2017.6.18(日) 18:00〜 明治安田生命J3リーグ 第13節 盛岡@万博
[プレビュー]惜敗を勝ち点3へ。盛岡戦で目指すのはホームでの初勝利

若きガンバが勝ち点3というハードルに挑み続けている。

アウェイでの2連戦は、いずれも1点差での惜敗。J3では最下位から抜け出し切れていないガンバ大阪U-23だが、選手は試合ごとに悔しさだけでなく、確かな手応えもつかみ始めている。
「大崩れする気配はなくなってきたし、試合中も最後までどちらに転ぶか分からないゲーム内容が見せ始められている」と話すのは最後尾から、チームの確かな成長を見て取っている守護神の林だ。
前節は昨季までJ2で戦っていた北九州相手に、先制点は許したものの一度は同点に追いつく粘りを発揮。CKからの2失点で敗れたものの、ガンバ大阪U-23はファイティングポーズを崩すことなく、敵地でタフに戦い抜いた。
11試合を終え、勝ち点4にとどまっているガンバ大阪U-23だが、勝利に飢えるのは選手たちだけではない。「最後まで競った試合が出来始めているのは確か。ただ、そういう試合内容を継続しないといけない」(宮本監督)。

今季初めて万博記念競技場で行なわれる盛岡戦は、ホーム初勝利を賭けた重要な一戦だ。
北九州戦では新布陣の3バックでスタートした若きガンバだが、指揮官が狙いとしたのは一美と郡の2トップの迫力を全面に押し出したいという攻撃性。「攻撃に関してはウイングバックを上手く使えたし、手応えもある」と嫁阪が3バックの機能性に手応えを口にしたが、守備時には5バック、攻撃時には妹尾と平尾のアグレッシブさが活きる新布陣で盛岡から勝ち点3を取り切りたい。

現在、暫定で13位の盛岡もガンバ大阪U-23同様、勝利に飢えている。現在6試合勝利がなく、2連敗中の盛岡だが、連敗中は1点差での惜敗が続いている。
守備では大崩れはないものの、直近の5試合で奪った得点は2点。ガンバ大阪U-23と似た課題を抱えている盛岡だが、ボールを最終ラインから丁寧につなぐのが盛岡のスタイルだ。
北九州戦では両ワイドを活かした攻撃を見せた若きガンバだが、昨年まで期限付き移籍で盛岡に所属した郡は「盛岡はDFラインでつなぐ際にミスがある。FWが高い位置で奪えればチャンスになる」とハーフカウンターにも勝機を見いだしている。

「盛岡は北九州とは違う戦い方を見せて来るが、攻める姿勢、ゴールに向かう姿勢を見せたい」(宮本監督)。
昨季もホーム初勝利を飾った盛岡相手に目指すのは勝利のみ。「惜敗」の悔しさを勝ち点3の「歓喜」に変える時がきた。


アライバルインタビュー


ハーフタイムコメント
・間違いなくいい試合ができている。続けよう。
・ミスを少なく、サポートを早く。
・後半の入りが大切。攻撃してシュートで終わろう!

