2018.5.3(木 祝) 18:00〜 明治安田生命J3リーグ
第9節 琉球@沖縄県陸
[プレビュー]混戦模様のJ3。アウェイ初勝利を難敵琉球から目指す

開幕から7節を勝ち越しでスタートし、上位をうかがえる立ち位置につけているガンバ大阪U-23。約2週間ぶりのインターバルを挟んで迎えるのはアウェイの琉球戦だ。
首位を走る沼津との勝ち点差はわずかに5。現在の暫定順位は9位だが、一試合消化が少ない若きガンバだけに勝てば一気に首位戦線に顔を出せる重要な一戦。「アウェイで今季は勝てていないし、特に試合の入りは警戒するように意識づけたい」と話すのは宮本監督だ。トップ同様、ホームでは3勝1分けと好調な若きガンバだが、一方で課題としているのはアウェイでの戦いぶり。大敗した2試合はいずれも敵地での戦いで、しかも序盤に不用意な失点を喫したのが敗因につながっている。「インターバルの間もいい練習が出来ている。アウェイでの課題は試合の入り。まず失点しないように僕たち守備陣がしっかりと踏ん張りたい」と話すのは前節の長野戦で、本来のクレバーな守備を見せた野田だ。
今節対戦する琉球はJ2昇格を目指す強敵だ。直近の4試合は3敗1分けで勝利から遠ざかっているものの、得点力に関してはリーグ2位。前節2得点の富樫や、かつてガンバの常勝を支えた播戸も今季から加入し、スーパーサブとして存在感を見せているだけに、侮れない相手であるのは間違いない。
琉球は若きガンバにとって「天敵」とも言える存在だ。過去4試合はいずれも敗戦に終わっているばかりか、昨季のホームでは屈辱的な1対7の大敗も喫しているが、だからこそアウェイで目指すのはリベンジ。若き指揮官が警戒するのはアウェイ感を醸し出す沖縄の気象条件でもあるという。「沖縄独特の風の強さもあるし、雨が降った後の蒸し暑さなどもある」(宮本監督)。ホームでの巻き返しを目指して立ち上がりからアグレッシブに入って来るであろう琉球の勢いに飲まれることなく、まずは今季のガンバ大阪U-23が積み上げて来た粘り強い戦いぶりを見せつけたい。
「0対0で試合を推移させることが出来れば、良い試合にする力はある」と宮本監督はチームの地力に自信を見せるが勝ち切る上で不可欠なのがアタッカー陣の踏ん張りだ。アウェイの3試合では今季わずか1得点。チーム得点王の食野がトップに帯同している今、エースとしての期待がかかる一美は「アウェイで点が取れていないのは分かっている。僕たちFWがしっかりと点を取りたい」。
アウェイの地で、若きガンバがクレバーに、そしてしたたかに勝ち点3を目指す。
ハーフタイムコメント
・良い形で試合は進めていると思う。
・守備面でもうちょっとコンパクトにしよう。
・シュートをもう少し放つこと。
2018明治安田J3 第9節 ●1-2 琉球@沖縄県陸
約2週間ぶりのインターバルを挟み向かうのはアウェイでの琉球戦。怪我で戦列から離れていた市丸が今節復帰し、矢島・泉澤・西野がOA枠としてスタメンに名を連れ、過去4戦全敗を喫した琉球を相手にリベンジを果たす。
前半、G大23は初めからラインを上げ、前線からプレッシャをかける。相手のミスを誘い、そこからボールを奪うシーンもあるが、チャンスにはつながらない。その後、少し攻められる時間が続くが、徐々にボールを持てるようになり、0-0で前半を折り返す。
ハーフタイム、「良い形で試合が進めている」と宮本監督がコメントした前半だったが、後半開始早々の時間帯に立て続けに2失点を喫してしまい、試合は厳しい展開になる。58分と62分、松田と市丸に代えて森と妹尾をピッチに送り出す。すると、試合の主導権を取り戻し、攻め上がる場面が増えてきた。良いチャンスも作り出し、シュートまで持っていくが、惜しくも相手のゴールネットを揺らすことはできない。
89分、森のクロスに反応した��木が1点を返し、アディショナルタイムに得たCKでは、GKの谷もゴール前に上がってくるが、点を取ることができず、悔しい敗戦となってしまった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
今季、アウェイで早い時間に失点するケースが二度ほどあったので、その課題を解消しようという中で試合に入りました。前半はチャンスも作られましたがみんなで粘り強く守り切り、攻撃に関してもある程度ボールを動かしながら数的優位なポジションを利用して深い位置まで入り込めましたが、シュートまではなかなかいけませんでした。後半に入りもったいない失点があり、1点を取られたことで意気消沈してしまい、2点目も簡単に取られてしまいました。ただ、代わりに入ったフレッシュな選手がしっかりと運動量を出しながら相手ゴールに迫るところは見せてくれましたし、1点返したところは次につながっていくと思います。守備面でしっかりと自陣を守り切るであったり、相手の一番イヤなところに入り込んで最後は質の高いプレーで終わらせるという部分で物足りなさがあったことが、今日の結果につながったのかなと思います。
