口・高が語るJ1第22節 vs 札幌 ― 勝って兜の緒を締める。札幌相手に目指すのは宮本体制初の連勝のみ

FC東京戦では土壇場で勝利への執念を見せつけ宮本体制での初勝利を手にしたガンバ。劇的な展開で得た勝ち点3にもチームに緩みは一切ない。
「他の下位も勝っている。次が本当に大事」と話すのは札幌戦でもサイドの攻防で鍵を握るオだ。

再開後のリーグ戦で待望の勝利を飾ったガンバだが、依然順位は17位。今節ホームに迎え撃つのは暫定ながら5位につける札幌だ。
かつては「お得意様」にしていた札幌だが昨年11月のホームでは15年ぶりの黒星を喫し、今年5月のアウェイ戦でも敗戦。ペトロヴィッチ監督率いる札幌はもはやかつての札幌ではない。
「札幌は攻撃的だし、前線に点が取れる選手がいる」と三浦も警戒感を口にするが、変則的な札幌のスタイルはペトロヴィッチ監督の代名詞。連動した守りで札幌のポゼッションを封じながら、徐々に形になりつつある宮本ガンバの崩しでアウェイのリベンジを果たしたい。

札幌は2列目のキーマン、三好がU-21日本代表で不在だが、ジェイや都倉、さらにはタイ人のチャナティップは要注意となりそうだ。
「ホームで連勝すればさらに勢いに乗れる」(遠藤)。3試合連続で先手を取りながらも、終盤の試合運びに課題を残すガンバ。真夏の連戦だけにクレバーに、そしてタフに勝ちきりたい。

GK1 東口順昭「最近の試合で見せているようなセービングを継続したいと思っていますし、守備陣が粘るところを粘れば、前節のように最後でああやって前線が決めてくれるはずです。守備に関しても修正点はありますが、今は内容よりも結果が大事なので結果を求めて札幌戦でもプレーするつもりです。まだまだ、チームとして安定感のある試合運びができていないが、割り切って守る部分とそうでないところの時間帯を考えてやっていけば、勝ち点3が前節のように転がり込んでくると思います。ここで連勝できれば弾みがつきますし、しっかりと勝利を手にするつもりです。」

MF28 高宇洋「前節はやっと宮本監督のもと1つ勝てましたし、僕自身もそうだし、チームとしても大きな自信になります。磐田戦と名古屋戦では僕自身もちょっと慌てるプレーがあったのでFC東京戦ではそこを修正したつもりです。攻撃面に関しても、決勝点につながるパスを出せましたし、少しずつ攻めでも自分の持ち味を出せ始めている手応えはあります。ただチーム全体のバランスではヤットさんとの2ボランチなのでリスク管理も意識しています。ただ、前節勝ったからこそ、次の札幌戦が大事になります。ここで連勝してさらに上を目指したいですね。」


アライバルインタビュー

"札幌は特徴のある選手が揃っている。厳しい試合になると思うが、前線の選手をどう抑えるかがポイントになる。"(宮本監督/試合前のインタビューより)

ハーフタイムコメント
・DFラインは下がりすぎないようにしよう。
・守備は粘り強く行こう。
・攻撃はシュートで終らせ、追加点を獲ろう。

2018明治安田J1 第22節△1-1札幌@パナスタ
前節ホームで行われたFC東京戦では、アディショナルタイムのゴールで劇的な勝利を収めたガンバ。対戦相手の札幌は現在5位と好調をキープしている相手。ガンバは前節と同じメンバーを送り込み、連勝を目指して戦う。
試合開始から札幌がゲームを優位に進める。ガンバのチャンスは13分。札幌GKのミスから高がシュートを打つも枠を捉えず。直後、札幌にチャンスを作られるが、これは東口が連続セーブでゴールを守る。すると18分、倉田がペナルティエリア内に侵入したところをファールで止められPKを得ると、このPKを自ら決めて先制に成功!その後、再び札幌のペースになり、シュートを打たれるシーンが続く。37分には守備を崩されてシュートを打たれるがファビオがゴール前でクリア。その後もセカンドボールを拾われ札幌が攻めるが全員が集中して守り、1-0で前半を終える。
両チームともメンバー交代なく始まった後半も札幌ペースで進む。その中でもガンバも札幌ゴールに迫る。63分にはカウンターからアデミウソンがシュートを打つが枠外。そして67分には一美がゴール前でターンして前を向き、シュートを打つがボールは枠に飛ばない。一方、81分札幌にゴール前でシュートを打たれるも、東口がファインセーブでゴールを守る。最後まで札幌に攻められて難しい時間が続くが東口を中心に最後までゴールを守る。だがアディショナルタイムに札幌にゴールを許してしまい、同点に追いつかれて試合終了。
終了間際に勝ち点2を逃してしまった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
良い形で先制をしたと思いますし、あそこに持っていくまでのボールの動かし方とかもトレーニングしてきたところが出た時間帯でした。ただ、相手にボールを持たれて少し下げられる時間帯が増えたので、それを修正して後半入ったんですけれども、少しそれを修正し切れなかったので、途中でシステムを変えて対応しました。

