2018.6.2(土) 14:00〜 明治安田生命J3リーグ
第12節 C大23@ヤンマー
[プレビュー]若きガンバが挑む今季初のダービー。敵地で目指すのは勝利のみ
ガンバにとって絶対に負けられない戦いがC大阪との大阪ダービー。弟分のガンバ大阪U-23にとっても、ガンバの看板を背負って戦うC大阪U-23戦は同じ意味を持つ。
「僕がガンバに来て3年目。ダービーの大事さはわかっています」と生え抜きではない一美でさえ、こう言い切るのが今節の戦いだ。
今季初の3連勝を目指した前節、FC東京U-23に自滅し敗れた若きガンバは、アウェイでC大阪U-23と激突する。
いい守備をいい攻撃につなげて来たのが今季のガンバ大阪U-23。仕切り直しとなる大阪ダービーで必勝を誓うチームは前節の敗戦を糧にするつもりだ。
「FC東京U-23は他のチームと違って足元がうまく、プレスが少しはまらずズルズルと下がってしまった」と振り返るのは宮本監督だ。
徹底したハードワークをベースとするC大阪U-23に対し、いかに立ち上がりから本来のアグレッシブな守備を見せきれるか。前節、4失点した守備陣の立て直しを誓う野田は「同じミスをしていては勝てない。リズムがつかめない時間帯でどれだけ守備陣が我慢できるか。点が入るまで無失点を続けていけば、勝てる」と我慢強い戦いを覚悟する。
一方、攻撃面に関しては指揮官も選手たちも前節の戦いに手応えを感じている。
「前節、負けはしたけど、点を取れる形は作り出せているし、そこに関しては手応えもある」(宮本監督)。ボランチの矢島と2試合連続得点中の泉澤は若きガンバを支える絶対的な攻撃の軸。走力を生かしたサッカーをベースとするC大阪U-23に対して、ガンバ大阪U-23は、伝統のパスワークで対抗するだけだ。
「攻撃のバリエーションは増えているし、あとは僕が決め切るだけ」と和製エースの一美も、自らの役割を自覚する。
暫定ながら首位との勝ち点差はわずかに3。現在5位のガンバ大阪U-23にとって今節は首位追撃に向けて勝ち点3が欲しい一戦となる。
若きガンバより1試合消化が少ないながらも暫定3位につけるC大阪U-23だが、両者の勝ち点差はわずかに2。勝てば一気に順位が入れ替わる立ち位置で挑む大阪ダービーだけに「僕らが首位を追うためにも絶対に負けられないし、気持ちを込めて戦いたい」(野田)。
C大阪U-23は9試合負け知らずで、失点数はガンバ大阪U-23の半分にあたる9失点のみという堅守を誇るが、リーグ最多得点中(暫定)の若きガンバにとってこじ開けられない相手はなし。弟分が火花を散らし合う大阪ダービーでも、歓喜の雄叫びを上げるのはガンバだ。
ハーフタイムコメント
・ボールホルダーに対してしっかりプレスをする。
・ポストプレーへのサポートをもっと早くする。
2018明治安田J3 第12節 △1-1 C大23@ヤンマー
トップチームがルヴァンカップで戦う同日に行った若き両チームの大阪ダービー。9試合負けなしと好調な相手だが、リーグ最多得点を叩き出している若きガンバは勝ち点3をとって、アウェイ2連勝を果たしたいところ。
前半開始から、C大23が猛烈なプレスをかけてくるため、G大23はボールを持てないが、危ないシーンは作らせない。9分、ペナルティエリア手前で相手のクリアミスに反応したのはエース一美。ディフェンスの裏に飛び出し、ドリブルでGKをかわしてシュートまで持っていくが、惜しくも相手のDFにクリアされ、ゴールにはならない。その後、ボールを持たれる時間が続く中、少しずつボールをキープできるようになるも、なかなかチャンスはつくれない。すると、24分、ガンバ右サイドから侵入された相手にカットインされ、そのままシュートを打たれて先制される。前半は0−1で折り返す。
後半に入り、しっかり守備面を着手しながら、徐々にボールを握り、チャンスを作るように。そして、75分、DFにクリアされたこぼれ球を拾い、出てきた相手のGKを冷静にループシュートしたのは白井。ボールはゴール前のDFがギリギリ触れるも、そのままゴールに。その後、同点に追いついたG大23は最後までゴールを狙うも決定力に欠け、勝ちきれず試合は1−1で終了。
[ 宮本 恒靖監督 ]
前半、セレッソの立ち上がりが良くて、それを受けてしまい、ボールを前に運べず苦しい時間帯が続きました。失点後も決定機を作られましたが、我慢する展開でした。途中からハーフウェーラインを越えてボールを持つ展開を増やすことによって、ある程度落ち着きを持って試合を進めることができました。後半に入るにあたって、「自陣でのビルドアップをもう少しスムーズにしよう」というところと、前にボールを運んだ後の崩しに関してのアイディアや走り込むスペースを伝えた中で、改善されたところはあったと思います。ダービーというところで、球際の勝負に関しても前半は甘さが見られましたけど、後半になるにつれて良くなっていったかなと思います。たくさんの決定機も作られましたし、こちらにもチャンスがあった中で、引き分けが妥当かなという印象を受けています。
−−この試合はトップチームのルヴァンカップのプレーオフと重なり、メンバー編成での難しさはありましたか?
