2017.8.27(日) 15:30〜 明治安田生命J3リーグ
第20節 秋田@A‐スタ
[プレビュー]今季初の連勝を目指す秋田戦。若きガンバが最強の敵に挑戦者として挑む
再び幕を切って落とされたリーグ戦の初戦となる盛岡戦では��江と森を最前線に配置する新布陣が機能。ガンバ大阪U-23は今季初の2点差勝利で、最高のリスタートを飾った。
14位に浮上した若きガンバだが、盛岡戦の勝利にもチームに浮かれる気配は全くない。「秋田は首位だし、盛岡戦以上に細かいところを修正しないと勝てない。気を引き締めて練習から取り組んでいる」と話したのは前節、決勝点となるプロ初ゴールを叩き込んだ��江である。
一美と郡の大型2トップを欠きながらも、中断期間中に模索して来た��江と森の2トップが、持ち味を発揮。
「2人は高さがない分、機動力がある。下でつなぐサッカーが出来た」と平尾が手応えを口にするように随所でガンバらしい連動したつなぎを披露した。
「リーグ戦の序盤とは違う自分たちの姿を選手たちも感じている」(宮本監督)。
中断期間中に確立した高い位置からのプレッシングと、地上戦でのつなぎが若きガンバの生命線。見いだした「自分たちのサッカー」で挑むのが今節の秋田戦だ。
7/15にホームで迎え撃った秋田戦では2対1で勝利。18試合負け知らずだった秋田の無敗記録にピリオドを打った若きガンバだが、20本のシュートを許す苦しい戦いで、PKをストップした林の踏ん張りで得た勝ち点3だった。
「前回僕らが勝った分、秋田も強い気持ちで来るはず」と平尾も秋田の地力を警戒する。
首位を走る秋田だが、ガンバ大阪U-23に今季初黒星を喫した後、初の連敗中。2位の沼津との勝ち点差は暫定ながらわずか2に迫っているだけに、ホームで必勝を期して来るはずだ。
前節は盛岡を完封した守備陣だが、その守備の耐久力が問われるのが秋田戦になる。「秋田には前線に速い選手や強い選手がいるし、前から積極的にプレッシャーもかけてくる」(宮本監督)。
盛岡戦では3バックの一角を占めた2種登録の河合が奮闘したが、田中らがアグレッシブにハイプレスを繰り出して来るのが秋田のスタイル。ロングボールを収める一美と郡が不在なだけに、いかにガンバ大阪U-23らしいパスワークで秋田のプレスを回避するかも勝敗を左右するはずだ。
首位を走る秋田相手に、臆するどころか、挑戦者としてモチベーションを高める一方の若きガンバ。
「秋田は強い。でも、自分たちのサッカーをやればどこが相手でも勝てる。首位を倒して、今季初の連勝を目指したい」という平尾の力強い言葉はチーム全体の総意でもある。
ハーフタイムコメント
・落ち着いて、集中してやろう。
・クリアしたボールをマイボールにしよう。
2017明治安田J3 第20節 ●0-2秋田@A-スタ
今シーズン初の連勝に挑む若きガンバ。相手は首位の秋田。
シーズン中盤、G大23に初の黒星を喫した相手だが、リーグ戦ではまだ2敗しかなく現在首位を走るチーム。
今日は盛岡を下したゲームと同様のスターティングメンバーで試合をスタート。立ち上がりが良くなく、前からプレッシャ受けてしまい、相手のペースになるが、30分過ぎから少しずつ相手を攻めていく。ボールを敵陣まで運び、しっかりシュートまで持っていくが、得点にはならない。前半は0対0で折り返す。
前半に比べて少し質をあげることで、後半はゲームコントロールをしているG大23。食野が相手を交わしてからのクロスや平尾がペナルティエリア手前で強烈なシュートを放つシーンも出てくる。しかし、固いディフェンス陣を破ることができないG大23は、競り合いが続く中、64分に秋田に右サイドからのクロスをヘディングシュートで決められて先制を許す。その後、G大23は選手交代をして足立(翼)、岩本、そして白井をピッチへ送り込む。そうすると、ボールをキープして反撃に転じる場面も出てくるが、再びスコアを動かしたのは秋田。ドリブルシュートからゴールを決められる。最後まで攻め込もうとするG大23だが、粘り強い守備を突破することが出来ず、試合は0-2で終了。
