2018.6.16(土) 17:00〜 明治安田生命J3リーグ 第14節 鳥取@とりスタ
[プレビュー]若きガンバが問われる攻守の力。フェルナンジーニョ擁する鳥取に挑む

ここ3試合勝利から遠ざかっているガンバ大阪U-23だが、2試合連続で追う展開の中からドローに持ち込み、それぞれ勝ち点1を積み上げてきた。
「やろうとしているサッカーはでき始めている。そういう意味でも鳥取戦は楽しみ」と森は今季、好調な鳥取との顔合わせを待ちわびている。
直近の3試合は1敗2分けだが、前節はやはり上位につける福島相手にほぼ一方的に押し込み、宮本監督が狙いとしたサイド攻撃を徹底。引き分けには終わったものの宮本監督も「修正というよりは、福島戦でやれていたことの精度をより上げていきたい」と継続性の重要性を口にする。
4試合ぶりの勝利を手にする上で、当然不可欠になるのは一美ら攻撃陣の奮起になるのは言うまでもないが、鳥取戦は攻守両面における若きガンバの今が、問われる一戦だ。

「鳥取はしっかりと守備を固めて、前線の3人の能力を生かすハッキリとしたサッカーをしてくる」(宮本監督)。
現在、4位の鳥取は今季、開幕当初、一時首位をキープ。6/4に森岡監督を解任しているが直近のリーグ戦2試合は完封勝利を飾っており、再び上昇気流に乗り始めている。
守備時には5バックで守備を固め、攻撃に関しては前節も決勝ゴールを奪っている元ガンバのフェルナンジーニョらブラジル人助っ人の個の力で鋭く攻め込んでくる攻守分業のスタイルだ。
「鳥取は守備が堅いので、アタッキングサードの質を福島戦以上に上げないと点は取れない」と話すのはエースの一美。前線の3枚以外は徹底して守備に専念してくる鳥取の人海戦術をこじ開ける上で、前節同様にサイドからの崩しを意識する若きガンバだが、やはりゴール前で鍵を握るのはチーム得点王の一美の決定力だ。
「引いた相手にはミドルシュートも有効だし、とにかくシュートの本数を増やしたい。少ないかもしれないけど、そのチャンスを僕が決め切りたい」と日々成長中の和製エースは2試合連続のゴールを意識する。

勝ち切る上でゴールは不可欠だが、鳥取戦では最終ラインの耐久力も不可欠だ。鳥取にはガンバで一時代を築いたフェルナンジーニョがおり、加えて今季加入したブラジル人FWレオナルドは得点ランクのトップとなる8得点。ブラジル人アタッカー達の個の力を前面に打ち出してくる。
「僕らがボールを持つ時間は長くなるかもしれないが、相手のカウンターは常に気をつけたい」と野田も自らの役割を自覚するが、押し込み続けながら一本のカウンターに泣いた前節の反省を生かしたい。
「内容は上がってきているが勝たないと評価につながらない」(野田)。勝ち点差2の鳥取を下して、上位陣に食い込みたい。


アライバルインタビュー

ハーフタイムコメント
・前半は運動量、球際のところすべて負けている。もっとやらないといけない。
・シュートを打とう。
・もう一回しっかり入って点をとろう。

2018明治安田J3 第14節 ●0-1 鳥取@とりスタ
アウェイ北九州戦での快勝から、3試合連続で勝ち星から遠ざかっているG大23。スタメンは前節から1人が代わって、妹尾が中盤に入り、怪我から復帰したGK鈴木がベンチに入る。
立ち上がりは悪くないが、前からプレッシャを受けてしまい、相手のペースになる。左サイから攻めてみるが、なかなか上手くいかない。我慢の時間帯が続き、30分過ぎから少しずつボールを持てるようになる。すると、39分妹尾が右サイドでロングパスを受け、DFを背負いながらシュートまで持っていく。しかし、GKに対応されゴールにはならない。その後、再び相手にボールを持たれ、野田を中心にした守備陣が守って0-0で前半を折り返す。
ハーフタイム、「前半は運動量、球際などのところがすべて相手に負けている。」と宮本監督がコメント。それを反省点として、後半1点を取ろうとするG大23だが、56分、こぼれ球に反応した相手にシュートを打たれて先制される。失点しまったG大23は中村と芝本をピッチへ送り込む。そうすると、ボールをキープして攻撃するシーンが出てくるが、ゴールには繋がらない。85分、山口に代わって白井を投入し、攻撃陣を増やしたG大23だが、相手の固い守備の前に最後まで同点ゴールを奪えず、0-1で敗れる。

[ 宮本 恒靖監督 ]
前半は少し相手の勢いに押された部分があって、こちらの出足、運動量、球際の強さ、判断の速さが良くなかった。後半に関しては前半の修正ができて、距離感も少しずつ良くなって、相手ゴールに迫る回数も増えました。ただ、最後のシュート、ペナルティーエリア内での思い切りだったり、ちょっと手数を掛けすぎたところでうまくしのがれた印象です。

もちろん鳥取の監督が代わって、ホームでメンタルの準備をして入ってくることは予想していましたが、それに対して上回ることができなかったことが一つと、セットプレーの処理で甘さが出たことが敗戦の要因かなと思っています。

−−鳥取の監督が代わったという話がありましたが、鳥取の変化は何か見えましたか?
前節の長野の試合も見ましたけど、その前の広島の試合も含めて、非常に選手がファイトする、運動量多く、前線の選手の特徴を生かしながらサッカーをしていると思いました。今日の試合に関しても同じく、特に前半はそういうところがありましたし、準備はしてきたつもりでした。

