2018.4.15(日) 14:00〜 明治安田生命J3リーグ 第7節 長野@吹田S
[プレビュー]目指すのはホーム4連勝。堅守の長野をしたたかに打ち破る

富山に対して、ミス絡みで不用意な失点を重ね、0対3で完敗。今季初の連勝はならなかった。ホームでの出直しを図るガンバ大阪U-23だが、チームの課題は明確だ。
「長野は堅い相手。先に失点して追いかけると苦しくなるので集中して試合に入りたい」と話すのは前節3失点した悔しさを噛み締める野田である。

3連勝中のホームでは3試合で計9得点。ガンバらしい攻撃サッカーを見せつけている若きガンバだが、現在11位の長野はJ2昇格を目指す地力のある相手であることは間違いない。
昨季は2敗を喫し、いずれも無得点という完敗に終わっている長野戦。勝ち点3を目指す上で不可欠になるのは粘り強い戦い方となる。
「長野は4-4-2でソリッドな守備組織を作って来る。そこをこじ開ける上で、例え攻撃がノッキングしたとしても守備は崩れないことが大事」と話すのは宮本監督だ。
現在5位につけるガンバ大阪U-23に対して、守備的に入って来たのが前節対戦した富山。リーグ屈指の堅い守備を持ちながらも、得点数に伸び悩みを見せる長野だけに、まずは先に失点しない戦いぶりを見せて来るはずだ。
長野には堂安の兄に当たる堂安憂が加入し、今季はボールをつなぐサッカーを目指しているが、一美は「僕らがいい試合をした時は必ずいい守備が出来ている。前からいいプレスをかけたい」。
チーム全体の連動した守りから鋭い攻撃を繰り出したい。前節は出場がなかったもののガンバで一時代を築いた明神や、途中出場で攻撃を活性化したガンバユース育ちの岡本ら、古巣相手にモチベーションを高める選手の存在も要警戒となるのは間違いない。

一美と並んで今季チームを牽引して来た食野はトップに帯同中。だからこそ長野戦で期待がかかるのがエースの一美である。「去年2敗した時も長野は守備が堅かった。そこを何とか崩したいし、僕自身もゴールだけでなく前線の起点としてもプレーしたい」。
昨季2敗を喫した藤枝には前々節に快勝し、リベンジに成功したガンバ大阪U-23。ゲームキャプテンの高は長野戦についてこう力を込めた。
「去年は苦しい時期の対戦で一度も勝てなかったが、今の僕らが成長していることを見せつけるためにも長野に勝つ」
堅守の難敵から目指すのは勝ち点3。大胆さとリスクマネージメントの双方を追求する長野戦になる。


ハーフタイムコメント
・ミドルシュートをもっと打とう。
・攻守の切り替えを早くしよう。
・良い入りが出来ただけに絶対に勝ちきろう。

2018明治安田J3 第7節 △ 1-1 長野@パナスタ

開幕戦からのホームでの連勝記録を伸ばしていきたいガンバ大阪U-23。
今節は通算対戦成績で未だ勝利したことがない難敵・長野をホームに迎えた。
先発メンバーには昨日のトップチームの遠征に帯同した芝本、菅沼、林、井出が名を連ね、ベンチには怪我で離脱していた市丸、妹尾が入った。

試合は序盤からガンバが終始攻撃をする。
何度となく相手バイタルエリア内で攻撃を展開してゴールに迫り、矢島の惜しいシュートなど何度も見せ場を作るものの、なかなか得点には繋がらない。
そんな中迎えた23分には一瞬の隙を突かれ先制ゴールを許してしまう。
しかし33分には井出のミドルシュートがゴール隅に決まり、同点に追いつき試合を折り返す。

後半頭からは妹尾が投入され戦列復帰を果たし、勝ちきるためにゴールを奪いに行こうとするが、守備から攻撃に転じようとする際のミスが目立ち、逆に相手に何度もペナルティエリア内にボールを運ばれる危ない場面が続く。しかし守備陣も集中を切らさず、体を投げ出した必死のブロックでなんとか失点を防いでいく。
その後も自陣深い位置でのミスを相手に拾われ危ないシーンを招くなど、苦しい展開を強いられる。
76分には後半最大の見せ場であったペナルティエリア付近の絶好の位置での直接フリーキックを得るも、森がこれを決められず勝ち越すことが出来ない。
80分には��木に代えて福田を投入しゴールを目指すも、そのまま1−1で試合終了。

この試合でガンバ大阪U-23は順位を1つ落として6位となった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がりから相手ゴールに迫るシーンも多く、狙いとする立ち上がりだったと思いますし、相手のDFラインの裏を突く動きだったり、バイタルエリアをうまく使うところの狙いがうまくいったところもあり、サイドの高いところでSBがクロスを上げるシーンもたくさんありました。ただ、クロスの質の低さが目立って、フィニッシュまでいけないというのが前半の半分くらいまででした。

