2017.6.25(日) 14:00〜 明治安田生命J3リーグ
第14節 富山@富山
[プレビュー]キーワードは継続性。難敵富山に今季初の連勝を飾りたい

前節、盛岡相手にホームでの初勝利を飾ったガンバ大阪U-23。スコアこそ最少得点差の1対0だったが、宮本監督が導入した3バックが機能。攻守両面で、選手たちの持ち味が発揮された一戦だった。
「チームとしてまとまって戦えるようになってきた」と中原は手応えを口にする。
待望の今季2勝目で勢いづく若きガンバだが、富山戦は宮本監督が求めるのは「継続性」だ。「ある試合ではいいプレーが出来るけど、次に出来ないというような波があってはダメ。継続性がチームにとって大事になる」(宮本監督)。
ホーム初勝利で見えたチームの確かな方向性を、確信に変えるべき舞台が次節の富山戦になる。
「富山とか栃木は上位を争っている凄くタフな相手。今、選手が持っているものを全てぶつけて、チャレンジャーとしてやらないといけない」と宮本監督が見通す通り、今季初の連勝を目指すチームにとって高いハードルだ。
4年ぶりのJ2復帰を目指す富山は今季から新たに指揮を執る浮氣監督が手堅いチーム作りを進めており、現在J3では秋田に次いで2位。派手さはないもののリーグ2位タイの失点数をベースとする侮れない相手である。
ホームでは今季4勝1分け1敗と好調な富山が相手だけに「思うようにはいかないかもしれないけど、我慢強く戦いたい」と話すのは妹尾。今季初の連勝を目指す富山戦で鍵を握るのは、やはり守備力だ。盛岡戦では随所でチームが目指すサイドからの鋭い攻撃を繰り出したガンバ大阪U-23だが、チームを支えていたのは「守備時には5バックになれるので、DFラインが安定する」と妹尾が言い切る最後尾のポジショニングである。
富山の攻撃陣にはかつてC大阪でもプレーし、前節も決勝ゴールを奪っている苔口ら一発を持つアタッカーも揃っているだけに盛岡戦同様、粘り強く戦いたい。
連勝と同様に、今季ガンバ大阪U-23が未だ果たせていないのは一試合当たりの複数得点だ。2試合連続でゴール中の郡も「継続性」を自らの課題に掲げている。「点が取れている流れを継続することが僕にとっても大事。毎試合点が取れるように頑張りたい」とストライカーとしての責任感を口にした。
妹尾とともにサイド攻撃を支える平尾が今節は出場停止なのは痛手だが「連勝出来ればより弾みがつく。そこは選手にも発破をかけたい」と宮本監督も熱い思いを口にする。
好調の富山に対して、チャレンジャーとして挑むガンバ大阪U-23。指揮官と選手が目指すのはもちろん、今季初の連勝だ。
アライバルインタビュー

「しっかりとした守備から入って、得点を奪うようなチャンスを作りたい」
ハーフタイムコメント
・立ち上がりが重かったが、前半最後の6分のようにやっていこう
・こぼれボールに注意しよう
2017明治安田J3 第14節 ●0-2 富山@富山
盛岡を破った前節から平尾に代わって足立(翼)がスターティングメンバに。
大雨の中、試合はG大23のキックオフから始まる。前半、立ち上がりが重く、なかなか前線まで持ち込めない状況に。一方、前線から郡と一美のツートップがプレッシャをかけるが、なかなかボールが取れない。富山がボールを保持する時間が続き、22分ペナルティエリアの左手前でFKを与える。柔らかいクロスをゴール前で合わされるが、ファウルの判定で失点にはならず。その後、両チームともシュートまで持ち込めない時間が続き、前半は0-0で折り返す。
後半に入り、51分にペナルティエリア内のファウルで相手にPKを与えると、一連のプレーでイエローカードを2枚出されてぺ
スヨンが退場に。PKはそのままゴールを決められ、先制点を奪われる。その後、左サイドで妹尾が何度も中央にパスを送るが、相手のDFにクリアされてしまう。
65分に足立(翼)から森を、そして72分には芝本から梅津をピッチに送り、同点を狙い富山のゴールに攻め込むが、全員が引いて守る敵陣は破れず、81分に2点目のゴールを許してしまう。終盤、ペナルティエリア手前で森のシュートもあったが、最後まで好調の富山からゴールを奪えず、シーズン初の2連勝を挑むも試合はそのまま終了となった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
前半の入り方があまり良くなかったが、少し引いてデイフェンスをしていたのを途中から修正し、相手ボールにしっかりプレッシャーを掛け、中盤でボールを引っ掛ける、相手に圧力を掛けるシーンが増えて良い流れで後半を迎えられた。CKからPK与えたのは残念だ。その後の退場もいただけない。
しかし、0−1になってからの選手の奮闘ぶり、数的不利のかなり厳しい状況をはねのけて頑張っていたのは評価できる。1−1にできるシーンもあった。反省もあるが収穫もあった。
[ 中原 彰吾 ]
耐えていた中でPKを与えて(失点し)、しかも一人少なくなったが、守れていたし、攻めることもできていた。精度をもっと上げて逆転できるまでにしていかなければいけないと思った。
前半は自分たちのペースに持ち込めていなかったが、もっとボールを大事にしようと心掛けてボールがつなげるようになり、徐々に良くなった。空いていたボランチのところを使っていこうとした。良い崩しもあった。そこを点につなげられるようにしないと。
−−退場者が出て0−1になったが?