2017明治安田J3 第13節 ○1-0 盛岡@万博
今シーズン初めての万博での開催となった盛岡戦。宮本監督、そして盛岡の菊池監督もプレーしたこの地で両チームどのような試合を展開し、U-23ホーム初勝利なるのか。そして、今シーズンからガンバ大阪U-23に所属する郡が昨年プレーした盛岡ということもあり、勝利に期待の高まった1戦となった。
前節変えたフォーメーションを継続した今日の試合、前半から右サイドを中心に攻撃を展開する。
序盤の12分、��江からのクロスにファーサイドで郡が反応。高く上がったボールだったが、ゴールに吸い込まれて先制点を上げる。
その後も積極的に��江、一美など追加点を狙うプレーが続く。前半の終盤にかけてはパスミスなど自らボールを失う流れになるも、一美、郡の前線からも守備にいき、前半リードしたまま折り返した。
ハーフタイム、「前半のいい試合を続け、ミスを少なく、サポートを早く」と宮本監督が選手に告げ、入りが大切と臨んだ後半。先にシュートを打つなど、攻撃をしかけるが、徐々に防戦の流れに。林の左手1本のセーブに、妹尾の渾身のクリア、足が攣りながらの一美のボールを追いかける姿に「(危ないシーンもあったが)集中力も切らさずに、より危ない部分をケアしながら相手の変化にも対応していたと思うし、それはやっている選手を見ていていいなと思いながら見ていた。」と宮本監督。
アディショナルタイムは長く感じる3分。直接FKも耐えしのぎ、最後は林がキャッチして試合終了。
DFライン、林を含めた懸命な守備で、福島、C大23と3試合目の無失点で終え、ホームでの初勝利。この時を待ち望んだファン、サポーターの皆さんと一緒に喜びを分けた。
次の目標は、継続すること。プレーそして勝利を次節も繋げられるよう、また次へと準備を始める。

[ 宮本 恒靖監督 ]
ホームで何試合か覚えていないぐらいですけど、ようやく勝てて良かったです。選手の頑張りがそのもとになったと思いますし、特にディフェンス面で選手に伝えていたタスクの部分を最後までやり切ったというところで、非常に意味のある勝ちかなと思います。もちろん、攻撃に関してはもう少し、ボールを奪ったあとのつなぎとか、カウンターに行くのか行かないのかの判断であったりというところをもっと精度を上げていかないといけないと感じました。ただ、選手が本当に勝ちたいという気持ちを持ってピッチに入って、そこでしっかりと戦っていたというところで、試合前、選手に言っていたのは北九州との試合でやれた部分、それはファイトする部分とか球際で相手に負けないというところを継続しないといけないと。それを今日の試合で選手たちはやり続けたというところで、個々の成長につながる良い試合になったかなと思っています。


−−中原 彰吾選手は自由に前にも絡んでいましたが、後ろに2枚が残るという点で彼に自由を与えられることもあるのでしょうか。
そうですね。リベロというポジションを本人は知らないと言っていましたけど(笑)、そういう役回りができるとは伝えていますし、そのときには高(宇洋)がしっかりと対応できるし、そういう意味では今日は良いシーンがたくさん見られたと思います。

−−今日はホームでの初勝利でしたが。
吹田で勝てないですね。でも、ホーム感はありましたよ、万博の。まあ、練習でも使っていますし、選手はやりやすかったかなと思います。

[ 嫁阪 翔太 ]
僕だけでなくみんなが体を張って守ったからこその無失点の勝利だったと思う。内容的にはもっと後半、ボールを握ってゴールに向かいたかったけど、そこで受け身になってしまった。ただ、無失点で終われたのはチームにとっても良いことだと思う。

−−早い時間に先制する展開は今季初めてだったが?
あれで“いける”という感じになったし、どの試合でも先制点は狙っていたけど、良い形で点が取れたので、そこから良い流れで試合を運ぶことができたと思う。

[ 郡 大夢 ]
−−貴重な先制点はヘディングで奪ったが?
シュートは山なりになるのを一応狙っていたけど、あんなにうまくいくとは思っていなかった。古巣相手で気持ちも入っていたし、絶対に倒してやろうと思っていたので、勝てて良かったです。

−−後半は守備でも体を張っていたが?
球際とかでは絶対に負けたくなかった。いつもあれほど守備に行くタイプじゃないけど、絶対に勝ちたくて気合いも入っていたので、守備にも行きました。

