2017.11.11(土) 13:00〜 明治安田生命J3リーグ
第31節 YS横浜@ニッパツ
[プレビュー]一美・森が語るJ3第31節 vs YS横浜
― 若きガンバが目指す今季初の連勝。Y.S.C.C.横浜相手に今の勢いをぶつけたい
若きガンバが、長かったトンネルを抜け出した。
前節はFC東京U-23を相手に打ち合いの末、4対3の勝利。一美の2得点やキャプテン森の奮闘もあって、11試合ぶりに勝ち点3をつかみ取った。
最下位から抜け出したガンバ大阪U-23だが、成長著しい選手たちにはこれっぽっちの満足感もない。
「まだ今季は連勝がない。勝って更に勢いを付けたい」と話すのはエースの自覚に燃える一美である。
10試合勝利から遠ざかっていた苦しい時期にもガンバらしくつなぐサッカーを体現していたが前節、先発に復帰した郡の存在によって一美と郡の大型2トップが存在感を発揮。「あの2人が前線にいることで相手の脅威になる」と宮本監督もより、攻撃陣を活性化させたい考えだ。
前節は今季最多となる4ゴールを叩き込み、見事に勝ち切ったガンバ大阪U-23だが初の連勝に向けてのハードルは決して低くない。
「連勝をもちろん目指しているが、Y.S.C.C.横浜はリーグ戦の折り返し後、調子を上げている」と宮本監督も警戒感を隠さない。
ホームでは1対2で敗れているY.S.C.C.横浜だが、最も警戒が必要なのはチーム得点王の辻。直近の11試合で12得点と好調を維持しているだけに不用意なミスは禁物だ。
「連勝したい」。指揮官と選手の誰もが口にした言葉を体現し、勝ち点3をつかみ取る。
FW33 一美和成「まだ僕らは今年は一度も連勝が出来ていないので、次は勝利することを意識しています。シーズンもいよいよ終盤ですし、連勝を飾れるようにプレーしたいですね。続けて勝つ事でチームに更に勢いがつきますし、残り3試合を勝ちに行きたいと思います。
僕自身も前節は久しぶりに取れました。ただ、改めてもっと貪欲にゴールを狙わないといけないと再確認も出来ました。郡がポストプレーをしてくれることで、僕もゴール前に侵入して行けますし、逆に郡を活かすポストもしたい。お互いにいい形を作れている手応えもありますね。」
MF27 森勇人「リーグ戦も残り3試合になったからこそ、しっかりと自分たちのサッカーをやりきりたいですし、勝ってシーズンを終わりたいと思っています。もう僕らは登って行くだけなので、連勝したいですね。前節のようなゴールと全く同じ形でなかったとしてもとにかく、チームを勝たせるプレーを心がけるつもりです。
点が取れたことでメンタル的にも自信を持って次もプレー出来ますし、僕のシュートがある、と相手に意識させることが出来たらもっと2トップを活かすパスも有効になるはずです。いいシーズンだったと振り返られるように残り3試合しっかりと勝ちます。」

ハーフタイムコメント
・ボールをしっかりつなげて前まで持っていこう。
・FWを上手く使って早くサポートすること。
2017明治安田J3 第31節 ○4-3 YS横浜@ニッパツ
3試合連続負けなし、そして前節では11試合ぶりの勝利を挙げた若きガンバ。その勢いに乗って今節はYS横浜を相手にシーズン初の連勝を目指す。
前節と同じスタートメンバーでYS横浜に挑むこの試合。序盤は動きがよく、前線から相手を押し込んで、3分、食野のスルーパスをペナルティエリア内で受けた一美がクロスを入れると、森が冷静に左足を振り抜いて先制する。しかし、その3分後、クリアミスで同点に追いつかれたG大23は16分に再び失点をしてしまい、逆転される。試合は相手のペースになり、パスミスが出る場面も多くなる。立ち上がりは良かったが、連続失点したゲームは苦しい時間帯が続き、前半は1-2で折り返す。
後半開始すぐ、G大23は、森が右サイドの敵陣深くからクロスを上げ、一美がしっかり頭で合わせて同点に追いつく。前半に比べて、粘り強い姿を見せてくれる選手達。55分にまた点を取られて逆転を許すが、そこから諦めず、嫁阪のシーズン初ゴールで同点に追いつく。その後、少しずつ試合の主導権を取り戻し、迫力のあるガンバらしい攻撃で相手を攻め立てる。すると、83分、芝本のCKにぺスヨンがヘディングシュートを決めて逆転をする。後半アディショナルタイムに入り、足立(翼)と郡に代わって、足立(丈)と奥野がピッチに出る。連勝がどうしても欲しいG大23は、最後まで体を張って守り、点の取り合いとなったが、4-3で今シーズンの初連勝を飾る。
