2017.11.26(日) 13:00〜 明治安田生命J3リーグ 第33節 相模原@ギオンス
[プレビュー]森・一美が語るJ3第33節 vs 相模原 ― 宮本ガンバ1年目の集大成。今季最後のゲームを勝利で締めくくる



今季山あり、谷ありのシーズンをしっかり歩み続けて来たガンバ大阪U-23が今季最後の試合に挑む。
「3連勝は逃したけど、チームとして上向きにあるこの流れを勝ちで終わりたい」(森)。前節の鹿児島戦は勝ちきれなかったが、難敵に「負けなかった」ことはチームの確かな自信になっている。
公式戦5試合負け知らずの若きガンバの順位は16位で既に確定しているが宮本監督も「勝って終わらせたい」。相模原戦で目指すのは当然、勝ち点3の奪取のみだ。

「(川口)能活もいるし、簡単な相手ではない」と宮本監督が警戒感を口にするように相模原もガンバ大阪U-23同様に上り調子である。直近の7試合は3勝4分けで3試合連続の無失点。元日本代表GKの川口が最後尾を引き締める堅守をいかにこじ開けるかが最終節のポイントになるはずだ。

前節は無得点に終わった攻撃陣の微修正を図る若き指揮官だが、やはり鍵を握るのはエース、一美。「僕の点で勝って終わりたい」と話す口ぶりにも点取り屋としての自覚がにじみ出るが、成長著しい和製エースの2試合ぶりのゴールを期待したい。
「苦しい時期を一緒に乗り越えて来た仲間たちとも今年最後の試合になる」(林)。宮本ガンバが目指して来た方向性の全てをピッチに残したい。

MF27 森勇人「鹿児島戦は勝つ事は出来ませんでしたが、内容的には手応えもありました。今までなら上位に競り負けていましたが、ああいう展開で負けないこともシーズンを通じては大事になります。無失点で終われたことはチームの自信にもなりますが、やはり、最終節の相模原戦では点を取って勝たないといけない。
今、チームの一人一人が、やるべき役割を理解していますし、僕自身も最近の試合では動きに迷いなくやれています。裏へのフリーランでチームを活性化させるつもりですし、右足のキックで試合を決めるアシストやゴールを決めたいですね。」

FW33 一美和成「ここ5試合負けなしで来ていますが、前節は引き分けに終わってしまったのでシーズン最後の試合は勝利で終わるつもりです。鹿児島戦では一人一人が集中して守っていただけでなく、もうちょっとという決定機もありました。狙いとする形が出せているのは僕たち選手にも手応えはありますが、前節は(林)瑞輝君のファインセーブでも救われました。もっと体を張ったり、シュートを打たせないことも意識したい。
相模原戦で勝つためにはやはりFWが前で起点になったり、ゴールを決める事が大事になります。今は郡と2トップなので、いい連携で点を取って勝ちます。」