[高 宇洋]
(早い時間帯に先制できて、どんなことを考えながら試合を進めていましたか?)正直、僕としてはあの状況の中でもける回数が多くて、ちょっと引かされていたので落ち着かせたいと思っていた。福島戦も勝ったんですが、ああいうゲーム展開になって、やっぱりもっとゲームコントロールできないといけないなって思ったし、こういう勝ち方もあるとは思うんですがやっぱりもっとゲームコントロールすることが大事かなと思います。(高選手含めて最後まで守備の意識がきれなかった)そうですね。そこはみんなが最後まで集中力を切らさなかったので。前節もやられ方がセットプレーでの2発でやられていたこともあったし、今日は1−0でリードしていた中でも最後までしっかりやりきろうということをDFラインともずっと話しながらやっていました。(ホーム初勝利について)ようやく勝てました。サポーター、ファンの皆さんに本当に申し訳ないという気持ちしかなかったので勝てたのが一番嬉しいです。(連勝することが大事になってくる)そうですね。今日は勝ちましたが、誰も満足していないので、次も勝ってまずは最下位を脱出しなければいけないと思っています。

[中原 彰吾]
今日はチーム全体で本当にまとまって戦えた試合でした。(先制して勢いついた?)そうですね、最初から主導権が握れていたしあそこで1点入ったことで落ち着いてプレーできたかなと思います。前半で結構前目の選手が疲れていたようにも見えましたが、それはしっかり守備をしていたのでしょうがないと思っていたし、最後はみんなで守りきれてよかったです。(前節から3バックでやっていますが手応えは?)前節で課題が出たから今節そこは修正してやろうと思っていた。今日はよくできたと思います。(その課題とは?)ラインコントロールのところで少し引きすぎて間延びしたり、僕が少し3バックの中で深めにポジションをとってしまって、っていうのがあったから、今日は意識してなるべくラインを高くして前の選手との間を縮められるようにと思っていたし、そこは90分を通してできたのでよかったのかなと思います。

総評
宮本監督「ようやく勝てて良かったです。選手の頑張りがその素になったと思いますし、特にディフェンス面で選手に伝えていたタスクの部分を最後までやりきったというところで、非常に意味のある勝ちかなと思います。もちろん、攻撃に関してはもう少し、ボールを奪った後のつなぎとか、カウンターに行くのか行かないのかの判断であったりというところをもっと精度を上げていかないといけないと感じました。ただ、選手の本当に勝ちたいという気持ちを持ってピッチに入って、そこでしっかりと戦っていたというところで試合前選手に言っていたのは、北九州の試合でやれた部分、それはファイトする部分とか球際で相手に負けないというところを継続しないといけないという中で、それを今日の試合で選手たちはやり続けたというところで、個々の成長につながるいい試合になったかなと思っています。」

Q「今季初めて早い時間に先制した中で、ハーフタイムに残りの試合の進め方など強調した点はありますか。」
宮本監督「点を取るというところは忘れずというか、2点目を取るチャンスをしっかりと狙っていこうとは言いましたけど、ボールを奪うという部分が緩くならないようにというのがあって、確かに1-0でずっと時間が過ぎていく中で難しい時間帯もありましたけど、でも見ていると集中力も切らさずに、より危ない部分をケアしながら相手の変化にも対応していたと思いましたし、それはやっている選手を見ていていいなと思いながら見ていました。」

Q「宮本監督が試行錯誤された中での今日のシステムですが、誰か一人が良かったとよりはチーム全体が良かったんですが、監督が考える今のシステムのメリットを教えてください。」
宮本監督「メリットは選手の特性が生かしやすいというか、例えば3バックの中央の中原の戦術眼であったり、技術の高さを活かせますし、嫁阪の左足も活かせますし、スヨンの人への強さも、2センターよりも3人いるほうが活かせるというのもあります。高の成長もあって、あそこ(アンカー)を一人でというところもありますし、妹尾のスタイルに特化したプレーとか、あとは2人を前に置くことで相手により脅威を与えるというところ。見ていると確かに夏場で厳しい、守備に回った時にというのはありますが、そういう意味では選手がのびのびやれているかなと思います。」

Q「中原選手は自由に前にも絡んでいましたが、上がって行っても後ろに2枚が残るという点で彼に自由を与えられることもあるのでしょうか。」
宮本監督「そうですね。リベロというポジションを本人は知らないと言っていましたけど(笑)そういう役回りができるとは伝えていますし、その時には高がしっかりと対応できるし、そういう意味では今日は良いシーンがたくさん見られたと思います。」