(23分に)相手に先に点を取られてしまいましたが、その後気落ちすることなくしっかりと点を取りにいった結果、井出(遥也)の良いゴールで同点に追いついた。後半パワーを上げてギアをアップして、点を取りにいこうと考えていましたが、守備から攻撃に出る瞬間のミスや、個々のコンディションのところでまだ高くない選手がいたり、最後まで行き切るパワーがなかった。逆に相手にたくさんのチャンスを作られてしまった後半になったと思います。

ホームでは全部勝ちにいこうとしているので、そういった意味では、結果に対しての不満は残りますし、後半も、もっともっと良くしていかないといけなかったと思います。


[ 芝本 蓮 ]
先発で出るからには結果を残さないといけないと思って臨んだ試合でしたが、これという活躍ができずに悔しいです。前半は流れが良くて連動性がありましたが、後半は連動性もなくてパスコースもなかった。そこが押し込めなかった理由かなと思います。

−−J1のアウェイ長崎戦から戻って来たばかりで疲れは?
そういう疲れを感じる年齢ではないので。むしろ試合に出たいという気持ちのほうが強かった。

[ 高 宇洋 ]
勝たないといけない展開だと思っていた。その中で結構、長いスプリントをしてゴール前に入っていくことも意識していたが、後半は点に結びつかなかった。試合運びが課題かなと思います。

−−後半はカウンターで攻めに転じた場面のミスも多かったが?
僕もそうでしたけど、カウンターに行く時のミスが全体的に多かった。そういう場面での精度を上げないとダメだと思います。

[妹尾 直哉]
(1ヶ月ぶりの復帰戦でした。45分は最初から決まっていたのですか?)遥也くん(井出遥也)が45分というのは聞いていましたけど、誰が代わって入るかはわからなかったです。ただ、せっかくチャンスもらえたのに、ミスが多かったですし、全然ゲームに入れていなかったので、これからもっと練習で判断とか研ぎ澄ませていかないとなって思います。(前半は悪くない戦いだった中で後半は相手にペースを握られた。)相手も大きな選手を入れてきて、戦い方を変えてきたのもあると思うんですけど、僕は遥也くんみたいにゲームを作って、っていうタイプではないので。ちょっとサイドに張って仕掛けようっていう自分のスタイルというか…それは状況に応じて変えないといけないものではあるし、ツネさん(宮本恒靖U-23監督)からも、前向いてボールをもらって、仕掛ける状態を作れと言われていたので、うまくボールが入ってきたらそういうプレーも意識していました。ただ、結果的にボールもあまり入ってこなかったので。そこはチームとして、ここの選手と話し合ったり、試合の中でそういう回数を増やした方がいいと思いました。(J3では50試合目でした)ある意味ミスも多かったし忘れられない試合になりました。そこは切り替えてやるしかないので、映像なども見ながらしっかり反省したいと思います。

[野田 裕喜]
(最初の失点について)クリアしようと思ったら中途半端に…ボールに行けなかったです。チームとしては前半は押し込めて、やりやすかったんですけど、後半相手のシンプルな攻撃に押しこまれて、自分たちもどこでボールを持って、とかっていうのがなくてズルズル45分いってしまった感じだった。もうすこし奪ったあとを大事に行ければもっといいゲームができたと思います。(個人的なところでコンスタントに出れていないという意味では試合感というところで最初は少し気後れもありましたか?)そうですね。やっぱりホームで、久しぶりにスタメンで出て、あまり自分的には良くなかったなと思いました。特に入りが…一か八かの縦パスが逆効果になっているのを感じたので、後半は押し込まれましたけど、前半の反省を踏まえて自分らしさは出たのかなとは思います。(気迫も感じられました)1:1とかもありましたけど、やられなかったのはこれまでとは違うところかなとは思いますが、自分たちがしっかり守る分、どうやって攻めるかとか、どうやって自分の時間に持っていくかは課題かなって思います。

[井出 遥也]
(ゴールシーンについて)練習でずっとあそこの位置から狙うことは続けていた。試合に出る中で自分が出たJ1リーグの中で今季のレイソル戦やFC東京戦でも似たようなシーンがあったので今日はしっかり打てて決められてよかったです。(コンディション的には厳しい中での試合だったと思いますが)結構体としてはキツかったけど半分って決まっていたし、オーバーエイジで出場しているっていうからにはしっかり結果を残さなければ行けないと思っていたし、J1で試合に出るためにしっかりアピールしたいなと思っていました。そういう意味では結果を残せてよかったです。(普段からあのレンジから狙うというのは監督に求められて?)個人的には左からカットインして、っていうところで、シュートの遠さというか、あのくらいからは打てるようになりたいと思っていたし、シュートっていうところはクルピが言っているところなので、そこは常に意識しているという意味では打ててよかったです。

総評
宮本監督
「立ち上がりから相手のゴールに迫るシーンも多くて、狙いとする立ち上がりだったと思いますし、
相手のDFラインの裏を突く動きだったり、バイタルを上手く使うところの狙いも、上手くいったこともあり、サイドの高いところでサイドバックがクロスを上げるシーンもたくさんありましたが、
クロスの質の低さが目立って、前半の半分までフィニッシュまで行けませんでした。
相手に点を取られた後も、そ気落ちすることなくしっかりと点を取りにいった結果、井出の良いゴールで同点に追いついた。