[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がりは、少し相手の出足の鋭さを受けてしまったところがありましたけれども、30分過ぎから、ビルドアップの部分で改善が見られたので、相手陣内にボールを運んでゴールに迫ることができた前半だったと思います。
後半に向けては、そこ(攻撃)の質を上げることと、守備の面で攻撃から守備に入った瞬間の切り替えへの準備を求めながら試合に入りました。
ある程度ゲームをコントロールしながら後半だったと思うんですけど、クロスボールへの対応だったり、少しヘディングの処理というか、ちょっとエアポケットのような時間帯に失点してしまったかなと思います。2失点目も同じように、FKから簡単に裏を取られての失点なので。
失点の部分に関しては、非常に悔いが残りますけど、攻撃の部分で相手の選手がたくさんいる中で、それを崩していくとか、セカンドボールを拾うことに関してはある程度良いシーンもありました。ただやはり、ゴールを決めるというところの練習をもう少ししなきゃいけないなと思います。
[ 高 宇洋 ]
前半と後半でけっこう押し込んでいる形ができていたんですけど、ゴール前でのアイデアだったり、シュートチャンスでシュートを打たないというところで、1点が遠かったかなと思います。
−−キャプテンとしてチームに伝えたことは?
1点入れられても下を向かないで、まず1点を取りに行こうと周りに伝えていましたし、そこはしっかり、チームの士気を落とさないように意識していました。
−−敗戦となったが、ゲーム運びや、パスのつなぎなどでチームの良さが出たのでは?
前期の試合に比べたら、だいぶ押し込める形が増えてきて、そこは自分たちの良さがだんだんと出てきたかなと思います。
−−次節に向けて。
順位を一つでも上げるために、連敗は許されないと思っているので、ホームなので勝ち切りたいと思います。
総評
宮本監督「立ち上がりは、少し相手の出足の鋭さを受けてしまったところがありましたけれども、30分過ぎからビルドアップの部分で改善が見られたので、相手陣内にボールを運んでゴールに迫ることができた前半だったと思います。後半に向けては、そこの質を上げることと、守備の面での攻撃から守備に変わた瞬間の切り替え部分への準備を求めながら試合に入りましたし、ある程度ゲームをコントロールしながら後半だったと思うんですが、やはりそこでクロスボールへの対応だったり、少しヘディングの処理というか、ちょっとエアポケットのような時間帯に失点してしまったかなと思います。2失点目に関しても同じように、FKから簡単に裏を取られての失点なので。失点の部分に関しては、非常に悔いが残りますが、ただ、攻撃の部分で相手の選手がたくさんいる中で、それを崩していくとか、セカンドボールを拾って、更に攻撃する部分に関してはある程度良いシーンもありました。ただやはり、ゴールを決めるというところの練習をもう少ししなきゃいけないなと思います。」
Q「前回勝って、今回の戦いだと思いますが、特にブラウブリッツに対戦することに当たって、今回意識された戦術というか、狙ったことはありますでしょうか。」
宮本監督「やはり、攻撃の早さというのがいいチームだと思いますから、それにしっかり対応することを選手に伝えましたし、前からプレッシャをかけてくるのではないかという予測もありましたし、それに関しては、最初は少し難しかった点もあったと思いますが、途中から少し改善できたと思います。ただ、前回の戦いの中であまりボールを取れなかった部分というか、ちょっと守備に回る時間が前回は早めに点を取ったことで多かったですし、こちらでボールを握る時間もありましたし、それは選手が少し成長してるのかなと思います。」
Q「前からのプレッシャーに対応というのは、どういったふうに対応されたと思いますか。」
