宮本ガンバが巻き返しに向けて始動 ―ガンバ愛を持つレジェンドの挑戦―

レヴィー クルピ監督の解任を受けて、新たにガンバの指揮を執る宮本恒靖監督。チームの苦境を立て直すべく、急遽監督のオファーを受けた宮本監督は「蒼い血と言われればそれはある」とガンバ愛を口にした。
アカデミーが生んだプロ第一号選手として選手としても一時代を築いたレジェンドは、指揮官として再びピッチに帰ってきた。

予定していたオフを取りやめ、急遽、ガンバの指揮を執ることになった宮本監督。就任が決定してから、実際に初練習を行うまでにはわずか2日間の準備期間しかなかったが、学生時代から時間の使い方には定評がある若き指揮官は、突貫工事で鹿島戦に向けての準備を整えた。
「監督をやるにあたっては楽しみな部分とプレッシャーの両方があるけど、あまりそういう感情を感じる余裕もなく、結構バタバタとしていた(笑)。選手にどんな映像を見せるかとか、どういうトレーニングをするかとかを1、2日で考えないといけなかったので結構忙しかった」
監督就任を引き受けてから2日後、ガンバの監督として選手たちの前に立った宮本監督。U-23の指導でも「言葉を大事にしている」とコーチングやモチベーションアップを重視していた若き指揮官は、選手たちに「この今の状況は必ず好転できる。一緒にトレーニングしていこう」と呼びかけたという。
「選手の皆も悔しい思いをしてきているので、そういう思いを晴らすシーズンの後半戦にしようとも言った。ただ今までもチームは一つの方向に向いているところはあったし、それをピッチで表現し、質が伴えば結果につながっていくと期待している」
指揮官がまず着手したのは守備の整備だが、同時に攻撃に関しても微修正を施し始めている。長いスパンでは再びガンバらしい攻撃サッカーの構築を託される宮本監督だが、理想だけでなく、チームの立て直しという現実も待ついま、まず着手したのは守備の約束事の徹底だ。
「今は、次に対戦する相手への対策プラス、自分がやりたいサッカーを徐々に伝えている最中。特に攻撃に関しては時間がかかるけど、継続して少しずつやっている。最終的には皆で同じような絵を描けるようにしたい」
ガンバ大阪U-23でも限られた戦力の中で、宮本スタイルを出してきたがトップで目指すのはやはりガンバらしさと、現代サッカーに欠かせない縦への速さをミックスした宮本監督ならではのスタイルだ。
「特別に難しいことはU-23でもしていない。シンプルに前が空いていたら、シンプルにゴールに向かうし、前が塞がれていて、ゆっくりしないといけないときはポゼッションする。そしてボールを、奪われたらすぐに取り返しにいくし、そういうしっかりと考える頭のいいプレーを増やしたい」