2017.8.20(日) 15:00〜 明治安田生命J3リーグ 第19節 盛岡@北上
[プレビュー]リスタートの盛岡戦。中断期間中の積み上げを勝ち点3につなげたい

1カ月の中断期間を終えたJ3がいよいよ再開される。公式戦を待ちわびていたガンバ大阪U-23は現在17チーム中15位。巻き返しに向けての第一歩となるのがアウェイの盛岡戦だ。
7月22日に行なわれた中断前最後の試合となる富山戦では1対2で惜敗したものの若きガンバはシーズン序盤の苦闘から一変。首位の秋田に2対1で勝ち切り、その連勝記録にピリオドを打つなど上位相手に確かな力を見せて来た。
コレクティブな守備とチーム全体のハードワークを基本軸に置く宮本ガンバは、チームの輪郭を確かに作り上げ始めているが、中断期間中には「選手がリフレッシュ出来たし、その後は個人練習も取り組んで来た」と宮本監督もチームの上積みに手応えを口にする。
トップに再び野田を送り出していることもあり、最終ラインや前線の顔ぶれに頭を悩ませる宮本監督だが「今まで通り、いるメンバーで戦うし、戦える選手がいる。練習試合でも守備面のハードワークはチーム全体でやれていた」。
1カ月ぶりの公式戦だけに試合の入りでまずは、高い守備意識を持って戦いたい。

若きガンバが今季ホーム初勝利を飾った相手が盛岡だが「アウェイで負けた分、ホームでは勝とうと強い気持ちで挑んで来るはず」と宮本監督は警戒感を隠さない。盛岡は現在、4試合勝ちがなく、3連敗中。ガンバ大阪U-23同様、再開初戦を白星で飾るべく高いモチベーションで挑んで来るはずだ。
天皇杯2回戦では浦和に2対3で競り負けたものの浦和からゴールを奪った谷口や谷村ら前線のアタッカーは要警戒。菊池監督が目指す攻撃サッカーを体現し始めているだけに、90分注意が必要だ。
ただ、選手たちは相手のストロングポイントを過度に意識することなく、あくまで中断前に見せていた自分たちのサッカーの確立に燃えている。
「今はチームの方向性も明確になっている。リーグ戦の後半は、よりチームとしてレベルアップした形を出したい」と高が言えば、平尾も「中断中に積み上げた良さをこれからの公式戦で出して行きたいし、順位も上げて行きたい」と巻き返しを誓う。

現在14位の盛岡戦は早くも総力戦で挑むことになる一戦だがチームキャプテンの森も「前目で起用されたら、より得点に直結するプレーをして勝利に貢献したい」とキッパリ言う。盛岡戦の後には首位の秋田や琉球など上位陣との対戦が待つ若きガンバ。「盛岡戦の後も厳しい相手が続くのでまずは、いいスタートを切りたい」と宮本監督も再開初戦での勝利を誓った。