[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がりに良い形で先制したんですけれども、そのあとの試合運びが少しマズかった。かなり良くなかったです。具体的には相手のボールに対するプレッシャーが甘くなり、3バックの前のスペース、バイタルエリアをうまく使われたことによって、しっかりマークできなかった。受け渡しができなかった。奪ったボールも簡単にミスをしたり、前に出ていくところが良くなかった前半でした。
1−2で終わったハーフタイムには、しっかりその部分を選手に「このゲームをそういった形で落としているようではダメだ」ということは伝えました。本当に戦えているのかというところをもう一回選手に問いただして、「後半、しっかりと戦う、大人の男の選手としてプレーする姿を見せてくれ」と伝えました。その結果立ち上がりに同点に追い付いて、点は取られましたけど、選手たちは諦めることなく、しっかりと点を取り、ゴールに向かう気持ちを出し、勝利に向かったというところで、後半は評価できるゲームになったと思います。連勝も今年はできていなかったので、そういった意味でも価値のある選手の頑張りだったと思います。
[ 一美 和成 ]
前節と同じような試合でしたけど、前回とは違う自分たちが追い掛ける感じだった。でも今までなかったことなので、勝ち切れたことは良かったと思います。
−−後半、見違えるようにチーム全体がまとまって見えたが。
ツネさん(宮本 恒靖監督)に喝をみんなに入れられたので、やるしかないなという感じでした。
今までだったら後半もズルズル負けていると思うけど、今回は逆転できたというところは自分たちの自信にもなるし、大きな成長かなと思います。
総評
宮本監督「立ち上がりに良い形で先制したんですけれども、そのあとの試合運びが少しマズかった。かなり良くなかったです。具体的には相手のボールに対するプレッシャーが甘くなり、そして、3バックの前のスペース、バイタルエリアをうまく使われたことに対して、しっかりマークできなかった。受け渡しができなかった。奪ったボールも簡単にミスをしたり、前に出ていかないところが良くなかった前半でした。1-2で終わったハーフタイムには、しっかりとその部分を選手に「このゲームをそういった形で落としているようではダメだ」ということは伝えましたし、本当に戦えているのかというところをもう一回選手に問いただして、「後半、しっかりと戦う、大人の男の選手としてプレーする姿を見せてくれ」と伝えました。結果、立ち上がりに同点に追い付いて、点は取られましたけど、そこから選手たちは諦めることなく、しっかりと点を取り続け、ゴールに向かう気持ちを出し、勝利に向かったというところで、後半は評価できるゲームになったと思います。連勝も今年できていなかったので、そういった意味で非常に価値のある選手の頑張りだったと思います。」
Q「後半はちょっと良くなったという話で、具体的にハーフタイムにどういう説明をしましたか。」
宮本監督「ハーフタイムに言ったのは、戦術的にはツートップにボールが入ると上手くいける訳だから、そこに対してしっかりボールを入れて、サポートを早くして、とにかく前に出て行くサイドの選手が前にいけなかった前半、それはやっぱり相手のサイドバックの裏であったり、自分の味方のインサイドハーフの選手がボールを持っているときに追い越す動きであったり、その前の推進力を出していくようにということを伝えたし、後半立ち上がり、特に右サイドにそういうシーンがたくさんあって、プラス守備面では3バックの真ん中の選手がバイタルエリアにおりてくる、入ってくる選手に対してしっかりと行く、チャレンジする。そして、左右センターバックがしっかりそこを閉めるというようなところで、守備面でそこは整理されたというところも大きかったかなと思います。まだメンタルのところでどうしても甘さがあって、そういった部分がみんなやっぱり勝ちたいとか、目の前の相手に負けないというところがより出た後半だったと思います。プラスして、戦術的なところがマッチしたので、こっちに持ってこれた後半だったと思います。」