という中で、選手も代えながら、ある程度相手の勢いを削ぎながら自分たちも前に出るという時間帯もあったと思いますし、追加点を奪うというところも狙っていたので、そこに関してはこちらのプランしたとおりになったかなと思いますが、最後、ギリギリのところで本当に良いクロスと良いシュートがあったと思いますし、そこをやはり守り切るというところの勝負どころをしっかりと締めるという部分は、もっともっと改善していかないと、やはりこれからの試合でも勝点を失いかねないので、しっかりともう一度、みんなと反省したいと思います。


−−かなり早い時間帯に5バックを決断されましたが、その理由を教えてください。
理由は、単純にサイドの深いところまで相手の選手がポジションを取って、前線に5人いるような状態で自由にボールを動かされていたので、そこに関して人を置くことで対応するというところが狙いでした。

[ 東口 順昭 ]
−−試合の途中から、選手間では守り切るイメージはあった?
後半の途中からそうだったが、前半は守る時間帯じゃないし、攻撃に出たかったけどなかなか攻撃に出ることができない時間が続いて、ハーフタイムにFWの立ち位置を変えたけど、それでもハマらなかったのでシステムを変えた。なかなかもう一歩が攻撃のときに出ていかず、点を取ってからは苦しい時間帯が続いたと思う。

−−守り切れなかったというよりは攻め切れなかった印象?
そうですね。守っているだけだとそちらも体力を使うし、攻撃のときに向けて体力を温存できればもっとラクな展開になったが、それがいまなかなかできていない。モロに後ろがどうにか耐えるという状況が続き過ぎたかなと。

[ 倉田 秋 ]
−−少し受け身になる時間が多いが?
それがいまの課題だと思うし、ちょっと下がり過ぎな部分があった。でも最後もピンチはあったけど守り切れそうな感じだったのに、最後の終わらせ方というか、こういう試合が続くとしんどい。でも良くなっている部分はけっこうあるので、それを伸ばしつつ、先制点を取れているのは自信にしていいし、そこからの試合運びをもう少し全員で考えていきたい。

−−攻めの形は徐々にできているが?
やっていて楽しいので、それが大事。そういう中でゴール前まで行ってあと2、3点入るような形も作れているので、そこはプラスに考えてもいい。ただ最後、簡単なクロスで失点しているので、1対1の強さはもう少し上げていきたい。