アライバルインタビュー

「選手が一年積み上げてきた、成長した部分をしっかり見せたい」とコメントしました。

ハーフタイムコメント
・守備は前からいこう。
・ボールはリズム出してうごかす。

2017明治安田J3 第33節 △2-2相模原@ギオンス

前節、難敵鹿児島を相手に引き分けで終えたホーム最終戦。今節の相模原戦は、若き戦士にとってのシーズンの最終戦となった。3連勝は果たせなかったが、直近の試合はなんと5試合負け無し。しかし、相手も7試合負け無しに3試合連続無失点と絶好調。最終戦でしっかり勝利して終えたいG大23だが、川口が引き締める守備を崩すことはできるのか。
強風の中、試合は相模原のキックオフでスタート。前節と同じく、一美と郡を起用したフォーメーションはいつものテンポで前からプレッシャーをかけて相手を攻める。左サイド、妹尾と��江の速さを活かした攻撃も多く見られる。しかし、風によってパスが乱れた場面が多く、シュートまではなかなか繋がらない。25分、敵陣で奪われたボールから、相手のロングシュートで林の裏を狙われる。林が全力でセーブしたものの、強風に乗ったボールはクロスバーに直撃して、そのままゴールに。その直後、最終ラインで攻められたG大23は相手にこぼれ球を与え、2点目を取られる。風むきの悪い前半は良いチャンスを作れず、0-2で折り返す。
ハーフタイム、��江に代わって芝本がピッチにでる。強風が吹き続くコンディションの中、後半静かに始まった。後半は開始早々からチャンスを作り出し、49分、嫁阪からのFKから森の強烈なシュートに繋がる。しかし、わずかに枠をとらえられない。57分、森に変わって食野がピッチに出る。攻め続けたG大23はその2分後、郡がペナルティエリア内でPKを獲得し、一美が冷静に決める。後半は一転してこちらのペースに。すると、65分、芝本からボールを受けた一美が見事なミドルシュートで同点に追いつく。その後、両チーム一進一退の攻防を繰り広げて互いに決定機を作っていくが、スコアは変わらないまま試合は2−2で終わる。本節が最終戦となるG大23は勝点1点を獲り、16位でシーズンを終えた。

[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がりから失点するまでは、こちらのペースで試合を進めていました。ただ、失点をしてから相手の勢いが増し、2点目は完全にミスからの失点ですので、もったいない前半だったかなと。後半は風上になってサッカーが変わり、選手たちにも違ったタスクを与えて、コンビネーションを駆使して相手に迫り、一美(和成)の素晴らしいシュートもあって、全体的には良い後半だったと思います。ただ、3点目を取るチャンスもあったので、勝ち切りたかったのも正直なところです。

−−G大23は全日程を終了した。簡単に総括を。
育成だけではなく結果も求めながら活動してきましたが、シーズン当初はJ3のスピードやパワーに戸惑っていました。高校を卒業したばかりの選手やユースの選手もいましたから。ただ、夏場から個々の成長が見られるようになり、試合にも表れてきて、それが少しずつ結果に出てきたと思います。

選手のやりくりなどは、セカンドチームなので難しい部分もありましたが、そんな中でも選手は前向きにトレーニングに取り組んでくれたと思います。最終戦も一美の2点目や、ゴールへ向かう部分、守備や球際、競り合いなど、シーズン当初は負けていたところも勝つ場面が見られました。あと10試合くらいあれば、もっと良いものも見られたと思います。


[ 一美 和成 ]
自分たちのミスから失点しましたが、2点取り返して引き分けで終われたのは良かったと思います。自分の得点も、1点目は郡(大夢)が獲得したPKを自分が決められて良かったかなと。2点目も、思いどおりの場所にボールを置けて、良い流れで点を決められたと思います。

総評
宮本監督「前半20分過ぎぐらい、失点するまではこちらのペースで試合を進めたと思いますが、失点をしてからちょっと相手の勢いが増して、2点目に関してはミスからの失点ですので、もったいない前半だったかなと思います。ただ、後半は風上になってサッカーが変わり、選手たちにも違ったタスクを与えて、コンビネーションを活かしながらテンポを上げて相手ゴールに迫って、1点目一美の素晴らしいシュートもありましたし、全体的には良い後半だったと思います。ただ、3点目を取るチャンスもあったので、勝ち切りたかったというところが正直なところです。」