相手より一人少なくても点を取りに行こうという意識がみんなにあったのは良かった点だと思う。
総評
宮本監督「前半の入り方があまり良くなかったが、少し引いてデイフェンスをしまっていたのを途中から修正し、相手ボールにしっかりプレッシャーを掛け、中盤でボールを引っ掛けることができたり、相手に圧力を掛けるシーンが増えて良い流れで後半を迎えられたと思います。そういう中でセットプレーからCK、また、CKからPK与えたのは非常に残念です。その後の退場もいただけないところかなと思います。ただ、0-1になってからの選手の奮闘ぶりというのは、かなり数的不利の中、厳しい状況をはねのけて頑張っていたのは評価できるかなと思います。0-1のまま行けば、1-1にできるシーンもあったか思いますし、とはいえ、0-2で負けた中で反省点ももちろんありますし、収穫もあったと思います。」
Q「途中から一人少ないと思わせない試合でしたが、心理的なものなのでしょうか。」
宮本監督「心理的に一人少ない中で頑張らなきゃいけないというところがうまく働いたとことが間違いなくあると思います。第2節で同じように2人退場した中で、0-1の試合を経験して、そこで同点に追いつくようなシーンもありました。そういったものが選手の中にあると思います。実際に相手のゴールを攻まることもありましたし、しかし、やはり忘れてはいけないのは、一人が退場したといえ、最後のペナルティエリアの中での精度であったり、決め切るという力をもっと磨かなくてはいけないと感じました。」
Q「このゲームの結果を踏まえて、若い選手が学び出来事とは?」
宮本監督「継続性というところ選手に伝えてますし、その前節に良かったところを今節も入りからやらなければいけないところ、若い選手は、やはり一般的にパフォーマンスが安定してないというところがあると思いますけれど、それを継続性と言葉に言い換えられると思います。そこは選手が学んで欲しいし、自分の限界を超えるために色んなことをトライしないといけないことは伝えています。それは、一人少なくなったので、必然としてそういった状況になって選手はやったとおもいますし、0−0のところの戦い方の質を上げたり、ボールを奪ってからのつなぎ部分だったり、前半の課題としてはあったと思います。」
[レビュー]自滅で痛恨の失点。10人で戦い抜くも若きガンバが連勝逃す
前節、待望のホーム初勝利を飾ったガンバ。攻守両面で手応えを感じている若き選手たちの成長を計る上で格好の舞台が現在、2位につける富山戦だった。
「富山は難しい相手。簡単な試合にはならないと思うけど、粘り強く戦いたい」と妹尾が口にした言葉をチーム全体で体現したのが富山戦の前半だった。
立ち上がり早々の9分に左からのクロスに林が判断ミス。富山のエース、苔口に決定的な場面を許したもののガンバ大阪U-23は、安定感を見せ始めている3-5-2のシステムで粘り強く富山の攻撃を封じにかかる。
攻撃的なサッカーを志向するのはトップと変わらないガンバ大阪U-23だが「今は、守備が安定しているから競った試合が出来ている。まずは先に失点しないように戦いたい」と妹尾。右サイドで攻守に効いていた平尾を出場停止で欠き、ガンバユースの足立が今季初先発したこともあり、前半は守備に軸足を置きながら、若きガンバは現実的な戦いに徹していた。
「中盤で相手のボールを引っ掛けたり、圧力をかける場面が増えて、いい流れの中で後半を迎えた」(宮本監督)。
シュート数、CKの数ともに互角の展開だった前半を受け、攻撃へのギアを上げるはずだった後半早々、ガンバ大阪U-23に思わぬエアポケットが待ち受けていた。51分、相手CKの場面でペが不用意なファウルを犯してPKを献上し、2枚目の警告で退場に。自らのミスで先制点を献上した若きガンバだったが、連勝に向けて執念を燃やす選手たちは、数的不利を感じさせない堂々たる戦いで一点を追う。
「自分の限界を超えるために色んなチャレンジをしないといけない。一人少なくなったことで、必然とそういう状況になった」(宮本監督)。ペの退場で4バックに移行。しかし、「アンカーとして急成長している」と宮本監督が評価する高らが積極的な縦パスを繰り出し、ボール支配では10人の戦いを感じさせない戦いぶりで富山ゴールに迫ったガンバ大阪U-23だったが、リーグで2番目に少ない失点数を誇る富山を崩しきれず、逆に81分には一度はポストに当たったシュートをつめられて、痛恨の2点目を与えてしまう。
今季初の連勝を逃し、富山に0対2で敗れた若きガンバだったが指揮官は選手たちの戦いをこう労った。
「0対1になってからの選手の奮闘ぶりは、数的不利で厳しいものがあったがそれをはね除けていた」(宮本監督)。
勝ち点は奪えなかったが、後半見せた選手たちのリバウンドメンタリティは確かな成長の証。次節は4位の栃木相手に、この悔しさと手応えをぶつけるだけだ。