2017.11.5(日) 14:00〜 明治安田生命J3リーグ 第30節 F東23@吹田S
[プレビュー]一美・林が語るJ3第30節 vs FC東京U-23 ― 同世代対決に燃えるガンバ大阪U-23。FC東京U-23にアウェイの借りを返したい

2試合ドローが続くガンバ大阪U-23だが、前節北九州相手に見せた猛攻は、チームに大きな自信を与えている。
「試合の内容も良かったし、去年までJ2にいた相手から2点が取れた」と話すのは前線で献身的にハードワークし続けた一美だ。

トップで活動中の妹尾や平尾が加わったことで個の力が加わったガンバ大阪U-23だが「誰が出てもやるべきサッカーは大きく変わらない」と守護神の林は力を込める。
6月にアウェイで対戦した際には0対1で惜敗した若きガンバだが「6月に対戦した時は相手の方がしっかりとボールを動かしていた。「今、我々がどれぐらい出来るのか成長具合を図る試合になる」と話すのは宮本監督だ。
前節、J3初ゴールを決めた芝本や、明らかに個の打開力で違いを見せ始めている食野を軸に、ガンバ大阪U-23が目指すコレクティブなサッカーを体現し始めている選手たち。今季まだ同世代のU-23チームには勝利がないだけに、FC東京U-23相手にきっちりと勝利を収めたい。

一方のFC東京U-23も直近の6試合は3勝2分け1敗と調子を上げている。試合によってはJ1で実績あるオーバーエイジも用いるFC東京U-23だが互いに志向するのはボールをつなぐサッカー。
「同世代の選手にはもう負けられないし、次は勝つ」と一美が力強く語った言葉を体現するだけだ。

FW33 一美和成「北九州戦は試合の内容も悪くなかったし、2点取れたのも手応えになりました。先発のメンバーが多少変わっても、僕らが目指すサッカーは変わりませんし、僕がやるべきことは恒さんから常に要求されてきた前線で起点になりながらゴールを狙うことです。次の試合でも自分のやるべきことをやりたいと思います。
前節、僕が前線で相手GKと競り合ったこぼれ球から芝本の得点が生まれたのは嬉しかったですし、自分の成長だとも思います。今季、U-23チームにはまだ一度も勝利がないので次こそは勝ちきれるようにやっていくだけです。」

GK31 林瑞輝「前節は結果にはつながりませんでしたけど、いい内容のサッカーが久しぶりに出来たと思っていますし、決定機も多かっただけに勝ち切りたかった試合でした。ただ、相手の数少ないピンチで決められてしまうのはGKとして悔しい試合。FC東京U-23戦では、僕がしっかりと危ない場面を防いで勝ち切りたいと思います。
2試合連続で引き分けていますが、まず負けないようにしっかりと守備の安定を考えるつもりです。最終ラインでは誰が出場しても日頃同じ練習をしているメンバーなので問題はない。僕もしっかりとコーチングするつもりです。」


アライバルインタビュー

「同じU-23カテゴリーのチーム、テクニックがある選手もいるが、勝たなければいけない」と話しました!!

ハーフタイムコメント
・いい形で点が取れた
・後半、入ってこられた時に、粘り強くいこう
・いい集中力、いい試合ができているので続けよう!

2017明治安田J3 第30節 ○4-3 F東23@吹田

同じカテゴリーであるFC東京U-23との対戦。テクニックがある選手もいて、負けられないと臨んだ試合。
キックオフ間際はスローテンポで試合が運ぶが、試合が進むにつれてテンポが上がり、見応えのある試合展開に。その口火を切ったのが4分の食野のシュート。枠の上を越えるが勢いをつけるシュートとなった。河井、足立、芝本、森、郡を中心に全体が連動して、テンポ良く相手陣地へボールを運ぶ。17分、ペナルティエリアの外から森がフリーで右足を振り抜く。強烈なシュートは右隅に決まって先制点を奪った。
30分を過ぎてペースはFC東京U-23に。ミスから奪われるとボールを大きく動かされるも、最終ラインでしっかりゲームをコントロールする。43分には郡とのワンツーから一美が抜け出し、相手選手と1対1。体を当ててマークを外し放ったシュートは、GKの股下を抜けてポストに当たるも、ラインを割って2‐0で前半を終了した。
いい形で点が取れたと前半を評価するも、「後半、入って来られた時に粘り強くいこう」と、宮本監督。全員で「3点目を決めて押さえ込もう」と、後半に臨んだ。
苦しい時間帯が続くが、64分、67分と立て続けに失点し同点に追いつかれた後もしっかりと粘り強い守備で、77分には森、食野、一美の連携から勝ち越し点が生まれる。森からのボールを食野がダイレクトでシュートを放ち、GKが弾いたところを詰めていた一美がしっかりと押し込んだ。今シーズン最高得点となった4点目は、CKからのボールをゴール中央、「普段から練習でやっていた形だった」とダイレクトで合わせた河井のヘディングシュートだった。
その後1点を返されるものの、最後まで粘りを見せて試合終了。11試合ぶりの勝利をホーム吹田スタジアムで、1,800名を超えるお客さまと共に分かち合った。