アライバルインタビュー

ハーフタイムコメント

・ボールを奪った後はもっと早く動く。
・しっかりラインコントロールをしよう。
・もう一回守備から次の一点を取っていこう。

2017明治安田J3 第19節 ○2-0盛岡@北上

中断期間を終えて、約一ヶ月ぶりに開催されるJ3リーグ。今シーズンのG大23がホームゲーム初勝利を飾った相手である盛岡に対して、G大23はベンチのメンバーがGKを含めて3人と少ない状況で試合に臨む。大阪に比べかなり気温が下がり、また少し風が吹いている涼しい天気の中、試合は相手のキックオフで始まる。
試合が始まると、G大23は前線からプレッシャーをかける。食野が左サイドから敵陣深くまで走り込む場面や��江の精度が高いパスなど、シュートまでは繋がらないが、相手のゴールをどんどん狙っていく。そこで、15分、プレッシャを掛け続けていたG大23は相手のミスを誘い、��江が冷静に決める。その後、サイドを変えながら、チャンスをうかがい、35分、相手のDFにクリアされたボールを中原がペナルティエリア手前の中央から左足でシュートを放つ。早い時間帯で追加点を得たG大23は2-0とリードして前半を折り返す。
後半、G大23はもう一回守備から備えて、次の一点を狙おうとするが、なかなか自分達のペースに乗れず、試合は混戦となる。52分、ゴール前で相手が放ったシュートが左ポストをたたいて、ゴールにはならない。またG大23も55分に食野が中央から放ったシュートもポストをたたいてしまう。76分には白井、85分には岩本がそれぞれ交代でピッチへ。一進一退の攻防が続いていた試合は終盤に入り、最後まで走りきったG大23は無失点で終え、アウェイ2回目の勝利を手に入れた。

[ 宮本 恒靖監督 ]
再開してすぐの試合というところで、この3週間ぐらいの中断期間でトライしていたプレッシングの部分をしっかりと出そうというところで試合に入りました。その形がたくさん出た前半だったかなというふうに思いますし、狙いとする形、ショートカウンターのような形から点も取れましたし、2点目はしっかりと押し込んだ中でセカンドボール、シュートまで行くというところも自分たちの狙いとしているところでした。前半は良かったなというふうに思いますが、後半は少し足が止まってしまって相手ボールに対する守備の部分の圧力で少し足らなかったぶん、たくさん決定機を作られてしまったなというふうに思います。その中でも、やはりカウンターを仕掛けて3点目を狙いにいっていましたけど、取り切れずでした。ただ、しっかりとゼロで守り切った選手たちの頑張りは素晴らしかったなというふうに思います。

[ ��江 麗央 ]
−−敵地で2−0の勝利をどうとらえているか。
チームとしてやることをみんなが共通理解できていたので、チームが一つになれたことでの勝利だと思います。

−−どういうところを意識して試合に臨んだのか。
2トップを組んだ(森)勇人くんとの関係とか、裏への抜け出しというところを求められていたんですけど、ある程度やれたかなと思います。

−−先制点がうれしいJリーグ初ゴールとなった。
あの得点は前線からの守備からだったんですけど、チームみんながしっかりハメて勢いを持って行けたので、チームで取れたゴールだと思います。ゴールに関してはやっと取れたなという感じです。

−−次節へ向けて。
人数が少ない中で最後まで走り切ることが大事になってくると思うので、やり切って得点も決めていきたいと思います。

総評
宮本監督「再開すぐの試合というところで、この3週間くらいの中断期間トライしていた、プレッシングの部分をしっかり出そうということで試合に入りました。その形がたくさん出た前半だったかなと思いますし、狙いとする形で、ショートカウンターの形で点も取れましたし。
もう一つの得点は、2点目はしっかりと押し込んだ中でセカンドボールをシュートまで行く、という自分達の狙いとしているところだったので、前半はよかったなと思います。
後半は少し足が止まってしまって、相手のボールに対する圧力、守備の部分で少し足らなかった部分が、たくさん決定機を作られてしまったなと思います。その中でも、カウンターを仕掛けて3点目を狙いに行きましたけれど、取りきれずでした。ただ、しっかりと0で守りきれた選手の頑張りが素晴らしかったなと思います。
」

Q「前回の対戦も1-0で勝利、2戦連続で完封勝利ということで、守備面に関してはどのように評価されていますか。」
宮本監督「前線からの連動した守備、というところはいい部分もあったんですけれど、そのボールが自陣に運ばれて、ペナルティエリア近くの間合いであったり、一人の粘り強さの部分でいうと、とくに後半はあまりよくなかったので。第一戦も同じようなシーンもありましたし、それはやはりこの若い選手が守備、危ない時間帯をしっかり守りきる、ということを身につけていかなければ部分だと思います。」