Q「今日はホームでの初勝利でしたが。」
宮本監督「吹田で勝てないですね(笑)。でも、ホーム感はありましたよ、万博の。まあ、練習でも使っていますし、選手はやりやすかったかなと思います。」

Q「郡選手は今日、今季2点目を取りましたが、前線からの守備に関しても頑張れるようになっていると思いますが、監督からみた印象はどうですか。」
宮本監督「それは本当にここ1カ月ぐらい強く求めているもので、今までは1回追って難しければ止めてしまう。でも2回追うことがどれだけチームを助けるかということを大夢だけでなく、一美も感じるというか、考えながらプレーできていますし、それができて、いわゆるトップの選手の追い方との違いはここだと伝えていますし、その守備の厳しさはトップチームも求めているものは高い、それをやらなければトップに絡むことはできないよということはみんなに言っている中で、選手の意識も少しずつ変わってきたのかなと思います。」


[レビュー]戦い抜いた若きガンバ。郡のゴールを全員で守り切り、待望のホーム初勝利を飾る

前節、北九州に敗れたものの攻守両面で機能した3バックの新布陣と先発メンバーを、そのまま送り出した盛岡戦。
「毎試合、勝ちたいと思っているけど、今度こそホームで勝つ」と意気込んだ高の言葉は、チーム全員の姿勢に現れていた。
「もっと連携面を高めれば、このシステムはもっとやれるはず」(嫁阪)。北九州戦で得た確かな手応えを得た若きガンバを勇気づけたのが12分の先制ゴールだった。��江のクロスを頭で絶妙にコントロールし、貴重なヘディングシュートを叩き込んだのは前節、プロ初ゴールを決めた郡だった。

「古巣を絶対に倒してやろうと気合いが入っていた」(郡)。
決してピンポイントのクロスではなかったが身体能力の高い郡らしい一撃で、今季初めて早い時間帯でのゴールを奪った若きガンバが一気に加速する。
「選手の特性を生かし易いのがこのシステムのメリット」と宮本監督は3バックを採用した狙いをこう明かしたが、最終ラインの安定感をベースに縦に速い攻撃を披露。35分には鈴木にクロスバー直撃のミドル弾を許したものの、前半はガンバ大阪U-23が盛岡を圧倒した。

「2点目を取るチャンスをしっかりと狙って行こうという話はした」(宮本監督)。今季まだ奪えていない複数得点に向け、後半ギアを上げると48分には一美がポスト左をわずかに外れる強烈な一撃を披露。そして51分には3バックの中央から自在の攻撃参加を見せる中原がハーフライン付近からGKの頭上を超す超ロングシュートで決定機を作り出す。
かつてトップチームが幾度なくサポーターを沸かせた「聖地」万博記念競技場で、アグレッシブな姿勢を見せ続けた若きガンバ。しかし、70分以降は我慢の時間帯を強いられた。
チームが試されたのは、連敗中の課題だった土壇場での踏ん張りだ。
サイドを起点に、揺さぶりをかけてくる盛岡に対して、平尾や高らが時にファウル覚悟で体を張り、懸命の守備を披露する。ボールは支配されても、崩される場面はほぼなかったガンバ大阪U-23だが、最大のピンチで守護神の林が存在感を見せた。

76分、ペナルティエリア内で梅内が放った決定的な一撃を林が左手一本でセーブ。攻め疲れもあって、運動量で後手を踏み始めたガンバ大阪U-23だったが、郡が相手DFのクリアに頭から飛び込むファイトを見せたり、嫁阪がこぼれ球を懸命にクリアしたりと宮本監督が指摘した「シビアなプレー」で失点を許さない。
3分間のアディショナルタイムの末、万博記念競技場に広がった歓喜の輪。「本当に勝ちたいという気持ちを持ってピッチに入った」と宮本監督は選手たちの奮闘に目を細めたが、指揮官と選手が一つになってつかみ取った待望のホーム初勝利だった。

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