後半パワーを上げてギアをアップして、点を取りに行く、と考えていましたけれど、ちょっと守備から攻撃に出る瞬間のミスであったり、個々のコンディションでまだ高くなかったような選手がいたり、最後まで行ききるパワーがなかった。
逆に相手にたくさんのチャンスを作られてしまった後半になったと思います。
ホームでは全部勝ちにいこう、と試合をしているので、そういった意味では、結果に対しての不満は
残りますし、後半に対しても、もっともっと良くしていかないといけないと思います。
」

Q「昨シーズンに比べると、シーズンスタートとしてはなかなかのものだとは思いますけれど、
昨シーズンとのチームの違いというのと、トップチームはなかなか調子が上がらないなか、若手はチャンスだと思いますが、そういう点で指導をされていることがあれば教えてください。」

宮本監督
「2つ目の質問からですけれど、チャンスをつかんで、例えば食野にしても、J3でたくさん点を取ることで、上に引っ張られて出場チャンスをもらっているという状況。芝本や松田がメンバーに入ることがあるのを見ていると、若い選手はすごい刺激を受けていると思いますし、
そういった中で、J3の舞台があるので、公式戦でしっかりとしたパフォーマンスを出していく、
という良いサイクルにあると思います。

去年との違いで言うと、普段からトップチームの選手と練習をする、単純に対人プレーなどで鍛えられるところもあると思いますし、スピード感であったり駆け引きのところも昨年とは違う練習環境でできているというところは非常に大きいです。
もちろん、去年からの成長というものもあり、それが試合で発揮出来て、試合に勝ち、自信につながっているところもあると思います。
」

Q「今日、芝本くんを先発ボランチに使いましたけれど、対長野の守備をこじ開けるという狙いなのか、それとも芝本君もなかなか出場機会がない中で、チャンスを与えたんでしょうか。」

宮本監督
「芝本がなかなか出場機会がない中で、トップチームに絡んでいるという現状を考えたときに、
今出せるパフォーマンスを出してくれ、ということで起用しました。
」


[レビュー]前節の悔しさを胸に守備陣が奮闘。若きガンバが長野と勝ち点1を分け合う

前節、富山に喫した完敗からの出直しを図ったガンバ大阪U-23。「サポーターの声援もあるし、いいイメージしかない」と野田が話すように今季ホームでは3戦全勝。上位追撃に向けての仕切り直しとなる長野戦で、選手たちは課題だった序盤の入りにスムーズさを見せていた。
「立ち上がりから相手のゴールに迫るシーンも多くて、狙いとする立ち上がりだった」(宮本監督)。前節に出た課題を確実に消化して来たのが今季のガンバ大阪U-23だ。前節はアクションが少なく、富山の堅守を崩しきれなかったが、やはりブロックを作る長野の堅守に対して、若きガンバが能動的にボールを保持。12分には前日の長崎戦でサブメンバー入りした芝本の絶妙なヒールパスを一美がフィニッシュ。16分にも縦パスをシンプルにダイレクトでつなぎ、矢島が強烈な枠内シュートを放つなど確実に長野ゴールに迫りつつある流れだった。

「ノッキングしたり、いい攻撃が出来ていない時にどれだけ相手の守りに対応出来るか」とリスクマネージメントの必要性を強調していた宮本監督だったが23分、長野に許した最初の決定機で失点し、追う展開を強いられる。しかし、「昨年までのチームとは違って確実に成長している」とガンバで一時代を築いた明神も認めるように、若きガンバがすかさず点を取り返す。
36分、右サイドで松田がサイドチェンジすると左で受けた山口が井出にパス。「オーバーエイジで出場しているからにはしっかり結果を残さなければ行けないと思っていた」と責任感を口にした井出の一撃で試合を振り出しに戻したガンバ大阪U-23だったが、後半は守備陣の踏ん張りが問われる時間帯が続いていく。
J1やJ2の経験がある選手が揃う長野の最終ラインはJ3屈指の堅守を誇るが、後半から戦線復帰した妹尾を投入。個の力でこじ開けにかかるものの「ミスが多くてなかなか前線にボールが来ない」(一美)展開に。

2試合続けて引き分けに終わっている長野も勝ちきりに向けて終盤、FW3人を連続投入する。互いに勝ち点3を目指す展開でスペースが生まれるものの「カウンターのチャンスでつなぎのミスが多かった」と高は悔しげに振り返ったが、自らのミスで招いたピンチに野田や林らが懸命に体を張り、追加点を許さない。
「ホームでは全部勝ちにいこう、と試合をしているので、そういった意味では、結果に対しての不満は残る」(宮本監督)とドローへの悔しさを口にした指揮官だが、守備陣の踏ん張りで若きガンバは半歩前進。混戦模様のJ3だけに、この勝ち点1が持つ意味は決して小さくはないはずだ。

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