Q「横浜戦もそうだったと思いますが、前半悪くてあまり良くなくてミスがらみで失点をしましたが、後半立て直して。ハーフタイムにはどういうことをおっしゃられたのかを聞かせてください。」
宮本監督「ハーフタイムには精神的なところを、最終戦0-2でリードされてこのまま終っていいのかというところと、具体的な戦術的にはもう少し左サイドを高く攻めさせたり、前半はボランチが一人でしたが、それを二人にすることで芝本を入れてその展開を活かしながら、ワントップ気味に、一美と森を少しずつシャドーな形で、あそこのスペースを使うことで、より深い、サイド深いところまで入っていくというところを選手に指示していました。もちろん風上に立ったので、ブレッシングからボールを奪うというところも活かしながら、高い位置からボールを奪おうというアピール、そういったところを奏功したかなと思います。」
Q「ガンバU-23は、今年これで全試合終了しました。成績も含めてですが、簡単に総括していただければと思います。」
宮本監督「育成というところでスタートしましたが、育成だけではなく、育成をしながら結果を求めたいと思いながらやってましたが、なかなかシーズン当初は高校出てすぐの選手なんかはこのJ3のスピードやパワーに戸惑ってしまい、ユースの選手も多かったし、そういうところがあったかなと思います。ただ、夏場ぐらいからちょっとずつの成長がみられて、それが試合にも表れたり、いい結果をもたらすようになり、それが選手の自信になって勝利の数とかも増えていったところもあったと思います。選手のやりくりなどは、セカンドチームなので、簡単ではないところもありましたし、その中でも選手が前向きにトレーニングに取り組みながらやってくれたと思います。最終戦も一美の2点目や、ゴールへ向かう部分であったり、守備の部分もそうですし、球際の部分、競り合いの部分とかも、シーズン当初は負けていたところも勝つようなシーンも多くがみられましたし、ポジティブに捉えてますし、あと10試合ぐらいあれば、もっともっと良いものも見られるんじゃないかと思います。」


[レビュー]最終戦で見せた若きガンバの意地。6試合負けなしで今季を締めくくる

宮本体制1年目のラストマッチとなる相模原戦に向けて、指揮官と選手たちの誰もが共通した思いが「勝って今季を終わりたい」。5試合負け知らずの若きガンバはアウェイで好調、相模原に挑んだが、いきなりの逆風が待ち受けていた。

「もちろん勝ちたい。ただ、まず負けないためには先に失点してはダメ。鹿児島戦のように粘り強く戦いたい」(林)。そんな守護神の思惑とは裏腹に25分、前がかりになっていた隙を突かれて、超ロングシュートを叩き込まれ、追う展開を強いられたガンバ大阪U-23はわずか3分後の28分にもビルドアップのイージーなミスからボールを奪われ、痛恨の2点目を許してしまう。

「失点をしてからちょっと相手の勢いが増して、2点目に関してはミスからの失点で、もったいない前半だった」(宮本監督)。しかし長丁場のシーズンで心身ともにタフに成長した若きガンバにシーズン序盤の脆さはもはやなかった。
試合の分岐点だったのは34分の相手CK。ゴール前で決定的なシュートを許すも前節、再三ファインセーブを連発した林がワンハンドセーブで3点目を許さない。

2点差で折り返したハーフタイム。「最終戦0-2でリードされてこのまま終っていいのか」とメンタル面を鼓舞すると同時に宮本監督は後半から芝本を投入し、ダブルボランチへとスイッチ。ガンバ大阪U-23のアグレッシブさに火がついた。
49分、FKの流れから森がクロスバーの上をわずかに超す際どい一撃でチームに勢いをつけると宮本監督は57分に食野を投入。その直後にはロングボールの競り合いから抜け出した郡が倒されてPKをゲットすると60分に一美が豪快に蹴り込んで反撃の狼煙を上げる。

芝本がゲームを組み立て、相模原を押し込み始めた若きガンバだったが、65分にエースの意地を見せたのは「相模原に勝つにはFWが点を決める必要がある」と意気込んでいた一美。
芝本のパスを受けると「恒さんからボールの受け方などを改善してもらった」とマンツーマン指導の効果を発揮し、豪快なターンから技ありのシュートを叩き込む。
ミスで失点したのは反省材料だが、取られたら取り返すのがガンバの流儀。試合を振り出しに戻したガンバ大阪U-23は「絶対に勝って最後を終わりたい」(食野)という執念をピッチ上で体現し続ける。

90分にはロングボールに抜け出した平尾がポストをわずかに外れる強烈な一撃を放つもドローに終わった一戦に「3点目を取るチャンスもあったので、勝ち切りたかったというところが正直なところ」と指揮官も悔しさを隠さなかったが、2点のビハインドをものともしない反発力はチームの確かな成長を物語るものだった。

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