Q「ディフェンス出身の監督としては、やっぱり失点のところについて今節も失点が多いですが、こういう試合でも勝ったという評価するべきなのか、失点のところについては自分的にどうなんでしょうか。」
宮本監督「失点に関しては個人的なミスがあったり、簡単に1対1で抜かれたりとか、どうしても個々のところはあげていかないといけないし、そこをやり続ける必要は感じていますね。だからと言って、もちろん失点はしたくないけれども、守りに関しても、引いた中で守るのではなくて、攻撃的に守りたいというのが自分たちの今年やってきているテーマなので、そういったものも前節は出た、今節もちょっと出たというのもあるので、それは継続していきたいと思います。」
Q「この4試合はいい感じですが、これは何か変化があるんですか。」
宮本監督「ツートップの選手が揃ったというか、怪我から復帰して、前にターゲットがあるというところが大きいと思います。どうしても、ユースの選手が多くて、J3の選手と戦うときに、このパワーというところで、後手にまわることが多かったですけれども、そのシーンは少なくなってきている。プラス、攻撃面でも全員が同じ絵を描いた崩しとか、ボールの動かしとかができつつあるので、良くなっている原因かなと思います。」
[レビュー]若きガンバが今季初の連勝達成。好調のY.S.C.C.横浜を打ち合いで下す
前節、今季最多となる4得点でFC東京U-23を下したチームの攻撃力は本物だった。
「Y.S.C.C.横浜には好調な選手もいるので連勝は簡単ではない」(宮本監督)。攻撃力が覚醒し始めているY.S.C.C.横浜ではあるが、先手を取ったのは若きガンバだった。
3分、自陣で奪ったボールからのロングカウンターを牽引したのは食野。「一美君と郡君が2トップにいるとプレーの選択肢が増える」との言葉通り、冷静に一美にパスを供給してペナルティエリア内に起点を作ると中央でフィニッシュに絡んだのは森。
チームキャプテンの2試合連続ゴールで先制したガンバだったが、6分に嫁阪のクリアミスから同点弾を献上すると16分にもミドルシュートを叩き込まれ、追う立場に追い込まれる。
「後半、しっかりと戦う、大人の男の選手としてプレーする姿を見せてくれ」(宮本監督)と熱い言葉で後半のピッチに送り出された選手たちは連勝に向けての執念をピッチで体現した。
「郡と一美が前にいることで相手への脅威になるし、それは今のうちのストロングポイント」と宮本監督が期待を寄せたアタッカーが47分、輝いた。
くさびを受けた一美が右サイドの森に展開。「前節は点が取れたが、改めてFWは貪欲に取らないといけないと感じた」と言い切っていた一美が森のピンポイントクロスを豪快に叩き込んで試合を振り出しに戻す。
しかし、Y.S.C.C.横浜もホームでただでは引き下がらない。49分にはFKのこぼれ球からポストを叩くシュートを許し、55分には警戒していた辻のポストプレーから痛恨の3点目を奪われる。
しかし、取られたら取り返すのがガンバのスタイル。60分に再びチームを勇気づける一撃を蹴り込んだのは前節のミスを取り戻すべく燃えていた嫁阪だった。「FC東京U-23戦も僕のクリアミスから失点した。その悔しさを晴らしたいし、チャンスがあれば点にも絡みたい」(嫁阪)。この日もY.S.C.C.横浜の1点目につながるクリアミスを犯した嫁阪だったがCKのこぼれ球を押し込んで待望のプロ初ゴール。
連勝への執念に燃えるガンバ大阪U-23は80分にも食野が得意のカットインからクロスバー直撃弾を放ち、勝ち越しへの機運を高めると83分にCKからペが豪快なヘディングシュートで決勝点をゲットした。
先手を取りながらのスリリングなシーソーゲームを制したのは若きガンバだった。「点は取られましたけど、選手たちは諦めることなく、しっかりと点を取り、ゴールに向かう気持ちを出し、勝利に向かった」(宮本監督)。
2試合連続のゴールショーで今季初の連勝を飾ったガンバ大阪U-23が文字通りの総力戦で難敵をねじ伏せた。