[菅沼 駿哉]
残り、ラスト1分というのはみんなわかっていたし声も出ていたんですけど、あそこで防げなかったというのは、悔しい。こういう試合が続いているので下を向きがちですけど、これで下を向いてしまうと本当にJ2に落ちてしまうと思うので。僕も過去に一度降格を経験していますけど、こういうときこそ誰かが声をかけて、前を向かないといけないと思いますし、今日の失点は反省すべきところはして、だけど改善すべきところは明確にし、次に向けてまたやっていきたいです。(途中から5バックになって守り切ろうという意識が働いていたとは思いますが、逆にボールの出しどころへのプレッシャーとかが緩んでしまったようにも見えました)例えば、ゴールキックしかり、ひがしくん(東口順昭)がボールをもっても誰も広がっていかないし…そこは僕も含めてなんですけど、守ることにいっぱいいっぱいで、前の選手はすごいストレスを感じていたし、前半が終わったあとも「もう少し前をみてくれ」と言われていたし、前選手からしたらストレスが溜まる試合を頑張ってやりながら1点とってくれていたので、僕らはゼロで終えないと。つなぐ時はつなぐとか、っていう判断もしっかりしないと、キーパーからキーパーにとられるっていうのは一番もったいないのに、それが3〜4本続いていたと思うので、そこはセンターバックがしっかり開いて、相手を怖がらせるとかそういうこともチームの共通理解としてもっとやっていきたいと思います。(終盤に失点が続くと気持ち的にも守りに入ってしまうのでしょうか)そういう試合を、僕は外から見ていることが多くて、実際に中に入って戦ったのはここ2試合でチャンスをもらってやっていて、やっぱり人任せにならずに、クリアするところはしなければいけないし、そこは僕も上の選手に対してもやっていかないといけないし、そういうちょっとしたところが…クリアしておけば攻撃を食らうことはなかったというようなところもたくさんあったので。もちろん、中でクロスに対して守ることも必要ですけど、何回、クロスを守ったか、っていうくらい今日はクロスを守ったので、もう少し試合の運び方のところはみんなで考えてやっていきたいし、今日の反省をまたしっかり次に活かしていきたいと思います。

[高 宇洋]
(試合の終わらせ方と言うところが課題に残りましたね)ジュビロといい名古屋といい、またこういう形になってしまったので。明らかに最後、運動量は落ちているし、ボールアタックとか、クロスの対応とかも集中力も足りていないのかなって思います。(5バックになって守り切ろうというのはあったと思うけど、守ることだけにいっぱいいっぱいになっているようにも見えました)途中、最後少しだけ、押し込む時間もあったんですけど、またロングボールが続いて押し込まれて、クロスをボンボン入れられてと…あんなのが何回も続いていたら絶対にやられてしまうし、それでも守りきることも必要ですけど、あそこで自分もボランチとして、ちゃんとゲームコントロールしなければ、ということを思いました。(終盤失う試合が続いている)少なくとも正直そういう流れを感じているところもあるとは思うんですけど、チーム全体で先制点をとれていることはポジティブには考えたいし、それをじゃあいかに勝利につなげるかっていうところをもっと突き詰めていきたいです。

総評
宮本監督「いい形で先制をしたと思いますし、あそこに持って行くまでのボールの動かし方とかもトレーニングしてきたところが出た時間帯でした。ただ、相手にボールを持たれて少し下げられる時間が増えたので、それを修正して後半入ったんですけれども、少しそれを修正しきれなかったので途中でシステムを変えて対応しました。という中で、選手も代えながら、ある程度相手の勢いを削ぎながら自分たちも前に出るという時間帯もあったと思いますし、追加点を奪うというところも狙っていたので、そこに関してはこちらのプランした通りになったかなと思いますけれど、最後、ギリギリのところで本当にいいクロスといいシュートがあったと思いますし、そこをやはり守りきるというところの勝負所をしっかりと締めるという部分は、もっともっと改善していかないと、これからの試合でも勝ち点を失いかねないのでしっかりともう一度、皆と反省したいと思います。」

Q「かなり早い時間帯に5バックを決断されたと思いますが、その理由を教えてください。」
宮本監督「理由は単純にサイドの深いところまで相手の選手がポジションを取って、前線に5人いるような状態で自由にボールを動かされていたので、そこに関して人を置くことで対応するというところが狙いでした。」

Q「終盤に失点する試合がここのところ続いていますが、試合の締め方について感じていることがあれば聞かせてください。」
宮本監督「失点の仕方というか、例えばジュビロに関していうと自分たちが、例えばファウルを受けたあと、早くプレーしてしまったり、GKが早くキャッチしたボールをスローしてしまったりというのがありましたが、今日に関してはそういうのはなくて、FC東京の試合に関しても自分たちのミスからというところはなかったですね。今日の試合も、もちろん相手も点を取りに来る中で、我々も守りつつ追加点をという、本当にギリギリのところだと思いますし、もちろん最後ファーストディフェンスの強さ、厳しさを求めると試合前にミーティングで言っていた中で、最後クロスをあげられた時に少し自由に蹴らせてしまったので、そういったところを改善して行くことでなくなると思います。最後あの時間帯に、しっかりとサイドにボールを持って行くとかの意識は皆にあったので、それは続けていきたいと思います。」