[ 中村 敬斗 ]
−−最終ラインの背後を狙ったり、下がってパスを受けたり、幅広く動いていましたが、交代出場に際し、どのような指示を受けましたか?
「点を取ってこい」ということでした。とりあえずパスを受けてから僕の持ち味が出せると思っているので。相手は引いた状況で、本来なら今日のような相手であれば、一人で3、4人は抜く力が欲しいですが、現実はそうはうまくいかない。一度チームが奪われた後に奪い返しに行って、自陣から前線までドリブルで行ったシーンがあって、(シュートを)打ちたかったですが打ち切れず、横にパスをしたシーンがありました。ああいう形を増やしてゴールに近づいていって、ゴール前でのワンタッチや、外してしまったヘディングシュートがありましたが、ああいう形を増やしていきたいです。

−−ゴール前のシュートのシーンをもっと増やしたいですか?
そうですね。あまり悲観的な見方はしたくないので、ポジティブに捉えて。現状のJ3のベンチというのは、チームとして一番下の立ち位置だと思います。J3のベンチ外はいまのところないので、J3のベンチが一番下。一時期J1のスタメンだったときがありましたけど、そんなことはまったく関係ない。FWである以上、点を取らなければ、ここまで落ちることが分かったので、一番下からのスタート。途中から出て点を取って、次はJ3のスタメンを取って、J3のスタメンで点を取ったら、次はJ1に帰れると思います。とにかくJ3の途中出場で結果を残すことを考えています。

−−以前プレーしていたJ1の舞台に戻るために必要なのは、やはり結果でしょうか?
そうですね。この前のジュビロとの試合ではベンチに入りましたが、試合には出ていないので、まずはJ3で結果を残して、自分としても勢いをつけていきたいです。最近はドリブルやボールタッチのコントロールは間違いなく戻っている。感覚は良くなっているので、崩していくのか、相手がいるのに強引に突破していくのか、そこを試合中に判断してやっていきたいです。

総評
宮本監督「前半は少し相手の勢いに押された部分があって、こちらの出足、運動量、球際の強さ、判断の速さがあまり良くなかった前半だったと思います。後半に関しては良くなかった前半の修正ができ、距離感も少しずつ良くなって中で、相手ゴールに迫る回数も増えましたが、最後のシュート、ペナルティーエリア中での思い切りだったり、ちょっと手数を掛けすぎたところでうまくしのがれたという印象です。もちろん鳥取の監督が代わって、ホームで戦うというメンタルの準備をして入ってくることは予想していましたが、それに対して上回ることができなかったところが一つと、セットプレーの処理で甘さが出たことが敗戦の要因かなと思っています。」
Q「鳥取の監督が代わったという話がありましたが、映像で見られているのは前監督のチームだとは思いますけれど、今回監督が変わって違う部分を感じられたところはありましたしょうか」
宮本監督「前節の長野との試合も見ましたけど、その前の広島戦を含めて、非常に選手がファイトする、また運動量多く、前線の選手の特徴を活かしながらサッカーをしているなと思いましたし、今日の試合に関しても同じく、特に前半はそういった所もありましたし、そういったものに対しての準備はしてきたつもりでした。」
Q「相手の運動量に誤算があったということでしょうか」
宮本監督「それは特にないです。そこの強さであったり、相手の連動というところが非常にレベルが高かったと思います。」


[レビュー]鳥取の堅守崩せず、アウェイで敗戦。若きガンバが攻めで本来の良さ出せず

ガンバ大阪U-23にとって、上位追撃に向けて勝利が欲しかった鳥取戦。リーグ戦2試合連続で失点を許していない鳥取の堅守をいかにこじ開けるかがこの試合のテーマだった。
「やっているサッカーの精度を高めることと、より攻守の切り替えの鋭さを高めていきたい」と話したのは宮本監督だ。直近の2試合は引き分けに終わっているものの、攻守で良さが出ている若きガンバは継続性をテーマにしながらアウェイで鳥取に挑んだ。

「フェルナンジーニョが非常に効いている。敵にするとやはり嫌な相手」と宮本監督が警戒したのはかつて、チームメイトとしてピッチに立った鳥取の大黒柱、フェルナンジーニョの存在だ。立ち上がりから、鳥取のサイド攻撃に手こずったガンバ大阪U-23は、前節の福島戦とは一転して押し込まれる時間帯が続いて行く。
「少し相手の勢いに押された部分があって、こちらの出足や運動量、球際の強さ、判断の速さがあまり良くなかった」(宮本監督)。クロスからフェルナンジーニョにポスト直撃のヘディングシュートを許すなど、劣勢を強いられた若きガンバだったが、大崩れしないのは今のチームの強さである。「相手は決め切る個を持つ選手がいるが、しっかりと我慢する時間帯で守りたい」と好調の守護神谷が、安定したセーブを披露する。

「崩しきるのは難しいかもしれないが、その練習をやってきた。その成果を出したい」と一美は鳥取の堅守をこじ開けるべくモチベーションを高めていたが、効果的な攻めを繰り出しきれず、前半のシュート数はわずかに2本。後半にギアを上げたいガンバ大阪U-23だったが「攻めている時に速攻を受けることを警戒しないと」という野田の懸念が的中する。
56分、CKのこぼれ球を途中出場のレオナルドに押し込まれ、痛恨の先制点を献上した若きガンバだったが、CKを与えるきっかけになったのはガンバ大阪U-23が自らのCKから鳥取のカウンターを招いたことだった。CKのセカンドボールをつなぎたかったガンバだが、山口が痛恨のロスト。鳥取の高速カウンターを一度は谷が防いだものの、そのCKが失点につながっていた。
64分には山口のクロスを一美がヘディングで合わせるものの崩しきる決定機には程遠く、中村や芝本らを投入。反撃を目指した若きガンバは後半もシュート3本に抑えられ、鳥取の堅守を崩しきれなかった。

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