2018.4.1(日) 14:00〜 明治安田生命J3リーグ
第5節 藤枝@吹田S
[プレビュー]今季全勝のホームで目指すリベンジ。昨季2敗の藤枝に若きガンバが挑む
前節はアウェイでドローに終わり、今季初の連勝を逃したものの首位琉球を勝ち点3差で追うガンバ大阪U-23。「アウェイでは勝ち点をしっかりと拾うつもりだし、その反面、ホームではしっかりと勝ち点3を積み上げたい」と宮本監督は上位追撃に向けて、ホームでの勝利にこだわっている。
今季ホームでは2戦2勝。盛岡に劇的な逆転勝ちを飾ったり、昨季の王者秋田に快勝したりとサポーターの前で確かな成長を見せているガンバ大阪U-23だが、今節は藤枝相手に昨季のリベンジを目指す。
「去年はホームで大敗している。その借りを返さないとダメ」(宮本監督)。
藤枝には昨季2戦2敗。ホームでの戦いでは1対6と屈辱的な敗北を喫した相手だが、選手たちも当然、勝ち点3の奪取に燃えている。
「去年とは違う僕らを見せる格好の場。ここからまた連勝の流れを作りたい」と話すのはボランチの��江。毎節のようにオーバーエイジの選手が起用されているガンバ大阪U-23だが、やはりチームの中心は次世代のガンバを担う若き選手たち。��江とダブルボランチを形成し、宮本ガンバの戦術的なキーマンになっている高も「守備でハードワークしながら、攻撃にもしっかりと絡みたい」。
守備面ではオーバーエイジの選手たちが安定感をもたらしているが、攻撃に関してはエースの一美や「毎試合、攻撃を引っ張りたい」と意気込む食野らが存在感を見せている。
藤枝はガンバ大阪ユースで宮本監督と同期だった大石監督が「ボールをつなぐサッカー」を標榜。派手さはないもののコレクティブなスタイルが熟成中だ。特に警戒が必要なのはアグレッシブなハイプレス。開幕からの2試合では序盤に失点を重ねたが、藤枝の勢いに飲まれないような試合の入りが必要になるだろう。
ただ、若きガンバは昨季から積み上げて来た宮本監督が目指す方向性に確かな手応えも感じている。「相手を過度に意識するのではなく、自分たちのサッカーをぶつけたい」と力強く言い切ったのは一美だ。
攻守の素早い切り替えをベースとしながらもボールポゼッションを基本軸に置くのが宮本ガンバのスタイルである。「ボールをしっかりと動かしている分、相手が後半落ちて来るのが分かる」と高が分析するように、試合終盤にギアが上がるのが今季の好調さを支えている。
「去年2敗したことを意識しながら戦いたい」(宮本監督)。藤枝に勝ちきり、首位追撃の流れを作りたい。
アライバルインタビュー


「サポーターの皆さんがスタジアムに観に来て良かったと思ってくださる試合をしたい」と語っていました。
ハーフタイムコメント
・陣形はコンパクトに、ディフェンスラインを下げないでいこう。
・守備は0点で、攻撃はたくさん点を取ることにこだわろう。
2018明治安田J3 第5節 ○4-1 藤枝@パナスタ
4試合を消化し、5位に付けていたガンバ大阪U-23。
ここまで確かな成長をピッチ上で披露してきたが、ホームに迎えたのは通算対戦成績1勝3敗、昨年は一度も勝てなかった藤枝MYFCだ。
難敵を打ち倒し、芽生えつつある自信を確かなものにしたいこの試合は、昨日行われたAWAY・FC東京戦でトップチームデビューを飾った森がスタートから出場した。
試合は立ち上がりから藤枝の畳み掛けるような猛攻を受けるが、菅沼・西野のオーバーエイジ陣を中心に粘り強い守備で耐え忍ぶ時間が続く。しかしながら攻撃に転じようとしても、藤枝のプレスに手を焼きなかなかパスが繋がらず、前半20分までシュートを放つことが出来ない。
しかし徐々に相手のプレスに慣れて来ると、左サイドバックの山口が高い位置を取り、食野、森とのコンビネーションで少しずつゲームの流れを手繰り寄せると、24分。
相手ペナルティエリア内へドリブルで侵入した��江からのラストパスを、一美が冷静に流し込み先制ゴールが生まれる。
直後の26分には一美、矢島のパスワークから食野が追加点を挙げ、2-0で試合を折り返す。
ハーフタイムには6点を取られた昨年の悔しさを晴らすため、もっと点を取ることにこだわろうとの宮本U-23監督からの檄を受け、さらなる追加点奪取を目指して戦った。
