2018.3.25(日) 13:00〜 明治安田生命J3リーグ
第4節 YS横浜@ニッパツ
[プレビュー]目指すのは今季初の連勝のみ。好調Y.S.C.C.横浜に若きガンバの今をぶつける
「去年から一緒にやり始めた選手たちの成長を感じる」。前節、昨季のJ3王者秋田に勝ち切った直後、宮本監督はこんな手応えを口にした。
J3屈指の組織力を持つ秋田に対して、ガンバ大阪U-23が目指す攻撃的なスタイルを貫き、2対1で勝利。ミス絡みで1点は失ったものの、守備陣も要所で体を張り、攻守両面でチームは確かな成長を見せつけた。
昨季は悔しい成績に終わった若きガンバは首位鳥取を勝ち点1差で追う4位。J3で好スタートを切っているが、選手たちに満足感は一切ない。
「チームとしては良かったけど、僕個人の出来には納得していない」と食野が言えば、高も「勝ち切れたことは嬉しい。ただ自分のプレーはミスも多かった」と気を引き締める。勝ち方を覚え始めたガンバ大阪U-23にとってY.S.C.C.横浜は連勝をかけた重要な一戦だ。
「秋田に勝てたのは自信になった。でもここで連勝することが出来たらもっとチームに勢いがつく」と話すのはボランチでチームを支えている��江。
昨季14位に終わったY.S.C.C.横浜は開幕前に攻撃の中心、辻がアキレス腱断裂でチームを離脱。特定の個に依存するスタイルではないが「非常にコンパクトに戦って来るいいチーム」と宮本監督もそのスタイルに警戒心を口にする。
連勝に向けて鍵を握るのは若きガンバが目指す攻守両面のコレクティブさだ。「相手はしっかりとボールをつないでくる。その相手に対して、まず僕らがいい守備をすること。いい形で奪えばチャンスになる」と勝負のポイントを口にするのは��江である。本来は攻撃的なポジションを得意とする��江と高のダブルボランチだが、指揮官が期待するのはハードワークに基づく回収力。「最終ラインの前でいい形で奪えれば、素早くいい攻撃につなげることが出来る」(��江)。
秋田戦で決勝ゴールを叩き込んだ一美はエースとして存在感を高めているが、2列目の食野や前節プロ初ゴールを決めた福田、妹尾ら確かな個を持つアタッカーが揃うのがガンバ大阪U-23の強みである。
「僕がバイタルでどれだけ違いを作れるか。そこは毎試合意識している」と言い切る食野も好調を維持。まず、プレスを果敢に繰り出して来るアグレッシブな、Y.S.C.C.横浜に対して、不用意に失点しないことは大前提だが、組織立った相手守備陣を崩し切る力は若きガンバに十分に備わっている。
上位の結果次第ではあるが、勝てば首位浮上も見えて来るY.S.C.C.横浜戦。目指すのはアウェイでの勝ち点3だ。
ハーフタイムコメント
・攻撃はもう少しシュートを放つこと。
・気をゆるめず、最後まで集中しよう。
2018明治安田J3 第4節 △0-0 YS横浜@ニッパツ
開幕から2試合まで課題であった立ち上がりを制し、ガンバらしい攻撃サッカーを見せた前節。前年度王者秋田に勝ちきって、ホーム2連勝を手に入れた若き選手達。今節は、ここまでの得点数リーグ2位の好調のYS横浜を相手に今シーズン初の連勝に挑む。
前節からはメンバーが5人変わり、鈴木、矢島、井出が初めてG大23に出場。試合が始まると、いつも通り前線からプレッシャをかける。そして、細かいパスを回しながら、少しずつ相手のゴールまでボールを運ぶ。7分、左サイドから山口がドリブルで仕掛けてクロスを上げると、相手にブロックされ、CKを獲得。キッカー高江が低いボールを入れるが、味方は触れず、そのままファーサイドに。その後、試合はG大23のペースになり、相手の陣内でボール持つ時間が長くなるが、なかなかフィニッシュまで至らず、パスも回らない展開になってしまい、前半は0-0で折り返す。
後半、YS横浜のキックオフで開始。ボールを持つG大23だが、ラインを引いて守るYS横浜を崩すことはできない。66分、左サイドから走り込んだ井出とのパス交換で抜け出した一美がペナルティエリア手前でシュートをうつが、GKに対応される。相手のプレスに遭い、ボールを収められなくなるシーンも出る。71分、矢島に変わり��木をピッチに出すが、交代の直後、中盤でボールを奪われると、右サイドのクロスからシュートを打たれる。しかし、守護神の鈴木がビッグセーブで先制点を許さない。その後、76分には井出から福田へ、そして85分には一美から白井に選手交代。勝点3がどうしても欲しいG大23は、相手を最後まで攻め込むが、点を取ることはできず、試合は0−0の引き分けで終了。
[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がりからしっかりとした守備ができていて、そこから奪ったボールを丁寧つないで相手ゴールに迫るということもできていた前半でした。ただ、ペナルティーエリアに入るところでの思い切りとか、シュートに対する意識が低かったので、得点を奪い切れなかった前半だったと思います。
後半に関しても少しその辺の意識を変えることと、守備に関しては同じインテンシティーの高さを保つというところで良い試合にはなりましたけど、最後のシュートの質であったり、相手のGKの良いプレーであったり、こちらのGKの良いプレーであったりで試合を引き締めてくれたと思います。
[ 矢島 慎也 ]
自分自身、後半まで出たのが久々過ぎたし、(公式)試合も久々でした。チーム的にも俺がここに入ったのも初めてだったので、ちょっと合わないシーンとかもあった。なので、試合をやることに意味があるのかなと。でも、やっぱり勝ちたかったですね。ボランチをやっていて、いまは2列目をやっている。ちょっとそこら辺の違いも感じています。
−−自分の立ち位置をどう捉えている?