[ 宮本 恒靖監督 ]
試合前選手に同じ世代の選手たちとやるということで、特にセレッソの試合2戦を終えて1敗1分けとか、FC東京にも1敗をしているというところで、この試合最後どうやって入っていくんだというところで、勝利に対するこだわりというものをみんなに伝えたというところがあって、そういったものが立ち上がりから見られたと思います。具体的にはやっぱり、ボールを奪いに行くというところが前線の守備もうまくいったと思いますし、そこから勢いを持って前半に入れてのシュートは、素晴らしい(森)勇人のゴールでしたけど、そこから2対0の前半になったと思います。後半になって、ちょっと悪い癖というか連続して失点してしまったのは良くないですけど、3点目、4点目というところで積み上げてきたものが今まで、練習なんかでやってきたものが出ていると思います。最後もなんとかみんなで勝ち切るというところも見られましたし、勝利に対する貪欲なものが今日は見られたと思います。何より選手たちもこの10戦、勝っていない中で勝ちたいという気持ちを本当に持っていて、毎回、僕自身もここに暗い顔で現れていますけど(笑)、今日はまあ、ラクな気持ちでというか、ここに来ることができて良かったと思います。みんなにとって本当にうれしい、久しぶりの勝利になったと思います。

[ 森 勇人 ]
今週ずっと練習していましたし、時間帯も早かったのでシュートを狙おうと思っていた。

−−うまく切り返してのシュートだったが?
いいシュートだったと思います。気持ち良かったです。なかなかああいうシュートは、プロに入ってからの公式戦も少なかったし、本当にプロに入っての一番のゴールかなと思います。

[ 郡 大夢 ]
−−前線で起点となり、貢献度は高かったが?
いや、まあまあです。でも練習試合もなかったので体的にはキツかったです。

−−前半シュートを打てる場面で、打てなかったのは少し試合勘も影響した?
いや、それはいつものようなミスです(笑)。

−−2点目を生んだ2トップの関係性とか、チームに貢献していたが?
外から見ていたときもチームには2トップのほうがいいと思っていたので良かったです。

[一美 和成]
(1点目のゴールについて)うまく郡とワンツーができて、左に相手DFがいたのがわかっていたので、まず体をぶつけて自分の余裕を作って、ギリギリでうまく持ち込めました。(シュートコースは見えてましたか?)ニアか股しかなかったので、狙うなら股かなと思って…でもちょっと当たってしまってギリギリでしが、外れたとしても亮太郎がつめていたと思うのでゴールになっていたのかなとは思います。(2点目のところ、押され気味の展開の中、今日は逆転されずに、逆転した貴重なゴールでした)確かに、今までだと追いつかれたらそのままやられちゃうって流れがあったと思うんですが、同じU-23のチームでツネさんも負けない気持ちでやれって言われていて、それがチーム全体として出せたと思います。(郡選手との連携もよかったですね)久しぶりでしたが練習からもやっていたので練習の成果が出たのかなと。いつもは自分が張って、郡が今日やっていたポストプレーをする役割をしていましたが、今日は二人だったのでどちらかがやればいいし、ゴールシーンのように入っていけることもできたのは良かったと思います。2点先制してやられたらもったいないので勝ち切りたいと思っていたので結果が出せてよかった。全員が、頑張って守備もやっていたし、今日は勝ち切ろうとハーフタイムでも話していました。個人的にも復帰してから、ゴールを取るまでに少し時間がかりましたが、今日やっと決められたのでまた次の試合も連続で得点していけるようにしたい。