その後半は61分には��木を投入。66分には芝本を投入し攻勢に出るが、藤枝も再三に渡りガンバゴールに迫り、あわやゴールという場面もあったが鈴木が連続ファインセーブ。緩みかけたディフェンスを引き締めると、そのファインセーブがあった直後の77分。
食野のこの日2点目となるゴールで追加点を挙げる。さらに直後の80分には高のプロ初ゴールとなるダメ押し弾もあり、終わってみれば4-1の快勝。昨年の雪辱を果たした。
[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がり、相手のプレッシングのところで少し困ったというか、それを受けて少し前にボールを運べなかった時間がありましたけど、15分ぐらいを過ぎてからこちらもそれに慣れ、しっかりとボールを動かせるようになり、サイドを高い位置に取れるようにもなった。
点に関しても狙いとする形から生まれたと思っていました。ただ、前半に3点目を取れるようなチャンスが何回かあった中で、それを決め切れなかったのは後半への反省点として後半に挑みました。その中でピンチもありましたけど、GKがしっかりと試合を引き締めてくれた中で、3点目をしっかりと取った。4点目に関しても素晴らしいシュートだったと思います。シュートの意識に関しては今週ずっとやってきたところで、その成果が出たのかなと思います。ただ、1点取られたというところは次の試合に向けて反省点ですし、ホームで良い戦いができているのは続けていきたいと思います。
[ 食野 亮太郎 ]
(点が取れて)スッキリしました。けっこう左サイドが後半に空いてきて、カウンターの際に自分が起点でボールを持てたので、周りをうまく使いながらというのは心がけていた。2回に1回は良いパスを出そうと思っていたし、その駆け引きが大事。それが効いて2点目が取れたと思います。
[ 高 宇洋 ]
−−しっかりと4点目を決め切ったが?
最近はけっこうチャンスに絡めているので、あの得点の場面もいつもより高い位置を取ってこぼれてきたらいいなと思っていたので、狙いどおり決められて良かった。前節に外したシュートのほうが簡単だったけど、今週は練習からミドルシュートをさせてもらって、監督からもアドバイスをもらっていた。良い感じで蹴ることができました。
相手が前から来るけど、剥がすこともできたし、結果4点も取れている。後半に運動量が落ちてきた時間帯に押し込まれて、最後は1失点したが最後まで集中を切らさずにできたのは良かった。
[松田 陸]
(右サイドバックで、どんなことを意識してプレーしていますか?)運動量で上下にいっぱい動いて、守備でも攻撃でも参加することが自分の特徴だし、そこは目指しました。(立ち上がりなかなか高い位置がとれずに押し込まれた)サイドに張っているところに展開されて、最初は戸惑ったというかどう対応すればわからなかったんですが、少しずつチームに指示を出しながら、自分もいきやすいように動けるようになったので、そこは修正できて良かったです。(センターバックを高校時代にやってきて、サイドバックをやるというのは?)プロに行く時点でサイドバックで獲得するということは言われていましたし、自分としてもサイドバックで練習会にも出て、サイドバックで獲得してもらったと思っているので、前向きに取り組めています。僕自身は以前から攻撃が好きだし、実際に昔は攻撃のポジションをしていたので、攻撃でより多く絡めるサイドバックは楽しいです。(今のシステムではサイドバックが高い位置をとれる。サイドハーフとのバランスも徐々にとれてきていますね?)そうですね。ボランチからとか、センターバックから、とかロングボールでサイドチェンジとか、いつでも狙っているし、そのためのポジショニングは気をつけています。
[鈴木 椋大]
