2017.7.9(日) 17:00〜 明治安田生命J3リーグ
第16節 藤枝@藤枝サ
[プレビュー]目指すのは今季初の連勝のみ。自信を胸に藤枝戦に挑む

市立吹田スタジアムで今季初勝利を挙げた前節、栃木に勝ち切った若きガンバは、越えきれなかった2つの壁をぶち破った。
複数得点と逆転勝利――。開幕から一度も果たせなかった課題を克服。
「間違いなく選手の自信につながる」と宮本監督も手応えを口にした栃木戦だったが、指揮官と選手たちは図らずも同じニュアンスの言葉を口にした。
「もっともっと、この先勝って行くつもりでいる」と宮本監督が言えば、今季初ゴールを叩き出し、チームを勢いづけた一美も「連勝を目指したい」と満足感を見せることなく言い切った。
今節、ガンバ大阪U-23が目指すミッションは未だ果たせていない連勝を飾ること。「栃木戦はいいサッカーが出来たし、試合を重ねるたびに良くなっている手応えがある。次も同じように勝ちたい」と2得点1アシストの妹尾は早くも藤枝戦に向けて気持ちを切り替えている。
直近の3試合では2勝1敗。勝ち方を覚えたガンバ大阪U-23は最下位を抜け出したが、現在10位の藤枝も上昇気流に乗りつつある。
前節は今季、最高の内容とも言えるパフォーマンスで長野に3対0で勝利。今季初の連勝を飾っている。
前節、今季最多の3得点を奪ったガンバ大阪U-23だが、選手たちはチームコンセプトを浮つくことなく見据えている。「栃木戦は逆転出来たけど、先制されないことがベスト。僕らが先に点を取るまでしっかりと守りたい」と3バックの一角に入る平尾が言えば、最前線でプレスの起点となっている郡も「点は欲しいけど、チームが勝てばそれでいい。献身的に役回りをこなしたい」。
試合ごとに成長の跡を見せている若きガンバを支えるのは前線から最後尾の守護神までが懸命に体を張る守備意識の高さである。藤枝戦に向けて宮本監督は言う。「前の守備にチーム全体が連動出来ている」。
昨季、藤枝とは1勝1敗。ホームでは2対0で快勝したもののアウェイでは0対4で完敗を喫している。藤枝も3バックを採用し、個々のマッチアップが明確になるだけに攻守の切り替えや球際の勝負が勝敗に直結するのは間違いない。
中でも注意したいのは昨季の敗戦時にハットトリックを許しているMF枝本の存在だ。前節の長野戦でもゴールを叩き出しており、チーム全体でその動きをケアしたい。
ピッチ外でも注目のマッチアップが存在する。藤枝を率いる大石監督はガンバ大阪ユース出身で、宮本監督とは同期という間柄だ。宮本監督は「随分、時が経過しているので」と監督対決を過度に意識はしていないが、夏場のゲームだけに指揮官同士の頭脳戦も見どころの一つになるはずだ。
アライバルインタビュー

「相手のストロングポイントがはっきりしている中で、それを対応できるのか、攻撃がしっかりできるのかが大事だと思います。」
ハーフタイムコメント
・クロスに対する対応はできているから、続けよう!
・高い位置までボールを運ぼう!
2017明治安田J3 第16節 ●1-2 藤枝@藤枝サ
今季初の連勝を果たせれば、更に勢に乗れる試合だが、対戦するのは前節に長野に10試合ぶりの黒星をつけた好調の藤枝。
試合はG大23のボールでキックオフ。試合が始まると、藤枝は両サイドからチャンスを作り、クロスを入れてゴールを狙う。また、守備時には多くの選手が短い距離を保ちながら、プレスをかけてくる。G大23はラインを低く保って、相手の猛攻を耐えしのぐ。しかし、12分、敵陣から出されたロングパスがそのままペナルティエリアまで通り、フリーの相手選手に決められる。オフサイドではないかとG大23は抗議を続けるが、認められない。その後、前線からプレスを掛けようとするG大23だが、28分、もう1点を許す。37分、苦戦を続けているG大23は右サイドの敵陣からFKを獲得し、芝本が中央にボールをいれると、郡が頭であわせる。前半は1-2で折り返す。
後半、妹尾に代わりに足立(丈)がピッチにでる。ツートップが積極的に敵陣まで走り込み、プレスをかける。パスやドリブルを使い分けてゴール前に迫るが、得点には至らない。68分には一美から森へ、また83分には高江から和田へ交代し、何度も攻撃を仕掛けるが、シュートはゴール枠内には入らず、最後に仕掛けたカウンターも惜しくもゴールから外れ、試合はそのまま終了。
[ 宮本 恒靖監督 ]
このリーグでまだ連勝をしていなくて、それを求めて入ったので、残念な結果でした。後半は1−2というビハインドの中で、選手がしっかりとファイティングポーズを取って、相手を上回る走力だったり、ゴールに向かう姿勢だったりを見せてからは、選手が成長につながるような試合をしたと思います。立ち上がりのところで受け身になってしまったことが、0−2ということにつながってしまったので、それに関しては反省点ですが、収穫もあったと感じています。
−−ハーフタイムで戦術面ではどんな指示をしましたか?