今日のスターティングメンバーの中で、J3の試合になかなかスタメンで出る機会が少ない選手が多かったので、彼らのモチベーションに期待していました。それにアカデミー育ちというところで、ダービーの意味をより知っている選手たちでしたので、あまり選手がいないというところに関しての不安はなかったです。むしろ、「どれくらいやってくれるんだろう」という期待を持って、ピッチに送り出しました。
[ 谷 晃生 ]
−−試合を終えて、今日の結果をどう感じていますか?
“大阪ダービー”ということで、負けられない戦いでしたし、結果が求められる中で、やっぱり勝ちたかったです。いまの順位を見ても、上位に食い込んでいくためにも勝って終わりたかったです。先制されて、キツい中でも勝点1を取れたことはポジティブにも捉えたいですが、勝ちたかったところが正直な気持ちです。
−−失点後の時間帯で追加点を許さなかったことが大きかったと思いますが、一つ仕事をした部分もあるのでは?
前回の試合は自分のミスで負けてしまったぶん、それを取り返しに行く作業を始めなければいけないというところで、その最初の試合で自分がしっかりとプレーしないといけない気持ちが強かった。失点はしてしまいましたけど、その後はチームとしても焦ることなく、落ち着いてできたのかなと思います。
総評
宮本監督
試合前に選手には今の順位であるとか、連勝中であるとか、相手がU-23のチームであるとか、いろんな情報を与えた中で、試合に入ったわけですけれど、それに対する選手のパフォーマンスというのがやはり足りなかったと思うので、こういった試合になったかなと思います。
試合に対する熱さというところが感じられないような残念な試合になりました。相手より走るであったり、球際のところのボールをしっかり奪いに行くであったり、単純にボールを簡単に失うというところも見られた試合でしたし、個々のミスも多く目立ったし、残念な試合でした。
Q ここ2試合完封での勝利が続いていましたけれど、おっしゃっていたようなところが4失点に繋がったと思いますか?
宮本監督
今までの2試合はそれぞれの選手がそれぞれの果たさなければいけない役割というところをしっかりと果たした結果、0失点、複数得点に繋がったと思います。今日に関して言うと、特に前半の立ち上がりは少し相手に簡単にボールを持たれたところもあり、上手くリズムに乗れなかったかなと思います。1-1になってこれからというところで、若さが出たところもあると思いますし、それはU-23というチームの致し方ない、というとあれですけれど、個人がしっかり反省するべき点は反省をして、次の試合に向かっていくというスタイルになるかなと思います。
[レビュー]若きガンバが執念のドロー。白井の一撃で引き分けに持ち込む
前節、ホームでFC東京U-23に敗れたガンバ大阪U-23が敵地で挑んだ大阪ダービー。トップ同様、互いのプライドがぶつかり合う一戦だが、同じ日にトップのルヴァンカップが行われることもあって、守備の要の野田や攻守のユーティリティープレーヤー、森らを欠いた宮本監督だったが、芝本や白井ら今季まだあまり出番がない選手たちに対して期待感を持ちながらピッチに送り出していた。
「アカデミー育ちというところで、ダービーの意味をより知っている選手たち」(宮本監督)。前節は試合の入りで甘さを見せた若きガンバだが、相手はC大阪U-23。ハードワークを持ち味とする相手に対して、最初に決定機を作り出す。
11分、ロングフィードに対して相手DFが処理を誤ると抜け出してGKと一対一になったのはエースの一美。「決め切るべきところで点を取らないと勝てない」と意気込んでいた一美だったが、相手GKの飛び出しに阻まれ、絶好の先制機を逃してしまう。
前半、C大阪U-23に主導権を握られ、苦しい対応を強いられた若きガンバ。24分にはロングボールに抜け出した山根に先制点を献上し、追う展開を強いられる。
中盤の底で試合をコントロールする矢島と抜群の個を持つ泉澤のオーバーエイジ組を欠き、前半は苦しい戦いが続いたガンバ大阪U-23だが、試合の流れを変えたのはアカデミー育ちの守護神だった。
36分、相手FWとの一対一で谷がビッグセーブを見せ、2点目は許さない。J3とルヴァンカップの広島戦で勝利に貢献した谷はU?19日本代表候補の合宿から合流したばかりの一戦で、チームを救って見せた。
後半の立ち上がりも押し込まれる時間帯が続いたものの、「前節のような時間帯に失点すると勝てない」(高)とチームで粘り強く守るガンバ大阪U-23が徐々に持ち前のボールポゼッションを発揮。やや間延びし始めた相手の隙を突き、75分に白井が今季2点目となる大仕事をやってのける。「J3の試合になかなかスタメンで出る機会が少ない選手が多かったので、彼らのモチベーションに期待していた」という宮本監督の期待に応え、白井はロングフィードの混戦から絶妙なループシュートを蹴り込んで試合を振り出しに戻す。
81分にも芝本が豪快な一撃で逆転ゴールを目指したり、妹尾が個の力でゴールに迫ったりと敵地での勝利を貪欲に目指した若きガンバだが、勝ち切れずドローに。しかし宮本監督は「たくさんの決定機も作られたし、こちらにもチャンスがあった中で、引き分けが妥当」と引き分けに一定の評価を口にした。
絶対に負けられない戦いで、意地を見せたガンバ大阪U-23。敵地で手にした勝ち点1は必ず次につながるはずだ。