フィールドのみんなが頑張って走ってくれたので、僕は飛んでくるシュートをなるべく止めようと…それが仕事なので。あの1失点があったので気持ち悪いですし(苦笑)、あれをクリーンシートで抑えないと…でも越ゆは4点取ってくれたフィールドに助けられました。(立ち上がりはやや押し込まれました)今日は相手が前からくるというのはスカウティングでわかっていたんですけど、もうちょっといなしてというか…相手は前から来るけど、スペースはたくさんあっただけに、そのスペースをうまくつければ逆にこっちがボールをもてたのかな、と思いますが、立ち上がりに失点したくないし、そこでやられると流れがとられるからというのもあり、最初はシンプルにプレーして、その上で裏返して、っていうところを明確にやれたのが良かったとは思います。でも自分としてはもう少しつなぎたいというか、つなげるところはもうちょっとみんなが顔を出してつなげたら、とは思います。そうすれば、みんなうまいのでボールは持てると思うし、蹴ってフィフティフィフティになるよりは、しっかりボールをもてた方がもっと楽に試合を運べるようになるんじゃないかと思います。(このステージで自分はどういうことをテーマに据えて臨んでいるところはありますか?)僕を含めて、ここに出ている選手の誰もがここで終わるつもりはないというか。J3で一生懸命戦っている人たちには申し訳ないけど、ここをステップアップにというか、ここで活躍してJ1で出るのがいちばん狙っているところなので。だからこそ、僕もここで満足することはないし、今日は何本か止めましたけど、J1の選手ならもっとうまいだろうなっていうのもあるので、そういった意味ではもうちょっと自分も含めて個々が意識を…ここで勝っているからいい、ということじゃなくてもっと1つ1つの意識を突き詰めてやらなくちゃなっていうのは思っています。
総評
宮本監督「立ち上がり相手のプレッシングのところで少し困ったというか、それを受けて少しボールを前に運べなかった時間がありましたけれど、15分くらい過ぎてからこちらもそれに慣れ、しっかりとボールを動かすことが出来るようになり、サイドの高い位置を取れるようになりました。
点に関しても狙いとする形から生まれたと思っていますし、前半に3点目が獲れるようなチャンスが何回かあった中で、それを決めきれなかった点を反省として、後半に臨みました。
そういう中で、ピンチもありましたけれどしっかりとGKが試合を引き締めてくれ、3点目をしっかりとった。そして4点目に関しても素晴らしいシュートだったと思いますし、シュートの意識に関しても、今週ずっとやってきて、その成果が出たのかなと思います。
ただ、1点取られたというところは次の試合に向けて反省点ですし、ホームでしっかりといい戦いが出来ているのは続けていきたいと思います。」
Q「前節無得点に終わった中で、今週のトレーニングの中で強調された部分はどういったところでしたでしょうか。また松田選手をサイドバックで起用していますが、期待するところはどういったところでしょうか。」
宮本監督「前節の反省から、選手の組み合わせとか立ち位置とか、システム自体を考えて、矢島を入れると決まったのは昨日でしたが、藤枝と試合をする上で、どういう形でそれぞれの良さを出せるかなと考え、スタートしました。矢島の右の少し低い位置から前に出ていくという良さであったり、右サイドの質の高さを出してもらいたいと、彼にそれを求めて、そして十分に出してくれて2点目に繋がったと思います。右サイドの森と松田と矢島の関係性。逆サイドであれば、山口と食野と��江のコンビネーションを作ろうとやっていました。
それほど数は多くなかったですけれど、いいコンビネーションを出せたり、前線の食野と森が自由に動くことで、相手を混乱させたところがあるかと思いますし、��江とか矢島が絡んでいく、その中で高がしっかりと構えている、といういいバランスでできた前半で、後半もまあまあなところかなと思います。
松田に関しては右サイドバックで見せているパフォーマンスとか、守備でも今日でいうと22番の選手と1対1にさらされながらもしっかりと守るというところでは、高卒のルーキーとしては難しい状況かもしれないですけれど、しっかりと対応しながら、試合毎に進歩を見せてくれていると思うので、あとは攻めに入った、最後のフィニッシュのクロスの質を求めていきたいと思いますし、右サイドバックとしてもっともっと成長してもらわないといけないですし、それを求めて今シーズン戦っていきたいと思います。」