宮本監督「3人の3バックに対して、3トップがプレッシャーをかけていく。その次に関してもプレッシャーをかけていくというところでのタイミング、入り方であったり、FWが流れて起点になって、もしくは、そこでもう一度逃げてスペースができたところに2人目のFWが出てきたりということで、少しずつ改善できたかなと思います。やっぱり中央のところで数的優位も活かせることができると、少し余裕を持ったビルドアップに繋がったと思います。前半は。」
Q「左サイドの食野選手、結果的にうまくいかなかったところもあったと思いますけれど、どういったところを上手く出そうとしたところでしょうか。」
宮本監督「彼に求めてるのは相手を一人、二人を交わして、その後に得点を決めるというところまで求めていますし、プラス右サイドからボールが上がってくる中で、もっとゴール前に詰めるとかというシーンもありますし、守備に関しては、前回クロスからPKに繋がったシーンもありました。そこに関してもよく守備の面では改善していたなと思いますが、やっぱり攻撃面ではもっともっと、途中から中央にポジションを移しましたが、そこでもっと決定な仕事をするとか、プロ1年目ですが、やっぱり上を目指すには、そういったところをこちらとしては求めていきたいです。」
[レビュー]秋田に敗れ初の連勝ならず。しかし首位相手に若きガンバが確かな成長見せる
前節、今季最高と言ってもいいゲーム内容で盛岡に快勝。首位を走る秋田にアウェイで挑んだガンバ大阪U-23だったが、0対2で敗戦。今季初の連勝はまたも逃す格好になった。
しかし、常に高みを目指す指揮官は試合後に、確かな手応えを口にした。「結果は残念だけど、前回の対戦に比べても出来ていることが増えている」(宮本監督)秋田戦では若きガンバの上積みが確実に見て取れた。
ホームでは2対1で勝利しながらもシュート数だけを見れば6対20。首位を走る秋田に対して劣勢を強いられたガンバ大阪U-23だったが、一カ月あまりを経ての再戦で、チームはその成長ぶりを披露する。
「盛岡戦では立ち上がりからいいプレッシングが出来たし、あの戦いをベースにしていかないといけない」(平尾)。J3では屈指の組織力を持つ秋田に対して、臆することなくアグレッシブさを見せながら互角の勝負を挑んだが、24分には林がかわされ、決定的な場面を作られるものの自陣ゴール前でペ・スヨンが懸命のクリア。
守備では全員がハードワークしながらも押し込む場面ではガンバらしいパスワークで秋田を翻弄。36分には完璧な崩しから、「FWなのでゴールに直結するプレーをしたい」と意気込んでいた��江が際どいシュートを放つも秋田のゴールを割り切れない。前半はシュート3本ずつを放つ互角の展開に「1点差の勝負になる」と選手たちを後半のピッチに送り出した宮本監督だが、後半の立ち上がり早々にはFKのこぼれ球から放たれたヘディングシュートをゴール内で中原が気迫のクリア。劣勢時でも最後の一線は譲れない粘りがチームから見て取れた。
しかし64分にはシンプルな秋田のクロスに競り負け、痛恨の先制点を許し追う展開を強いられたガンバ大阪U-23。連敗中の秋田は自陣にブロックを形成し、カウンター一辺倒の戦い方に切り替えてきたが、2トップに高さを欠く若きガンバはあくまでも「しっかりとつないで崩す形を出したい」(中原)という自分たちのストロングポイントで秋田のゴールをこじ開けにかかった。
84分には途中出場の足立がアクセントになり、食野がペナルティエリア内から強シュートを放つもののゴールならず。逆に86分にはシンプルなロングボールでサイドを崩され、2点目を奪われ、万事休す。2度目の首位撃破はならなかったガンバ大阪U-23だったが、一歩も引かない戦いぶりを見せたのは収穫だ。
「チームの上積みととらえて次の試合に向けやって行きたい」(宮本監督)。首位相手に敗れはしたが、若きガンバが目指す方向性に間違いはないことも見て取れた秋田戦だった。