2018.4.8(日) 13:00〜 明治安田生命J3リーグ 第6節 富山@富山
[プレビュー]「内弁慶」からの脱却へ。若きガンバがアウェイで富山に挑む

前節、ホームで藤枝に勝ちきり、昨季2敗を喫したリベンジに成功したガンバ大阪U-23。今節、アウェイで挑むのはやはり昨季、2敗を許した富山である。
ホームで3連勝を飾り、現在首位を勝ち点3差で追う若きガンバだが指揮官と選手の誰もがチームの課題をこう認識する。
「まずアウェイでしっかりと勝つ事が大事。しかも今季アウェイでは点も取れていない」と宮本監督が言えば、高も「アウェイで勝ち切れていない。次こそしっかりと勝ちたい」と力を込める。

今季アウェイでは2試合未勝利のガンバ大阪U-23にとって富山戦は「内弁慶」から脱却する格好の舞台になる。
前節は藤枝相手に粘り強く戦い、終わってみれば4得点。守備陣の踏ん張りに前線のアタッカーたちが応えている格好だが、毎試合オーバーエイジ枠の選手たちが起用されるなど、その顔ぶれは流動的なのが今季のガンバ大阪U-23だ。しかし宮本監督は「今やれていることを出すだけ。ベースがあれば、何人かが入れ替わってもある程度の戦いは出来る」と言い切った。
指揮官が落とし込んでいる崩しや攻撃のパターンはチーム全体に浸透しつつあるが、不変なのは絶対的な得点源として期待されるワントップの一美。「アウェイでまだ僕らは勝てていない。まず試合の入りに気をつけたいが、僕らが先制点を取れば、流れは僕らに来るはず」とストライカーとしての自覚を口にする。

昨季は2敗を喫した富山だが、今季J3では1勝4敗で16位。特に失点数はリーグワーストと守備に課題を抱えているだけに、若きガンバが付け入る隙は十分にあるはずだ。
一方で気をつけたいのは富山の攻撃力にある。敗れはしたものの好調の琉球に3対4で接戦を演じたり、今季唯一の勝利を飾った藤枝戦では2対1で勝ち切ったりと決して侮れない力を持っている富山。J2復帰を目指す富山だけに、ホームでの巻き返しに向けて高いモチベーションで挑んで来るはずだ。
前節の藤枝同様、ハイプレスを志向する富山だけに、やはり試合の入りは要注意。「富山は簡単な相手ではないし、今の順位に関係なく、弱い相手だと思っていない。しっかりと気を引き締めて戦いたいと思っている」とゲームキャプテンの高も富山の地力を警戒する。
昨季2敗を喫した相手に見せつけるのは若きガンバの成長だ。「アウェイでもチャンスは作れている。そこをいかに決めきれるか、そしていかに無失点で終われるか」(高)。今季初の連勝に向けて、チームの真価が問われる一戦だ。


アライバルインタビュー

ハーフタイムコメント
・もっと走って、もっと前にいこう。
・相手を好きにさせない。

2018明治安田J3 第6節 ●0-3 富山@富山
開幕からホーム3連勝を飾った若きガンバ。今節、挑むのは3連敗で16位の富山。しかし、去年2敗を許した相手であり、決して油断できない難敵である。
春と思えないぐらい寒い中、試合開始。
2分に泉澤がドリブルでペナルティエリア内までボールを運んでシュートを放つが、相手にブロックされてしまう。少しプレッシャーをかけながら相手を押し込むが、チャンスは作れず、12分、ペナルティエリア手前でクリアしたこぼれ球に反応した相手にシュートを打たれ、谷が反応するがボールを止めることできず、先制点を許してしまう。
その後、少しずつボールを持てるようになるものの、決定機は作れず、37分には右サイドを突破されて打たれたシュートが再びネットを揺らして0−2と追加点を許してしまい、前半は2点ビハインドで折り返す。
後半開始から矢島に代わりに��木がピッチに出る。一美と��木の2トップで前線からプレッシャーをかけながらパワーワークをみせるが、ゴールには至らない。60分、3点目を取られ、試合は厳しい展開になる。76分、83分に��江と一美に代え、福田と白井をピッチへ送り出す。しかし、なかなか上手くいかない状況の中、最後まで1点を返そうとするが、チャンスを作れず、後半は良いところが無く0−3で敗れる。

[ 宮本 恒靖監督 ]
前半のエンジンのかかりの悪さがすべてだったかなと思う。相手がしっかり守備を固めてきた中で、カウンターを招くようなパスミスがあり、思い切ったスペースへの飛び出しや素早く判断してのパス交換も見られず、質の低さが目立った前半だった。後半は少し良くなったが、1点を返すチャンスがあった中でそれを形にできず、3点目を失って非常に厳しい試合になった。

ホームでは良い形で試合ができているが、アウェイでも同じようにもっと質の高いところを目指していかなければいけない。そういったものを発揮するためのメンタルの準備ができていないように思った試合だった。


[ 一美 和成 ]
前半に2失点して厳しい状況になったが、ボールは持てていたし、シュートは少ないながらもチャンスはあった。そこで決め切ることができていれば良い形で試合も運べただろう。前半は後ろで回すことが多かった。後半は前に運べるようになった。やはり最初の失点が痛かったと思う。自分も今日は点も取れていないし、シュートもあまり打てていないので、まったく良くなかった。

相手もホームでの試合だと勢いがある。アウェイは移動もあって難しい部分はあるが、それを言い訳にしてはいけない。しっかりアウェイで勝てるようなチームになっていかなければ。