Q「最後、守りきるよりはカウンターで攻めの形も作る狙いもあったと思いますが、そういう中で最後2点目を決めきるとか、攻撃のところで今後もっと迫力を出していければというところでしょうか。守備の課題もあるとは思いますが、2点目、3点目を取りきるというところが今後必要になってきそうでしょうか。」
宮本監督「その通りだと思いますね。1点取った後、前半の進め方もいい時間帯だったので2点目を取りに行かなければいけなかったし、そこで少し攻めの部分でパワーを使わないというか、点を取ってリードしている中で、大事に試合を進めたいという意識は皆の中にあると思うんですね。もちろん、それは大切なんですけど、行くときはいかないといけないですし。今日例えば��江がボールを前に運ぶようなシーンが後半多くなりましたが、ああいうところで追加点を奪うとか、一美が反転からシュートというシーンもありましたけど、ああいうところで追加点を取ることによって勝ちきれると思います。」

Q「強いガンバに戻るためには後、何がたりないと監督は考えていますか。」
宮本監督「何がというよりも、本当にたくさんあると思いますし、まず試合を勝ちきるというところで自信を回復するというところもそうですし、技術面、体力面、戦術面、いろいろ取ってみてももっと改善すべきポイントはたくさんあるので、それを選手たちと一緒にもう一度レベルを上げていかないといけないなと思います。これがというより、やはりたくさんあります。」


[レビュー]またしても土壇場で痛恨の失点。ガンバが宮本体制初の連勝を逃す

夏場の過酷な連戦で、ホームの戦いが続くのはアドバンテージ。「札幌戦とその次の仙台戦は絶対に勝たないといけない大事な試合」と遠藤はこの試合が持つ意味をこう語っていた。

前節、FC東京に勝ちきり、宮本ガンバでは初の勝ち点3をつかんだが依然ガンバの順位は17位。浮上に向けて勝利だけを求めたガンバは立ち上がりから、札幌の変則的なサッカーに対して、まず失点しない戦いを選択する。
「相手は攻撃的なスタイル。そこに対してまずいい守備をする」(三浦)。前節と同じ布陣で挑んだガンバだったが13分、一美のチェイスで相手GKからボールを奪うと、高が無人のゴールにループ気味の一撃。最初に決定機を作り出すと、徐々に攻撃へのギアが上がって行く。
17分、遠藤とのパス交換で札幌のバイタルエリアを攻略すると倉田がエリア内で倒されPKをゲット。背番号10が冷静に決め、ガンバが4試合連続で先制に成功した。

ボールは札幌に握られたものの、割り切って中央を締めるガンバが迎えた後半は、改めてその試合運びが問われるものだった。
ハーフタイムには札幌の攻撃に対しての修正を施した宮本監督だが、サイドで数的不利を強いられる現状を見て、59分に米倉を投入。「前線に5人いるような状態で自由にボールを動かされていたので、そこに関して人を置くことで対応する」と指揮官は5バックに移行し、アデミウソンを1トップにスイッチ。リスク管理を施しながら、臨機応変にカウンターを繰り出す策に打って出た。

63分にはファビオの豪快なオーバーラップで札幌の守備陣を混乱させると、相手のキックミスを拾ったアデミウソンが決定機を得ながらシュートミス。試合展開に敏感な若き指揮官は、64分には遠藤に代えて��江を投入。よりカウンター狙いをはっきりさせたものの、2点目が取りきれない。
67分にも一美が華麗なターンで前を向き、強烈な一撃を放つがゴールマウスはとらえない。
85分には復帰初戦となる藤春が中盤のサイドで起用され、そのスピードを生かしてあわよくば2点目を目指したガンバだったが終盤は東口がビッグセーブを連発。5分間と表示されたアディショナルタイムに、チームは割り切った戦いを見せていたが95分、アウェイでもゴールを許している都倉にクロスを合わされて試合は振り出しに。
宮本ガンバ初の連勝まであとわずかと迫りながらも、無念の引き分けに終わった。

「守りきるというところの勝負所をしっかりと締めるという部分は、もっと、もっと改善しないといけない」(宮本監督)。最下位に転落したものの10位磐田との勝ち点差はわずかに7。4日後に迫る仙台戦で、この日の教訓を生かすのみだ。

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