Q.「森選手が昨日短い時間ながらトップでデビューしたということで、トップとの距離が近づいているからか、U-23の選手達から躍動感やアピールしようという気持ちが見て取れたと思いますが、その辺は監督はどのように評価されていますか?」
宮本監督「15連戦がある中で、レビィー自身も誰もが試合に絡むチャンスがあるといっていますし、実際、突然チャンスが現れるもので、例えば、食野が2点取った試合の後には、すぐトップチームの練習試合のメンバーに抜擢されたこともありました。
選手達も試合のパフォーマンスが評価にダイレクトにつながる、ということを重々意識して出来ているのは、J3の試合の結果に上手く反映できているのは間違いないと思います。それはセカンドチームの良さだと思いますし、さらには週半ばもトップの選手とゲーム形式の練習をしながら鍛えられているのは間違いなくあると思うので。そこで出せたパフォーマンスをより試合の中でまた出して、成長していくサイクルだと思っています。」
Q.「紅白戦の中でもトップのメンバーを短い試合でしたが圧倒している場面もあったりと、普段から高いレベルの中でプレーしていることの結果が、今出ていると思いますがいかがでしょうか。」
宮本監督「昨年とは全く環境が違う中でやれているので、トップの選手とやることによって得られるもの、またトップを上回った時の自信もそうですし、パワーとかプレッシャーの速さとか、自然と慣れているところもあると思うので、今日の試合、またこれからの試合の中でも、ある程度余裕を持ってプレー出来ている選手もいました。
それがもとに、こういう4点獲れるようなゲームになると思いますが、もっと点を取れると思っていますし、0に抑えないといけないですし、チャンスを作る、ピンチを招かないというところを拘らないといけないと思います。」
[レビュー]今季最多の4得点でホーム3連勝。若きガンバが藤枝にリベンジ果たす
昨季のJ3では2戦2敗。開幕からのスタートダッシュを目指すガンバ大阪U-23にとって格好の相手となる藤枝をホームで迎え撃った。
オーバーエイジの矢島や前日のFC東京戦でトップデビューを飾った森がスタメンに名を連ねたガンバ大阪U-23。一美をワントップに配置し、今節は3ボランチを選択した宮本監督だったが、立ち上がりはハイプレスを繰り出す藤枝の勢いに対して我慢の時間帯が続いて行く。
ボールを握られる展開でも、前節ビッグセーブを連発した守護神の鈴木や最終ラインの西野と菅沼がチームに安定感をもたらしている若きガンバ。
「15分ぐらいを過ぎてからこちらもプレスに慣れ、しっかりとボールを動かせるようになった」と宮本監督が振り返ったが、24分には森を起点に��江が絶妙の飛び出しで藤枝の守備陣を崩し切るとラストパスを一美が押し込み、先手を取る。
「3ボランチなのでより攻撃に絡みやすかった」(��江)。宮本監督の狙いがズバリ的中する形での先制点を奪ったガンバ大阪U-23の勢いは止まらない。26分には菅沼がFKからロングフィード。こぼれ球を拾った一美から矢島にパスが渡り、再び藤枝を崩しきるとクロスを食野が合わせて藤枝を突き放す。
課題でもある立ち上がりを我慢し、ギアを上げる時間帯では一気に2得点。徐々に試合巧者ぶりをみせている若きガンバだが、後半は再び苦しい時間帯を強いられた。
宮本監督とはガンバユースで共に一期生だった藤枝の大石監督もボールをつなぐスタイルにこだわるが、徐々にガンバ大阪は守勢に回る展開に。しかし、J1経験もある両センターバックに大崩れはなし。そして前節同様、鈴木がビッグセーブで試合の流れを引き戻す。
この試合、最大のピンチだったのは76分だった。ミスから招いたカウンターで守備を崩されたガンバ大阪U-23だったが、相手の決定的なシュートを鈴木が右手一本でスーパーセーブ。直後のCKでも好守を披露した守護神に応えるかのように77分にはカウンターから食野がこの日2点目をゲット。藤枝に傾きかけていた流れを完全に断ち切るも、昨季ホームで1対6の屈辱的な敗戦を喫しているリベンジを果たすべく、若きガンバは攻撃の手を緩めない。80分にはクロスのクリアミスを「狙っていた」高が強烈に叩き込み、4対0。CKから1点は許したものの今季最多の4得点でガンバ大阪U-23がホーム3連勝を飾り、4位に浮上した。