総評
宮本監督「前半のエンジンンのかかりの遅さがすべてだったかなと思います。相手がしっかり守備を固めてきた中で、カウンターを招くようなパスミスであったり、点を取られてから相手が追加点を狙ってくる中での思い切ったスペースへの飛び出し、素早い判断でパス交換をする所のプレーの質の低さが目立った前半でした。後半立ち上がり少し良くはなりましたが、1点を返せるチャンスがあった中でそれを形にすることが出来ず、その後3点目を取られたという所で非常に厳しい試合になったという風に思います。ホームで良い形の試合が出来ていますが、アウェイでも同じようにもっと質の高いものを目指していかなければいけませんし、今日はそういったものを発揮するためのメンタルの準備が出来ていなかったように感じた試合でした。」

Q「アウェイの難しさといったものはあるんでしょうか。」
宮本監督「アウェイのむずかしさはもちろん、色々なことで形容できると思いますけれど、単純に自分たちがパワーを持って、試合の立ち上がりの最初のファーストコンタクトであったり、相手との球際の勝負のところとか、ボールをどこに運ぶのか、それをまた追いかけるのか、というところの意識を高く持つことだけでも全然違った立ち上がりになると思いますし、そういったことが出来ていなかった部分があった。それに対して、富山のほうは、ホームで結果にするという意欲の見られた立ち上がりだったと思いますし、そのあたりに差が見られたと思います。若い選手なので安定感に欠けるところはありますけれど、そういうものを早く身につけないといけないと思いますし、去年からは少しは良くなっていますけれど、継続性を持たさないといけないと思います。」

Q「富山は開幕からDF陣に問題があったチームですたが、色々な想定をされていたと思いますが、富山の中でイメージと違った部分があったのか、ガンバ側の仕事をこなせなかったのか、どちらが多かったですか?」
宮本監督「どちらもあると思います。もちろん、失点をしないというところで、徐々に集中力が高まっていったと思いますし、富山の方は。シュートに対してブロックをするというシーンもたくさん見られたと思います。ガンバも相手のどこに隙が生まれるのかを十分研究した中で、試合に入っていきましたというところで、狙いにするところは見られた部分もありましたし、シュートを決めきるところの質であったり、タイミングであったりというところで上回れなかった結果だと思います。」

Q「前線の選手は裏へのスタートを切っているように見えましたけど、後ろとのタイミングがあわないのか?」
宮本監督「タイミング、回数、どこにいつというところもそうですし、そこを見る、出し手の意識もあまり高くなかったですね。特に前半は特にそうだったと思います。前半は相手が少しスペースを消してきた中で、そこで出すパスだけではなくて、そのランニングをすることによって相手のDFラインを下げる、バイタルエリアのスペースをつくる、そこに斜めに入ってくる、逆サイドの選手が絞らなくてはいけない、もう一つ外のサイドバックが上がれる、というところで深い位置まで行けるということもあると思いますし、そういったところの連動性もなかったですし、何よりチーム全体として走るということが少なかったと思います。」


[レビュー]アウェイ初勝利ならず。ミス絡みで失点し、富山に敗れる

ホームでは3連勝。好調のガンバ大阪U-23だが、今季まだ果たしていない連勝を目指してアウェイの地に乗り込んだ。
相手は16位に沈んでいる富山だったが、昨季2敗を喫している相手だけに指揮官にも選手にも油断はなかったはずだった。

チーム得点王の食野がトップに抜擢された一方で、2列目にはオーバーエイジの泉澤や矢島が先発に名を連ねたガンバ大阪U-23。アウェイでの初勝利を目指した一戦で宮本監督が懸念した守備が綻びを見せた。
「何人かが入れ替わってもある程度同じ戦いが出来ないとダメ。そのためにも試合の入りで変に失点しないこと」(宮本監督)。しかし、指揮官の思いとは裏腹に立ち上がりからどこか攻撃陣がノッキングし、前節披露した流れるような攻撃が鳴りを潜めると、ホームでの巻き返しに燃える富山に鋭い攻めを繰り出される。
12分にはクロスのこぼれ球を豪快に蹴り込まれて追う展開を強いられた若きガンバだが、単発的な攻撃に終始し、本来目指す連動した崩しや、裏への抜け出しは見せきれない。

先手を取った富山はリスクを過度に負わず、専守防衛に。「相手がしっかりと守備を固める中で、カウンターを招くようなパスミスがあった」と宮本監督は振り返ったが、守備時に本来の球際の強さや粘りがなかったことが痛恨の2失点目につながってしまう。
右サイドでボールを持つ富山のアタッカーに対して数的有利の立場で守っていたはずのガンバ大阪U-23だが、寄せの甘さに付け込まれてクロス気味のボールを送り込まれるとそのままゴールイン。崩されたわけでもない失点は、この日のガンバ大阪U-23の甘さを象徴するものだった。

「試合の入りを大事にして先手を取れば、僕らの流れになる」(一美)というゲームプランが崩れ、2点を追う苦しい展開で迎えた後半、��木を投入して反撃したいガンバ大阪U-23だったが、60分にCKから相手が頭でそらしたボールを谷がファンブル。直近の3試合は大崩れはなかった守備陣がミスから失点を重ねると、攻撃陣も決定機を作り出すには至らない。
81分には「攻撃の場面で自分の力を発揮したい」と意気込んでいた��木が枠内シュートを放つものの、富山を崩し切るような決定機は皆無に近く、タイムアップの笛の音を聞いた。
「前半のエンジンのかかりの悪さが全てだった」と宮本監督は序盤の戦いぶりを悔やんだが、負けを更なる糧にしてきたのが若きガンバである。
アウェイで感じた悔しさを次節以降の戦いにぶつけるのみだ。

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