試合前から言っていてできていなかったこと、相手の背後を取る動きだったり、ボールをつなぐところの正確さだったりを強調しました。その意味では大幅な変更はなかったですが、妹尾(直哉)が少しケガを抱えた中でスタートしたので、彼自身の動きが少し重くて、人を代えることによってダイナミックなところを右サイドで出すという狙いはありました。(守備では)前からのプレッシャーを掛けに行こうということも伝えました。
[ 高 宇洋 ]
2点先に取られて、そこから1点は返して、後半はしっかりと自分たちのペースでできていたんですけど、そこで点を取り切れなかったのと、後半の入り方を前半からやるべきだったなと感じています。前半は前に蹴るのかつなぐのかという部分で、つなげる場面で蹴ったりしていたので、そういう判断の部分を落ち着かせられなかったことが、内容に響いていたと思います。
後半は、攻撃も守備も前に前にという意識を持っていて、前からプレッシングを掛けて、全体的に運動量を持って最後までやれていたので、そこは評価できると思います。その中でチャンスが4本ぐらいあったので、そこは攻撃陣がしっかりと意識していかないといけないと思います。中断までにホームで2戦あるので、そこで連勝して中断を迎えられるようにしたいと思います。
総評
宮本監督「結果として、このリーグでまだ連勝をしていなくて、それを求めて入ったので、残念な結果でした。後半は1−2というビハインドの中で、選手がしっかりとファイティングポーズを取って、相手を上回る走力だったり、ゴールに向かう姿勢だったりを見せてからは選手が成長に繋がるような試合をしたと思います。立ち上がりのところで受け身になってしまったのが0−2ということに繋がってしまったので、それに関しては反省点ですが、収穫もあったと感じています。」
Q「ハーフタイムで後半に向けて、戦術面ではどんな指示をしましたか?」
宮本監督「前半にできてなかったこと、相手の背後を取る動きだったり、ボールを繋ぎ出すところの正確さだったりというところを強調しました。それに関しては、試合前から言っていたことで、大幅な変更はなかったですが、妹尾が少し怪我を抱えた中でスタートしたので、彼自身の動きが少し重くて、人を代えることによってダイナミックなところを右サイドで出すという狙いはありました。守備では、1−2というところで、ボールを奪わなければいけないところあったので、前からのプレッシャーをかけに行こうということも伝えました。」
[レビュー]不運な失点に泣いた若きガンバ。後半の猛攻実らず、連勝を逃す
栃木に逆転勝利を飾り、今季初の連勝に向けて一つのベクトルを重ね合わせていたガンバ大阪U-23。「連勝に向けて複数得点も目指しながら、まずは先に失点しない戦いをしたい」と平尾が試合前、代弁したチームのコンセプトは不運な形で崩れてしまう。
藤枝のロングボールで始まった攻撃の混戦で、オフサイドトラップをかけたはずのガンバ大阪U-23だったが13分、昨季ハットトリックを許した枝本に先制点を献上。追う展開を強いられた若きガンバは28分にも藤枝のサイド攻撃に揺さぶられ、最後はミドルシュートを許し、2点のビハインドを背負う苦しい戦いを強いられた。
「立ち上がりのところで受け身になってしまったことが、0対2につながってしまった」と宮本監督はチームの課題とする試合の入りを悔やんだが、選手たちは前節の逆転勝利がフロックでないことを示す反発力を見せつける。
「攻撃面は試合のたびに良くなっているのを皆が感じている」(妹尾)。2点を追う若きガンバを勇気づけたのは前節、一美のゴールに刺激を受けていた郡だった。
「シーズン序盤に比べると今は手応えもあるし、点を取れる自信がある」(郡)。37分、芝本のFKで絶妙のヘディングシュートを放った郡が今季3点目で追撃の狼煙を上げるとガンバ大阪U-23が2試合連続の逆転勝利に向けて、チームの成長の跡を随所で発揮した。
67分には小気味よいパスワークから高江がペナルティエリア外から強烈なミドルを披露。70分にもゴール前でパスを受けた郡が枠内シュートを放つなど徐々に、得点への香りが漂い始めていく。
後半最大のビッグチャンスは81分だった。平尾が右サイドを突破。絶妙のクロスを供給するも、フリーの足立丈のヘディングシュートは枠をとらえない。
その直後の82分、自陣から藤枝が放った超ロングシュートがバーを直撃。後半、唯一の決定機を許したガンバ大阪U-23だったが、宮本監督も攻撃へのギアを上げる強気なカードを切り続けた。
83分、特別指定選手の和田を最前線に投入。193センチの高さを持つ和田の初起用で同点ゴールを目指すとアディショナルタイムには郡が「守備だけでなく、攻撃でチームに貢献したい」と話していた思いをプレーで体現。左サイドから突破し、和田に好クロスを供給するも、最後の一歩が及ばなかった。
2試合連続の逆転勝利は逃したが、「ビハインドの中で、選手がファイティングポーズを取って、相手を上回る走力だったり、ゴールに向かう姿勢だったりを見せてから、成長につながるような試合を選手がした」(宮本監督)。
敗れはしたが、確かな成長曲線を描いている若きガンバにとって、次節につながる後半の戦いぶりだったのは間違いない。