Q「前半は切り替えも早く、奪われたボールをさらに奪って、2点目などですが。ああいう部分はこれまで取り組まれてきた?」
宮本監督「それは選手に強く求めていますし、全員がその意識が高く出来ているときは非常に狙い通りの試合運びが出来ているんですけれど、一人でも二人でもサボってしまうと難しくなります。」

Q「選手時代も菊池監督とはプレーをされたと思いますが、対戦を監督同士で迎えられたことについてはどのように思われていますか?」
宮本監督「利三さんはヴェルディ時代からテクニックを重視した、ショートパースを重視したサッカーが好きなんだろうな、と見ていましたし、監督になってそういったチーム作りをされているのを見たときに、自分のスタイルが強く反映されるものだなと思いましたし、自分自身も守備の部分でボールを奪うとかというところがスタイルとして出ますし、他のいろいろな指導者の人からも良さというものも学びながら、日々過ごしています。」


[レビュー]若きガンバが見せた確かな進化。盛岡に快勝し、再開スタートで好発進を切る

1カ月ぶりの開催となる盛岡戦でガンバ大阪U-23が、中断期間中に積み上げて来た成果を見せつけた。

若きガンバが今季奪って来た10得点中、9得点をゲットして来た一美と郡、妹尾が不在という顔ぶれだったが、若き指揮官は盛岡戦に向けて確かな自信を持っていた。
「中断期間中に改善されたのは守備面。特に前でボールを奪えるようになってきた」(宮本監督)。
中断前は一美と郡の大型2トップを最大限に活かすスタイルを志向していたが、盛岡戦のピッチに送り出されたのは森と��江の2トップ。高さという武器は失ったものの平尾は「下でつないで崩せばいい」。

中断期間中に行なった練習試合で新たな方向性も模索していたチームは、立ち上がりから随所で狙いとする攻撃を披露する。
8分には芝本を起点に、��江が前線に飛び出すと森にGKとの一対一をお膳立て。惜しくも得点にはつながらなかったが、ガンバ大阪U-23がボールを支配し、リーグ戦前半の課題だった試合の入りに成功する。
そして、盛岡戦までの18試合では一度もなかった歓喜の瞬間が前半に訪れる。15分、前線からの連動したプレスで盛岡のクリアミスを誘発するとこぼれ球を冷静に蹴り込んだのはプロ初ゴールに飢えていた��江だった。
「狙いとする形で、ショートカウンターの形で点も取れた」と宮本監督はしてやったりの表情だったが、洗練されたプレスは、若きガンバのストロングポイントの一つである。
今季初めて生まれた前半の得点が試合に飢えていた選手たちの勢いを更に加速。35分にはボールポゼッションを活かしながら盛岡を押し込み、こぼれ球を中原が豪快に蹴り込んだ。

2対0。完璧に近い45分を終え、試合を折り返したガンバ大阪U-23だが宮本監督のスタンスにブレはなかった。
「もう一回守備から、次の1点を取って行こう」。
一美と郡が不在だけに、あくまでも軸となる戦いかたはハードワークを軸としたショートカウンター。しかし、ホームで負けられない盛岡に後半は苦しい時間帯を強いられる。
52分にゴール前の混戦から警戒していた谷口にポスト直撃弾を放たれ、冷や汗をかいた若きガンバだが、55分には食野がポストを叩くミドルシュートを放って、盛岡を突き放しにかかる。
「後半は少し足が止まってしまった」と宮本監督も運動量の低下を認めながらも、ベンチに座るフィールドプレーヤーはわずか2人。選手交代で勢いづく盛岡に対して、苦しい時間帯を強いられたがチーム全体で体を張り続け、90分をしのぎきった。

「プレスの掛け方とか前線からはめることも中断期間中には意識した。そこが機能すればいい戦いは出来る」と中原が言い切った通りの展開で再開初戦を白星発進。ガンバ大阪U-23の進化はまだまだ止まらない。

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