試合に出ることは大事。というか、それをしに来た。ただ、こういうところでもちょっと長い時間いるということも自分にとっては大事だと思っているので、けっこうポジティブに捉えていまはやっています。
総評
宮本監督「立ち上がりからしっかりとした守備ができていて、そこから奪ったボールを丁寧つないで相手ゴールに迫るということもできていた前半だったんですが、ペナルティーエリアに入るあたりでの思い切りとか、シュートに対する意識が低かったので、得点を奪い切れなかった前半だったと思います。後半に関しても少しその辺の意識を変えることと、守備に関しては同じインテンシティーの高さを保つというところで良い試合にはなりましたけど、最後のシュートの質であったり、相手のGKの良いプレーであったり、こちらのGKも良いプレーで試合を引き締めてくれたと思います。0-0という試合が妥当な結果かなとも思います。」
Q「去年、なかなか点を取れない、勝てないという状態が続いていたんですが、今年は勝ち点も7点を稼いでおりますし、トップチームとしっかり連動しながら、練習もしっかりやっているという所で、去年と比べて、違いというのはありますか?」
宮本監督「単純にプロ選手だけでやっているところ、去年は人数が少なかったので、2種登録選手を入れざるをえない状況だったんですが、そういった中でシーズンを過ごしました去年は。でも、そういう中で去年のシーズンを戦った選手がたくましくなって、今年のパフォーマンスに繋がっているところもあるし、OA選手が今日みたいな試合に入ってくるように、彼らの質によって、プレーの質も上がる。プラス、トップの選手とキャンプから練習していることで学んでいる、成長しているという部分もあるので、そう言った3つの部分が大きいかなと思います。でも、点は取りたいし、とらなきゃいけないと今日も改めて思いました。」
[レビュー]Y.S.C.C.横浜と無念のドロー。引き締まった展開も若きガンバが勝ちきれず
今季初の連勝を目指したガンバ大阪U-23。アウェイで対戦したのは樋口監督のコレクティブなサッカーが浸透したY.S.C.C.横浜だ。
前節は昨季のリーグチャンピオンに勝ち切ったガンバ大阪U-23だが、チームは決して浮つくことなく「まず、いい守備をして攻撃につなげる」(��江)というコンセプトを保ちながら試合に入った。
「立ち上がりからしっかりとした守備が出来ていてそこから奪ったボールを丁寧につないで相手ゴールに迫ることが出来た前半だった」と試合を振り返ったのは宮本監督だ。守護神の鈴木と西野が最後尾を引き締め、中盤では矢島と井出が先発。豪華なオーバーエイジが顔を揃えた若きガンバだったが最初のビッグチャンスは3戦2発と好調を保っている一美だった。
「自分がしっかりと攻撃を引っ張りたい」と連勝に向けてモチベーションを高める食野がドリブルで切れ込んだこぼれ球から、一美が10分に右足を一閃。強烈な一撃はわずかにポストをそれ、ガンバ大阪U-23が最初の決定機を作り出す。
ボールを握る時間帯が長くなる一方、アタッキングサードでの決定的な崩しは見せきれなかったガンバ大阪U-23に対して、Y.S.C.C.横浜もシュートを放つ場面が徐々に増え始めるが、鈴木がビッグセーブを見せたりクロスバーに救われたりと、一進一退の攻防で前半は終了。
「攻撃はもう少しシュートを打つこと」(宮本監督)と連勝に向けてハーフタイムに檄を飛ばされた選手たちだったが後半は我慢の展開が続いていく。
派手さはないが鋭いショートカウンターを繰り出して来るY.S.C.C.横浜の前に立ちはだかったのは今季初出場の鈴木。57分のミドルシュートに適切に対応すると、後半最大のピンチだった72分には数的不利の状態からフリーでシュートを放たれるもののビッグセーブを披露する。
攻撃のリズムが出ない時間帯にも大崩れしないのは今季のガンバ大阪U-23が見せている確かな成長の一つ。そして指揮官も勝利に向けてギアを上げて行く。71分に��木を、そして76分に福田を連続投入。前節も交代カードで勝利を呼び込んだ宮本監督だが、79分には一美のパスを受けた福田が絶妙のヒールパス。走り込んだ高が決定的なシュートを放つも相手GKの好守に合い、先制点は奪えない。
88分にも福田と食野が絡んだガンバらしいショートパスの崩しから高が再び枠内シュートを放つも、ゴールを奪いきれなかったガンバ大阪U-23。連勝は逃したがアウェイで最低限の結果は残した一戦だった。