総評
宮本監督「試合前、選手に同じ世代の選手達がやるということで、特にセレッソの試合を1戦終えて、1敗1分けとか、F東23には1敗しているというところで、この試合最後どうやって入っていくんだというところ、その勝利に対するこだわりをみんなに伝えたというところがあって、そういったものが立ち上がりから見られたと思います。
具体的にはボールを奪いに行くというところが、前線の守備というところがうまくいったと思いますし、そこから勢いを持って前半入れてシュート、素晴らしい勇人のゴールでしたけれど、2-0の前半になったと思います。
後半になって、悪い癖というか、連続して失点してしまったのは良くないですけれど、3点目、4点目というところで、積み上げてきたものが今まで練習なんかでやってきたものが出てきてと思います。
最後も何とかみんなで勝ちきるというところが見られましたし、勝負に対する貪欲なものが今日は見られたと思います。何より選手達もこの10戦勝てていないというなかで勝ちたいという気持ちを本当に持っていて、毎回僕自身もここに暗い顔で現れていますけれど、今日は少し楽な気持ちというか、ここに来ることができてよかったと思います。みんなにとって嬉しい、久しぶりの勝利だったと思います。
」

Q「2-0でリードして、後半相手にペースを握られる時間が続き、その中で2失点しました。以前も沼津の試合で2-0から逆転されたという試合があったと思いますが、今日は追いつかれた後、しっかり突き放す点数を決められた。その辺り、チームの成長をどのように感じていますか?」
宮本監督「2-2になってから、みんなが嫌な流れを感じたと思いますけれど、ちょっと相手がそれ以降出てこなくなったところと、プラスこっちが一人交代のカードを切って、少し前でボールを収めたり相手ゴールまでボールを運べることができたので、もう一度ゲームの流れをイーブンに持っていけたと思います。当初、妹尾に関しては使う予定は無かったんですけれど、ああいう状況だったので、
何とかチームのために力を貸してほしいという思いで出て、ターンからシュートまで早くいったシーンもありましたけれど、ああいったシーンが相手の押せ押せのムードの流れを断ち切るようなところに繋がったと思います。本当にそういったところが大きかったと思います。
」

Q「積み上げてきたという部分でいうと、今まで2トップの郡選手と一美選手が抜けた後、つなぐサッカーに関しては結果が出て積み上げてきた部分だが、そこに2トップが加わって、つなぐサッカーと2トップを活かすサッカーがうまく融合していた。彼らが戻って来たことの効果をどう見ていますか。あと、アウェイでF東23に負けた試合から、どれだけ成長したかを図る試合だとおっしゃっていましたが、当時と比べてのチームの成長はどうでしょうか?」
宮本監督「2トップを活かした攻撃は、郡が今日はスタメンでいけるという見通しが立っていたので、今週に関して2トップを活かした部分、ポストプレーだったり、サイドの崩しに関してもトップに絡んでくるというところをやっていて、選手は実際に表現しようというところが見られた。
収めてから落とすこと、プラス2点目の一美のシーンみたいに2人の関係性を常に盛っておけ、ということを常々言っていて、お互いに感じられる関係性を作れていると思うんですね。それがああいう点に繋がったと思います。確かにぶっつけで70分くらいまで引っ張りましたけど、郡に関してはよく走ってくれたと思います。
2つの質問は、アウェイの試合で守備の部分で相手の選手がボールを上手く動かすというところがありましたけど、守備の部分で足りないと特に感じた試合だったので。それ以降、シンプルな2対2の練習なんかも増やしましたし、球際をどれだけ戦えるのか、奪いきるのかということをやるということで、そこから守備の意識を選手へ植え付けてきたところもあります。そういった意味で大きなターニングポイントになった試合でした、前半戦では。今日、相手ボールを奪いに行くところで、みんなの連動性、一人ひとりの頑張りだけではなく、繋がっているということが感じられて、前半はいい形でボールを奪えたり、3‐2になってからの相手に対するプレッシャー、ボールを前に運ばせないというところが見られましたから、守備の面でもすごくくよかった。いい形でボールを奪えたのをもう一度マイボールにするというところに関しては、もっと質を上げていかなくてはいけないですけれど、相手を見て相手を動かしながらサッカーをしようというところは前回戦ったときよりも上手くいってましたし、3人目の関係とか崩しに関してもできているので、確かに成長というものは感じられた試合になったと思います。
」