[ 野田 裕喜 ]
前半は良い形で入れたと思うんですが、後半早い時間帯で自分たちのミスで失点し、ゲームを壊してしまったと思います。(琉球は)厚みのある攻撃で、パスサッカーで崩していくチームだと思っていたので、後半空けちゃいけないスペースを空けてしまい、そこをしっかり突かれてしまいました。ただ、2点取られたあとでも少なからずチャンスはありましたし、1点取れれば逆転できると思っていたので、1点止まりだったのは残念だったんですが、チャンスをモノにしていればなという印象です。
総評
宮本監督「今シーズン、アウェイで早く失点するという試合が2つくらいあったので、そういった課題を解消する立ち上がりにしようということで試合に入りました。チャンスも作られましたけど、何とかみんなで粘り強く守っていくという形でスタートした前半で、攻撃に関してもある程度ボールを動かしながら数的優位のところも使って、深い位置までいけてはいましたけれど、シュートまでなかなかいけないという前半でした。後半に入って、少しもったいない失点があり、点を取られたことで少し消沈してしまったような部分で2点目を簡単にとられてしまった。とはいえ、代わりに入ったフレッシュな選手がしっかりと運動量を出しながら相手のゴール前に迫るところは見せてくれましたし、1点だけでしたけれど返したというところが次につながると思っています。やはり守備面でしっかりと自陣の危ないところを守りきる、攻撃の相手の一番嫌なところに入って質の高いプレーで終わるというところが物足りなかったのでこういった結果になったと思います。」
Q「次節は首位の沼津戦になりますが、今日の結果をふまえて、どのような形で修正をかけ、かつ自分たちのサッカーを出して臨んでいきたいと考えていますか。」
宮本監督「沼津の良さというのも自分達で分析というか、いろいろ試合を見ている中で、そこらへんに対応しながら。自分たちの攻撃の改善というところを今日に関して言うと、最後の質であったり、シュートの精度であったりというところがよくなれば、点は生まれるのではないかと思いますし、もちろん守備の固いチームなので、なかなかそういうシーンを作ることは難しいかもしれないですけれど、いいチームとやれるので、しっかりとまずは回復して試合に臨みたいと思います。」
[レビュー]悔やまれる詰めの甘さ。苦手のアウェイで若きガンバが琉球に敗れる
2週間のインターバルを挟んで迎えた琉球戦。ガンバ大阪U-23にとって、アウェイの戦いは乗り越えるべき課題の一つだった。
宮本ガンバ2年目のシーズンでは上々の滑り出しを見せているものの、アウェイでは2敗1分け。ホームでは無敗を誇る若きガンバにとって「内弁慶」ぶりを払拭すべき舞台が、アウェイの琉球戦だった。
過去4戦全て苦杯を嘗めている琉球に対して指揮官と選手の誰もが意識したのは慎重な試合の入りだった。
「今シーズン、アウェイでは早い時間に失点するケースが2度ほどあった。その課題を解消しようという中で試合に入った」という宮本監督の言葉は、チーム全体で確かに共有されていた。オーバーエイジの泉澤や矢島らが中盤に加わり、琉球からの勝ち点3を目指したガンバ大阪U-23だったが8分、ポスト直撃のシュートに冷や汗をかく。しかし、キャプテンマークを巻いた野田を中心に課題だった試合の入りに成功すると16分、トップデビューを果たした��江が中央から強烈なシュートで琉球ゴールを脅かす。
直近の4試合で勝利がない琉球のアグレッシブさを受けることなく、攻め手を忘れなかったガンバ大阪U-23。27分には矢島のパスを受けた��木が絶好のシュート機を迎えるが、相手GKがビッグセーブ。得点こそ奪えなかったものの、粘り強い戦いで前半をスコアレスで折り返す展開は、決して悪くないものだった。
「シュートをもう少し放つこと」(宮本監督)。前半を無失点でしのげば、後半に勝機がある、と試合展開を描いていた指揮官の思惑が、後半早々に崩れてしまう。
50分、琉球が放ったシュートのこぼれ球がクリアミスとなったところを蹴り込まれて、痛恨の先制点を献上する。
今季アウェイでは3試合でわずか1得点。ビハインドの展開で、ガンバ大阪U-23は失点直後に泉澤のクロスを矢島が折り返す決定機を作り出しながらも、一美にわずかに合わず、絶好の同点機を逃すと53分に致命的な2点目を奪われた。
2点を追う苦しい状況の中で、宮本監督は62分に妹尾を送り出し、攻撃にテコ入れ。71分にはカウンターから妹尾が強烈なミドルを放つと89分、途中交代の森の絶妙のクロスを��木が頭で合わせて1点差に。「1点返したところは次につながっていく」と若き指揮官も選手たちが見せたリアクションに一定の手応えは口にしたが、攻守両面で詰めの甘さを見せた若きガンバはまたしても「鬼門」のアウェイで勝ちきれなかった。