Q「F東23の選手が失点した後、しゃにむに、むきになっているところ、ガンバの選手は非常に落ち着いて慌てずにプレーしていたが、そういう知的な部分の成長と、個の部分でいい選手がいますが食野選手の評価をお聞かせください。」
宮本監督「(F東23の選手が失点した後、しゃにむにむきになっているは、)攻撃に対しての守備というところですか?
こちらから見ていても確かにゲームのスピードは上がったと思いますが、それに対して粘り強く対応できていた。少しゾーンは下げられましたけど、サイドでの縦ずれであったり、中盤での横ずれというところをしっかりする、プレスバックをしっかりするというところを試合前に伝えた部分が、少しスローなテンポで入ったのでそれが無かったですけれど、相手のペースが上がったときに、試合前に言っていたことが出た。試合前から準備していたことをこなすことができたのが、そういった冷静さに映ったのかなと思います。
食野に関しては、得点を常に1試合1点を取るように、そういうことでチームに貢献することプラス、守備の部分でもたくさんもっとチームをサポートするように伝えて試合毎に成長を感じてますし、もっともっとレベルの高いところを要求しているので、今日も3点目につながりましたけど、ああいったシーンでゴールをするとかいうものは、これからもやっていったほしい。
反省すべきは2失点目のパスであったり、奪われ方というところは引き続き求めていきたい。いいところもたくさんあるので、コレを改善しないといけないということを明確に伝えて、個の成長につなげていきたいと思います。
」


[レビュー]勝ちに飢えた若きガンバのゴールラッシュ。11試合ぶりの勝利をつかみ取る

今季、同じセカンドチームであるC大阪U-23やFC東京U-23に一度も勝ちがないガンバ大阪U-23。「勝利に対するこだわりというものを皆に伝えた」と宮本監督は同世代の対決に向けて選手たちをこう鼓舞してピッチに送り出していた。

7月に栃木や秋田など上位を撃破する原動力になっていた一美と郡の大型2トップが前線に並んだガンバ大阪U-23だったが、チームを勢い付けたのはゴールに飢えていたチームキャプテンの一撃だ。
「相手の素晴らしいシュートが決まった」と敵将の中村監督が言えば、宮本監督も「素晴らしい勇人のゴール」と讃えた森の豪快なミドルシュートが17分、FC東京U-23のゴールネットを揺らし、若きガンバが主導権をつかみ取る。
ボールを丁寧につなぎながらも、要所では指揮官が志向する縦へのシンプルな攻めを郡と一美が可能にしたことで前半はほぼ一方的なガンバ大阪U-23ペース。そして43分には「2人の関係性は常に持っておけ、ということは常々言っている」という宮本監督の指示通り、郡とのワンツーから一美が「自分のゴールで勝ちたい」という思いを体現。2点をリードする理想的な展開で押し返した若きガンバだったが、後半は宮本監督の懸念が的中する。

「後半になって、ちょっと悪い癖というか連続して失点してしまったのは良くない」。攻勢に出たFC東京U-23に対して、受ける時間が続くと64分に途中出場の久保にクリアミスを蹴り込まれ、67分にも同点ゴールを献上。試合を振り出しに戻された若きガンバだったが、勝利に飢えた選手たちの反発心は本物だった。
劣勢で、チームを牽引したのは森。「前を向いてFWを活かすパスも出したい」と話していた背番号27のパスを起点に食野が77分に強烈なシュートを放つと、中央で一美がこぼれ球をゲット。そして82分にはCKから河井がJ3初ゴールを決め、FC東京U-23を突き放す。

アディショナルタイムには3点目を許し、1点差に迫られた若きガンバだったが「今日は全員が、頑張って守備もやっていたし、今日は勝ち切ろうとハーフタイムにも皆で話をしていた」(一美)。
終盤も泥臭く体を張り続け、4対3の打ち合いを制したガンバ大阪U-23。今季最多の4ゴールで、11試合ぶりとなる勝ち点3を手にした若きガンバがチームの成長と意地を見せつけた一戦だった。

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